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暑すぎてつらい。

帝王賞2023 メイショウハリオが大接戦を制して2連覇を果たす!

2023年06月28日 | 競馬

2023年上半期のダート界の頂点を決める一戦「第45回帝王賞(GⅠ・ダート2000m 12頭立て)」が28日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは昨年の優勝馬④メイショウハリオ、ドバイワールドカップ組の①テーオーケインズ、②クラウンプライド、⑩ジュンライトボルト、3歳ダート王⑤ノットゥルノ、ここまで5連勝⑧プロミストウォリア、⑫ハギノアレグリアスの7頭が参戦。地方勢は⑨ライトウォーリア(川崎)、③ランリョウオー(大井)、昨年の羽田盃を制した⑨ミヤギザオウ(大井)などが出走しました。


単勝オッズは、1番人気テーオーケインズ(3.0倍)、2番人気メイショウハリオ(3.9倍)、3番人気プロミストウォリア(4.5倍)。4番人気クラウンプライド(7.3倍)、5番人気ノットゥルノ(7.6倍)まで10倍以下でした。


スタートでプロミストウォリアが少し躓き加減になり、テーオーケインズがやや後手を踏んだか?スタンド前の先行争いで、クラウンプライドがハナを主張するが、外からプロミストウォリアが先頭を奪う。ランリョウオーとライトウォーリアも先団に加わり、テーオーケインズ5番手、ノットゥルノ6番手。ジュンライトボルトとハギノアレグリアスは中団から、メイショウハリオは9番手、⑪ドスハーツ(大井)が最後方でスタンド前を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かり、プロミストウォリアが先頭、2番手にライトウォーリア、ランリョウオーが3番手につけ、クラウンプライドは4番手。5番手ノットゥルノ、6番手テーオーケインズ、7番手ハギノアレグリアス、8番手ジュンライトボルト。9番手グループにはメイショウハリオ・ミヤギザオウ・⑥オーヴェルニュ(浦和)の3頭が並び、ドスハーツがしんがり。
外回り3コーナーを回り、プロミスがまだ先頭だが、2番手のライトが並びかけ、外からハギアレも先頭争いに加わる。クラプラは5番手、ノットゥルノ6番手、ケインズ7番手に下がり、ハリオは大外から追い上げる。
4コーナーを回って最後の直線に入ったところで、プロミストウォリアが再び単独先頭、最内からクラウンプライド、外からハギノアレグリアスが迫る。残り200mでクラプラが僅かに抜け出し、後続からテーオーケインズ、大外からメイショウハリオが追い込み、プロミストウォリアは後退。残り100m、ケインズとハリオがクラプラを追い詰め、最後は3頭が並びてFINISH!内でクラウンプライドが粘ったか、外のメイショウハリオが最後の最後に逆転か?真ん中のテーオーケインズは見た目不利だ・・・。




【帝王賞 全着順】
1着④メイショウハリオ 2分01秒9
2着②クラウンプライド  ハナ差
3着①テーオーケインズ  アタマ差
4着⑫ハギノアレグリアス 4馬身
5着⑧プロミストウォリア 1馬身
6着⑨ライトウォーリア 
7着⑩ジュンライトボルト
8着⑤ノットゥルノ 
9着⑦ミヤギザオウ 
10着③ランリョウオー
11着⑪ドスハーツ
12着⑥オーヴェルニュ

【払戻金】
単勝 ④ 390円
複勝 ④ 120円  ② 160円  ① 130円
枠連  2⃣-4⃣ 1,350円
枠単  4⃣-2⃣ 2,620円
馬連  ②-④ 1,340円
馬単  ④-② 2,550円
ワイド ②-④ 380円  ①-④ 220円  ①-② 360円
3連複 ①-②-④ 870円
3連単 ④-②-① 7,220円


上半期のダート界の総決算・帝王賞は、ゴール前で3頭横並びの大接戦となりましたが、外にいたメイショウハリオがハナ差で勝利しました。クラウンプライドは残り200mで先頭に立ったんですが、ハリオに差されて2着。1番人気のテーオーケインズも追い上げましたが3着まで。スタートミスが無ければ結果は違っていたかも。3番人気だったプロミストウォリアは、スタートから先頭でレースを進めましたが、直線で力尽きて5着。重賞2連勝と勢いに乗っていて、GⅠ制覇の期待もありましたが・・・。他にも、ライトウォーリアが地方勢最先着の6着、ジュンライトボルト7着、ノットゥルノは8着に終わりました。
メイショウハリオは昨年に続いての帝王賞制覇で、同レース史上初の2連覇を果たしました。前走のかしわ記念に続いての連勝で、GⅠ3勝目です。鞍上の浜中俊騎手も同レース2連覇です。昨年のこのレースはチュウワウィザードとの叩き合いを制して優勝。今年は後方4番手に控えると、直線で大外から追い上げ、残り100mでテーオーケインズとクラウンプライドを捕らえました。ドバイ組を抑えての連覇、しかもタイムは昨年より1秒以上も速かったので、本当に価値ある1勝だと思います。
ハリオには中央のGⅠでも勝ってほしいし、海外のレースにもどんどんチャレンジしてほしいと思っています。「コリアカップ」に予備登録しており、勝てば来年は中東遠征もあるかも。それに、ドバイワールドカップを勝ったウシュバテソーロとの再戦がいつか見られるといいですね。




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これが世界ランク1位の強さ!イクイノックス宝塚記念も制してGⅠ4連勝!

2023年06月25日 | 競馬

2023年上半期のラストGⅠ・第65回宝塚記念(GⅠ・芝2200m 17頭立て)が25日、阪神競馬場で行われました。今年3月のドバイシーマクラシックを圧勝し、「ロンジンワールドベストホースランキング」で129ポンドを獲得して世界ランキング1位になった⑤イクイノックスが宝塚に参戦。他にも春の天皇賞馬⑨ジャスティンパレス、菊花賞馬⑫アスクビクターモア、エリザベス女王杯を制した⑪ジェラルディーナ、イクイノと同じ厩舎で昨年の皐月賞馬⑬ジオグリフ、ジャパンカップ覇者⑧ヴェラアズール、先日の日本ダービーで落馬⑰ドゥラエレーデ、③ダノンザキッドのGⅠ馬8頭に加え、鳴尾記念を勝った④ボッケリーニ、悲願のGⅠ初制覇なるか⑩ディープボンド、②カラテも出走しました。



単勝の人気は、イクイノックスが圧倒的1番人気(1.3倍)、2番人気にはジャスティンパレス(8.5倍)。10倍以下は2頭のみで、3番人気以降はジェラルディーナ、アスクビクターモア、ディープボンド、ボッケリーニ、ドゥラエレーデと続きました。


スタートは17頭綺麗に出揃い、スタンド前の先行争いでカラテ、ダノンザキッド、アスクビクターモアが先手を主張するが、外から⑮ユニコーンライオンが主導権を奪い取る。ドゥラエレーデも先団に加わる。ディープボンドとジオグリフは中団より前の位置、ジャスティンパレス、ジェラルディーナは後方から。そして、イクイノックスは1コーナーを回るところで後方2番手に控えた。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入るところで、ユニコーンライオンが先頭、ドゥラエレーデ2番手、3番手⑭ブレークアップ、4番手カラテ、アスクビクターモアは5番手を追走し、ダノンザキッド6番手。7番手集団には①ライラック・ディープボンド・ジオグリフの3頭が並ぶ。10番手⑦プラダリア、11番手ボッケリーニ、12番手⑯モズベッロ。ジャスティンパレス13番手、14番手ヴェラアズール、15番手ジェラルディーナ、16番手イクイノックス、最後方に⑤スルーセブンシーズ。人気上位3頭は後方待機。
内回り3コーナーで、ジェラルが早めに仕掛けたのを見て、イクイノも進出開始。先頭グループはユニコーン・エレーデ・ブレーク・アスクビ・ジェラルの5頭が一団となる。ボンド6番手、グリフ7番手、キッド9番手、ジャスパレとイクイノは中団まで押し上げる。さらに、しんがりにいたスルセブもポジションを上げた。4コーナーを回るところで、イクイノは大外に回した。
ラストの直線に入り、ユニコーンライオンが内で粘り、ドゥラエレーデも頑張り、真ん中にアスクビクターモアとジェラルディーナが抜け出しにかかる。しかし、残り200mでイクイノックスが大外から一気にライバル達を捕らえた。ジェラルディーナも必死に抵抗し、内からスルーセブンシーズ、プラダリア、ボッケリーニ、後続からジャスティンパレスも追い込んで来る。ゴール前でスルセブがイクイノの迫ったが、イクイノックスがそのまま先頭でゴールイン!世界ランク1位の実力を見せつけたイクイノックス、宝塚記念を制してGⅠ4勝目!



