勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

棟方志功展

2010-04-10 00:19:06 | Weblog
 信仰心が篤いわけではない、美術に造詣が深いわけでもない。しかし、良いものを見聞きすることは嫌いではない。誘われるままに出かけた棟方志功展。


 日本を代表する世界的な版画家、棟方志功が浅草・東本願寺茶室に一日で描いた二十八枚の襖絵は、保存状態もよく初公開だという。


 信仰心が篤く、仏教的テーマや宗教的表現が多い棟方志功の作風は、極度の近視とは思えないほど自由奔放で大胆。
「或るものを真っ裸にしたものこそぼくの世界」という志功が好んだ言葉は、 『花深処無行跡(はなふかきところぎょうせきなし)』
「自分がどんなに偉い人であろうと、金持ちであろうと、この大自然の中では、私たちは皆とても小さく、私たちの足跡などすぐに消されてしまうもの」という意味だそうだ。

 誘いがなければ行かなかったであろうこの棟方志功展。信徒や他の寺院の所蔵品も含め、はじめて触れた志功の世界に圧倒され、その襖絵を見てもなにが良いかはわからないが、大自然の中の小さな僕にも迫力は伝わってきた。