日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ジャンプ界の新王者はイロゴトシ!九州産馬初のGⅠ馬誕生!

2023年04月15日 | 競馬

2023年春の障害王者決定戦・第25回中山グランドジャンプ(J・GⅠ 芝4250m 10頭立て)が15日、中山競馬場で行われました。J・GⅠ通算9勝の「絶対王者」と言われたオジュウチョウサンが引退。ここから障害界の新たなスターが誕生するのか期待が高まります。昨年末の中山大障害を制した③ニシノデイジーをはじめ、ペガサスジャンプステークスを勝った⑥ビレッジイーグル、障害オープン3連勝中⑧テーオーソクラテス、イルミネーションジャンプステークス覇者⑩ミッキーメテオ、中山新春ジャンプステークスを制した⑦ダイシンクローバー、九州産馬②イロゴトシ、①ジューンベロシティ、④スマートアペックス、⑨クリノオウジャ、⑥エミーリオの10頭が参戦しました。


スタートで1番人気のニシノデイジーが出遅れるという波乱の幕開け。最初の5号障害をビレッジイーグルが先頭で飛越。ニシノデイジーも最後方でジャンプ。1周目のスタンド前に差し掛かり、ビレッジイーグルが先頭、2番手テーオーソクラテス、3番手スマートアペックス、クリノオウジャとミッキーメテオが4,5番手で並び、イロゴトシ6番手、7番手ダイシンクローバー、8番手ジューンベロシティ、9番手エミーリオ、ニシノデイジーは最後方追走。
1,2コーナー中間の障害→2コーナーのバンケット→向正面のところでかなり縦長となり、いよいよ大障害コースへ。最初の難所・大竹柵障害をビレッジイーグルが先頭で飛越すると、ミッキーメテオとテーオーソクラテス、その後も続々と飛び越え、ニシノデイジー8番手、最後方のエミーリオまで全馬クリア。
逆回りコースとなり、ビレッジ先頭、2番手ソクラテス、メテオ3番手、イロゴトシ4番手、5番手アペックス、6番手オウジャ、7番手ダイクロ、8番手デイジー、9番手ジュンベロ、最後方にエミーリオという展開。
3コーナーの坂を過ぎて2度目の大障害コースに入るところでソクラテスが外に膨らむ。デイジーも5番手までポジションを押し上げた。10頭は2つ目の難所・大生垣障害に挑み、ビレッジが先頭で飛越すると、ソクラテスもメテオ、イロゴトシ、デイジーと続々飛越し、後方のジュンベロとエミーリオも無事に飛び越えた。
順回りに戻り、2号障害の手前で、先頭のビレッジイーグルから5番手ニシノデイジーまでの差が凝縮。2号障害でクリノオウジャが少し躓くも大丈夫。
3号障害を飛び越え、2コーナーのバンケットから外回りの芝コースへ。芝コースでは3つの置き障害が待っている。向正面のハードル障害で、今度はテーオーソクラテスが先頭に上がり、ニシノデイジーが3番手に浮上。残り800mのところでイロゴトシがスパートを仕掛け、9号ハードル障害の手前でソクラテスを抜いて先頭に躍り出る。ビレッジは4番手に下がり、デイジーは3番手を追うが苦しそう。
先頭を行くイロゴトシは2番手との差をぐんぐん拡げて最後の直線コースへ。最終障害を無事にクリアすると、あとはゴールに向かって走るだけ。イロゴトシは完全に独走し、2番手争いではテーオーソクラテスが2番手を守るが、ミッキーメテオが残り100mでソクラテスを抜き去る。さらにダイシンクローバーも追い上げる。それらを尻目にイロゴトシが大差をつけて先頭でゴールイン!イロゴトシが障害界の新チャンピオンに輝きました。



【中山グランドジャンプ 全着順】
1着②イロゴトシ      4分54秒1
2着⑩ミッキーメテオ     大差
3着⑦ダイシンクローバー  1馬身1/2
4着⑧テーオーソクラテス   アタマ差
5着④スマートアペックス  2馬身1/2
6着①ジューンベロシティ
7着⑤ビレッジイーグル
8着⑥エミーリオ
9着③ニシノデイジー
10着⑨クリノオウジャ

【払戻金】
単勝 ② 1,710円
複勝 ② 320円  ⑩ 180円  ⑦ 260円
枠連 2⃣-8⃣ 3,870円
馬連 ②ー⑩ 3,520円
馬単 ②ー⑩ 9,950円
3連複 ②-⑦-⑩ 7,760円
3連単 ②-⑩-⑦ 78,090円
ワイド ②ー⑩ 1,030円  ②ー⑦ 1,290円  ⑦-⑩ 640円



雨の中、重馬場で行われた今年のグランドジャンプは、最終周回の3コーナーでスパートを掛けたイロゴトシが、先頭に立ってから2番手との差をどんどん拡げ、最後は2着に3秒差をつけての大勝を果たしました。2着には単勝2番人気のミッキーメテオ、3着にはダイシンクローバーが入りました。
4番人気のテーオーソクラテスは4着、3番人気のビレッジイーグルは7着。単勝オッズで1.8倍と圧倒的1番人気だったニシノデイジーは、スタートで出遅れた後、徐々にポジションを上げていきましたが、終盤に失速してしまい、ブービーの9着に終わりました。

勝ったイロゴトシは、障害転向4戦目で重賞初制覇。鞍上の黒岩悠騎手はデビュー22年目で悲願のGⅠ初制覇、牧田和弥調教師も厩舎開業13年目でGⅠ初勝利。イロゴトシの父・ヴァンセンヌ産駒もJRA重賞初勝利となりました。
父・ヴァンセンヌ、母・イロジカケの間に生まれたイロゴトシは、熊本県の本田土寿牧場出身。熊本産馬のJRA重賞制覇は、昨年の北九州記念のヨカヨカ以来ですが、GⅠ競走は初制覇。(ヨカヨカも同じ牧場で生まれました)九州産馬は過去にコウエイトライやテイエムトッパズレといった障害重賞で活躍した馬を輩出。イロゴトシは今年1月に障害レースに転向し、わずか4カ月で障害界の王者に輝きました。オジュウチョウサンでも障害GⅠ初勝利まで10戦かかったので、とても早い数字じゃないかと思います。イロゴトシにはオジュウの後継者を目指して頑張ってほしいものです。



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この末脚は規格外だ!リバティアイランドまずは1冠奪取!

2023年04月09日 | 競馬

2023年の3歳クラシックの開幕戦・第83回桜花賞(GⅠ 芝1600m・18頭立て)が9日、阪神競馬場で行われました。昨年の2歳女王③リバティアイランド、ディープインパクト産駒最終世代②ライトクオンタム、⑤ハーパーと④ドゥアイズの「クイーンカップ組」、アルテミスステークスで2才女王を下した⑰ラヴェル、チューリップ賞を勝った⑥モズメイメイ、エフフォーリアの妹⑭ペリファーニア、キタサンブラック産駒⑨コナコースト、フィリーズレビュー覇者⑫シングザットソング、札幌2歳ステークスを勝った⑬ドゥーラ、重賞2勝⑧キタウィング、3連勝でアネモネステークスを制した⑱トーセンローリエなどが参戦しました。


単勝オッズは、リバティアイランドが1.6倍で断然の1番人気、2番人気ライトクオンタム(8.0倍)、ハーパー3番人気(8.7倍)。その他、ドゥアイズ、ペリファーニア、コナコースト、モズメイメイ、ドゥーラ、⑪シンリョクカと続きました。

スタートでリバティアイランドがわずかに遅れ、ドゥーラも後方から。外回りコースに向かっての先行争いで、モズメイメイが先手を奪うと、コナコーストが2番手につけ、トーセンローリエとシングザットソングが3,4番手で並ぶ。5番手ペリファーニア、6番手①ブトンドール、その後ろの7番手にライトクオンタムが控えるも折り合い悪い。クオンタムの隣の8番手にハーパーがいる。9番手ドゥアイズ、10番手⑦コンクシェル、11番手シンリョクカ、12番手⑯ムーンプローブ、13番手⑩エミュー、14番手ラヴェル。15番手ドゥーラ、リバティアイランドは16番手追走。後方に⑮ジューンオレンジとキタウィングが並ぶ。
外回り3,4コーナー中間のところで、先頭のメイメイは前半800mを45.9秒で通過。コナ2番手、ローリエ3番手、シングザット4番手、ペリファー5番手。ハーパーは外側7番手、アイズとクオンタムは中団に控え、アイランドはまだ後方3番手。
4コーナーからラストの直線に差し掛かり、リバティアイランドは一番外に持ち出した。直線に入ってもモズメイメイが先頭を走っていたが、コナコーストが残り300mでメイメイを抜いて先頭に立つ。外からペリファーニアが脚を伸ばし、後続からシングザットソング、ハーパーも追い上げ、さらに大外からリバティアイランドもやってきた!残り200mでペリファーとコナが競り合うと、残り100mでアイランドが3番手に浮上。そしてゴール前でリバティアイランドがコナコーストとペリファーニアを一気に抜き去り先頭ゴールイン!2歳女王リバティアイランド、豪快に差し切って最初の1冠を手にしました!