【宝塚記念 全着順】
1着⑤イクイノックス    2分11秒2
2着⑥スルーセブンシーズ   クビ差
3着⑨ジャスティンパレス   1馬身
4着⑪ジェラルディーナ    アタマ差
5着⑨ディープボンド     1馬身
6着⑦プラダリア 
7着④ボッケリーニ
8着⑧ヴェラアズール
9着⑬ジオグリフ 
10着⑰ドゥラエレーデ
11着⑫アスクビクターモア
12着⑭ブレークアップ 
13着③ダノンザキッド 
14着⑯モズベッロ 
15着⑮ユニコーンライオン
16着②カラテ 
17着①ライラック 

【払戻金】
単勝 ⑤ 130円
複勝 ⑤ 110円  ⑥ 560円  ⑨ 170円
枠連 3⃣-3⃣ 2,280円
馬連 ⑤-⑥ 2,340円
馬単 ⑤-⑥ 2,660円
ワイド ⑤-⑥ 970円  ⑤-⑨ 240円  ⑥-⑨ 2,930円
3連複 ⑤-⑥-⑨ 4,030円
3連単 ⑤-⑥-⑨ 13,630円



上半期を締めくくるドリームレースは、単勝1.3倍のイクイノックスが、大外から他の馬たちを力で捻じ伏せて快勝。昨年の天皇賞秋、有馬記念、ドバイシーマクラックに続き、GⅠ4連勝を果たしました。2着には10番人気の牝馬・スルーセブンシーズが入りました。向正面では最後方にいましたが、馬群を割って猛追し、イクイノックスにクビ差まで迫りました。上がり3ハロン34.6秒はメンバー最速を記録。スルセブと池添謙一騎手ともに会心のレースだったと思います。3着には2番人気のジャスティンパレス、3番人気のジェラルディーナは4着でした。
イクイノックス鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、今年のJRA・GⅠ2勝目で、宝塚記念2勝目をマーク。木村哲也調教師と馬主のシルクレーシングはこのレース初勝利を挙げています。ルメール騎手と木村厩舎と言えば、先月の日本ダービーでスキルヴィングがゴール後に急性心不全で倒れて死亡するという悲しい事がありました。この勝利はスキルヴィングへの弔い星だと思います。
前走のドバイSCでは押される形で先行し、直線突き放しての逃げ切り勝ち。この日は序盤から後方2番手に控え、3コーナーで中団まで進出し、4コーナー手前でやや膨らみかけましたが、直線は鋭い末脚でバッサリと差し切りました。ドバイ帰り、初めての関西遠征だったけど、いつも通りの強さでしたね。今回の結果を受け、現在のレーティング「129ポンド」から少しは上昇するのか?
4つ目のGⅠタイトルを獲得したイクイノックス、秋は凱旋門賞に向かわず、ジャパンカップを目標としているそうです。JCでは同世代のダービー馬・ドウデュース、2冠牝馬・リバティアイランドとの対戦が実現するかもしれませんね。ドウデュースとは秋の天皇賞で顔を合わせる可能性もあるだろうけど。今のイクイノックスの強さなら「古馬三冠」も達成できるでしょう。それに、年末まで世界ランキング1位の座を守り切ることができるのか。



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VM制覇の勢いそのまま!ソングラインが安田記念2連覇達成!

2023年06月04日 | 競馬

春のマイル王者決定戦・第73回安田記念(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が4日、東京競馬場で行われました。「競馬法100周年記念競走」の副称が付いた今年の安田記念は、昨年のマイルチャンピオンシップを制した③セリフォス、前走ヴィクトリアマイルを勝った⑱ソングライン、マイルGⅠ3勝⑤ソダシ、今年のNHKマイルカップ覇者⑨シャンパンカラーをはじめ、2022年⑥ダノンスコーピオン、2021年⑭シュネルマイスターの「歴代3歳マイル王者」、さらに大阪杯を勝った④ジャックドール、ダートマイル王⑯カフェファラオ、2022年最優秀2歳牡馬⑧ドルチェモア、昨年の高松宮記念覇者①ナランフレグとGⅠウィナーが10頭も参戦する豪華な顔ぶれとなりました。


単勝の人気は、1番人気シュネルマイスター(4.2倍)、2番人気ソダシ(5.5倍)、3番人気セリフォス(5.8倍)、4番人気ソングライン(7.4倍)、5番人気のジャックドール(8.0倍)まで10倍を切り、その後は⑩ソウルラッシュ、⑪イルーシヴパンサー、⑦ガイアフォースと続きました。


スタートでナランフレグと②メイケイエールが少し遅れたのに対し、好スタートを決めた⑰ウインカーネリアンがそのまま先手を奪う。ジャックドールが2番手につけ、ソダシは3番手追走。4番手カフェファラオ、5番手ドルチェモア、6,7番手のところにセリフォスとダノンスコーピオンが並び、8番手シャンパンカラー。中団の9番手にガイアフォース、外側にソングラインがいる。11番手グループにはメイケイエール・イルーシヴパンサ・⑬レッドモンレーヴの3頭が固まり、14番手⑫ナミュール。内側15番手からソウルラッシュ、シュネルマイスターは16番手に控え、17番手ナランフレグ、最後方に⑮マテンロウオリオン。
3,4コーナー中間のところで、ウインカーがレースを引っ張るが、ジャック・ソダシ・ファラオの2番手集団が迫る。その後ろの5番手集団にはセリフォス・ダノスコ・シャンパンが追走。ドルチェ・ガイア・エール・ソングラは中団。イルパン、ソウル、シュネルは後方で4コーナーを回る。
ラストの直線で、ジャックドールがウインカーネリアンを抜いて先頭に躍り出て、3番手からソダシ、内からセリフォスが追いかける。残り200mでジャックが抜け出し、セリフォスが2番手に上がり、ソダシは伸びてこない。外側からソングラインが一気に追い上げ、残り100mでジャックとセリフォスを捕らえて先頭。大外からシュネルマイスターもようやくやって来て、ガイアフォースも飛んできたが、ソングラインが先頭ゴールイン!2着争いはセリフォスとシュネルが並んで入線。


【安田記念 全着順】 
1着⑱ソングライン      1分31秒4
2着④セリフォス        1馬身1/4
3着⑭シュネルマイスター    アタマ差
4着⑦ガイアフォース       クビ差
5着③ジャックドール       クビ差
6着⑬レッドモンレーヴ
7着⑤ソダシ 
8着⑰ウインカーネリアン
9着⑩ソウルラッシュ 
10着⑪イルーシヴパンサー
11着⑮マテンロウオリオン
12着⑯カフェファラオ 
13着⑥ダノンスコーピオン 
14着⑨シャンパンカラー 
15着②メイケイエール 
16着⑫ナミュール 
17着①ナランフレグ
18着⑧ドルチェモア

【払戻金】
単勝 ⑱ 740円
複勝 ⑱ 220円  ④ 210円  ⑭ 160円
枠連 2⃣-8⃣ 1,300円
馬連 ④-⑱ 1,890円
馬単 ⑱-④ 4,240円
3連複 ④-⑭-⑱ 2,290円
3連単 ⑱-④-⑭ 14,510円
ワイド ④-⑱ 770円  ⑭-⑱ 450円  ④-⑭ 460円


