日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ディープ産駒の最終世代から大物誕生!?武豊は37年連続重賞制覇&重賞350勝達成!

2023年01月08日 | 競馬

1月8日は中京競馬場で3歳世代最初の重賞競走・第57回日刊スポーツ賞シンザン記念(GⅢ・芝1600m 7頭立て)が行われました。過去にはオルフェーヴル、ジェンティルドンナ、アーモンドアイといった3冠馬が出走し、ミッキーアイルやピクシーナイトもここを勝った後にGⅠ勝ちを果たしています。少頭数の今年は、モーリス産駒⑤クファシル、京王杯2歳ステークス4着⑦ペースセッティング、4戦目で初勝利の④トーホウガレオン、朝日杯FSにも参戦した③スズカダブル、ディープインパクト産駒の最終世代②ライトクオンタム、①サンライズピース、⑥シンゼンイズモが出走しました。



スタートでサンライズピースとライトクオンタムの内枠2頭がダッシュつかず。ポンと飛び出したペースセッティングが先頭に立ち、クファシルが2番手に上がり、スズカダブルが3番手。4番手にトーホウガレオン、ラストクオンタムは5番手追走。6番手にサンライズピース、シンゼンイズモが最後方。
3コーナーを回り、セッティングとクファシルの2頭が飛ばし、ガレオン4番手、クオンタムは5番手キープ。イズモがサンピーをかわして6番手に上がった。
4コーナーを回るところで、ペースセッティングが内で逃げ粘り、クファシル2番手、トーホウガレオンとライトクオンタムは大外に持ち出した。逆にサンライズピースは最内に進路を取る。残り200mでセッティング先頭、サンピーがインを突き、クファシル後退。そして大外のクオンタムが残り150mあたりから末脚が伸びて来た!ゴール前でセッティングを捕らえ、1着でゴールイン!ライトクオンタムが差し切り勝ちでデビュー2連勝!

【シンザン記念 全着順】
1着②ライトクオンタム   1分33秒7
2着⑦ペースセッティング   1馬身
3着④トーホウガレオン    1馬身
4着③スズカダブル      クビ差
5着①サンライズピース    1馬身
6着⑥シンゼンイズモ
7着⑤クファシル

【払戻金】
単勝 ② 300円
複勝 ② 180円  ⑦ 250円
枠連 発売無し
馬連 ②-⑦ 970円
馬単 ②-⑦ 1,490円
3連複 ②-④-⑦ 1,290円
3連単 ②-⑦-④ 5,520円
ワイド ②-⑦ 390円  ②-④ 370円  ④-⑦ 420円



2023年最初の日曜重賞は、メンバー紅一点のライトクオンタムが大外を突き抜け、先行し続けたペースセッティングをゴール前差し切って優勝しました。スタートから先頭をひた走ったペースセッティングは1馬身差の2着、3着には4番人気のトーホウガレオンが入線。1番人気だったクファシルは直線で脚が止まり、最下位の7着に終わりました。
デビュー2戦2勝のライトクオンタムは、父・ディープインパクト、母・イルミナント、馬主が有限会社 社台レースホース。鞍上の武豊騎手は、37年連続JRA重賞勝利を達成すると同時に、JRA重賞通算350勝を達成しました。ディープ産駒の最終世代で、弟の幸四郎厩舎の管理馬で決めたのは運命を感じざるを得ません。ちなみに、武兄弟タッグはシンザン記念の後の最終レースでも勝利しています。
昨年11月の新馬戦では、スタート直後から逃げを打ち、ラストの直線では持ったまんまで突き放して2馬身半差の完勝。この日はスタートで出遅れながらも、直線で末脚を伸ばして快勝しました。まるで現役時代のディープインパクトにそっくりでしたなぁ。
シンザン記念を勝った牝馬は、後に大物へと出世するので、クオンタムも大物になりそうな予感がします。桜花賞での2歳女王・リバティアイランドとの一騎打ちが見られると思うとワクワクしかないです!できれば桜花賞でも武豊騎手に乗ってほしい!





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2023年の中央競馬始動!中山金杯はラーグルフ、京都金杯はイルーシヴパンサーが勝利!

