勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

寒の戻り

2010-04-13 00:22:52 | Weblog
 春になってから、一時的に寒くなる気候を表わす言葉がいくつかある。歳時記によると、立春のあとまで残る寒さを「余寒」といい、桜が咲くころ、一時的に寒くなることを「花冷え」という、とある。また、暖かくなった晩春のころ、一時的に寒さがぶり返すことを「寒の戻り」というらしい。

 余寒はこれから暖かくなる予感さえ感じられ、希望がある。花冷えの語感には華があり美しさがある。しかし、寒の戻りには、後ろ向きのイメージが強く好きになれない。寒いのも嫌いだから。。。

 4月も中旬だというのに、凍えるような寒の戻りの東京は氷雨が降りしきり、見るものすべてがモノトーンに映る生憎の天気。

 政治も経済も前が見えない五里霧中なら、毎日その高さが日本一を更新している東京スカイツリーも、頭が見えない雲煙模糊。

 暑さと寒さをくり返すこの春の天候不順は、体調不良や野菜の高騰など、あらゆるところに支障を来しているとか。我が家の植木たちも芽を伸ばそうかどうしようかと戸惑っているようだが、明日はまた、今日とは打って変わって夏の暑さになると、天気予報が伝えている。スカイツリーがあおぞらに顔を出して、前向きな姿を見せてくれることを期待しよう。何ごとも前向きがいいから。。。