歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

eiga.『イージー☆ライダー』

2011年07月14日 | 映画
たんぽぽのわがまま映画批評No.13
『イージー☆ライダー』アメリカ/1969
監督:デニス・ホッパー
製作:ピーター・フォンダ
脚本:デニス・ホッパー
   ピーター・フォンダ
   テリー・サザーン
音楽:ザ・バーズ

キャスト:デニス・ホッパー(ビリー)、ピーター・フォンダ(ワイアット)、ジャック・ニコルソン(ジョージ)


この映画を見ずして、ロックを語れるか、なんて。
何回かブログにも書いているチバユウスケ(The Birthday)にある雑誌のインタビュアーがこんな質問をした。
「チバさんにとってロックとは?」
「デニス・ホッパーとピーター・フォンダがハーレーに乗ってアメリカの荒野を走っているそんなイメージ。(正確性にはかける)」


乾いた道路を二人の男がハーレーにまたがり、ニューオリンズの謝肉祭を目指す。
目線のさきに広がるのは、アメリカの大平原、砂漠、荒野、どこまでも続く道。

大地に腰を据え家族と暮らす農夫。
ヒッチハイクで出会ったヒッピー。
田舎のパレード、その街の留置所で出会った青年弁護士。
ニューオリンズの娼婦。

1969年のアメリカ。
冷戦時、ベトナム戦争のさなかか。
多くのアメリカ人が、アメリカとは、自由とは、宗教とは何か、真剣に考えていた時代なのかもしれない。

自由きままに大平原を縦断する彼らに、現実社会が突きつけるもの。
旅に同行する事になった弁護士ジョージが、マリファナを吹かすビリーにいう。
「彼ら(世間)は君たちが象徴しているものが怖いんだ。」
なだめるように続ける。
「それは自由だよ。」


ザ・バーズが送る60年代を彩るロック。
ザ・バンド、フラタニティ・オブ・マン、ジミ・ヘンドリックス、ステッペンエルフ。

ザ・アメリカを主張する派手なジャケットからはおよそ予測できないほど、渋く乾いた映画だった。

Born To Be Wild.

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