【桜花賞 全着順】
1着③リバティアイランド 
2着⑨コナコースト 
3着⑭ペリファーニア
4着⑤ハーパー
5着④ドゥアイズ 
6着⑪シンリョクカ 
7着⑫シングザットソング
8着②ライトクオンタム 
9着①ブトンドール
10着⑩エミュー 
11着⑰ラヴェル 
12着⑧キタウイング
13着⑥モズメイメイ
14着⑬ドゥーラ
15着⑦コンクシェル
16着⑮ジューンオレンジ
17着⑯ムーンプローブ 
18着⑱トーセンローリエ

【払戻金】
単勝 ③ 160円
複勝 ③ 110円  ⑨ 310円  ⑭ 330円
枠連 2⃣-5⃣ 1,160円
馬連 ③-⑨ 1,280円
馬単 ③-⑨ 1,520円
3連複 ③-⑨-⑭ 4,750円
3連単 ③-⑨-⑭ 13,220円
ワイド ③-⑨ 560円  ③-⑭ 570円  ⑨-⑭ 2,540円


牝馬三冠の初戦は、最後の直線で大外から追い込んだリバティアイランドが、ゴール前でコナコーストとペリファーニアをかわして1着。圧倒的1番人気に応え、最初の1冠目を獲得。前走の阪神ジュベナイルフィリーズに続いての連勝でGⅠ2勝目を果たしました。コナコーストとペリファーニアは、ともにチューリップ賞組で、コナはエルフィンステークスから3戦連続2着、ペリファーは2戦連続3着となりました。
3番人気のハーパーは4着、2番人気のライトクオンタムは序盤で折り合いを欠いたのが響いて8着。武豊騎手&幸四郎調教師の兄弟タッグのGⅠ制覇の夢はまたも叶わず。この馬は初めての右回り、それに多頭数も初体験だったので、苦しいレースになったと思います。

リバティアイランドはこれで通算成績4戦3勝。鞍上の川田将雅騎手は、昨年に続いての桜花賞2連覇で、同レース3勝目。ドゥラメンテ産駒は昨年のスターズオンアースに続き、同レース連覇を達成しています。中内田充正調教師はこのレース初勝利であり、クラシック競走初制覇。中内田厩舎といえば「2歳GⅠには強いが、クラシックには縁がない」というイメージがついていたけど、やっと勝てました。
前走の阪神JFは直線で外から一気に抜け出すと、最後は2着に2馬身半差の圧勝。この日はスタートで若干失敗して後方3番手の競馬を余儀なくされましたが、4コーナーで大外に持ち出すと、直線で前の15頭をごぼう抜き。9年前のハープスターの再現みたいだったけど、アイランドの方がインパクトあるかもしれない。あの時も川田騎手が乗ってましたな。
これだけ異次元の末脚を見せつけられたから、3歳世代最強はリバティアイランドで決まりじゃないかって思ってしまいます。次はオークスなのか、それとも日本ダービーで牡馬に挑むのか?2400mで勝てば、秋華賞も楽勝だろう。



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ジャックドール見事な逃げ切り!武豊は史上最年長GⅠ勝利&JRA・GⅠ80勝到達!

2023年04月02日 | 競馬

春の中距離王者決定戦・第67回大阪杯(GⅠ・芝2000m 16頭立て)が2日、阪神競馬場で行われました。昨年の2冠牝馬⑪スターズオンアース、エリザベス女王杯覇者①ジェラルディーナ、昨年の優勝馬⑩ポタジェ、ホープフルステークス歴代勝ち馬⑬ダノンザキッド&⑫キラーアビリティのGⅠ馬5頭のほかに、ジャパンカップ3着⑥ヴェルトライゼンデ、中山記念を勝った⑭ヒシイグアス、逃げたら怖い⑨ジャックドール、②マリアエレーナ、中山金杯を勝った⑧ラーグルフ、④ノースブリッジなどが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気がスターズオンアース(3.4倍)、2番人気ジャックドール(3.6倍)、3番人気ヴェルトライゼンデ(6.6倍)、4番人気ヒシイグアス(8.1倍)、5番人気ジェラルディーナ(8.5倍)まで10倍以下でした。

スタンド前のスタートで、ジャックドールが好スタートを決めたのに対し、スターズオンアースは少し遅れる。先行争いで、いつものように先手を取るジャックドールに対し、⑯ノースザワールドが並びかけるが、結局はジャックドールが前に出る。ダノンザキッド4番手から、ポタジェ6番手、ヒシイグアス7番手、ヴェルトライゼンデとスターズオンアースとキラーアビリティは中団から、ジェラルディーナは13番手で1コーナーを回った。
やや速いペースで2コーナーから向正面に入り、ジャックドール先頭、2番手ノーズザワールド、3番手⑦マテンロウレオ、4番手ダノンザキッド。外側5番手にヒシイグアス、内側6番手④ノースブリッジ、7番手ポタジェ、8番手⑮ヒンドゥタイムズ、9番手ヴェルトライゼンデ、10番手マリアエレーナ。中団より後ろのグループにはキラーアビリティ・スターズオンアース・ジェラルディーナの3頭。14番手③モズベッロ、15番手⑧ラーグルフ、⑤ワンダフルタウンがポツンと最後方。
内回り3コーナーを過ぎて、先頭のジャックは前半1000mを58.9で通過。3,4コーナー中間でも折り合い十分。ノースザ2番手、キッドとマテレオが3,4番手で並び、イグアス・ポタジェ・ノーブリが5番手争い。中団で控えているヴェルトラは外に持ち出す。スターズは11番手、ジェラル13番手で4コーナーへ。
最後の直線に差し掛かり、先頭をひた走るジャックドールが二の足を使ってラストスパート。ダノンザキッドが2番手に上がり、マテンロウレオが3番手。後続からはヒシイグアス、ヴェルトライゼンデ、スターズオンアースが猛追。残り200mを切ってキッドが逃げるジャックに迫ると、残り100mでスターズが3番手まで上がって来た。ゴール前でスターズとキッドがジャックとの差を詰め、スターズが捕らえようとするが、ジャックドールがそのまま先頭でゴールイン!スターズオンアースはわずかに届きませんでした・・・。



【大阪杯全着順】
1着⑨ジャックドール    1分57秒4 
2着⑪スターズオンアース   ハナ差
3着⑭ダノンザキッド     クビ差
4着⑦マテンロウレオ     2馬身
5着②マリアエレーナ     3/4馬身
6着①ジェラルディーナ
7着⑭ヒシイグアス
8着④ノースブリッジ
9着⑥ヴェルトライゼンデ
10着⑩ポタジェ 
11着⑧ラーグルフ 
12着③モズベッロ 
13着⑫キラーアビリティ
14着⑤ワンダフルタウン
15着⑯ノースザワールド
16着⑮ヒンドゥタイムズ
 
