勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

KY&ND

2007-08-12 23:16:52 | Weblog
 タイトルは僕と彼女のイニシャルではありません。
氾濫する若者用語にはとても付いていけないが、的を得た言葉には納得させられる。最近メディアでも登場する若者言葉(ギャル語というのだろうか)に“KY”というのがあるらしい。政治問題を取り扱う番組でも使われ、メジャーになりつつある、いや、僕が知らないだけで、もうなっているのかもしれない。

 今年の流行語大賞にも取り上げられるかもしれない“KY”とは、「空気を読めない」という意味だそうだが、政治を扱う番組にも使われる筈だ。空気を読めないで、自分の都合のいい解釈でその座に居座る、どなたかにぴったりの言葉だから。また、この言葉を耳元で囁やいて「空気を読め」という意味にも使われるらしい。

 おまけにセットで使われるかどうか知らないが“ND”というのもあるという。「人間としてダメ」とか、「人間として、どう?」いう意味に使われるそうだ。空気を読めないで他人(ひと)に迷惑を掛けるのは人間としてダメということか?

 平成元年には、沖縄にある珊瑚礁にK・Yという落書きが発見された。調査の結果、朝日新聞記者が傷をつけて記事として書いた、自作自演報道であることが発覚した。これも空気を読めない、人間としてどうよ、といわれる事件であろうか。
猛暑の夏空に咲く芙蓉の花

 芙蓉の花は、昔から美しい人のたとえに用いられている花で、 美しくしとやかな顔立ちの女性を「芙蓉の貌(かお)」というらしい。
 
 その場の空気を読めず、ダメ人間といわれ「不用の顔」にならないよう気をつけねば・・・♪

猛暑日

2007-08-11 23:52:10 | Weblog
 全国的に猛暑が続いている。都心では昨日(10日)に続き、今日(11日)も最高気温が35度を超え、二日連続の猛暑日となった。

 最近よく聞くようになったこの「猛暑日」という言葉、今まであまり聞いたことがない。それもそのはず、今年の4月に気象用語として新たに取り入れられるようになったらしい。

 気象庁では、4月1日から天気予報等で用いている予報用語について、10年ぶりに用語の改正を行い、新たに付け加えられた用語の一つが「猛暑日」である。

 「猛暑日」とは、最高気温が35℃以上の日をいうが、ちなみに25~29℃は夏日、30~34℃は真夏日。猛暑日は酷暑日ともいうそうだ。

 「猛暑日」が新たに設けられた背景には、地球温暖化やヒートアイランド現象などにより、これまでよりも気温が高くなる日が多くなる可能性があるからという。

 昨夜に続き、今夜も寝苦しい夜になりそうだが、睡眠は免疫の働きを引き出す効果があるとか。充分睡眠をとって、猛暑の空に向かって力強く咲くキバナコスモスのように、暑さに負けず、明日も元気に咲(わら)おうではありませんか♪

感動

2007-08-10 13:20:32 | Weblog
感動とは
感じて
動く

と かくんだなぁ

-みつをさん-


 「まァ、きれい!!」
その朝、狭い庭に咲いていた一輪の小さな茄子の花を見て、母は両手をひろげて大きな歓声をあげました。母の着物の袂にぶらさがっていた幼いわたしは、母の感動をその袂を通して全身に浴びました。

 それ以来わたしは、茄子の花の美しさにひかれ、自然の美しさに感動するようになりました。そして、そのことがわたしから子供へ伝わり、子供から孫へ伝わってゆきました。いまでは初夏の茄子の花を見ると、幼い孫までが「わァ、茄子の花!!」と、歓声をあげるようになりました。

 美しいものを見たら、素直に感動する人間に育てることが大切だと思います。

≪神奈川県小田原市にお住まいの、人間教育家・和田重正先生の言葉≫

-相田みつをさんの著書「一生感動一生青春」から-

 
 子供の頃、埼玉の農村で育った僕は、自然の美しさに囲まれて過ごした。
春、風になびく麦の穂の波の中から飛び立つ雲雀の声。麦刈りを終え、脱穀した麦わらで編んだ籠を片手に、桑の実を採りに行った暑い夏の日。秋、夕日に映える秩父の山並みに拡がる真っ赤な夕やけ。その夕やけに染まって群れをなして飛ぶ赤とんぼ。冬、親父に叱られて裸足で飛び出した、30cmも積もった雪の朝の冷たい感触。