東京競馬場のGⅠ5連戦のラストを飾る一戦は、直線で突き抜けたソングラインが快勝。ヴィクトリアマイルに続きGⅠ2連勝&安田記念2連覇を果たしました。2着争いでは内側のセリフォスが制して2着、1番人気のシュネルマイスターは3着。シュネルは一昨年が3着、昨年2着と2年連続で惜敗し、3年目の今年こそは優勝だと思っていましたが、悲願成就とはなりませんでした。
中距離から参戦のジャックドールは、2番手で控えてから、最後の直線でウインカーネリアンをかわして先頭に躍り出たんですが、粘り切れず5着。2015年覇者・モーリスとの父子2代による2階級制覇は果たせなかったものの、マイル戦に挑む姿勢は悪くないと思います。2番人気のソダシは直線伸びきれず7着。川田将雅騎手との新コンビで4年連続GⅠ勝利を狙いましたが、中2週が堪えたでしょうか。今月限りで引退する今浪隆利厩務員に勝利をプレゼントしたかったですね。

勝ったソングラインはこれでGⅠ3勝目。安田記念の連覇は、グレード制導入以降、ヤマニンゼファーとウオッカに次いで3頭目。ウオッカは2009年のVMと安田を連勝しており、それ以来の快挙であります。鞍上の戸崎圭太騎手は、リアルインパクトとのコンビで制した2011年以来12年ぶりの同レース勝利。前回勝ったときは地方・大井競馬所属であり、今回はJRA所属として勝利しました。林徹調教師はこの勝利でJRA通算100勝を達成。Wでめでたい!
前走のVMではゴール前で内側からソダシを差し切ったソングライン。この日は大外枠に入り、直線では大外に持ち出し、中団から一気のごぼう抜き。先頭に立った後、ゴール手前で戸崎騎手が勝利を確信しました。前走GⅠを勝ったにもかかわらず単勝オッズでは4番人気止まりでしたが、勢いがありましたね。今年度から「JRA賞最優秀マイラー」が始まりますが、現時点ではソングラインが最有力候補。さらには「最優秀4歳以上牝馬」も受賞するかもしれません。
この秋には「ブリーダーズカップマイル」に挑戦予定だそうです。昨年は喉の違和感で海外GⅠを断念したので、リベンジしたいという思いもあるでしょう。海外の舞台で「日本最強マイラー」としての意地を見せられるでしょうか。


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90回目の日本ダービー!タスティエーラがソールオリエンスにリベンジ果たす!

2023年05月28日 | 競馬


2020年に生まれたサラブレッド7708頭の頂点を決める競馬の祭典・第90回日本ダービー(東京優駿 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が28日、東京競馬場で行われました。デビュー3戦負けなしで皐月賞を制した⑤ソールオリエンスが、コントレイル以来となる無敗の2冠制覇に挑戦。さらには青葉賞馬②スキルヴィング、皐月2着⑫タスティエーラ、ダービー6勝・武豊騎乗⑬ファントムシーフ、ホープフルステークスを制した⑰ドゥラエレーデ、京都新聞杯を制したサトノダイヤモンド産駒⑱サトノグランツ、プリンシパルステークス優勝⑯パクスオトマニカ、毎日杯から直行⑬シーズンリッチ、⑩シャザーン、⑪ハーツコンチェルトなどが参戦しました。



単勝のオッズは、ソールオリエンスが1.8倍で1番人気、2番人気スキルヴィング(4.5倍)、3番人気フリームファクシ(6.9倍)、4番人気 タスティエーラ(8.3倍)。5番人気以降は大きく離れ、シャザーン、ハーツコンチェルト、サトノグランツ、ドゥラエレーデ、①ベラジオオペラと続きました。

注目のスタートで、ドゥラエレーデの坂井瑠星が落馬!いきなり波乱が起きた90回目のダービー、先行争いで③ホウオウビスケッツが前に出るが、外から⑯パクスオトマニカが一気にかわす。シーズンリッチ、ベラジオオペラ、タスティエーラも先団に加わる。ソールオリエンスは中団より前の位置、スキルヴィングとフリームファクシとシャザーンとサトノグランツは中団より後ろのところでスタンド前を通過した。
1,2コーナーのところで、パクスオトマニカが先頭、ホウオウビスケッツ2番手、3番手にシーズンリッチ、4番手⑧メタルスピード、5番手タスティエーラ、その後ろにソールオリエンスが6番手追走する。7番手⑮ノッキングポイント、8番手ベラジオオペラ、9番手⑨グリューネグリーン。ファントムシーフが10番手に上がり、11番手⑦フリームファクシ、12番手シャザーン、13番手スキルヴィング、14番手ハーツコンチェルト、15番手サトノグランツ。後方は16番手④トップナイフ、17番手⑥ショウナンバシット。
3コーナーを回り、先頭を行くオトマニカは、後続に大差をつけて逃げている。ビスケッツ2番手、リッチ3番手、タスティ4番手、スキヴィンとハーコンは外に持ち出し、オリエンスは7番手、ファントム9番手、ベラジオ10番手。
17頭が4コーナーを回り、最後の直線へ!パクスオトマニカがまだ先頭をひた走るが、2番手以降との差が徐々に縮まっていく。2番手からホウオウビスケッツ、3番手からタスティエーラが追い上げ、ソールオリエンスはまだ6,7番手。残り200mでタスティがオトマニカを捕まえて先頭に躍り出る。内からビスケッツ、ベラジオが最内に入る。外からようやくオリエンスもやって来て、ハーツコンチェルトも追い込んで来た。残り100mを切り、タスティ先頭、内からベラジオ、外からオリエンスとコンチェルトが迫るが、タスティエーラが先頭でゴールイン!ソールオリエンス猛追も届かず2着争い・・・。



【日本ダービー 全着順】
1着⑫タスティエーラ    2分25秒2
2着⑤ソールオリエンス    クビ差
3着⑪ハーツコンチェルト   ハナ差
4着①ベラジオオペラ     ハナ差
5着⑮ノッキングポイント   1馬身
6着③ホウオウビスケッツ
7着⑬シーズンリッチ 
8着⑭ファントムシーフ
9着⑩シャザーン 
10着⑧フリームファクシ
11着⑱サトノグランツ 
12着⑧メタルスピード 
13着⑯パクスオトマニカ
14着④トップナイフ 
15着⑨グリューネグリーン
16着⑥ショウナンバシット
17着②スキルヴィング 
中止⑰ドゥラエレーデ 

単勝 ⑫ 830円
複勝 ⑫ 200円  ⑤ 120円  ⑪ 380円
枠連 3⃣-6⃣ 560円
馬連 ⑤-⑫ 690円
馬単 ⑫-⑤ 2,330円
3連複 ⑤ー⑪-⑫ 4,700円
3連単 ⑫-⑤ー⑪ 29,810円
ワイド ⑤-⑫ 360円  ⑪-⑫ 1,970円  ⑤ー⑪ 820円

90回目の競馬の祭典は、単勝4番人気のタスティエーラが混戦を制し、平成20年生まれ世代の頂点に立ちました。無敗の2冠を狙ったソールオリエンスはゴール前猛追見せるも、クビ差及ばず2着。ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルと同じ「3枠5番」に入ったときは、2冠は決定的だと思っていましたが・・・。横山武史騎手はまたしても僅差でダービージョッキーの座を逃しました。
3着には6番人気のハーツコンチェルトが入り、3番人気のファントムシーフは8着、シャザーンは9着。
2番人気のスキルヴィングは17着でゴールした後に転倒、急性心不全で死亡しました。「今年こそ青葉賞馬初のダービー制覇なるか」と期待されていましたが、呪いを解けませんでした。ルメール騎手と木村哲也調教師にとっては、昨年のイクイノックスの雪辱を果たしたかっただけに、非常に悔しく、悲しい結果となりました。
また、ドゥラエレーデがスタート直後に落馬競走中止。こちらは人馬共に以上ありませんでした。スタート即落馬は、1993年のマルチマックス以来30年ぶりの珍事です。


優勝したタスティエーラは、弥生賞ディープインパクト記念に次ぐ重賞2勝目。弥生賞馬から3年連続でクラシックウィナーが誕生しましたが、ダービー馬になったのは2016年のマカヒキ以来となります。鞍上のダミアン・レーン騎手は、4度目の挑戦で日本ダービー初勝利。外国人騎手のダービー制覇は史上3人目です。1954年のゴールデンウェーブの岩下密政騎手を最後にテン乗りのダービー勝利がなく、ダービーのジンクスの一つと言われてましたが、69年ぶりに破れました。堀宣行調教師は2015年のドゥラメンテ以来となるダービー2勝目。サトノクラウン産駒はGⅠ初制覇で、同期のドゥラメンテとキタサンブラックより先にダービー馬を輩出しました。
タスティエーラは前走の皐月賞で直線早めに抜け出すも、ソールオリエンスの強襲に遭い2着敗戦。強い競馬をしたけれど、勝ったオリエンスが凄かったです。この日のダービーは、道中5番手を進み、最後の直線ではオリエンスの進路をふさぎ、残り200mで先頭に立つとそのまま先頭でゴールし、皐月賞のリベンジを果たしました。一部報道によると、落鉄していたことが判明しましたが、それでも勝ち切ったなんて驚きです。これでソールオリエンスとの直接対決は1勝1敗。秋に迎える3度目の対決の舞台は、菊花賞か、天皇賞か、年末の有馬記念まで持ち越しなのか?