 【払戻金】
単勝 ⑨ 360円
複勝 ⑨ 150円  ⑪ 150円  ⑬ 510円
枠連 5⃣-6⃣ 740円
馬連 ⑨-⑪ 830円
馬単 ⑨-⑪ 1,580円
3連複 ⑨-⑪-⑬ 8,980円
3連単 ⑨-⑪-⑬ 31,240円
ワイド ⑨-⑪ 370円  ⑨-⑬ 1,760円  ⑪-⑬ 1,900円



GⅠ馬5頭も参戦した今年の大阪杯は、単勝2番人気のジャックドールがスタートから先頭をひた走り、後続の追撃を抑えて見事な逃げ切り勝ちでGⅠ初制覇を果たしました。1番人気のスターズオンアースは、直線で追い上げを見せるもハナ差届かず2着。前走の秋華賞の時もスタートで少し遅れて、ラストの直線で猛追も及ばずという、前走と全く同じ展開となりました。スターズは小回りが合わないのだろうか?3着のダノンザキッドは、中山記念の大敗&ゲート再審査が響いて10番人気でしたが、低評価を覆す好走ぶり。もともと昨年秋のマイルCSで2着、香港カップでも2着と健闘しているのでね。
GⅠ2勝目を狙ったジェラルディーナは6着、4番人気ヒシイグアスも7着、3番人気のヴェルトライゼンデは9着、昨年の優勝馬・ポタジェは10着に終わっています。

優勝したジャックドールは、昨年の札幌記念以来となる重賞3勝目。ジャックドールを管理する藤岡健一調教師は、2016年の桜花賞以来となるGⅠ勝利。モーリス産駒は大阪杯初勝利で、ピクシーナイト、ジェラルディーナに次ぐ、3頭目のGⅠウィナーを輩出しました。
鞍上の武豊騎手は、2017年のキタサンブラック以来6年ぶりの大阪杯勝利。GⅠ昇格してからは2勝目で、GⅡ時代を含めると8勝目。またこの勝利で、54歳19日のJRA史上最年長GⅠ制覇とともに、JRA・GⅠ競走通算80勝目を挙げました。昭和63年に「最年少GⅠ制覇」の記録を打ち立て、約35年後の令和5年に「最年長GⅠ」の記録を樹立。これはユタカさんでしかできません。そんな武豊騎手は、来週の桜花賞でライトクオンタムに騎乗予定。ディープインパクト産駒最終世代の馬で2週連続GⅠ勝利と最年長記録更新を狙います。

昨年の大阪杯では落鉄の影響もあり5着と敗れた後、札幌記念では3番手待機からパンサラッサを刺し切り勝利。しかし、秋の天皇賞では4着、香港カップでは武豊騎手との初コンビで臨むも良い所なく7着。ここ数戦は控えた競馬が続いていましたが、この日は久しぶりに逃げを打ち、前半1000mで58秒9、後半も1ハロン11秒台のラップを刻み続けました。
最近の古馬中長距離路線は、サウジカップのパンサラッサ、ドバイシーマクラシックのイクイノックス、日経賞のタイトルホルダー、大阪杯のジャックドールと先行逃げ切りが多いですね。
今後のプランについては、「2000m」にこだわるのなら札幌記念→秋天→香港カップとなるのか。「2000以外」だと、宝塚記念でイクイノックス・タイトルホルダー・ドウデュースの対決も見たいし、安田記念でも意外といけるんじゃないかと思います。


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団野大成が大仕事!高松宮記念は12番人気の伏兵・ファストフォースが勝利!

2023年03月26日 | 競馬

野球日本代表(侍ジャパン)のWBC制覇の感動が残る中、25日深夜の「ドバイワールドカップデー」で、イクイノックスがドバイシーマクラシックでレコード勝ち、さらにドバイワールドカップでウシュバテソーロが優勝し、日本競馬界にとって歴史的な1日となりました。ドバイの歓喜から一夜明けた26日は、中京競馬場で春の最強スプリンター決定戦・第53回高松宮記念(GⅠ・芝1200m 18頭立て)が行われました。シルクロードステークス覇者⑮ナムラクレア、4連勝で阪急杯を制した⑪アグリ、2021年香港スプリントでの落馬から1年3カ月ぶりの復帰⑪ピクシーナイト、オーシャンステークスを勝った⑦ヴェントヴォ―チェ、⑱ウインマーベル、⑭トウシンマカオに加え、⑥ナランフレグ、⑧ロータスランド、③キルロード、①トゥラヴェスーラ、⑤メイケイエールの昨年のこのレース1~5着馬が揃って参戦しました。




単勝オッズは、1番人気メイケイエール(4.5倍)、2番人気ナムラクレア(5.4倍)、3番人気アグリ(6.3倍)、4番人気ロータスランド(7.0倍)、5番人気トウシンマカオ(7.9倍)まで10倍以下。その後はウインマーベル、ヴェントヴォーチェ、ピクシーナイト、ナランフレグ、⑯グレナディアガーズと続きました。

スタートで、ナランフレグとグレナディアガーズが出遅れる。先行争いで、好スタートを決めた⑩オパールシャルムが行くかと思いきや、キルロードがハナに立つ。3,4番手から②ダディーズビビッドと④ウォーターナビレラ、5,6番手の位置にアグリとメイケイエールがつける。ウインマーベルが7番手に浮上し、中団グループにはトゥラヴェスーラ・ヴェントヴォーチェ・⑬ファストフォース・ロータスランド・ピクシーナイト・ナムラクレアと固まっている。14番手トウシンマカオ。15番手⑨ディヴィナシオン、16番手ナランフレグ、17番手⑰ボンボヤージ、最後方にグレナディアガーズという展開。
3,4コーナー中間のところで、キルロードがわずかに先頭、シャルム2番手、アグリが3番手に浮上してきた。マーベルも外に持ち出し、エール・クレア・ロータスは中団待機。マカオはまだ後ろのポジション。
4コーナーを回り、ラストの直線の攻防。残り400mを切ってアグリが先頭、キルロードとアグリの間からファストフォースが伸びてきて、外からナムラクレアも接近。ヴェントヴォーチェも最内を掬っている。残り200mでファストが前に出ると、クレアも外から並びかける。後続からナランフレグとロータスランド、一番外からグレナディアガーズも追い込んで来たが、ファストフォースが抜け出して先頭ゴールイン!ナムラクレア2着、最内で頑張ったヴェントヴォーチェが3番手入線。


【高松宮記念 全着順】
1着⑬ファストフォース 
2着⑬ナムラクレア 
3着①トゥラヴェスーラ
4着⑥ナランフレグ 
5着⑯グレナディアガーズ
6着⑦ロータスランド 
7着⑫アグリ 
8着④ヴェントヴォーチェ
9着③キルロード 
10着⑱ウインマーベル
11着④ダディーズビビッド
12着⑤メイケイエール 
13着⑪ピクシーナイト 
14着⑨ディヴィナシオン
15着⑭トウシンマカオ 
16着②ウォーターナビレラ
17着⑩オパールシャルム 
18着⑰ボンボヤージ 

【払戻金】
単勝 ⑬ 3,230円
複勝 ⑬ 660円  ⑮ 220円  ① 770円
枠連 7⃣-7⃣ 1,690円
馬連 ⑬ー⑮ 7,920円
馬単 ⑬ー⑮ 24,330円
3連複 ①-⑬-⑮ 81,180円
3連単 ⑬-⑮-① 668,280円
ワイド ⑬ー⑮ 2,360円  ①-⑬ 6,520円  ①-⑮ 4,290円


不良馬場で行われた高松宮記念は、単勝12番人気の伏兵・ファストフォースが、ゴール前抜け出して快勝。2番人気のナムラクレアは2着、3着のトゥラヴェスーラは13番人気。2ケタ人気が2頭馬券圏内に入ったので、3連単で66万8千円台の高配当がつきました。前回優勝のナランフレグは4着、4番人気のロータスランド6着。3番人気のアグリは一度は先頭に躍り出るも、最後に失速して7着に沈みました。
1番人気のメイケイエールは12着と大敗。スタート後に折り合いが良くなく、直線でも前が開かず。半年前のスプリンターズステークスの時も1番人気で14着と惨敗。GⅢとGⅡの重賞では通算6勝を挙げながらも、GⅠの舞台では持ち前の力を発揮できず。無冠のまま引退してしまうのか。