 そんな自然の景色の中に一人で佇むのが好きだった。さくらの咲く春には「花かげ」を歌い、夕やけに向かって歌った「赤とんぼ」。親父に叱られて、泣きながら歌った「叱られて」。どれもが懐かしく思い出される。

 相田みつをさんは、その著書の中でいう。「建物や施設は、金さえかければどんなものでもできるが、人間を育てるためには、金や物には代えられない、もっと大切なものがいっぱいあるはずだ。それは、眼に見えない子供の心です。子供の心、子供の情緒を育てるためには、親自身が豊かな心を持つことが大切ではないか」

 年とともに感動することに鈍感になってきたが、今、僕はブログを通じて、様々な感動にめぐりあう。皆様の記事やコメント、今まで気にも留めなかった、身の回りの出来事。それらを通して感動を得、生きている喜びを実感し、再びの青春を蘇らせている。
 
 我がブログのタイトル
◇ 「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・ ◇
にはこんな気持ちが含まれています。一日一つの感動を記事にする喜びも含めて・・・♪

蝉時雨

2007-08-09 15:12:55 | Weblog

◇ 盛夏 ◇

ミンミン蝉の声で目がさめます
昼は昼で油蝉が天ぷら鍋に
放り込まれたような騒ぎです
「少しうるさいわねぇ」
と妻は蝉に向かって・・・
私にいったものですが
最近いわなくなりました

アツイアツイ とねていると
窓から緑色をしたオニヤンマ
が入ってきて様子を見て
帰って行きます

人間以外の生きものの方が
ずうっと多いんです
そういった中で
踏んづけたり
餌をやったりしながら
一番でっかい顔をして
生きていられるんですから
いい気持ちです
村に来てから夏が好きに
なりました

-星野富弘さん-


 立秋を過ぎたとはいえ暑い。空に聳える入道雲、灼熱の太陽に焼けた地面から湧き上がる熱気、木漏れ日の中からふりそそぐ蝉時雨、そんな暑さの中にも、どこかに盛りを過ぎた夏の気配を感じる。今このときの夏が好き。襟元を流れる汗に、時折吹く風が心地いい。盛夏の中に見え隠れする秋の気配。こんなとき、ふと幼いころの郷愁が蘇る。暑い夏が大好きな僕にとって、生きていることの喜びを実感できる一瞬である。

 
貴いぞ
人間のいのち
はかないぞ
人間の生命

借家浪人

-相田みつをさん-

岐阜からのギフト

2007-08-08 19:01:12 | Weblog
 岐阜の息子“おにぎり”から偽父(義父ではありません)へのギフトが今朝届いた。
<
 義理のお母さん(自称やまおんな)と一緒に山で採った天然のみょうがをはじめ、地元の野菜や名産品の数々。送っていただくに当たって、義理の妹さんにもお骨折りいただいたようだ。お母さんや義妹(いもうと)さんとは、この春の美濃まつりに招待を受け、楽しいひと時を過ごさせていただいた。はったり料理学園長としては、腕の振るい甲斐がある。

◇ みょうが ◇

畑の草を一日中むしり
かいこに桑をくれ
夕方 ひょいっと出かけてみょうがをとり
それを売っては
弁当のおかずを買って来てくれたっけねぇ
いつもしょっぱい こぶのつくだ煮
花の咲いたやつは安くなるからと
花を抜いて売ったこともあったよね
もんぺと地下たびの間は
蚊にさされた跡がいっぱいだった

かあちゃん
みょうがを食うとばかになるというけれど
おれは
思い出すことばっかりです

-星野富弘さん-

 みょうがの花は梅酢での一夜漬けが美味い。早速、花を集めて梅酢漬けにした。勿論一部分のみょうがも梅酢漬けにすることはいうまでもない。今夜は食が進みそう♪
 
 みょうがを食べるとばかになるというが、これには様々な説があるらしい。みょうがには少しの麻酔作用があるからという説もあるが、これはあまりあてにならない。僕はこちらの説が好き。

この話の中にあるお釈迦様の言葉

悟りを開くということは決してたくさんのことを覚えることではない
わずかなことでも徹底すればよいのである


 みょうがをたくさん食べても、忘れないようにしよう。

大輪

2007-08-07 09:50:19 | Weblog
夏の花、朝顔が涼しげに咲いている。
大輪の花が競って咲いている。
道路にも
橋の欄干にも。
朝顔は台東区の花でもある。