90回目のメモリアルレースは、タスティエーラが優勝したというよりも、スタートで落馬があったり、ゴール後に馬が心不全で亡くなったりと後味の悪さが残りました。おまけに勝ちタイムの2分25秒2は、リバティアイランドが勝った先週のオークス(2分23秒1)より2秒1も遅く、9着だったドゥアイズと同タイムです。良馬場だったとはいえ、非常にしょっぱいレース内容でした。もしリバティアイランドが出ていたら、楽勝していたんじゃないかと思いました。



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リバティアイランドがオークスで6馬身差の圧勝!2年連続で2冠牝馬誕生だ!

2023年05月21日 | 競馬

3歳牝馬クラシックの第2戦・第84回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が21日、東京競馬場で行われました。今年のオークスは、桜花賞で大外から豪快な差し切り勝ちを見せた⑤リバティアイランドが、オークスで2冠達成なるかに注目が集まりました。リバティアイランド以外にも、桜花賞2着⑨コナコースト、エフフォーリアの妹⑭ペリファーニア、クイーンカップを勝った⑫ハーパー、フローラステークス優勝⑥ゴールデンハインド、同レース2着⑩ソーダズリング、女王を唯一負かした馬①ラヴェル、ディープインパクト最終産駒②ライトクオンタム、母は2015年オークス馬ミッキークイーン⑪ミッキーゴージャス、母は2014年オークス馬⑱イングランドアイズなどが参戦しました。


単勝オッズは、リバティアイランドが1.4倍で断然の1番人気。2番人気はハーパーで8.8倍。10倍以下は2頭だけで、3番人気以降はコナコースト、ゴールデンハインド、ソーダズリング、⑯ドゥアイズ、⑱シンリョクカと続きました。


正面スタンド前のスタートで、ドゥアイズが少し出遅れ。リバティアイランドは好スタート。先行争いでライトクオンタム、④キミノナハマリア、イングランドアイズの3頭が先手を主張。ゴールデンハインドは先行できず。リバティアイランドとハーパー、ペリファーニアとソーダズリングは中団グループ、コナコーストは中団より後ろの位置につけた。
1,2コーナー中間を過ぎて、向正面に入るところで、ライトクオンタムが先頭、キミノナハマリア2番手、3番手ラヴェル、4番手にイングランドアイズ、5番手ゴールデンハインド。6番手⑧レミージュ、内側7番手にリバティアイランド。その後ろの8番手にハーパーが追走している。9番手シンリョクカ、10番手⑦ヒップホップソウル、11番手ペリファーニア、12番手ソーダズリング。後方勢は13番手コナコースト、14番手ドゥーラ、15番手ミッキーゴージャス、16番手キタウイング、17番手⑮エミュー、ドゥアイズがしんがり追走。
縦長で3コーナーを回り、先頭集団はクオンタム・キミマリ・ラヴェル・イングランドの4頭。ハインド5番手、アイランドは内側6番手。ハーパーとシンリョクカもアイランドを見ている。ペリファーとソーダズはまだ中団、コナコーとゴージャスは後方。
4コーナーを過ぎて最後の直線に差し掛かり、残り400mでラヴェルがライトクオンタムをかわして先頭、馬場の真ん中からリバティアイランドが上がって来る。後続からハーパー、ヒップホップソウル、シンリョクカ、大外からソーダズリングとドゥーラも追い上げる。残り200mでついにリバティアイランドが先頭に立ち、そのまま一気に突き放しにかかる!ラヴェルが2番手で頑張るところを、ドゥーラとハーパーが襲い掛かる。しかし、リバティアイランドが後続との差を拡げ、堂々と先頭でゴールイン!リバティアイランド圧勝で2冠達成!


【オークス 全着順】
1着⑤リバティアイランド  2分23秒1
2着⑫ハーパー        6馬身
3着⑬ドゥーラ        クビ差
4着①ラヴェル        3/4馬身
5着⑰シンリョクカ      3/4馬身
6着⑦ヒップホップソウル
7着⑨コナコースト 
8着⑩ソーダズリング
9着⑯ドゥアイズ 
10着⑧レミージュ
11着⑥ゴールデンハインド 
12着⑭ペリファーニア 
13着⑮エミュー 
14着⑪ミッキーゴージャス 
15着③キタウイング 
16着⑱イングランドアイズ 
17着②ライトクオンタム 
18着④キミノナハマリア

【払戻金】
単勝 ⑤ 140円
複勝 ⑤ 110円  ⑫ 180円  ⑬ 1,090円
枠連 3⃣-6⃣ 490円
馬連 ⑤-⑫ 590円
馬単 ⑤-⑫ 680円
3連複 ⑤-⑫-⑬ 16,840円
3連単 ⑤-⑫-⑬ 34,140円
ワイド ⑤-⑫ 300円  ⑤-⑬ 2,610円  ⑫-⑬ 8,810円


圧倒的1番人気のリバティアイランドが、桜花賞に続きオークスも制覇!昨年のスターズオンアースに続き、ドゥラメンテ産駒から2冠牝馬が誕生しました。アイランドから6馬身も離れた2着にはハーパーが入り、3着には13番人気の伏兵・ドゥーラが入線。ドゥーラは昨年の札幌2歳ステークスを勝っていますが、マイル戦で2桁着順続き。しかし、距離延長で持ち前の力を発揮しました。このレースではドゥラメンテ産駒が2頭も馬券圏内です。
3番人気だったコナコーストは7着、4番人気のゴールデンハインドはハナが奪えなかったのが響いて11着。ディープ最終世代のライトクオンタムはブービーの17着でした。
リバティアイランドは阪神JF、桜花賞に続きGⅠ3連勝。JF→桜花賞→オークスの「牝馬世代GⅠ3連勝」は、ブエナビスタとアパパネに次いで3頭目。鞍上の川田将雅騎手は、2012年のジェンティルドンナ以来となるオークス2勝目、中内田充正調教師は同レース初勝利。マイルGⅠに強い中内田厩舎が、2000m以上のGⅠを勝ったのは初めてとなります。
いやぁ、すごく強かった!前走は大外一気の追い込みを見せましたが、この日は6番手で追走し、残り200mで先頭に立ってからそのまま独走。2着とは6馬身の大差をつけました。11年前のジェンティルの時は5馬身差を上回る圧勝劇でしたね。ちなみに、過去のオークスで6馬身差をつけて勝ったのは1939年のホシホマレ、1954年のヤマイチの2頭のみです。
リバティアイラインドの桜花賞のときのレーティングが116でしたが、今回6馬身差で圧勝したので、ソールオリエンスの「120」を上回る数字が出てもおかしくないと思います。ていうか、日本ダービーに出ていたら、牡馬といい勝負ができたんじゃないかなぁ。
牝馬3冠に王手が懸かったわけですが、昨年のスターズオンアースはオークスの後に骨折し、秋華賞で3着に敗れて3冠を逃しました。あと、父のドゥラメンテも2冠達成後に骨折してるんだよな・・・。「敵はケガだけ」のリバティアイランドは、元気に夏を乗り越えられるでしょうか。



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ソングラインが府中マイルで復活勝利!安田記念連覇に弾みをつけた!