GⅠ初勝利のファストフォースは、2021年のCBC賞以来の勝利を挙げ、重賞通算2勝目。鞍上の団野大成騎手はデビュー5年目、西村真幸調教師は厩舎開業9年目で嬉しいGⅠ初制覇を果たしました。団野騎手はゴール手前のところからガッツポーズを出してましたが、勝利インタビューでは「直線でアグリを妨害してしまった」と反省を口にしておりました。騎乗停止とはいかなかったものの、過怠金50,000円が科されました。
父・ロードカナロア、母の父・サクラバクシンオーと名スプリンターの血を持つファストフォースですが、2歳時は未勝利が続いて地方転入も経験。中央復帰後は芝1200mのレースで連勝し、2021年CBC賞では1分06秒0のJRAレコードで重賞初制覇。ついに覚醒かと思ったら、その後は勝ち切れず成績低迷。昨年のセントウルステークスでメイケイエールの2着に入ると、前走のシルクロードステークスではナムラクレアにアタマ差の2着。この日の高松宮記念では、ナムラクレアを残り100mを切ったところで振り切り、前走の雪辱を果たしました。
地方への移籍、レコード勝ち後の成績不振を乗り越えて、7歳にして初めてのGⅠタイトル獲得。ここまで来るのにだいぶ遠回りされましたねぇ。この勝利がフロックか、そうでないかは、今後の活躍次第だと思います。

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ドバイワールドカップデー2023!イクイノックスがSCを圧勝し、ウシュバテソーロがWC制覇!

2023年03月26日 | 競馬

競馬界の侍ジャパンがドバイに挑む!日本時間25日深夜、メイダン競馬場で「ドバイ・ワールドカップデー2023」が行われました。ドバイシーマクラシックには年度代表馬のイクイノックス、前回覇者のシャフリヤール、香港ヴァーズ覇者・ウインマリリンの3頭が参戦、メインの「ドバイワールドカップ」は、サウジカップ覇者のパンサラッサ、皐月賞馬・ジオグリフ、さらにはテーオーケインズ、ウシュバテソーロ、カフェファラオのダート界のトップホースが参戦しました。



「ドバイシーマクラシック」(GⅠ・芝2410m 10頭立て)は、⑦イクイノックス、⑥シャフリヤール、⑩ウインマリリンの日本勢3頭に加え、アイルランドダービー馬⑧ウエストオーバー(英国)、5連勝中⑧レベルスロマンス(UAE)、ネオムターフカップを勝った②モスターダフ(英国)、①ボタニク(フランス)などが出走しました。
スタートは10頭ほぼ揃って飛び出し、1コーナーを回ったところでイクイノックスが押し出されるように先頭に躍り出る。モスターダフ2番手、ボタニクが3番手、4番手⑨ザクレイ(フランス)、ウインマリリンは5番手追走。6番手ウエストオーバー、その後ろの7番手にシャフリヤールが控えている。後方は8番手レベルスロマンス、9番手④ロシアンエンペラー(香港)、最後方⑤セニョールオーバー(香港)。
向正面は縦長の状態となり、3コーナーを回るところでイクイノが先頭、モスター2番手、ボタニク3番手。マリリン5番手、レベルス6番手、シャフリは後方3番手に下がる。
4コーナーで馬群がギュッとつまり、最後の直線に入るところで、モスターダフがイクイノックスに迫り、真ん中からザクレイとレベルスロマンスが追い上げ、シャフリヤールは大外に持ち出す。しかし、イクイノックスが残り300mで後続を突き放す!ウエストオーバーが2番手に上がり、ザクレイ3番手に上がり、シャフリ5番手、マリリンは6番手。独走のイクイノックスは残り100mを切った辺りから流し、そのまま先頭でゴールイン!イクイノックスが初めての海外レースで圧勝!


日本最強馬・イクイノックスが、ドバイシーマクラシックで堂々の逃げ切り勝ち!スタート直後に先頭に立ち、マイペースの逃げで脚を溜め続けると、ラストの直線ではノーステッキで後続を突き放し、ラスト100mでルメール騎手が後ろを見るほどの余裕の走りでした。勝ちタイム2分25秒65は、メイダン芝2410mのコースレコードを1秒以上を更新しました。これもしかすると、「ワールドベストレースホースランキング」で125以上のレーティングを出して、1位になるかもしれませんね。
鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、アーモンドアイとのコンビで制した2019年のドバイターフ以来のドバイGⅠ勝利で、シーマクラシックは2006年のハーツクライ以来17年ぶり。この日はUAEダービーでデルマソトガケを勝利に導いています。
その他の結果は、2着にウエストオーバー、3着のザクレイはJRAオッズで8番人気。前回覇者のシャフリヤールは5着、ウインマリリン6着、日本勢のライバルといわれていたレベルスロマンスは7着に終わっております。
海外GⅠ初制覇のイクイノックスは、秋の天皇賞、有馬記念に続きGⅠ3連勝。キタサンブラック産駒は海外GⅠ初勝利。父親は日本国内のGⅠを7勝しながらも、海外に一度も挑戦せず。海外で結果を残した時点でキタブラを越えましたね。もし今後も海外を走るなら、英国のキングジョージorプリンスオブウェールズステークス、秋は凱旋門賞かブリーダーズカップターフに挑戦もあり得るでしょう。



メインレースの「ドバイワールドカップ」(GⅠ・ダート2000m 15頭立て)は、日本からは⑨パンサラッサ、⑬テーオーケインズ、⑭ウシュバテソーロ、⑤クラウンプライド、③カフェファラオ、⑦ジオグリフ、⑮ヴェラアズール、⑧ジュンライトボルトの8頭が参戦。海外勢は昨年の優勝馬④カントリーグラマー(アメリカ)、メイダンで2連勝①アルジールス(英国)、⑥エンブレムロード(サウジアラビア)、⑪サルートザソルジャー(バーレーン)などが出走しました。
スタンド前のスタートで、パンサラッサはまずまずのスタート、ウシュバテソーロは後方から。先行争いで②ベンドゥーグ(UAE)とテーオーケインズ、⑩リモース(UAE)が競り合うが、大外からパンサラッサも加わる。1コーナーを回るところでリモースとパンサラッサの2頭が並んだ。
2コーナーから向正面で、パンサラッサ先頭、リモース2番手、3番手ベンドゥーグ、4番手サルートザソルジャー、5番手アルジールス、内側6番手テーオーケインズ、7番手カントリーグラマー、8番手ジオグリフと続く。中団より後方のグループは、⑫スーパーコリント(米国)、エンブレムロード、カフェファラオ11番手、その後は12番手ヴェラアズール、13番手ジュンライトボルト、14番手クラウンプライド、最後方にウシュバテソーロと日本馬が続く。
3コーナーを過ぎて、リモースがわずかに前に出て、パンサ2番手、ベンドゥとサルート、アルジーも先頭集団に加わる。3,4コーナーのところでパンサが馬群の中にに下がり、ケインズ、ヴェラ、ファラオ、ジオも中団グループに控える。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、ベンドゥーグとアルジールスの2頭が抜け出し、テーオーケインズ3番手、4番手からウシュバテソーロが追いかける。残り200mでアルジーが抜け出すが、2番手に上がったウシュバが外から襲い掛かる。さらにケインズも3番手に上がる。そして残り100mでウシュバがアルジーをかわして先頭、ケインズが3番手、大外からエンブレムロードが追い込んでくるが、ウシュバテソーロが先頭ゴールイン!日本馬・ウシュバテソーロがドバイワールドカップを制しました!


