いよいよ開幕を迎える東京五輪。開会式前日の22日は、女子ソフトボールの第2戦、男子サッカーの初戦が行われました。開幕戦を快勝した女子ソフトはメキシコと対戦。男子サッカーは南アフリカ代表戦に臨みました。
53年ぶりの五輪メダル獲得を目指すU-24日本代表。久保建英と堂安律を中心に、オーバーエージのDF吉田麻也・酒井宏樹・遠藤航を含めた22人で東京五輪に挑みます。初戦は東京スタジアム(味の素スタジアム)で南アフリカ代表と対戦。南アフリカ代表は直前に新型コロナの感染者が相次ぎ、試合当日も濃厚接触者が18人もいて、開催が危ぶまれていましたが、予定通り実施となりました。
日本は立ち上がりからボールを支配し、前半15分に左サイドのクロスからMF久保がファーサイドから左足シュートを放つもサイドネット。32分にはMF堂安がドリブルで仕掛けたあと、こぼれ球に反応したMF三好康児が左の位置からシュートを流し込むが、相手GKの手に当たった後、ゴール右に逸れる。33分、右CKの流れから、堂安の折り返し→ゴール前でFW林大地が押し込んでゴールネットを揺らしたが、オフサイドでノーゴール。前半は0-0で折り返し。
後半も決定的なシーンが続出。後半8分に堂安がシュートを放つもGK正面。後半11分、MF田中碧の浮き球パス→DF中山雄太のダイレクトクロス→林が右足で合わせたが、GKの好セーブに阻まれる。
そして迎えた後半26分、逆サイドからのボールを受けた久保が、ペナルティエリア右の位置から左足シュート!ボールはポストを叩いてからゴールに吸い込まれた!日本が欲しかった先制点をようやく奪った!
1点を追う南アフリカは、後半30分過ぎから反撃に出ます。右サイドでボールを繋ぎ、最後はFWルーサー・シンがシュートを放つが、GK谷晁生がしっかりキャッチ。その後も南アフリカが攻める時間帯が続いたが、日本DF陣が最後まで守り切り試合終了。日本が1-0で南アフリカに勝利し、勝ち点3を手にしました。
男子U-24代表、大事な初戦を勝利でかざりました。久保選手の左足弾の1点を守り切った形ですが、本当に惜しいシーンが何度もあって、3点取れてもおかしくなかったです。特に林選手の場合は2得点も損してますよ・・・。守備面では無失点で終えられたのは良かったんですが、不動のCBと言われた冨安健洋選手が前日練習で左足首を負傷したそうです。今後の試合で冨安選手が復帰できるか心配だし、その分を上手くカバーできるかが課題でしょう。
決勝点を挙げた久保選手、個人技で勝負してから左足を迷わず振り抜きましたねえ。「20歳48日」でのゴールは、日本人五輪最年少得点記録です。ジャマイカとの強化試合の時もPA右の位置から見事に決めてました。日本の若き大器が東京五輪で覚醒するかもしれませんね。
勝ち点3スタートのU-24代表は、25日の第2戦でメキシコ代表と戦います。メキシコといえば2012年のロンドン五輪の準決勝で敗れた相手。初戦ではフランスに4-1と完勝。共に勝ち点3で並んでいますが、得失点差でメキシコが首位、日本が2位につけています。勝てばグループリーグ突破に大きく前進。どうか9年前の雪辱を果たしてもらいたいですね。
開幕戦の豪州戦を快勝した女子ソフトボール日本代表は、メキシコ戦でも勝って連勝を飾りたいところ。
2回裏、日本は1死走者なしで6番・藤田倭がメキシコ先発・オトゥール投手の3球目を捉え、レフトへのソロ本塁打を放ち1点を先制。
日本の先発投手は、この日39歳の誕生日を迎えた上野由岐子投手。3回に3つのアウトを全て三振、4回は3連続三振と4回までメキシコ打線から9つの三振を奪います。しかし5回表、メキシコ7番・ウルテス選手に初球を狙われ、センターフェンスを越えてホームラン。中堅手・山田恵里が打球を追うもキャッチできず。1-1の同点とされてしまいます。
追いつかれた日本ですが、その裏に1死2塁で8番・我妻悠香選手がレフトへのタイムリー2塁打を放ち、2-1と勝ち越しに成功。
このまま逃げ切るかと思われた最終回の7回表、上野が四球とヒットの走者を出して無死1,3塁のピンチを背負う。何とか踏ん張りたいところだったが、ウルテスにセンターへのタイムリーヒットを浴びて2-2。なおも逆転のピンチのところで、上野投手に代えて後藤希友投手が2番手で登板。後藤はこのピンチを退けてメキシコの逆転を阻止。試合は7回を終えて延長戦へ。
無死2塁から始まるタイブレーク方式の延長8回、後藤は先頭打者にバントヒットを許しますが、3番・ゴンサレスと4番・セルバンテスを連続三振に仕留めて2アウト。次の打者に四球を与えて満塁となりますが、6番・ビダレスを見逃し三振。満塁のピンチを切り抜けてます。
8回裏、日本は送りバントでランナーを3塁に進めると、9番・渥美万奈が2球目をショートへ転がし、3塁走者・山田が本塁に突っこんでセーフ!日本が3-2でメキシコにサヨナラ勝ち!
ソフトボールの方は、前日の一発攻勢とは違い、2度もリードしながらもその度に追いつかれるという厳しい試合でしたが、サヨナラで辛くも2連勝を果たしました。上野投手はメキシコ打線から2ケタ奪三振の力投を見せるも勝ち投手とはならず。上野投手の後にマウンドに上がった後藤投手が、2イニングを投げて5つの三振を奪う好リリーフ。救世主・後藤投手の頑張りがサヨナラ勝利に繋がったと言えるでしょう。
女子ソフトボールはこの後、横浜スタジアムに舞台を移し、日本代表はイタリア、カナダ、アメリカと対戦。予選リーグで2位以内ならば決勝に進出し、3位と4位通過なら「3位決定戦」となります。2連勝の勢いそのままに決勝進出してほしいぞ!
23日は国立競技場(東京オリンピックスタジアム)で開会式が行われます。楽曲担当だった小山田圭吾氏の「いじめ告白問題」、演出担当だった小林賢太郎氏の「ユダヤ人大量虐殺ごっこ問題」と開会式に関わる人たちの不祥事が続出していますが、開会式は予定通り行う予定。組織委員会もなんでこんなバカを選んだんだろうな。一応開会式は見るつもりですけど。開会式のアトラクション、そして聖火ランナーの最終走者は果たして誰なのか?