2023年01月05日 | 競馬

2023年の中央競馬が1月5日に開幕!この日は新春恒例の東西金杯が行われました。今年最初の重賞ウィナーに輝くのはどの馬か!?


中山メイン・第72回日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ・芝2000m 17頭立て)は、ラジオNIKKEI賞を勝った⑤フェーングロッテン、きさらぎ賞覇者①マテンロウレオ、おととしのホープフルステークス3着③ラーグルフ、3連勝で重賞挑戦⑮レッドランメルト、ダートから芝に戻って来た⑪ラーゴム、中山牝馬ステークス優勝②クリノプレミアム、オールカマー3着⑫ウインキートス、⑧カレンルシェルブル、⑦アラタなどが参戦しました。
スタートでクリノプレミアムが飛び出し、フェーングロッテンや⑩コスモカレンドゥラ、ウインキートスが先行争いに加わる。マテンロウレオ・ラーグルフ・アラタ・レッドランメルトは中団より前の位置。カレンルシェルブルは内側12番手、ラーゴムは後方2番手でスタンド前を過ぎて行った。
1,2コーナーを回り、向正面に差し掛かるところで、フェーングロッテンが単独先頭、2番手ウインキートス、3番手コスモカレンドゥラ、4番手⑰エヴァーガーデン、クリノプレミアムとレッドランメルトが5,6番手で並ぶ。その後ろの7番手にラーグルフ、8番手アラタ、9番手④レインカルナティオ、10番手にマテンロウレオ。11番手⑯ゴールドスミス、12番手カレンルシェルブル、13番手⑬フォワードアゲン、14番手ラーゴム。後方は15番手⑭ワンダフルタウン、16番手⑨ヒュミドール、最後方に⑥スカーフェイス。
3コーナーを通過し、フェーンが軽快に逃げ、エヴァ―・カレンドゥラ・ランメルト・キートスが2番手集団を形成、クリプレとグルフが6,7番手に控え、レオは中団馬群にいて、アラタとラーゴムは外に持ち出した。
4コーナー手前でフェーングロッテン・エヴァ―ガーデン・レッドランメルトの3頭が並ぶが、最後の直線に入って再びフェーングロッテンが前に出る。残り200mで外からラーグルフが脚を伸ばし、さらにレッドランメルトがフェーンに再接近。後続からアラタ、クリノプレミアム、マテンロウレオも追い込んでくる。残り100mでグルフがフェーンに並び、ゴール前でクリプレが突っ込んできて、最後はほぼ3頭並んでゴールイン!内側フェーングロッテンが粘ったか、真ん中ラーグルフが出たか、それとも外強襲のクリノプレミアムが逆転か?

関東最初の重賞は、ハンデ戦らしくゴール前大接戦となりましたが、勝ったのは1番人気のラーグルフでした。外から追い込んだクリノプレミアムがハナ差の2着、序盤から先行し続けたフェーングロッテンが3着。その後、アラタ4着、マテンロウレオが5着に入りました。
勝ったラーグルフは、前走の甲斐路ステークスに続いての連勝で重賞初制覇。通算でも5勝目をマーク。美浦・宗像義忠厩舎に所属し、父・モーリス、母・アバンドーネ。鞍上の戸崎圭太騎手は、中山金杯2勝目。戸崎騎手は昨年136勝を挙げて3年ぶりの関東リーディングジョッキーに輝き、全国でも2位に入りました。新年早々に重賞を勝ち、今年は久しぶりのGⅠ勝利も期待したいところ。
ラーグルフはおととしのホープフルステークスで3着の後、弥生賞11着、皐月賞8着、セントライト記念5着と重賞で苦戦続き。5度目の重賞挑戦となった今回、道中は7番手に控え、直線ではフェーングロッテンとクリノプレミアムとの叩き合いを制しました。ようやく重賞タイトルを手にしたラーグルフ、今後の目標は大阪杯あたりでしょうか。もし出てくれば、穴を開ける可能性も少なくないだろう。