サウジカップのパンサラッサに続き、日本馬が再びダートのビッグレースを制しました!日本馬が半数以上も参戦した今年のドバイW杯で、ウシュバテソーロが見事に優勝しました!最後方から徐々に順位を上げ、ラストの直線で外から猛追し、残り100mで先行するアルジールスを捕らえ、最後は2着に2馬身3/4差をつけました。2着争いは接戦となりましたが、アルジールス2着、エンブレムロード3着、テーオーケインズは4着。クラウンプライドが5着と頑張り、通算獲得賞金歴代トップを狙ったパンサラッサは10着、ジオグリフ11着、カフェファラオ12着、ヴェラアズール13着、ジュンライトボルトは最下位の15着。W杯連覇を狙ったカントリーグラマーは7着でした。
ウシュバテソーロは東京大賞典、川崎記念に続き、ダートGⅠ3連勝。昨年10月のブラジルカップから破竹の5連勝です。昨年4月にダートに転向し、わずか1年足らずでドバイを制してしまいました。鞍上の川田将雅騎手は海外GⅠ3勝目。馬上でのインタビューでは、テンション爆上がりでした。普段はクールな印象の川田騎手も、この日ばかりは爆発しちゃいました。「世界のKAWADAさん」とは川田将雅のことです!
ドバイワールドカップで日本馬が優勝したのは、2011年のヴィクトワールピサ以来史上2頭目。当時はオールウェザー馬場で、トランセンドとの日本馬ワンツーフィニッシュでした。純粋なダート競走としては、ウシュバテソーロが初めてで、1着賞金約9億円を獲得。まだ3月ですが、「JRA賞最優秀ダートホース部門」がほとんど決まった感がありそうだなぁ。
ドバイW杯が行われた3月26日(日本時間)は、ドバイに散った砂の女王・ホクトベガの誕生日。川崎記念からドバイへのローテは全く同じ。ホクトベガもきっと喜んでると思います。



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日本馬初の快挙!パンサラッサがサウジカップ優勝で賞金13億円ゲット!

2023年02月26日 | 競馬

サウジアラビアから快挙が飛び込んできました!日本時間26日未明にサウジアラビアの首都・リヤドにあるキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた国際GⅠレース「サウジカップ」(ダート1800m・13頭立て)で、日本から参戦したパンサラッサが優勝を果たしました。このレースには、⑦パンサラッサの他にも、昨年の皐月賞馬⑤ジオグリフ、昨年の最優秀ダートホース①カフェファラオ、チャンピオンズカップを勝った⑤ジュンライトボルト、③クラウンプライド、⑪ヴァンドギャルドと日本から6頭が出走しました。


スタートで⑪ヴァンドギャルドと④エンブレムロード(サウジアラビア)が少し遅れる。パンサラッサがいつも通り先頭に立つと、⑩テイバ(アメリカ)2番手、クラウンプライド3番手、ジオグリフが4番手につける。②カントリーグラマー(アメリカ)5番手、6番手にカフェファラオ、7番手⑧リモース(UAE)、ジュンライトボルトは8番手、9番手にサンセットフラッシュ(サウジアラビア)、ヴァンドギャルドは中団追走。その後は⑫ラゲルタライム、④エンブレムロード、⑨スコットランドヤードとサウジ勢が続く。
3コーナーを回り、パンサが依然として先頭、2番手にグリフが上がり、テイバ3番手、クラプラ4番手、ファラオが最内に入り、グラマー6番手。ジュンボル中団、ヴァンギャは後方の位置。
4コーナー手前でパンサラッサ先頭、ジオグリフ2番手、カフェファラオとクラウンプライドが3,4番手と前は日本勢が独占。ラストの直線コースに入ってもパンサラッサが逃げ粘る。ジオグリフ、カフェファラオ、クラウンプライドも追いかけ、ジュンライトボルトも内から追い込むが、残り200mを切ってもパンサが止まらない!残り100mを切ったところで、カントリーグラマーが大外から襲い掛かり、ゴール前でファラオ・グリフ・クラプラをかわしたが、パンサラッサがそのまま先頭でゴールイン!パンサラッサがダートの舞台で見事に逃げ切りました!


1着賞金が1000万ドル、日本円で約13億6400万円(1ドル=136円で計算)の「世界最高金額レース」であるサウジカップを制したパンサラッサ、昨年のドバイターフに続き、海外GⅠ2勝目を手にしました。芝とダートの海外GⅠを制したのは史上初の快挙です。日本勢はカフェファラオ3着、ジオグリフ4着、クラウンプライド5着と健闘。ジュンライトボルトは7着、ヴァンドギャルドは11着に終わっています。
パンサラッサは2020年の師走ステークスで一度ダートを走ったんですが、その時は11着と大敗。それ以来のダート戦でしたが、地元のサウジ勢、日本のダートGⅠ馬、さらには昨年のドバイワールドカップ優勝を勝ったカントリーグラマーを撃破。それだけでなく、出走メンバー唯一の日本人騎手である吉田豊騎手とのコンビで勝ったから凄いですよ。
1レースで13億6000万円を手にし、これまでの獲得賞金額の約5億2600万円を足すと、なんと約18億9000万円!一瞬でディープインパクトやオルフェーヴル、キタサンブラックの獲得賞金額を上回り、日本馬の歴代獲得賞金額で2位に躍り出ることになります。ドバイターフでの同着優勝、秋の天皇賞の大逃げ、サウジカップで13億円ゲットとパンサラッサはいろんな伝説を残してくれてます。
次走はドバイターフを目標にしていますが、サウジカップを勝ったことで「ドバイワールドカップ」に向かう可能性も浮上。ドバイWCだとサウジよりもっと格上の馬が参戦しそうな予感。ドバイターフならドウデュースやセリフォスとの対決が見られるし、ワールドカップならダートGⅠ連勝の期待がかかります。パンサラッサは何処へ向かうのか、矢作芳人調教師の決断が気になるところです。


「サウジカップデー」だったこの日は、前座のレースで日本馬が活躍しました。「1351ターフスプリント」では、レシステンシア、ソングライン、ラウダシオン、バスラットレオンの4頭が参戦し、バスラットレオンが逃げ切り勝利。昨年のゴドルフィンマイル以来となる海外重賞2勝目を挙げました。矢作芳人厩舎と広尾サラブレッド倶楽部の馬は、サウジで2勝を挙げました。これが「SEKAI NO YAHAGI」の実力だ!
3000mの長距離重賞「レッドシーターフハンデキャップ」はシルヴァーソニックが快勝。春の天皇賞でスタート直後に落馬した馬が、ステイヤーズステークスとサウジ重賞で2連勝です。
また、1週間前に国内での騎乗を終えた福永祐一騎手が、サウジアラビアで2レースに騎乗。「サウジダービー」でエコロアレスに騎乗して12着、現役最後の騎乗となった「リヤドダートスプリント」はリメイクとのコンビで3着に入りました。福永騎手、27年間の騎手生活お疲れさまでした。
※先週のブログで「サウジカップでカフェファラオに騎乗する」と書きましたが、騎乗機会はありませんでした。心よりお詫びいたします。





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ダート界のニューヒーロー誕生!レモンポップがフェブラリーステークス完勝!