2023年05月14日 | 競馬

「母の日」だった14日は、東京競馬場で春の最強牝馬決定戦・第18回ヴィクトリアマイル(GⅠ・芝1600m 16頭立て)が行われました。2冠牝馬②スターズオンアースは、前走の大阪杯2着の雪辱なるか?前回のVMを制した白毛馬⑯ソダシはダミアン・レーン騎手との新コンビで連覇に挑戦。昨年の安田記念の覇者⑥ソングライン、秋華賞馬⑤スタニングローズのGⅠ馬の他に、無冠返上を目指す⑪ナミュール、高松宮記念2着⑪ナムラクレア、阪神牝馬ステークス優勝③サウンドビバーチェ、京都牝馬ステークスを勝った⑧ララクリスティーヌ、福島牝馬ステークスを勝った⑭ステラリアなどが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気がスターズオンアース(2.5倍)、ナミュールが2番人気(4.2倍)、ソダシ3番人気(4.6倍)、4番人気のソングライン(7.6倍)まで10倍以下。その後はナムラクレア、ララクリスティーヌ、スタニングローズ、サウンドビバーチェと続きました。

スタートしていきなり①ロータスランドが先手を奪い、サウンドビバーチェとソダシが2番手を争うが、ソダシが2番手に上がる。⑮ルージュスティリア4番手、ララクリスティーヌ5番手、6番手にナムラクレア、内側7番手にスターズオンアースがひかえる。中団グループには⑨クリノプレミアム、ソングライン、⑦イズジョーノキセキ、ナミュールと固まっている。12番手グループに④アンドヴァラナウト、ステラリア、⑭ディヴィーナと固まり、15番手スタニングローズ、⑩サブライムアンセムが最後方。
3,4コーナー中間のところで、ロータス先頭、ソダシ2番手、スターズが3番手集団に加わる。クレアは外に持ち出し、ソングラは内側6番手あたり。ナミュールとララクリは中団馬群、スタニング後方2番手で4コーナーを回る。
16頭が一団で最後の直線に入り、ロータスランドがまだ先頭で粘るが、ソダシが徐々にロータスに迫り、残り300mあたりで先頭に浮上。スターズオンアースは内側から外側に進路を変える。残り200mでソダシ先頭、内からソングライン、外からスターズオンアースが追いかけ、後続からディヴィーナが追い込む。残り100m、ソダシがこのまま押し切るかと思ったら、ソングラがインを突いて並びかけ、最後はソングラインとソダシが並んでゴールしたが、わずかにソングラインが前に出た!スターズオンアースも差を詰めるも3番手まで・・・。



【ヴィクトリアマイル 全着順】
1着⑥ソングライン       1分32秒2
2着⑯ソダシ           アタマ差
3着②スターズオンアース     3/4馬身
4着⑬ディヴィーナ        1馬身
5着③サウンドビバーチェ     1馬身3/4
6着①ロータスランド 
7着⑪ナミュール 
8着⑫ナムラクレア 
9着⑭ステラリア 
10着⑮ルージュスティリア 
11着④アンドヴァラナウト 
12着⑤スタニングローズ 
13着⑩サブライムアンセム 
14着⑧ララクリスティーヌ
15着⑦イズジョーノキセキ
16着⑨クリノプレミアム 

【払戻金】
単勝 ⑥ 760円
複勝 ⑥ 200円  ⑯ 170円  ② 120円
枠連 3⃣-8⃣ 1,320円
馬連 ⑥-⑯ 1,960円
馬単 ⑥-⑯ 4,170円
3連複 ②-⑥-⑯ 1,720円
3連単 ⑥-⑯-② 12,830円
ワイド ⑥-⑯ 640円  ②-⑥ 390円  ②-⑯ 340円



雨の中で行われた春の女王決定戦は、単勝4番人気のソングラインが、ゴール手前でソダシを内側から差し切り優勝しました。ソダシはアタマ差の2着に敗れて史上3頭目のVM連覇とはならず。牝馬限定のマイル戦では4戦負けなしでしたが、5戦目にして初黒星です。約半年の休み明け、乗り替わり、大外枠と不利な条件があったものの、力強い走りを見せました。ただ、スタート直後に内側に斜行したため、レーン騎手に5万円の過怠金5万円が科せられました。
1番人気だったスターズオンアースは、内側から外側に進路を変えて逆転を狙ったものの3着敗戦。課題のスタートも上手く決まったんですが、直線で意外と伸びを欠きましたね。両前脚骨折から復帰後は秋華賞3着、大阪杯2着、VM3着と惜しいレースが続くスターズ、白星を手にできるのは一体いつになるのでしょうか。
2番人気のナミュールはソダシの斜行の不利を受けたのが響いて7着。ナムラクレアも8着、秋華賞馬のスタニングローズは12着と大敗しました。

優勝したソングラインは、昨年の安田記念以来の勝ち星を挙げ、GⅠ2勝目をマーク。鞍上の戸崎圭太騎手は、2015&2016年のストレイトガールに次いでこのレース3勝目。この勝利でJRA・GⅠ通算10勝目を飾りました。林徹調教師はVM初勝利です。
安田記念の後、秋の海外遠征を予定していましたが、喉の異常でブリーダーズカップマイルを回避、香港マイルに登録するも今度は右前脚の蹄を痛めてしまいました。今年2月のサウジアラビアの重賞競走「1351ターフスプリント」で復帰するも10着に終わり、初めての2ケタ着順を経験。再起をかけて臨んだ今回のVM、前を行くスターズオンアースが外に行ったことで進路がぽっかり開き、そこを上手く突き抜けました。これは本当に戸崎騎手のファインプレーですね。
喉と蹄の違和感を乗り越えて府中のマイルで復活を果たしたソングラインは、安田記念連覇へ視界良好といえるでしょう。安田には大阪杯馬のジャックドール、マイラーズカップを勝ったシュネルマイスター、マイルCSを勝ったセリフォスが参戦予定。さらに体調次第でソダシも出走する可能性も。このメンバーを相手に連覇できたら大きいぞ。



来週・19日は3歳牝馬三冠の第2戦「オークス」が行われます。桜花賞馬のリバティアイランドが2冠に挑み、フローラステークス組のゴールデンハインドとソーダリング、桜花賞組のコナコースト、ペリファーニア、ハーパー、ドゥアイズ、フラワーカップ優勝のエミュー、ライトクオンタム、2戦2勝ミッキーゴージャスなどが登録しています。




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府中の芝1600mでは負け知らず!シャンパンカラーと内田博幸が勝利の美酒に酔いしれる!

2023年05月07日 | 競馬

ゴールデンウィーク最終日だった5月7日は、東京競馬場で3歳マイル王決定戦・第28回NHKマイルカップ(GⅠ・芝1600m)が行われました。⑫クルゼイロドスルが感冒のため出走取消で17頭立てで争われた今年は、朝日杯フューチュリティステークスを制した⑬ドルチェモア、ニュージーランドトロフィーの勝ち馬⑤エエヤン、アーリントンカップで豪快な差し切り勝ちを見せた⑨オオバンブルマイ、マイル戦で巻き返す⑱ダノンタッチダウン、フィリーズレビュー覇者⑤シングザットソング、デイリー杯2歳ステークスを制した⑦オールパルフェ、クイーンカップ3着②モリアーナ、兄はステルヴィオ③ウンブライル、ファルコンステークス2着⑮カルロヴェローチェ、ファルコンステークスを制した⑯タマモブラックタイ、⑧セッションなどが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気カルロヴェローチェ(5.6倍)、エエヤンが僅差で2番人気(5.7倍)、3番人気オオバンブルマイ(6.1倍)。4番人気以降はドルチェモア(7.6倍)、モリアーナ(8.0倍)、ダノンタッチダウン(9.5倍)まで10倍以下でした。