中京競馬場の第61回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、初マイル戦⑬オニャンコポン、NHKマイルカップ2着⑩マテンロウオリオン、マイル戦2勝②プレサージュリフト、昨年2着の雪辱へ③ピースワンパラディ、福永祐一ラスト金杯⑤エアロロノア、昨年の東京新聞杯を勝った⑦イルーシヴパンサー、⑥タイムトゥヘヴン、小倉開催の中京記念を制した①ベレヌス、④アルサトワなどが参戦しました。
スタートでオニャンコポンとマテンロウオリオンが出負け気味。先行争いでアルサトワとベレヌスの2頭が行くが、ベレヌスが先手を取る。アルサトワ2番手、⑨ダイワキャグニー3番手、4番手②プレサージュリフト、5番手集団にピースワンパラディ・⑧ヴィクティファルス・⑫シュリの3頭。8番手集団にエアロロノア・⑪エントシャイデン・⑭カイザーミノル、11番手イルーシヴパンサー、12番手⑮シャーレイポピー、13番手オニャンコポン、14番手タイムトゥヘヴン、15番手⑯ミッキーブリランテ、マテンロウオリオンが集団から大きく離されてしんがり追走。
3コーナーを過ぎて、ベレヌス先頭、キャグニー2番手、アルサトワ3番手、プレサージュ4番手。ロロノア6番手、イルパンとパラディが中団、シュリは外側。マテオリはまだ最後方だ。
最後の直線に差し掛かり、今度はダイワキャグニーが先頭に立つが、プレサージュリフト、アルサトワ、シュリが迫る。残り200mでプレサージュリフトが抜け出すが、後続勢からイルーシヴパンサーとエアロロノア、ピースワンパラディが追い上げる。残り100mでイルパンが内側からプレサージュをかわして先頭に躍り出て、ロロノアが2番手に上がったが、イルーシヴパンサー先頭でゴールイン!イルーシヴパンサーが中京マイルで復活!

最後の中京開催となった京都金杯は、5番人気のイルーシヴパンサーが最内を突いて快勝。2着には4番人気のエアロロノア、2番人気のプレサージュリフトが3着。3番人気のプレサージュリフトは4着、マイル初挑戦のオニャンコポンは6着。1番人気のマテンロウオリオンは13着と惨敗しました。向正面でポツンとしんがりだったからなあ。
勝ったイルーシヴパンサーは、昨年2月の東京新聞杯以来となる重賞2勝目。2021年6月の3歳以上1勝クラスから4連勝で重賞制覇の後、安田記念で1番人気に支持されるも8着。関屋記念で巻き返しを図るも11着と完敗。前走から約5か月ぶりのレースとなった今回、岩田望来騎手との初コンビで久しぶりの勝利を手にしました。望来騎手もゴールと同時にガッツポーズが飛び出しました。
そんな岩田望来騎手ですが、昨年は自身初の年間100勝(103勝)を達成すれば、11月のJBCレディスクラシックでGⅠ級初勝利を果たしました。年間勝ち星では父・康誠騎手を超えたけど、今年こそはJRAのGⅠを勝つところを見てみたい!









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突き抜けたウシュバテソーロ!3連勝でダートGⅠ初勝利!

2022年12月29日 | 競馬

2022年のダート界の総決算・第68回東京大賞典(GⅠ・ダート2000m 14頭立て)が29日、東京・大井競馬場で行われました。前人未到の東京大賞典4連覇を果たしたオメガパフュームが突然の引退により、今年は混戦ムード。JRA勢からは、帝王賞を勝った⑤メイショウハリオ、ジャパンダートダービー馬②ノットゥルノ、牝馬でかしわ記念を制した⑧ショウナンナデシコ、ダートのオープン特別2連勝中⑥ウシュバテソーロ、みやこステークスを勝った⑩サンライズホープ、⑬レッドガランの6頭が参戦。地方勢はGⅠ2勝⑨カジノフォンテン(大井)、前哨戦の勝島王冠を勝った③ライトウォーリア(川崎)、5連勝でGⅠ挑戦⑫アトミックフォース(船橋)、羽田盃を制した⑪ミヤギザオウ(大井)、2021年の道営3冠馬で兵庫移籍後3連勝⑭ラッキードリーム(兵庫)らが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気メイショウハリオ(2.5倍)、2番人気⑥ウシュバテソーロ(4.3倍)、3番人気がサンライズホープ(5.2倍)、4番人気のノットゥルノ(7.1倍)までが一桁台でした。