2023年02月19日 | 競馬

2023年最初のJRAのGⅠレース・第40回フェブラリーステークス(GⅠ・ダート1600m 16頭立て)が19日、東京競馬場で行われました。前哨戦の根岸ステークスを勝った⑦レモンポップ、帝王賞を制した⑥メイショウハリオ、2021年JBCスプリント優勝⑮レッドルゼル、かしわ記念を勝った⑨ショウナンナデシコ、おととしの2歳ダート王者④ドライスタウト、他にも、国内最後のGⅠ騎乗となる福永祐一騎手鞍上の⑤オーヴェルニュ、南関東最強牝馬⑬スピーディキック(浦和)、フェブラリーS史上初の外国馬②シャールズスパイト(カナダ)も参戦しました。


単勝の人気は、1番人気がレモンポップ(2.2倍)、2番人気ドライスタウト(3.2倍)、3番人気レッドルゼル(9.0倍)。4番人気以降はメイショウハリオ、シャールズスパイト、スピーディキック、ショウナンナデシコ、⑩テイエムサウスダン、⑪ソリストサンダーと続きました。

スタート直後、メイショウハリオがバランスを崩し、ジョッキーが落馬しそうになる。ダートコースに入ると同時にショウナンナデシコが先手を取り、2番手⑭ヘリオス、3番手⑯ケイアイターコイズと続き、4番手集団には①ジャスパープリンス・ドライスタウト・レモンポップ・テイエムサウスダン・⑫セキフウの5頭が固まり、その後ろの9番手にシャールズスパイト。10番手⑧アドマイヤルプス、11番手オーヴェルニュ、12番手ソリストサンダー、13番手③ケンシンコウ、14番手スピーディキック、15番手レッドルゼル、メイショウハリオが最後方。
3,4コーナー中間のところで、ナデシコ先頭、ヘリオス2番手、ターコイズ3番手。レモンとスタウトは4番手グループ圏内、シャールズとサウスダンは中団に控え、オーヴェルニュは最内を走り、スピーディとルゼルとハリオはまだ後方のポジション。
16頭が一団となって4コーナーを回り、直線に入ったところでヘリオスがショウナンナデシコをかわして先頭に浮上。ケイアイターコイズも並びかけるが、レモンポップが持ったままヘリオスとターコイズをまとめて捕えた。後続ではレッドルゼルが大外から追い込んできている。ゴール残り200mでレモン先頭、ルゼルが2番手に上がり、最後方にいたメイショウハリオが3番手まで押し上げる。しかし、レモンポップがそのまま先頭でゴール!レモンポップが1番人気に応えてGⅠ初制覇を果たしました!


【フェブラリーステークス 全着順】
1着⑦レモンポップ   1分35秒6
2着⑮レッドルゼル    1馬身1/2
3着⑥メイショウハリオ  2馬身1/2
4着④ドライスタウト   1馬身
5着⑧アドマイヤルプス  アタマ差
6着⑬スピーディキック
7着⑭ヘリオス
8着⑪ソリストサンダー
9着②シャールズスパイト
10着③ケンシンコウ 
11着⑫セキフウ
12着⑤オーヴェルニュ
13着⑯ケイアイターコイズ
14着⑩テイエムサウスダン
15着⑨ショウナンナデシコ
16着①ジャスパープリンス

【払戻金】
単勝 ⑦ 220円
複勝 ⑦ 130円  ⑮ 230円  ⑥ 260円
枠連 4⃣-8⃣ 1,140円
馬連 ⑦-⑮ 970円
馬単 ⑦-⑮ 1,420円
3連複 ⑥-⑦-⑮ 2,630円
3連単 ⑦-⑮-⑥ 7,700円
ワイド ⑦-⑮ 450円  ⑥-⑦ 470円  ⑥-⑮ 1,180円


ダート界にまた新たなヒーロー誕生です!冬のダートマイル王決定戦「フェブラリーステークス」は、1番人気のレモンポップが最後の直線で抜け出し、後続を寄せ付けず完勝。GⅠ初挑戦で見事にGⅠタイトルを手にしました。2着のレッドルゼルは後方から追い上げたんですが、3度目の挑戦も悲願成就ならず。3着のメイショウハリオはスタートでの出遅れから大きく挽回。浜中俊騎手も落ちそうになったけど、持ちこたえましたね。
2番人気のドライスタウトは4着、浦和所属のスピーディキックは6着、カナダから参戦したシャールズスパイトは9着。そして、国内GⅠラスト騎乗だった福永騎手のオーヴェルニュは12着に終わりました。福永祐一騎手はこの日が国内での最後の騎乗で、来週はサウジアラビアに遠征し、サウジカップでカフェファラオに騎乗予定。サウジで有終の美を飾ってもらいたい。騎手引退後は調教師に転身し、早ければ来年春に「福永厩舎」が開業予定。「福永調教師」の活躍に期待しましょう!

優勝したレモンポップは、アメリカ生まれの外国産馬で、父がレモンドロップキッド、母がアンリーチャブル、母の父がジャイアンツコーズウェイ。祖父は現役時代にGⅠ6勝を挙げた名馬で、父も1999年のベルモントステークスを優勝するなどGⅠ5勝を挙げています。鞍上の坂井瑠星騎手は、フェブラリーS初勝利で、JRA・GⅠ3勝目をマーク。レモンポップとは初めてコンビを組みましたが、GⅠ制覇に導きました。田中博康調教師はGⅠ初制覇、馬主のゴドルフィンはこのレース初勝利です。
レモンポップは2020年のデビューからずっとダートを使い続け、昨年1月の2勝クラスから10月のペルセウスステークスまで4連勝。重賞初挑戦の武蔵野ステークスでは1番人気に支持され、ゴール前で先頭に躍り出るも、ギルデッドミラーに差されて2着。前走の根岸ステークスでは残り200m近くで先頭に立つと、大外猛追のギルデッドミラーを抑えて重賞初制覇。今回のフェブラリーで重賞2連勝を果たし、通算成績11戦8勝。2着も3回あり、現在まで連対率100%をキープしています。
最近のダート界は、ウシュバテソーロとジュンライトボルト、レモンポップと新世代の馬が台頭してだいぶ盛り上がっています。ウシュバとボルトは中長距離路線、マイル・短距離路線はレモンポップの一強になるかもしれません。レモンVSウシュバの対決も見たいと思うけど、距離適性の事を考えると実現は厳しいか・・・。




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ドウデュース国内復帰戦の京都記念を圧勝!共同通信杯はファントムシーフが制す。

2023年02月12日 | 競馬

金曜日の大雪から打って変わって、春の陽気となった2月12日は、東京競馬場で牡馬クラシックの登竜門・共同通信杯、開幕週の阪神競馬場は伝統の古馬重賞・京都記念が行われました。


阪神メイン・第116回京都記念(GⅡ・芝2200m 13頭立て)は、昨年のダービー馬で凱旋門賞以来のレースとなる⑫ドウデュース、復活にかける一昨年の年度代表馬⑩エフフォーリア、2021年ホープフルステークス優勝⑨キラーアビリティ、さらには⑧プラダリア、①マテンロウレオ、昨年覇者④アフリカンゴールド、③ウインマイティー、⑥ユニコーンライオンなどが参戦しました。
スタート直後、ドウデュースは後ろに下げる。前の争いではユニコーンライオンがハナに立つと、⑤キングオブドラゴンが2番手につけ、キラーアビリティ3番手。エフフォーリアは4番手から2番手に上がる。プラダリアは7番手あたり、ドウデュースは11番手でスタンド前を過ぎて1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に入り、ユニコーンライオン先頭、2番手エフフォーリア、3番手キングオブドラゴン、4番手キラーアビリティ、外から5番手のプラダリアが並びかける。6番手マテンロウレオ、中団7番手にウインマイティー。8番手⑧マイネルファンロン、9番手グループにはドウデュース・②ラストドラフト・ユニコーンライオン・⑬スカーフェイスの4頭が並び、⑪インプレスが最後方。
内回り3,4コーナー中間のところで、ユニコーン先頭、エフフォー2番手、プラダ3番手、ファンロンも4番手に上がる。キラアビは中団より前の馬群に入り、後方にいたデュースがじわじわと追い上げていく。4コーナー手前でエフフォーが後退。何かあったのか?外に回ったデュースは4番手まで押し上げて来た。
最後の直線に入ってもユニコーンライオンが先頭だが、ドウデュースがユニコーンライオンとプラダリアの2頭をまとめて抜き去って先頭に立った!そして残り200mで一気に突き放してみせた。問題の2番手争いは、プラダ2番手に上がるも、マテンロウオリオンとキングオブドラゴンが追い上げ、キラーアビリティも追い込むも前とは差がある。後続の争いを尻目に、ドウデュースは堂々と先頭でゴールイン!これがダービー馬の貫禄だ!ドウデュース国内復帰戦を快勝!