スタートで⑪シャンパンカラーとモリアーナが少し遅れる。先行争いで内から①フロムダスク、⑤シングザットソング、⑦オールパルフェ、セッションの4頭が競り合い、フロムダスクとオールパルフェの2頭がレースを引っ張る。セッション3番手、4番手⑭ユリーシャ、5番手シングザットソング。中団より前の位置にドルチェモアとタマモブラックタイが並び、エエヤン8番手、9番手ダノンタッチダウン、カルロヴェローチェは10番手。中団11番手に⑰ミシシッピテソーロ、12番手④ショーモン、13番手グループにモリアーナ・シャンパンカラー・オオバンブルマイの3頭が控える。その後ろの16番手にウンブライル、少し離れた最後方に⑨ナヴォーナが追走する。
3,4コーナー中間を過ぎ、先頭集団はダスク・パルフェ・ユリーシャの3頭。セッションが4番手、タマブラ5番手。タッチダウンとドルモアとカルロが中団から押し上げ、エエヤンとモリアーナは中団馬群の内側。オオバンは後方3番手。
4コーナーを回り、勝負は最後の直線へ。先頭争いはオールパルフェがわずかに先頭だが、内からフロムダスク、真ん中ドルチェモア、タマモブラックタイ、外からダノンタッチダウン、カルロヴェローチェ、シャンパンカラー、オオバンブルマイと横に拡がってる。残り400mでタマブラとタッチダウンが前に出て、外からシャンパンとオオバンが接近。エエヤンも最内を突いて上がって来る。残り200mでオオバンがタッチダウンに接近するが、ラスト100mでシャンパンが抜け出す。大外からウンブライルが突っ込み、ゴール前でオオバンをかわして2番手に上がり、シャンパンカラーに並びかけたが、シャンパンカラーが凌ぎ切ってゴール!3歳マイル王に輝いたのはシャンパンカラー!ウンブライルは届かず2着、オオバンブルマイは最後に伸びきれず3着。


【NHKマイルカップ 全着順】
1着⑪シャンパンカラー
2着③ウンブライル 
3着⑩オオバンブルマイ 
4着⑱ダノンタッチダウン
5着⑮カルロヴェローチェ
6着②モリアーナ 
7着⑰ミシシッピテソーロ 
8着⑨ナヴォーナ 
9着⑤エエヤン 
10着⑯タマモブラックタイ 
11着⑤シングザットソング 
12着⑭ドルチェモア 
13着⑧セッション 
14着⑭ユリーシャ 
15着④ショーモン 
16着⑦オールパルフェ 
17着①フロムダスク 
取消⑫クルゼイロドスル

【払戻金】
単勝 ⑪ 2,220円
複勝 ⑪ 490円  ③ 390円  ⑩ 270円
枠連 2⃣-6⃣ 9,690円
馬連 ③-⑪ 12,990円
馬単 ⑪-③ 30,450円
3連複 ③-⑩-⑪ 27,690円
3連単 ⑪-③-⑩ 260,760円
ワイド ③-⑪ 3,310円  ⑩-⑪ 2,680円  ③-⑩ 1,760円


東京競馬場の5週連続GⅠの第1弾は、単勝9番人気の伏兵・シャンパンゴールドが混戦を制して優勝。2着のウンブライルは大外から襲い掛かりましたが、シャンパンにアタマ差届かず。3番人気のオオバンブルマイは、アーリントンカップの時と同様、道悪の馬場で末脚を伸ばすも最後に脚が止まってしまい3着でした。上位3頭はみんな前走道悪の馬場で好走していて、シャンパンとウンブラはニュージーランドトロフィー組でした。
1番人気だったカルロヴェローチェは5着、2番人気のエエヤンは9着、メンバー唯一のGⅠ馬・ドルチェモアは12着と惨敗。エエヤンは中山コースで3連勝中でしたが、左回りでも「ええやん!」とはいかなかったなぁ。ドルチェモアは鞍上が三浦皇成騎手という時点で来ないと思いました。それに、朝日杯組の上位陣のその後が悲惨だったので・・・。
勝ったシャンパンカラーは、昨年11月のベゴニア賞以来となる通算3勝目で、重賞初制覇。府中の芝マイル戦は3戦3勝と勝率100%!鞍上の内田博幸騎手は、ノンコノユメで勝った2018年フェブラリーステークス以来、約5年3か月ぶりのJRA・GⅠ制覇。マイルカップでは、2007年のピンクカメオ以来16年ぶり2度目の勝利。あの時は単勝17番人気のブービー人気で、3連単で973万9870円の大波乱のレースでした。田中剛調教師は同レース初制覇で、2016年安田記念のロゴタイプ以来となるGⅠ勝利を果たしております。

シャンパンカラーは昨年10月の新馬戦で快勝すると、2戦目のベゴニア賞ではヒップホップソウルをクビ差で抑えて2連勝。年明けには京成杯に挑むも6着、前走のニュージーランドトロフィーでも3着敗戦。京成杯は距離が長かったことは間違いないでしょう。久しぶりの府中マイル戦となった今回、スタートでやや後手を踏みますが、道中はオオバンブルマイより前の位置につけ、ゴール残り200mで先頭に立つと、オオバンとウンブラの追撃を振り切りました。本当に府中のマイル戦で2勝の実績が活きましたね。
今後についてですが、安田記念をパスして秋まで休養、秋は毎日王冠か富士ステークスで始動して、マイルチャンピオンシップに向かうと思います。いまのところ「府中専用機」なので、他の競馬場(特に右回り)でも結果を残せるようになりたい。





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かしわ記念2023 メイショウハリオがマイルでも力を示してGⅠ2勝目!

2023年05月04日 | 競馬

みどりの日の5月4日は、船橋競馬場でゴールデンウィーク恒例のダートGⅠ競走・第35回かしわ記念(ダート1600m)が行われました。14頭立てのところ、⑩スマイルウィ(船橋)が競走除外(出走取消)のため13頭で争われた今回は、昨年の帝王賞馬②メイショウハリオ、JBCレディスクラシックを制した①ヴァレーデラルナ、交流重賞3勝④シャマル、マーチステークスで重賞初制覇⑦ハヤブサナンデクン、3度目の正直なるか⑤ソリストサンダー、⑬タガノビューティーのJRA勢6頭、地方からは2年前の覇者⑥カジノフォンテン(船橋)、フェブラリーステークスにも挑んだ③スピーディキック(浦和)、兵庫の星⑫イグナイターなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気シャマル(2.8倍)、2番人気メイショウハリオ(3.2倍)、3番人気ハヤブサナンデクン(6.3倍)、4番人気スピーディキック(8,4倍)。その後はタガノビューティー、ヴァレーデラルナ、ソリストサンダー、イグナイターと続きました。


正面スタンド前でのスタートで、イグナイターが絶好の飛び出しを見せる。先行争いでカジノフォンテンとヴァレーデラルナ、イグナイターにハヤブサナンデクンの4頭が先手を主張するが、カジノフォンテンが前に出る。スピーディキックとソリストサンダーは中団より少し前、メイショウハリオとタガノビューティーは中団に控えた。
1,2コーナー中間のところで、カジノフォンテンとヴァレーデラルナの2頭が飛ばし、向正面でヴァレーデラルナが先頭、カジノフォンテン2番手、ハヤブサナンデクン3番手、内側4番手シャマル。5番手イグナイター、6番手ソリストサンダーと続き、スピーディキックとタガノビューティーが7,8番手で並ぶ。9番手⑨エメリミット(船橋)、メイショウハリオは10番手。集団から大きく離された後方は、⑧ミスティネイル、⑭ハナウタマジリ、⑪クレールアドレの笠松勢3頭。
3コーナーを回り、残り600mのところで、先頭争いはデラルナ・フォンテン・ナンデクンの3頭が並び、イグナイター4番手、シャマル5番手、ビューティーとハリオも追い出し開始。スピーディはついて行けないか。
4コーナーから最後の直線で、ハヤブサナンデクンが先頭に躍り出て、シャマルが最内に入る。外からはタガノビューティーとメイショウハリオも追い込み、後続からソリストサンダーも猛追。残り200mでハリオとナンデクンが並び、ラスト100mでハリオが抜け出して先頭、ナンデクンも食い下がり、ビューティーがハリオとナンデクンの間に割り込み、ハリオに迫ったが、メイショウハリオが凌ぎ切って先頭ゴール!メイショウハリオがGⅠ馬の意地を見せました!