正面スタンド前でのスタートは14頭綺麗に揃い、ショウナンナデシコが先手を奪い、カジノフォンテン2番手、ノットゥルノとラッキードリームとライトウォーリアも先団につける。メイショウハリオとウシュバテソーロは中団につけ、サンライズホープは11番手でゴール板を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かるところで、ショウナンナデシコが先頭、2番手にカジノフォンテン、3番手アトミックフォース、4番手ノットゥルノ、5番手ラッキードリーム、内側6番手にライトウォーリア、メイショウハリオは7番手。中団からサンライズホープと⑦リンゾウチャネル(大井)の2頭が上がり、ウシュバテソーロは9番手に下がる。その後にレッドガラン、ミヤギザオウ、①ゴールドホイヤー(川崎)、④ドスハーツ(大井)と続く。
外回り3コーナーを回り、ナデシコ・カジノ・ホープ・リンゾウの4頭が先頭集団を形成し、ハリオが外に持ち出し、ノットゥルノは内側5番手。ウシュバは7番手。3,4コーナー中間でナデシコとホープの2頭が抜け出した。
4コーナーを回って最後の直線コースに入り、ショウナンナデシコがもう一度前に出て、真ん中からメイショウハリオ、大外からウシュバテソーロが追い込みをかける。残り200mでウシュバがハリオとナデシコをかわして先頭に立つ!ノットゥルノが2番手争いに加わり、残り100mで2番手に浮上するが、ウシュバテソーロがそのまま先頭でゴールイン!ウシュバテソーロが年末の大一番を制しました!


【東京大賞典 全着順】
1着⑥ウシュバテソーロ 2分05秒0
2着②ノットゥルノ    1馬身3/4
3着⑤メイショウハリオ  2馬身1/2
4着⑩サンライズホープ  1馬身
5着③ライトウォーリア  1/2馬身
6着⑧ショウナンナデシコ 
7着⑭ラッキードリーム 
8着①ゴールドホイヤー 
9着⑪ミヤギザオウ 
10着⑨カジノフォンテン
11着④ドスハーツ 
12着⑬レッドガラン 
13着⑦リンゾウチャネル
14着⑫アトミックフォース

【払戻金】
単勝 ⑥ 430円
複勝 ⑥ 150円  ② 190円  ⑤ 120円
枠複 2⃣-4⃣ 530円
枠単 4⃣-2⃣ 900円
馬複 ②-⑥ 1,600円
馬単 ⑥-② 2,830円
3連複 ②-⑤-⑥ 970円
3連単 ⑥-②-⑤ 7,690円
ワイド ②-⑥ 540円  ⑤-⑥ 250円  ②-⑤ 320円


今年最後のGⅠレースは、単勝2番人気のウシュバテソーロが、直線で大外から突き抜けて快勝。2着には4番人気のノットゥルノ、3着に1番人気のメイショウハリオが入り、4着のサンライズホープまでJRA勢が独占。ライトウォーリアが地方勢最先着の5着、紅一点のショウナンナデシコは6着、地方馬大将格と言われたカジノフォンテンは10着でした。
重賞初挑戦でGⅠ制覇を果たしたウシュバテソーロは、ブラジルカップ、カノープスステークスに続いての3連勝。美浦・高木登厩舎所属で、父・オルフェーヴル、母・ミルフィアタッチ。オルフェ産駒はマルシュロレーヌ、ショウナンナデシコと続き、3頭目のダートGⅠ馬を輩出。鞍上の横山和生騎手は、東京大賞典初勝利で、ダートGⅠ初制覇。今年はタイトルホルダーとのコンビでGⅠ2勝を挙げ、凱旋門賞にも挑戦。先日の有馬記念では悔しい結果に終わりましたが、その雪辱を大井で果たしました。高木登厩舎は2015年のサウンドトゥルー以来の同レース2勝目です。
ウシュバテソーロは芝時代に3勝を挙げながらもなかなかオープン入りできず、今年4月にダートに路線変更し、転向初戦の横浜ステークスで4馬身差の圧勝。ラジオ日本賞で3着の後、ブラジルカップで2馬身、カノープスステークスで2馬身半差で勝利。この日もゴール残り200mで先頭に立つと、後続を振り切り勝利。ダート転向後は5戦4勝と覚醒しました。ダート2000m級では負け知らずだから、来年3月のドバイワールドカップ参戦も考えられると思います。