昨年のダービー馬と2021年年度代表馬が激突した京都記念は、単勝1番人気のドウデュースがラストの直線で突き抜け、2着のマテンロウレオに3馬身半差をつけての圧勝を飾りました。2着のマテンロウレオは6番人気、プラダリアが3着に入り、4歳世代が1~3着を独占しました。キラーアビリティは5着、昨年の勝ち馬・アフリカンゴールドは9着。
2番人気だったエフフォーリアは、3コーナー辺りまでは2番手を進みましたが、4コーナー手前から後退しはじめ、直線で最後方まで下がってしまい、ゴール手前で横山武史騎手が下馬して競走中止。検査の結果「心房細動」とのことです。予後不良じゃなくてよかったと思っておきたい。古馬になってから成績が上がらず、心房細動も起こしたから、今後が余計心配になりますね・・・。
京都記念で快勝したドウデュースは、日本ダービー以来の勝ち星を挙げ、通算5勝目。重賞競走も3勝目となりました。昨年秋のフランス遠征では、ニエル賞で4着、凱旋門賞では道悪に苦しみ19着と大敗。再起戦となった今回、圧倒的な走りで格の違いを見せつけました。この後「ドバイターフ」に向かう予定ですが、いい弾みがついたと思います。ロンシャンの借りはメイダンで返してほしいぞ!




東京メイン・第57回共同通信杯(GⅢ・芝1800m 12頭立て)は、朝日杯フューチュリティステークス3着⑨レイベリング、ホープフルステークス4着⑧ファントムシーフ、東スポ杯2歳ステークス2着①ダノンザタイガー、もうすぐ引退する福永祐一騎手が乗る⑥タスティエーラ
、新馬戦圧勝⑤タッチウッドなど、クラシック候補生たちが参戦しました。
スタートでタッチウッドが少し遅れてしまう。好ダッシュを決めた③キョウエイブリッサ、タスティエーラ、ファントムシーフ、④シーズンリッチが先行争いを繰り広げる。向正面でファントムシーフが一度は前に出るが、タッチウッドが先頭を奪う。3,4番手にキョウエイブリッサとシーズンリッチ、タスティエーラは5番手。その後ろの6番手のところにダノンザタイガーがいて、外側⑩シュタールヴィント、8番手に②コレペティトール、9番手⑪ウインオーディン、10番手プラダリア、11番手⑦シルバースペード、⑫ロードプレイヤーが最後方を追走する。
3,4コーナー中間を過ぎて、ウッドとシーフがレースを引っ張り、シーズン3番手、ブリッサ4番手、タスティ5番手、ダノタイ6番手は変わらず。レイベリングは大外に持ち出した。
4コーナーを回って直線コースに向いて、タッチウッドが少しファントムシーフを引き離し気味。ファントムシーフも懸命に追いかける。タスティエーラは外から猛追、ダノンザタイガーも馬群を捌く。残り100mでシーフが粘るウッドを捕らえて先頭。ゴール前でタスティとタイガーが伸びてくるが、ファントムシーフが先頭でゴール。2番手争いはタッチウッド、タスティエーラ、ダノンザタイガーの3頭接戦。


数多くのGⅠ馬を輩出している出世レースは、ファントムシーフが逃げるタッチウッドをかわして優勝。2着争いは接戦の末にタッチウッドが制し、ダノンザタイガーが3着、4着にタスティエーラ。4番人気のレイベリングは8着に終わっています。
勝ったファントムシーフは、父・ハービンジャー、母・ルパンⅡ。通算成績4戦3勝で重賞初制覇です。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は今年の重賞初勝利、西村真幸調教師は約2年ぶりのJRA重賞勝利となります。
新馬戦と野路菊ステークスで連勝のあと、ホープフルステークスで2番人気に支持されるも4着敗戦。この日はルメール騎手との初コンビで前走の雪辱を果たしました。きさらぎ賞で名勝負を見せたフリームファクシとオープンファイアにつづき、今週はファントムシーフ快勝し、クラシックの有力候補が次々誕生しています。皐月賞はますます混戦になるのかな?





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フリームファクシが3連勝でクラシックに名乗り!東京新聞杯はウインカーネリアンが快心の逃げ切り!

2023年02月05日 | 競馬

2月を迎え、春のGⅠ戦線を占う戦いも本格化を迎えます。5日は中京競馬場で3歳重賞のきさらぎ賞、東京競馬場は伝統のマイル戦・東京新聞杯が行われました。


東京メイン・第73回東京新聞杯(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、毎日王冠2着③ジャスティンカフェ、昨年夏の関屋記念を勝った②ウインカーネリアン、秋華賞2着⑮ナミュール、NHKマイルカップ2着⑥マテンロウオリオン、オークス4着④ピンハイ、京都金杯3着⑯プレサージュリフト、⑤インダストリア、⑧ファルコニア、⑭エアロロノアなどが参戦しました。
スタートで⑩ピースワンパラディが遅れる。好スタートを決めたウインカーネリアンがハナに立ち、ファルコニアが2番手、3番手に⑫シュリ、4番手に①プリンスリターン、ナミュールは5番手から。内側6番手にマテンロウオリオン、7番手⑨ショウナンマグマ、8,9番手の位置にピンハイとプレサージュリフトが並ぶ。10番手⑪カイザーミノル、11番手インダストリア、12番手エアロロノア、13番手ジャスティンカフェ。後方は⑦タイムトゥヘヴンと⑭サクラトゥジュールが14,15番手、出遅れたピースワンパラディが最後方。
3,4コーナー中間を迎え、ウインカーが軽快に逃げ、ファルコ2番手、シュリ3番手、プリリタ4番手。ナミュール5番手変わらず、マテオリも内で脚を溜めている。プレサージュ、インダス、ピンハイは中団待機、ジャスカは後方のまま。
4コーナーを回り直線コースに入って、ファルコニアが逃げるウインカーネリアンに迫る。3,4番手からシュリとプリンスリターン、ナミュールは馬場の真ん中から追い込む。ピンハイとインダストリアはまだ馬群、プレサージュは大外に持ち出す。ジャスティンカフェも伸びてこない。残り200mを切って、ウインカーがファルコを引き離しにかかる。ナミュールがようやく3番手に上がり、ファルコを抜いて2番手に浮上。さらにはプレサージュ、ジャスカ、マテオリ、ロロノアが猛追し、ゴール前でナミュールとプレサージュがウインカーを捕らえにかかるが、ウインカーネリアンがそのままゴールイン!ウインカーネリアンが人気馬を抑えて逃げ切りました!


ヴィクトリアマイルと安田記念に繋がるかもしれないレースは、単勝5番人気のウインカーネリアンが、スタート直後からゴールまで先頭を守り切りました。昨年夏の関屋記念以来となる重賞2勝目をマーク。通算でも7勝目となりました。2番人気のナミュールはゴール前でウインカーに迫ったものの、アタマ差届かず2着。プレサージュリフトは前走の京都金杯に続いての3着惜敗。1番人気のジャスティンカフェは後方から追い上げるも4着、3番人気のピンハイは8着に終わりました。
ウインカーネリアンは2021年の春に蹄葉炎を発症して1年近く休養。復帰後に谷川岳ステークス、米子ステークス、関屋記念と3連勝。その勢いでマイルチャンピオンシップに挑むも、ゲート内で立ち上がったり、先行策に行けず12着と完敗しました。この日はスタートダッシュをバッチリ決めた後、直線でファルコニアに並ばれるも、二の足を使って突き放し、後続勢の猛追を退けました。ウインカーを気持ち良く前に行かせた三浦皇成騎手の好騎乗が光りましたねぇ。これを安田記念でもできればいいんですが・・・。
競走馬の不治の病といわれる蹄葉炎を克服し、復帰後は6戦4勝、重賞2勝。あとはGⅠを勝つだけですね。