【かしわ記念 全着順】
1着②メイショウハリオ
2着⑬タガノビューティー
3着⑦ハヤブサナンデクン
4着④シャマル 
5着⑤ソリストサンダー  
6着③スピーディキック 
7着⑫イグナイター 
8着①ヴァレーデラルナ
9着⑥カジノフォンテン
10着⑨エメリミット 
11着⑭ハナウタマジリ
12着⑪クールアドレ 
13着⑧ミスティネイル
除外⑩スマイルウィ

【払戻金】
単勝 ② 320円
複勝 ② 140円  ⑬ 280円  ⑦ 170円
枠複 2⃣-8⃣ 2,280円
枠単 2⃣-8⃣ 3,010円
馬複 ②-⑬ 2,440円
馬単 ②-⑬ 3,250円
3連複 ②-⑦-⑬ 3,160円
3連単 ②-⑬-⑦ 16,190円
ワイド ②-⑬ 610円  ②-⑦ 360円  ⑦-⑬ 750円


春のダートマイル王決定戦・かしわ記念は、単勝2番人気のメイショウハリオが、大外から差し切って優勝。タガノビューティーがクビ差の2着、4コーナー手前で一旦先頭に立ったハヤブサナンデクンが3着。1番人気だったシャマルは4着。シャマルは1200~1400mが適正距離で、マイルじゃ長いかも。昨年2着だったソリストサンダーは、今年は5着。5着まで中央勢が独占し、スピーディーキックが地方馬最先着の6着、イグナイターも7着でした。
勝ったメイショウハリオは、昨年の帝王賞以来となるGⅠ2勝目。鞍上の浜中俊騎手と岡田稲男調教師はかしわ記念初勝利を挙げました。東京大賞典3着、フェブラリーステークスでも3着と惜しいレースが続いていましたが、この日は10番手追走から、3コーナーで外からポジションを押し上げ、直線ではハヤブサナンデクンとタガノビューティーとの叩き合いを制しました。中距離馬のイメージが強い馬ですが、マイルも適応できるのは意外ですね。帝王賞を使った後、秋の「マイルチャンピオンシップ南部杯」に行くこともありそうだなぁ。南部杯でカフェファラオ、レモンポップとの対戦が見られるでしょうか。



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新装・京都競馬場の春の天皇賞を制したのはジャスティンパレス!タイトルホルダーは右前肢跛行で競走中止。

2023年04月30日 | 競馬


国内最強ステイヤー決定戦・第167回天皇賞・春(GⅠ・芝3200m 17頭立て)が30日、京都競馬場で行われました。2020年10月末から2年5カ月の改修工事を終え、先週リニューアルオープンを迎えた京都競馬場。改修後初のGⅠ開催となる今回の春天は、昨年の優勝馬③タイトルホルダー、昨年の菊花賞馬⑥アスクビクターモア、阪神大賞典で重賞初制覇①ジャスティンパレス、GⅠ2戦連続2着⑬ボルドグフーシュ、春天2年連続2着⑦ディープボンド、スタート即落馬の悪夢を払拭できるか⑯シルヴァーソニック、タイトルホルダーの姉④メロディーレーン、ジャスティンパレスの兄⑤アイアンバローズなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気タイトルホルダー(1.6倍)、2番人気ジャスティンパレス(4.3倍)、3番人気ボルドグフーシュ(6.7倍)、4番人気アスクビクターモア(6.9倍)まで10倍以下でした。


向手面でのスタートは17頭綺麗に出揃い、アスクビクターモアも上手く飛び出し、シルヴァーソニックも無事にスタート完了。外回り3コーナーに向かっての先行争いで、タイトルホルダーが注文通りに先手を取るかと思ったら、⑰アフリカンゴールドがハナを奪い取った。アスクビクターモアは3番手につけ、4番手②ディープモンスター、5番手アイアンバローズ。6番手⑪ディアスティマ、7番手ディープボンド、8,9番手の位置にジャスティンパレスと⑭マテンロウレオが並んでいる。10番手⑨ヒュミドール、11番手⑫ブレークアップ、内側12番手メロディーレーン、13番手シルヴァーソニック、ボルドグフーシュは14番手を追走し、15番手⑧トーセンカンビーナ。後方は16番手⑮エンドロール、⑩サンレイポケットが最後方。
1周目の4コーナーから正面スタンド前に入り、先頭のアフリカンゴールドは最初の1000mを59秒7で通過。タイトルホルダー2番手、アスクビクターモア外側3番手。ディープボンド7番手、ジャスティンパレスは中団に控え、ボルドグフーシュは少しポジションを上げたか?シルヴァーソニックは後方に下がる。
ゴール板を過ぎたところで、タイホがアフリカンをかわして先頭に浮上。アフリカンは1コーナーの辺りでズルズルと後退していった。再び向正面に差し掛かるところで、タイホ先頭、2番手アイアン、3番手アスビク、4番手ディーモ、5番手ボンド、6番手ディアス、7番手ジャスパレ。8番手マテレオ、9番手ブレーク、10番手ヒュミ、中団より後ろの11番手にグフーシュがいる。12番手シルヴァー、13番手メロディー、14番手カンビーナ、15番手サンポケ、16番手エンド、アフリカンはレースを止めた。
勝負は2度目の外回り3コーナー。坂の頂上のところでタイホがアイアンに先頭を譲る。ディーモ2番手、ボンド3番手に上がる。ジャスパレも5,6番手に上がり、アスビクは中団に下がる。残り600m、タイホが一気にスローダウン!これはアクシデントだ!場内からも悲鳴が上がっている!そして4コーナーでタイトルホルダーは止まってしまった・・・。
最後の直線で、ディープボンドが前に出るが、ジャスティンパレスが先頭争いから抜け出す!後続からはシルヴァーソニック、ブレークアップ、ボルドグフーシュも猛追。しかし、ジャスパレが完全に抜け出し、ボンド2番手を守り、ゴール前でシルヴァーが3番手に上がるも、ジャスティンパレス先頭でゴールイン!4歳馬ジャスティンパレスが3年ぶりの京都春天を制しました!



【天皇賞・春 全着順】
1着①ジャスティンパレス  3分16秒1
2着⑦ディープボンド     2馬身1/2
3着⑯シルヴァーソニック   1馬身
4着⑫ブレークアップ     1馬身1/4
5着⑭マテンロウレオ     クビ差
6着⑬ボルドグフーシュ
7着⑮エンドロール 
8着⑩サンレイポケット
9着⑪ディアスティマ 
10着⑨ヒュミドール 
11着⑥アスクビクターモア
12着④メロディーレーン 
13着⑤アイアンバローズ 
14着②ディープモンスター
15着⑧トーセンカンビーナ
中止⑰タイトルホルダー 
中止③アフリカンゴールド

【払戻金】
単勝 ① 430円
複勝 ① 160円  ⑦ 370円  ⑯ 400円
枠連 1⃣-4⃣ 3,610円
馬連 ①-⑦ 4,000円
馬単 ①-⑦ 5,990円
3連複 ①-⑦-⑯ 13,570円
3連単 ①-⑦-⑯ 65,060円
ワイド ①-⑦ 1,040円  ①-⑯ 1,000円  ⑦-⑯ 3,110円


3年ぶりの京都開催となった春の天皇賞は、2頭が競走を中止する波乱の展開の中、2番人気のジャスティンパレスが、2着に2馬身半差をつけての快勝で、GⅠ初制覇を果たしました。2着のディープボンドは「同一GⅠ3年連続2着」の珍記録を樹立。3着争いを制したシルヴァーソニックは、昨年の落馬の悪夢を少しは払拭できたんじゃないかと思います。3番人気のボルドグフーシュは6着、もう一頭の菊花賞馬・アスクビクターモアは11着と完敗。
圧倒的1番人気で連覇が期待されたタイトルホルダーは、2周目3コーナーの下りで馬体に故障を発症し、4コーナーで競走中止。レース後の検査で「右前肢跛行」と診断されました。前走の日経賞で8馬身差と圧勝し、春天でも横綱相撲が見られるかと思っていましたが、タイホが急ブレーキを起こした場面はとてもショックな気持ちになりました。こんなことが起きるなんて・・・。完治してまた戻ってほしいという思いもある一方で、ドゥラメンテまたはアドマイヤグルーヴの血を残すためにも種牡馬入りもあるでしょう。
このレースではアフリカンゴールドも心房細動で競走中止。平地GⅠで2頭も競走中止になったのは、1990年の桜花賞以来だそうで・・・。また、15着のトーセンカンビーナも左前浅屈腱不全断裂を発症しております。改装しても「淀の魔物」は健在です。