今年のダート界は、オメガパフュームとチュウワウィザードが相次いで引退した一方、カフェファラオはマイルのGⅠで2勝をマーク。ショウナンナデシコがかしわ記念で牡馬撃破、メイショウハリオが帝王賞勝利。チャンピオンズカップでジュンライトボルトがテーオーケインズを下せば、東京大賞典でもウシュバテソーロが制し、芝からの転向組のGⅠ制覇が相次ぎました。ダートの戦国時代は今後も続きそうです。



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イクイノックス有馬記念を圧勝!GⅠ連勝で年度代表馬争いで一歩有利!?

2022年12月25日 | 競馬

2022年の中央競馬の総決算・第67回有馬記念(GⅠ・芝2500m 16頭立て)が25日、中山競馬場で行われました。ファン投票第1位で宝塚記念に続いてのグランプリ春秋連覇を狙う⑬タイトルホルダー、秋の天皇賞を制した3歳馬⑨イクイノックス、史上初の母子制覇に挑む⑤ジェラルディーナ、ジャパンカップを制した⑥ヴェラアズール、大阪杯覇者⑫ポタジェといった今年の中長距離GⅠウィナー、前回覇者⑦エフフォーリア、昨年のエリザベス女王杯を制した①アカイイト、菊花賞2着③ボルドグフーシュ、⑩ジャスティンパレス、アルゼンチン共和国杯を勝った⑮ブレークアップなどが参戦しました。

単勝のオッズは、1番人気がイクイノックス(2.3倍)、2番人気タイトルホルダー(3.6倍)、3番人気ジェラルディーナ(7.4倍)。4番人気以降はヴェラアズール、エフフォーリア、ボルドグフーシュ、ジャスティンパレス、⑯ディープボンドと続きました。


スタートでタイトルホルダーが絶好の飛び出しを決めたのに対し、ジェラルディーナは出遅れ。最初のポジション争いで、タイトルホルダーが先頭、ブレークアップとディープボンドも先行勝負。⑭ボッケリーニ5番手、ジャスティンパレス6番手、7番手集団には②イズジョーノキセキ・エフフォーリア・ポタジェの3頭が並ぶ。イクイノックス中団9番手、内側に⑧ウインマイティー、中団より後ろの集団は⑪ラストドラフト・ヴェラアズール・④アリストテレス、14番手ジェラルディーナ、15番手ボルドグフーシュ、アカイイトが最後方。
16頭4コーナーを回り、最初のスタンド前に差し掛かり、タイトルホルダー単騎の逃げ、ブレークアップが単独2番手、ジャスティンパレス3番手、エフフォーリアは6番手あたり。イクイノックスは中団の外側。ヴェラアズールとジェラルディーナ、ボルドグフーシュは後方でゴール板を通過した。
1コーナーを過ぎて、先頭のタイホは前半1000mを61秒2で通過。向正面でブレーク2番手、ジャスパレとボンドが3,4番手で並び、5番手ボッケリーニ、6番手エフフォー。7番手イズジョー、8番手ポタジェ、イクイノは中団がっちり9番手。10番手グループには内からマイティー・アリテレ・ラスドラ・ヴェラの4頭。ジェラル14番手、ボルド15番手、アカイイト最後方はかわらず。
2度目の3コーナーに差し掛かり、タイホがマイペースで逃げ続けるが、3,4コーナーでボンドが2番手から接近。さらにエフフォーとイクイノも先頭争いに加わる。ジャスパレ5番手、後方に控えていたボルドが6番手まで押し上げる。ヴェラ中団、ジェラルまだ12番手で4コーナーを回る。
ラストの直線コースに入り、イクイノックスとエフフォーリアが先頭のタイトルホルダーに並びかけると、イクイノックスが抜け出して先頭に浮上!残り200mでボルドグフーシュが2番手に上がり、後続からジェラルディーナとイズジョーノキセキも追い上げる。しかし、残り200~100mの間に突き放したイクイノックスが後続勢を寄せ付けず、先頭でゴールイン!イクイノックスが再び古馬勢を捻じ伏せてグランプリを制しました!



