勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

寒露

2008-10-08 21:47:36 | Weblog

静かな 静かな 里の秋
お背戸に木の実の 落ちる夜は
あぁ かあさんと ただ二人
栗の実煮てます いろりばた
 
 ひと雨ごとに深まる秋。秋分から15日後(10月8日)を寒露というそうだ。この頃からを晩秋といい、草の葉に宿る露も冷たくなり、秋の深まりを感じさせる頃のこと、とある。

 秋を歌った童謡の代表といえる「里の秋」は、終戦の年(1945年)「外地引揚の同胞激励の午後」という、NHKの特別番組のために作られた歌だそうだ。

 二番の歌詞には「あぁ 父さんのあの笑顔 栗の実 食べては 思い出す」。そして、三番では「あぁ 父さんよご無事でと 今夜も 母さんと 祈ります」と歌われている。

 「里の秋」は、それぞれの境遇で、戦地の父や夫、兄弟や息子を思って聴き、歌った悲しい歌なのだ。(参考資料・合田道人さん著「童謡の謎」から)


◇ 栗の実 ◇

こんなところにも
しあわせな
ものたちがいた

イガの中に
栗の実が三つ

-星野富弘さん-

 深まる秋に、栗の実を食べながら思い出すのは、父のこと?母のこと?それとも・・・♪ 栗の実にしあわせを噛みしめてみませんか?

秋深き となりはなにを する人ぞ
(松尾芭蕉)

言葉のダシ

2008-10-06 23:38:58 | Weblog
朝日新聞 「10月の詩」 から
 言葉は難しい、ましてや文字にすると尚更のこと。PCにもケータイにもメールという便利な機能がある。文字で会話をする機会が増えた。その結果誤解を招いたことは一度や二度ではない。 

      
 
◇ 言葉のダシのとりかた ◇

かつおぶしじゃない
まず言葉をえらぶ
太くてよく乾いた言葉をえらぶ
はじめに言葉の表面の
カビをたわしでさっぱりと落す
血合いの黒い部分から
言葉を正しく削ってゆく
言葉が透きとおってくるまで削る
次に意味をえらぶ
厚みのある意味をえらぶ





だが、まちがえてはいけない
他人の言葉はダシにはつかえない
いつでも自分の言葉をつかわなければならない

-長田 弘さん-

 会話にはアルツハイマー型認知症の予防効果もあり、気の合う人との会話はストレスを和らげてくれるそうだ。

 文字で自分のココロを伝えるメールもいいが、会ってダシの効いた言葉での会話はもっと楽しい。ココロはじっとしてないから・・・。

浅草奥山江戸の町

2008-10-05 23:16:21 | Weblog
浅草に突如として現れた江戸景色。
 浅草寺本堂落慶五十周年記念として、浅草寺境内では浅草大観光祭が開催され、浅草奥山風景の催しで賑わっている。

<>
いりやま提灯の並ぶ大木戸をくぐると、そこは江戸の町。(マウスオンでどうぞ)

 江戸小物、版画、玩具、提灯、指物、手拭い等の浅草の名店60店余りが建ち並び、うまいもの店の味も賞味できる。そこに漂う江戸風情は、遠い昔にタイムスリップしたかのよう。

 浅草寺本堂裏では、江戸時代の芝居小屋の雰囲気を再現した、中村勘三郎率いる「平成中村座」の歌舞伎公演も行われている。

浅草の江戸をゆっくり堪能したあとは、出店で求めた釜飯を持ち帰り、舌鼓を打った。
<>
マウスオンでどうそ

数々の催し物で彩られる浅草大観光祭は、11月25日まで行われている。
 

母べえ

2008-10-04 23:35:38 | Weblog
 映画「母(かあ)べえ」を見た。カラー映画でありながら、そこに見えるのはセピア色。
 セピア色の世界に生きる母娘の物語「母べえ」は、戦争の虚しさ、悲しさに満ち、ヒューマニズムと反戦色が全編に溢れる。

 戦争によって二人の娘を除いたすべてを失い、年老いたいまわの際の主人公・母べえに、山田洋次監督は、ラストで言わせる。「あの世でなんか会いたくない、生きて父(とお)べえに会いたかった」。

「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」
-カール・フォン・クラウゼヴィッツ-

「勝敗を決するのは前線の兵隊の戦う力、なかんずく彼らの士気である」
-トルストイ「戦争と平和」から-
 

戦争で一体誰が得をするのだろうか?


人情相撲

2008-10-03 17:03:50 | Weblog
 明治時代、八百屋の店主で「長兵衛」という人物がいた。通称を「八百長」といい、囲碁仲間で大相撲の年寄・伊勢ノ海五太夫との対戦では、わざと負けご機嫌をとり、商売につなげた。八百長の語源である。(大辞林より)
 江戸時代の伝説の名横綱・谷風梶之助は、その強さは敵なしだったが、にこやかで人情に篤(あつ)く、おごりもない。貧乏佐野山と揶揄されていた力士の佐野山が、大病の親のため、毎夜お宮で水垢離(みずごり)をして神頼みをしているという噂を聞く。

 谷風は、佐野山との対戦で、一世一代の芝居をして負けた。谷風に勝った佐野山は、満場の観衆からの御祝儀金で、親を名医に診てもらい、借金も返済し故郷に帰った。谷風にだまされた江戸っ子は、「いい話じゃねぇか。人情相撲だよ」と言って彼を称(たた)えた。(茨城大准教授・磯田道史さん、コラム『昔も今も』 から)

 大相撲では、八百長相撲のことを「注射」というらしい。効き目は打ってみないとわからない。日本の国技・大相撲の興味は土俵の外から、法廷に移ってしまった。

サーマルリサイクル

2008-10-02 01:02:24 | Weblog
台東区では、10月からゴミの分け方が変わった
 23区が運営する清掃工場では、有害物質除去対策により、これまで埋め立てられていたごみを燃やして発生した温室効果ガス(メタンガス)が抑制されるようになった。そのため、環境への影響が改善され、「サーマルリサイクル(熱の再利用)」を行う。(台東区・エコガイドより)

 「サーマルリサイクル」とは、今まで「燃やさないゴミ」として埋め立てていた「プラスチック」「ビニール」「ゴム製品」「革製品」を、「燃やすごみ」として、清掃工場で償却し、発生する熱を電気などのエネルギーに換えて再利用する取り組みだという。

 これによって、ゴミの分別が少し楽になった。しかし、燃えないゴミという項目がないので、歳とともに燃えなくなった僕は、燃やすゴミか、燃やさないゴミか、どちらだろう。資源ゴミにもならないし、粗大ゴミとして出すと費用もかかるし・・・。