中京メイン・第63回きさらぎ賞(GⅢ・芝2000m 8頭立て)は、ディアドラの弟②フリームファクシ、ディープインパクト産駒最終世代⑦オープンファイア、2000mで2連勝の紅一点④レミージュ、⑤ロゼルなどが参戦。
スタンド前のスタートで、フリームファクシが好スタートを決めたが、①シェイクユアハートが前に出る。しかし、レミージュがフリームファクシとシェイクユアハートをかわして先頭を奪う。オープンファイアは6番手、⑥トーセントラムが最後方で1コーナーを回る。
向正面に差し掛かり、レミージュが先頭、2番手にフリームファクシ、3番手シェイクユアハート、4,5番手のところに③クールミラボーとロゼルが並び、6番手にオープンファイア、7番手⑧ノーブルライジング、トーセントラムは集団から大きく離されてしんがり追走。
3コーナーを過ぎ、先頭を走るレミーシュは前半1000mを61秒2のスローペースで通過。ファクシ2番手、シェイク3番手、ロゼルが単独4番手。6番手のファイアは外に持ち出し、最後方のトラムは前の集団に追いついた。
4コーナーを回って最後の直線に入るところで、フリームファクシが早くも先頭に躍り出る。レミージュも最内で粘りを見せ、クールミラボーがインを掬いにかかる。オープンファイアも大外から追い上げる。後方ではノーブルライジングがスローダウン。残り200mでファクシが完全に抜け出したかと思いきや、2番手に上がったファイアが一完歩ずつ差を詰め、ファクシを差しにかかる。そしてゴール前でファクシとファイアがほぼ並んだが、最後は僅差でフリームファクシが先着!オープンファイアあと一歩届きませんでした。

昨年12月から続いた中京開催のラストを飾る「きさらぎ賞」は、最後の直線で先頭を走るフリームファクシを、オープンファイアが凄い末脚で襲い掛かり、最後はほぼ同体でゴールしましたが、フリームファクシが粘って優勝しました。未勝利戦から3連勝で重賞初制覇です。
オープンファイアはアタマ差の2着でしたが、今後が楽しみな馬だと思います。2頭から離れた3着にはオープンブラボーが入りました。
なお、ノーブルライジングがゴール前で競走を中止。ジョッキーは異常なし、馬は「左後肢跛行」と診断されました。
優勝したフリームファクシは、栗東・須貝尚介厩舎に所属。父はルーラーシップ、母はライツェント、姉のディアドラは日本とイギリスのGⅠを制しました。きさらぎ賞2勝目の川田将雅騎手は、この日だけで3勝を挙げ、前日も3勝、2日で6勝の固め打ちです。
ファクシは昨年10月の新馬戦でミッキーカプチーノにクビ差の2着に敗れましたが、2戦目の未勝利戦、3戦目の1勝クラスと快勝。今回のきさらぎ賞でも1番人気に応えました。京成杯で完勝のソールオリエンスが3歳牡馬クラシックの主役に近いと思ってましたが、フリームファクシも主役候補に相応しい思います。



来週は注目の重賞レースが2つあります。東京競馬場ではクラシックの登竜門・共同通信杯が行われ、ダノンザタイガー、朝日杯3着レイベリング、ホープフルステークス4着・ファントムシーフ、新馬戦で6馬身差のタッチウッド、東スポ杯2着のダノンザタイガーなどが登録。
阪神競馬場では京都記念が行われ、昨年のダービー馬・ドウデュースと、おととしの年度代表馬・エフフォーリアが登場。他にも中日新聞杯で復活勝利を挙げたキラーアビリティ、昨年波乱を演出したアフリカンゴールド、プラダリア、ウインマイティー、ユニコーンライオンなども出走予定です。




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川崎記念2023 ウシュバテソーロがGⅠ連勝!この勢いは本物だ!?

2023年02月01日 | 競馬

2023年最初のGⅠ競走・第72回川崎記念(GⅠ・ダート2100m 10頭立て)が2月1日、川崎競馬場で行われました。ダートGⅠ3勝の③テーオーケインズ、昨年末の東京大賞典を制した⑤ウシュバテソーロ、昨年の3歳ダート王者⑥ノットゥルノ、④ペイシャエス、①ニューモニュメント、⑦テリオスベルのJRA勢6頭に加え、地元・川崎所属の⑩ライトウォーリアと⑨フォルベルール、②スワーヴアラミス(大井)、⑧エルデュクラージュ(船橋)の地方馬4頭が参戦しました。


1周目向正面でのスタートで、③テーオーケインズが好ダッシュを決めたが、ライトウォーリアが先手を取る。ノットゥルノ・ペイシャエス・ノットゥルノ・エルデュクラージュが2番手を争う。ニューモニュメント6番手、その後ろにウシュバテソーロが7番手を追走し、8番手テリオスベル。後方2番手にスワーヴアラミス、最後方にフォルベルール。
3,4コーナーを過ぎてスタンド前に差し掛かり、テリオスベルが外から上昇し、前を行くライトウォーリアをかわして先頭を奪った。ノットゥルノ3番手、テーオーケインズ5番手に控える。ウシュバテソーロ6番手、ペイシャエス7番手、ニューモニュメントが8番手でゴール板通過。
1,2コーナーから再び向正面に入って、テリオスが先頭、ライト2番手、ケインズが3番手に上がり、ノットゥルノ4番手、外側5番手エルデュ。内側6番手にウシュバがつける。7番手ペイシャ、8番手モニュメント、9番手アラミス、フォルベが集団から大きく離されて最後方。
3コーナーを回り、テリオスが逃げ、ライトが差を詰め、ケインズ3番手、エルデュも頑張る。ウシュバはケインズの背後にピタリついている。ペイシャとモニュメントは中団より後ろ、ノットゥルノは9番手まで後退。
4コーナーを回ってラストの直線。テリオスベルがまだ先頭、ウシュバテソーロが2番手に上がり、テーオーケインズは大外に持ち出す。残り200mでウシュバが先頭、ケインズが2番手で追いかける。ゴール前でケインズがウシュバに迫るが、ウシュバテソーロが抑えて先頭ゴール!ウシュバテソーロが東京大賞典に続き、ダートGⅠ連勝を飾りました!



【川崎記念 全着順】
1着⑤ウシュバテソーロ
2着③テーオーケインズ
3着①ニューモニュメント
4着⑦テリオスベル 
5着⑩ライトウォーリア
6着②スワーヴアラミス
7着④ペイシャエス 
8着⑥ノットゥルノ 
9着⑧エルデュクラージュ
10着⑨フォルベルール

【払戻金】
単勝 ⑤ 260円
複勝 ⑤ 110円  ③ 110円  ① 190円
枠複 3⃣-5⃣ 260円
枠単 5⃣-3⃣ 420円
馬複 ③-⑤ 250円
馬単 ⑤-③ 550円
3連複 ①-③-⑤ 630円
3連単 ⑤-③-① 2,650円
ワイド ③-⑤ 150円  ①-⑤ 340円  ①-③ 360円



ダートGⅠ馬3頭が出走した川崎記念は、2番人気のウシュバテソーロが、1番人気のテーオーケインズの追撃を振り切り優勝しました。テーオーケインズはゴール前でウシュバとの差を詰めながらも半馬身届かず2着。3着には5番人気のニューモニュメントが入りました。地方勢はライトウォーリアの5着が最高。3番人気のペイシャエスは7着、ノットゥルノは8着に終わり、4歳世代は揃って惨敗と言えるレースでした。
優勝したウシュバテソーロは、東京大賞典に続いてのGⅠ連勝。自身もこれで4連勝を果たしました。鞍上の横山和生騎手と高木登調教師は川崎記念初勝利です。
前走の東京大賞典では大外からのごぼう抜きで勝利しましたが、この日は2周目の3コーナー辺りまで馬場の内側に位置付け、先を行くテーオーケインズをマーク。ラストの直線で進路が開くと、一気に抜け出しました。ケインズは4コーナーで外側に回ったのが失敗でした。松山弘平騎手も「僕のミスだ」と認めてました。
初めての左の小回りで結果を出し、同世代のダート王・テーオーケインズを破ったから、ウシュバにとって大きな1勝になると思います。高木調教師の話では、3月のドバイワールドカップ挑戦を検討しているとか。オルフェ―ヴル産駒はダートの実績が高いから、ウシュバも上位で健闘するんじゃないかなって思います。






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