【有馬記念 全着順】
1着⑨イクイノックス   2分32秒4
2着③ボルドグフーシュ   2馬身1/2
3着⑤ジェラルディーナ   1馬身1/2
4着②イズジョーノキセキ  3/4馬身
5着⑦エフフォーリア    クビ差
6着⑧ウインマイティー
7着⑩ジャスティンパレス
8着⑯ディープボンド 
9着⑬タイトルホルダー
10着⑥ヴェラアズール 
11着⑭ボッケリーニ 
12着⑫ポタジェ 
13着⑪ラストドラフト
14着④アリストテレス
15着①アカイイト 
16着⑮ブレークアップ

【払戻金】
単勝 ⑨ 230円
複勝 ⑨ 120円  ③ 270円  ⑤ 200円
枠連 2⃣-5⃣ 1,150円
馬連 ③-⑨ 1,320円
馬単 ⑨-③ 1,770円
3連複 ③-⑤-⑨ 2,520円
3連単 ⑨-③-⑤ 9,740円
ワイド ③-⑨ 500円  ⑤-⑨ 340円  ③-⑤ 1,030円


6年ぶりとなるクリスマス決戦の有馬記念は、1番人気のアリストテレスが直線で突き抜け、2着に2馬身半差をつけて圧勝。2着には有馬ラスト騎乗だった福永祐一騎手のボルドグフーシュが入り、3歳馬によるワンツー決着。ボルドは菊花賞に続いてのGⅠ2着です。3番人気のジェラルディーナは後方から追い込んで3着に入りましたが、スタートの出負けが痛かった。4着のイズジョーノキセキは13番人気の低評価を覆す激走、前回の勝ち馬のエフフォーリアは一旦は先頭争いに加わるも5着。
2番人気のタイトルホルダーは、春天と宝塚の時と同様、単騎の逃げを見せたものの、直線で失速して9着。凱旋門賞の疲労が抜けなかったのだろうか?同じ凱旋門賞組のディープボンド(8着)に先着を許す結果に。4番人気のヴェラアズールも見せ場なく10着でした。

勝ったイクイノックスは、前走の秋の天皇賞に続きGⅠ2連勝。キャリア6戦目での有馬記念優勝は史上最少記録です。鞍上のクリストフ・ルメール騎手はこのレース3勝目ですが、3勝ともすべてクリスマスの日に挙げています。管理する木村哲也調教師は、このレース初勝利。父のキタサンブラックは2017年の有馬で勝っており、史上6組目の親子制覇を達成しています。
イクイノックスがここまで圧勝するとは思いませんでした。スタートから中団をキープし続けると、2周目の3コーナーでスルスルと上昇し、持ったままで先頭集団に追いつきました。ラストの直線でタイトルホルダーを抜き去ると、坂の上りで後続を突き放しました。秋天の時は大逃げのパンサラッサをゴール前で捕らえ、有馬記念で着差以上の圧勝。秋の古馬GⅠを連勝したことで、最優秀3歳牡馬は確実どころか、年度代表馬争いで一歩リードしたと思います。
シルクレーシングのオーナーは、来年は海外挑戦を考えているそうてす。来春はドバイシーマクラシックからの宝塚記念になるのでしょうか。父は国内GⅠを勝ちまくりながらも、海外GⅠは一度も挑戦せず(馬主が海外なんて眼中ない説もあると思うが)。ドバイや香港、アメリカのブリーダーズカップターフ辺りを勝って、父を超えてほしいですね。


年末の大一番の有馬記念は終わっても、まだまだGⅠは残っています。28日は中山競馬場で2歳中距離王決定戦・ホープフルステークス、29日は大井競馬場でダート総決算・東京大賞典が行われます。競馬の他にも、30日の「競輪グランプリ」、大晦日の「スーパースター王座決定戦(オートレース)」と「クイーンズクライマックス(競艇)」と公営競技のビッグレースが続きます!年末はこれらを見るのが楽しみなんだよ・・・。


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中山大障害2022 ニシノデイジー障害界の新王者に!ラストランのオジュウチョウサンは6着に終わる。