◇ 朝顔 ◇

いつものようにその人は出かけた
いつものように汗を拭きながら
いつもの空に
六千度ものまぶしい花びらが開くなぞ
知るはずもなかった・・・

-江口節さん-

 戦後生まれの江口節さんの「朝顔」は、何十万の命に向けて炸裂した核兵器のむごさを突く。被爆国の詩人の深い言葉が、世界の人々に響けばいい。

-朝日新聞『天声人語』から抜粋-

日本の夏

2007-08-06 01:47:17 | Weblog
暑い夏の夜風に乗って、遠くから賑やかな音楽が聞こえてくる。
暑い夏、浴衣姿で輪になって踊る顔はみな涼しげだ。
夏の夜、大人も子供も男も女も、同じアホなら踊らにゃそんそん。
踊りつかれたわけではないが、暑い夜は花よりダンゴ、踊りよりアイスクリーム。
 暑い日本の夏の夜は、わしだって踊ってみたいけど、鎖でつながれ、飛ぶこともできず、踊るアホより見るアホウ。これじゃほんとのアホウドリ? いいや、わしは鷲でもアホウドリでもなかったよ。イイコ・・・じゃなかった、インコだっけ♪

 暑い夏の夜、アホウでイイコでインコのわしの、オヤジギャグで、少しは涼しくなったかな。

花子

2007-08-05 01:45:30 | Weblog

 ドラマ「ゾウの花子」を見た。上野動物園の猛獣たちは、空襲によって逃げ出すことを危険と判断して毒殺させられた。僕が生れた1943年のことである。毒殺するための餌を食べないゾウの花子は、餓死させるため水も食事も与えられず、腹を空かせた花子が、餌が欲しくて飼育員の前で芸をするシーンには胸が熱くなった。

 「人間の都合で連れてこられ、人間の都合で始めた戦争のせいで殺せですか!」と叫ぶ飼育員の声が虚しい。

 旭山動物園の園長・小菅正夫さんの話によると、病気になった動物を手当てして、回復したと思っているとある日突然死んでしまう。何故だ!と悲しむこともしばしば。いつ敵に襲われるかもしれない彼らは、極限になるまで自分の弱った姿を見せないそうだ。

 原爆投下を「しょうがない」と言って辞めさせられた大臣もいたが、間もなく終戦記念日が来る。

 「動物園は平和な国にしかありません」という言葉でドラマは終わった。

効力

2007-08-04 01:26:05 | Weblog
 開け放したベランダと玄関を夏の夜風が通り抜ける。どんなに暑くてもエアコンをつけたことのない我が家は、開放的である。
しかし



誰もいないはずの部屋の隅で黒い影が動いた。

ムムッ! 何者?


 急いで新聞を捜す。しまった、取り逃がした。しばらくすると、再びベランダから侵入した。今度こそと、叩き潰す。そのとき、ベランダにまたもやふたつの黒い影。
一匹見たら百匹いると思え。そういわれる太古からの生き物ゴキブリ。そういえば花火のときも大騒ぎをしたっけ。これは放っておけない。2日前のことである。

 ゴキブリ退治に有効といわれるホウ酸団子。以前も紹介したことがある。それによってゴキブリが見事にいなくなることは経験済みであるが、死骸を見たこともなく、何故いなくなるのか知る由もなかった。

 複数の大きなゴキブリを見てしまっては、黙っているわけにいかない。薬箱に残っていたホウ酸と茹でたジャガイモを練ってホウ酸団子を作り、台所とベランダに置いた。

 2日後、ベランダに仰向けになったゴキブリの死骸を見つけた。それも2匹(画像アップも考えたがやめた)。これでホウ酸団子のゴキブリ駆除の効力を確信した。こんなに早く効き目が現れるとは驚きである。ゴキブリに悩んでいる方にお勧めします。是非お試しください。

コーヒーブレイク

2007-08-03 01:54:56 | Weblog
 日本茶党の僕は、食後には必ず緑茶を飲む。それもちょっと濃い目の渋茶がいい。湯呑茶碗も20客以上はある。独り者なのに・・・♪
 しかし困ったことに、お茶を飲むと眠れなくなる。夕食後の熱いお茶が美味いのに。

 そこで最近はコーヒーを飲むようになった。それもミルクをたっぷり入れて。不思議なことに、コーヒーなら眠れないことはない。朝は平熱を上げるため、擦り生姜入りの紅茶を飲んでいる。コーヒーは飲んでも一日一杯がいいところ。飲まない日のほうが多い。

 ところがである、コーヒーには肝臓がんのリスクを下げる効果があるらしい。厚生労働省研究班によると、コーヒーの肝がん予防効果が「ほぼ確実」との結論をまとめたという。
 調査結果によると「ほぼ毎日飲む人の発症リスクは、ほとんど飲まない人の半分程度」だそうだ。

 日本茶が身体にいいことは知られている。生姜入り紅茶は、平熱を上げることにより、免疫機能が高くなるという。そしてコーヒーに肝がん予防のお墨付きが出た。さて、これから茶飲み友達を増やさなければいけないかな。

ただいま、茶飲み友達募集中!