優勝したジャスティンパレスは、栗東・杉山晴紀厩舎所属で、父・ディープインパクト、母・パレスルーマー。重賞勝ちは神戸新聞杯、阪神大賞典に次いで3勝目。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、春の天皇賞で3勝目。先週のマイラーズカップ、前日の青葉賞でも勝っており、重賞3連勝と絶好調です。杉山調教師は天皇賞初勝利です。また、ディープインパクト産駒は今回の勝利でGⅠ71勝目を挙げ、サンデーサイレンスの持つGⅠ最多勝利の記録に並びました。
ジャスティンパレスは昨年のクラシックで皆勤賞を果たし、菊花賞では3着でした。前走の阪神大賞典では馬体重16キロ増やし、ボルドグフーシュとディープボンドを撃破。この日は序盤から中団を追走し、ラストの直線で抜け出して完勝。最後の走りっぷりは「これからの長距離界の主役は俺だ」と主張するかのようでした。もし宝塚記念に参戦するとなれば、ルメール騎手はイクイノックスに乗ると思うから、鮫島克駿騎手かミルコ・デムーロ騎手とのコンビになるでしょう。鮫島騎手のGⅠ勝利も見たいけどねぇ。今回のレースで故障した馬がいたので、ジャスパレに体調や脚に異常がないことを願いたいです。





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3歳牡馬戦線にも怪物現る!ソールオリエンスがキャリア3戦目で皐月賞制覇!

2023年04月16日 | 競馬

2023年の3歳牡馬クラシックの第1戦・第83回皐月賞(GⅠ・芝2000m 18頭立て)が16日、中山競馬場で行われました。朝日杯FS優勝・ドルチェモア、ホープフルステークス優勝・ドゥラエレーデの2歳GⅠ馬がいない今年の皐月賞は、例年にない大混戦と言われていました。共同通信杯を勝った⑦ファントムシーフ、弥生賞ディープインパクト記念を制した⑭タスティエーラ、スプリングステークス優勝⑮ベラジオオペラ、京成杯を勝った①ソールオリエンス、きさらぎ賞を勝った⑤フリームファクシといった今年の3歳重賞の勝ち馬たちに加え、ホープフル2着⑧トップナイフ、若葉ステークスを制した④ショウナンバシット、朝日杯2着⑪ダノンタッチダウン、武豊&幸四郎の兄弟タッグ⑯タッチウッド、⑨ホウオウビスケッツ、⑪シャザーンなども参戦しました。


単勝の人気は、1番人気がファントムシーフ(3.8倍)、2番人気ソールオリエンス(5.2倍)、3番人気ベラジオオペラ(6.3倍)、4番人気フリームファクシ(7.7倍)、5番人気タスティエーラ(9.0倍)、6番人気のタッチウッド(9.6倍)までが10倍以下でした。

正面スタンド前のスタートで、⑬グラニットがポンと飛び出した勢いそのままに先手を奪い取る。ホウオウビスケッツ、ベラジオオペラ、ダノンタッチダウン、タスティエーラも先団につけ、大外からタッチウッドが先団に加わる。フリームファクシは中団より前のほう、ファントムシーフとシャザーンは中団、ソールオリエンスは後方4番手でゴール板を通過した。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入り、グラニットが先頭、タッチウッドが2番手まで押し上げるが掛かり気味か?3番手グループにはベラジオオペラ・③グリューネグリーン・ダノンタッチダウンが控える。内側6番手ホウオウビスケッツ、7番手タスティエーラ、8番手⑩ラスハンメル、9番手⑰メタルスピード、10,11番手のところにファントムシーフとフリームファクシが並んでいる。12番手にショウナンバシット、13番手シャザーン、14番手⑥ウインオーディン、15番手ソールオリエンス、16番手②ワンダイレクト、17番手トップナイフ、最後方に⑱マイネラウレア。
3コーナーを通過し、タッチウッドが先行するグラニットをかわして先頭に立つ。グリューネが3番手に上がり、ベラジオ4番手、タスティが5番手。タッチダウン7番手、ファントムとフリームは中団馬群、シャザーンが外に持ち出すと、オリエンスは後方2番手に下がると馬場の良い外側に進路を取った。
4コーナーを回り、最後の直線。先頭争いは内からグラニット、グリューネグリーン、タッチウッド、ショウナンバシット、タスティエーラ、メタルスピードと横一線。外からはシャザーンやファントムシーフも追いかける。残り200mでタスティが抜け出し、バシット2番手、後続からファントムが追い上げ、外からメタルとシャザーン、一番外からソールオリエンスも来ている。そして残り100mを切ったところで、オリエンスの末脚が爆発!ファントム、メタル、先頭のタスティエーラを一気に捕らえてゴールイン!ソールオリエンスがデビュー3戦3勝で皐月賞制覇!


【皐月賞 全着順】
1着①ソールオリエンス   2分00秒6
2着⑭タスティエーラ    1馬身1/4
3着⑦ファントムシーフ   1馬身3/4
4着⑰メタルスピード     アタマ差
5着④ショウナンバシット   3/4馬身
6着⑪シャザーン 
7着⑦トップナイフ 
8着⑥ウインオーディン
9着⑤フリームファクシ
10着⑭ベラジオオペラ 
11着③グリューネグリーン
12着⑬グラニット 
13着⑯タッチウッド
14着⑱マイネルラウレア
15着②ワンダイレクト 
16着⑩ラスハンメル 
17着⑨ホウオウビスケッツ
18着⑫ダノンタッチダウン

【払戻金】
単勝 ① 520円
複勝 ① 220円  ⑭ 270円  ⑦ 160円
枠連 1⃣-7⃣ 1,280円
馬連 ①-⑭ 3,510円
馬単 ①-⑭ 5,520円
3連複 ①-⑦-⑭ 3,770円
3連単 ①-⑭-⑦ 24,780円
ワイド ①-⑭ 1,290円  ①-⑦ 560円  ⑦-⑭ 620円



本命不在と言われていた今年の皐月賞を制したのは、単勝2番人気のソールオリエンスでした。序盤は後方4番手を追走すると、3コーナーで後方2番手に下がりますが、最後の直線で大外からグイグイ追い上げ、ゴール前でタスティエーラを捕らえて差し切り勝ち。キャリア3戦目での皐月賞制覇は史上最少記録。京成杯優勝馬のGⅠ制覇はエイシンフラッシュ以来ですが、皐月賞馬になったのは史上初となります。
2着には弥生賞馬のタスティエーラ、1番人気のファントムシーフは3着。もう1頭の無敗馬・ベラジオオペラは好位を追走するも、3コーナー辺りから後退して10着という結果に終わりました。
皐月賞馬のソールオリエンスは、前走の京成杯に続いての重賞2連勝。社台ファーム生まれで、父・キタサンブラック、母・スキア。鞍上の横山武史騎手は、2021年のエフフォーリアに次ぐ同レース2勝目。おととしはエフフォーリアで3勝、菊花賞でタイトルホルダー、ホープフルステークスでキラーアビリティで勝ち、年間GⅠ5勝を挙げましたが、翌年は一転してGⅠ未勝利。自身にとって1年4カ月ぶりのGⅠ勝利です。オリエンスを管理する手塚貴久調教師は、皐月賞初勝利。日本ダービーで勝てば、クラシック競走完全制覇となります。
先週の桜花賞でリバティアイランドが後方から一気の末脚で差し切り勝ちを果たしましたが、この日のソールオリエンスは大外ぶん回しからの直線ごぼう抜き。残り100mでの急加速っぷりは半端なかったです。京成杯の時は4コーナーで外に膨れながらも、直線で加速して2馬身半差の圧勝。あの時は馬が幼かったのかなって思いました。この日は横山武史騎手がオリエンスを馬場の良い所にエスコートしました。
今年の3歳牡馬クラシックは主役がいないなぁと思いましたが、ソールオリエンスの1強に変わりました。キタサンブラック産駒は、先日のドバイシーマクラシックで完勝したイクイノックスが「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で1位を獲得しましたが、今年もまた怪物クラスの馬が現れましたな。
皐月賞を最内枠で勝った馬は、平成になってからは1994年のナリタブライアン、2020年のコントレイルの2頭のみで、共に三冠馬になっています。もしかすると、ソールオリエンスも三冠獲っちゃう?次走の日本ダービーでは、リバティアイランドとの夢の対決が実現しないだろうか?






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