2022年12月25日 | 競馬

有馬記念を前日に控えた12月24日は、中山競馬場で秋の最強ジャンプ王決定戦・第145回中山大障害(J・GⅠ 芝4100m 11頭立て)が行われました。障害GⅠ通算9勝、長年障害界を牽引してきた①オジュウチョウサンがこのレースを最後に引退。自身3度目の障害GⅠ春秋連覇で有終の美を飾れたのか?オジュウ以外では、東京ハイジャンプを制した⑪ゼノヴァース、GⅠ2着2回⑤ブラゾンダムール、ルーキー小牧加矢太騎手鞍上の⑧ケンホファヴァルト、平地重賞2勝⑨ニシノデイジーなどが参戦しました。




スタート後の最初の5号生垣障害で、②ビレッジイーグルが先頭で飛越すると、オジュウチョウサンは4番手で飛越。1周目のスタンド前のところで、ビレッジイーグル先頭、2番手アサクサゲンキ、3番手ケンホファヴァルト、オジュウチョウサン4番手。5番手ゼノヴァース、⑩テイエムタツマキと③テイエムチューハイの2頭が6,7番手で並び、ニシノデイジー8番手、9番手⑥マッスルビーチ、10番手⑦マイネルレオーネ、最後方に⑤ブラゾンダムール。
2コーナーのバンケットから向正面のところで、ゼノヴァースが3番手に上がり、アサクサゲンキ5番手に下がる。11頭は最初の難所・大竹柵障害に向かい、先頭のビレッジイーグルを皮切りに、ゼノヴァース、オジュウチョウサンら次々と飛越し、最後方のブラゾンダムールまで無事にクリア。
逆回りのところで、ビレッジ先頭、ホファヴァルト2番手、ヴァース3番手、オジュウはインコースの4番手。ゲンキ5番手、デイジー6番手、ブラゾンが7番手まで浮上。その後、レオーネ、チューハイ、タツマキ、マッスルと続く。
3,4コーナーのバンケットを通過し、11頭は再び大障害コースへ。今度は赤レンガの大生垣障害をビレッジ・ホファヴァルト・デイジーの3頭が同時に飛越すると、後続のオジュウらも続々と飛越して落馬なし。
順回りに戻ったところで、今度はケンホファヴァルトが先頭、ニシノデイジー3番手、ゼノヴァース4番手、オジュウチョウサンはまだ5番手。ブラゾンダムールは後方3番手に下がった。
3号障害→1,2コーナーのバンケットを過ぎて、ホファヴァルトとデイジーの2頭がスパートを仕掛け、デイジーが向正面で前に出る。オジュウは4号竹柵障害の時点で5番手、前とはかなり差がある。3,4コーナーのバンケットを通過したところでデイジーが突き放し、最後の5号障害を先頭で飛越。オジュウはヴァースとビレッジに追いついて3番手争い。後続ではアサクサゲンキが飛越後にバランスを崩してジョッキー落馬。
全ての障害を終えて残すは平地の追い比べ。ニシノデイジーが独走態勢を築いて最後の芝コースへ。ゼノヴァースが2番手に上がり、3番手争いは内からマイネルレオーネ・マッスルビーチ・オジュウチョウサン・ビレッジイーグルの4頭が競り合う。オジュウは残り200~100mで後退。先頭のニシノデイジーは後続を寄せ付けず、そのまま1着ゴール。2番手にゼノヴァース、マイネルレオーネ内を突いて3着。オジュウチョウサンは6番手でゴールし、ラストランを終えました。



【中山大障害 全着順】
1着⑨ニシノデイジー   4分45秒9
2着⑪ゼノヴァース     3馬身
3着⑦マイネルレオーネ   1馬身3/4
4着⑥マッスルビーチ    5馬身
5着②ビレッジイーグル   1馬身1/4
6着①オジュウチョウサン 
7着⑤ブラゾンダムール 
8着⑧ケンホファヴァルト 
9着⑩テイエムチューハイ 
10着③テイエムタツマキ 
中止④アサクサゲンキ 

【払戻金】
単勝 ⑨ 1,540円
複勝 ⑨ 320円  ⑪ 170円  ⑦ 350円
枠連 7⃣-8⃣ 830円
馬連 ⑨-⑪ 1,990円
馬単 ⑨-⑪ 5,770円
3連複 ⑦ー⑨-⑪ 11,210円
3連単 ⑨-⑪-⑦ 83,310円
ワイド ⑨-⑪ 700円  ⑦ー⑨ 2,830円  ⑦-⑪ 1,190円