白南風

2007-08-02 02:37:24 | Weblog
◇ 白南風 ◇

白い南風・・・・・と書いて
<しらはえ> と読みます
古い昔のことばです
梅雨明けの風・・・・・
という意味です

さわやかな気品のある言葉です
美しい日本語です
私の大好きな言葉です

じめじめとつづいた
長い梅雨が
ようやくあがり
カラリと晴れた青空から
さぁッと吹いてくる
一陣の風・・・・・
それが <しらはえ> です

白南風が吹いて
桃の実は本当に熟すんです
白南風が吹いて
風鈴ははじめて
冴えた自分の音色で
鳴るのです

心の中のもやもやを
さらりと消してくれる
浄土からの風
それが <しらはえ> です

昨日までの古い着物を
パッと脱いで
新しい今日のいのちを
スカッと生きましょう
しらはえ
しらはえ
白南風のように・・・・・

-相田みつをさん-


 梅雨が明けた。8月1日、やっと梅雨が明けた。平年より12日遅く、観測史上4番目に遅いという。関東甲信越の梅雨明けは昨年も7月30日だったらしい。近年の梅雨明けは遅れる傾向にあり、地球温暖化との関連も懸念されている。

 夏空が広がり真夏日となった1日、ちょっといいことがあった。予期せぬ出来事があった。白南風が運んできてくれたのかも知れない。でも、それは 「な・い・しょ」。今日の夜風は気持ちがいい。

おれが悪かった

2007-08-01 02:30:07 | Weblog
 「おれが悪かった、父ちゃんが悪かった。お前が悪いんじゃない、お前をそうい人間に育ててしまった父ちゃんが悪いんだ。だれのせいでもない、父ちゃんの責任だ」
少年Aは、父親の真剣な姿を見て、全身で感動し泣き崩れた。場所はある警察署の一室。

 Aは気の弱い性格で、友達から誘われれば否とはいえない少年でした。ある時、仲間数人と一緒にスーパーで万引きをしました。のろまなA少年だけが店主に見つかり、現行犯で補導されました。Aの自白から仲間達も補導されたわけですが、Aの父親は仲間の少年達のことにはふれず、ただひたすらに「盗みをしたのは自分の子だ。仲間の少年がどうあれ、意志強固であれば『いやだ』といえたはずだ。それができなかったのは、そういう人間に育ててしまった父親の自分だ、自分の育て方が悪かったのだ」


 相田みつをさんが講演先のホテルで、A少年の父親から聞いた話だそうです。

 私はこの父親の言葉に感動しました。こういう場合、たいていは「友達が悪いんだ」「仲間が悪かったのだ」と、悪いことはみんな他人(ひと)のせいにするんですね。自分の責任、自分の問題として受け止めないんです。自分に都合の悪いことはすべて他人のせい、他人になすりつけてしまう。そういう親の姿勢、大人の生き方を見て育つわけですから、子供がその通りになるのはあたりまえです。だから罪の意識も反省もないんです。

 どこかの国のリーダー、選挙に大敗した責任をすべて部下に押し付け辞めさせた。悪いのは自分じゃない、他人(ひと)がやったこと、責任は他人にある、だから私は辞めない。そして実態のみえない美辞麗句を連ね、根拠のない論理で責任感も反省もない。

 「反省すべきは反省し・・・」などといっても、口先だけのごまかし。具体性など微塵も感じられない。この人に、年金問題をはじめとする政策を任せられるのだろうか?

 人間を根底から動かし、根底から変えてゆくものは、難しい理屈や上から下への威圧的な説教ではなく、父親(大人)の生き方に対する腹の底からの感動、腹の底からの納得にあると思います。

 このA少年の父親は、「お前だけに苦労はさせない、父ちゃんも一緒に苦しむ、一緒に走ろう」と言って、翌日から毎朝5時に起きて、子供と一緒に街の中を雨の日も風の日も、約4キロ走ることにしたそうです。

PS.
 青字はすべて相田みつをさんの著書『一生感動一生青春』からの抜粋です。