オジュウチョウサンの引退レースとして注目が集まった中山大障害でしたが、勝ったのは単勝5番人気のニシノデイジーでした。2着には2番人気のゼノヴァース、3着にはマイネルレオーネが入りました。レオーネ騎乗の植野貴也騎手は今年限りで引退を表明しており、最後のGⅠ騎乗で存在感を示しました。
1番人気のオジュウチョウサンは、最後の直線で3番手争いをするも、最後に力尽きて6着。それでも最後のレースを無事に完走できてよかった。2016年の中山グランドジャンプ初勝利から、約6年間で障害GⅠを9勝。最優秀障害馬も4度受賞。平地の特別レースでも勝利を挙げ、武豊騎手とのコンビで有馬記念にも挑戦しました。
レース後には引退式も行われ、多くのファンの前でターフに別れを告げました。ちなみに、障害馬の引退式は42年ぶり史上4頭目だそうです。数多くの実績を残し、ファンに愛された偉大な名ジャンパーであり、競馬界のレジェンドの一頭でした。今後は種牡馬として第2の人生を歩むとのことで、いつかはオジュウ産駒が障害GⅠを制する日が来ることを期待したいです。オジュウチョウサン、今までありがとうございました。

J・GⅠ初制覇を果たしたニシノデイジーは、2018年の東京スポーツ杯2歳ステークス以来となる重賞勝利。鞍上の五十嵐冬樹騎手は、2013年の中山グランドジャンプ以来となるGⅠ3勝目を手にしました。高木登調教師はJ・GⅠ初勝利です。
今年5月に障害路線に転向し、初戦の未勝利戦で3着の後、2戦目の未勝利戦で1着、前走の秋陽ジャンプステークスでは2着と惜敗。障害4戦目の今回の大障害で、転向後重賞初勝利を手にしました。2周目2コーナーで先頭に立つと、3,4コーナーで後続との差を拡げ、そのまま押し切り、3馬身差の快勝でした。オジュウチョウサンから王座を受け継ぎ、これからは障害界の新時代の主役として負けられない戦いが続きます。どうかオジュウのように長く活躍してほしい。









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有馬記念2022枠順決まる!

2022年12月22日 | 競馬
2022年の中央競馬を締めくくるドリームレース・第67回有馬記念(GI 芝2500m 16頭立て)が今月25日に中山競馬場で行われますが、決戦3日前の22日に枠順が発表されました。今年の有馬記念は、GⅠ2勝のタイトルホルダー、前回覇者・エフフォーリア、デビュー5戦で秋の天皇賞を制したイクイノックス、ジャパンカップ優勝・ヴェラアズール、エリザベス女王杯を制したジェラルディーナなどが参戦。注目の枠順はどうなったのか!?


【第67回有馬記念 枠順】
①アカイイト(牝5 幸英明)
②イズジョーノキセキ(牝5 岩田康誠)
③ボルドグフーシュ(牡3 福永祐一)
④アリストテレス(牡5 武豊)
⑤ジェラルディーナ(牝4 C.デムーロ)
⑥ヴェラアズール(牡5 松山弘平)
⑦エフフォーリア(牡4 横山武史)
⑧ウインマイティー(牝5 和田竜二)
⑨イクイノックス(牡3 C.ルメール)
⑩ジャスティンパレス(牡3 T.マーカンド)
⑪ラストドラフト(牡6 三浦皇成)
⑫ポタジェ(牡5 吉田隼人)
⑬タイトルホルダー(牡4 横山和生)
⑭ボッケリーニ(牡6 浜中俊)
⑮ブレークアップ(牡4 戸崎圭太)
⑯ディープボンド(牡5 川田将雅)


ファン投票第1位のタイトルホルダーは7枠13番、第2位のエフフォーリアは4枠7番、3歳馬のイクイノックスは5枠9番、史上初の母娘制覇を目指すジェラルディーナは4枠5番。調教師試験に合格した福永騎手は、ボルドグフーシュとのコンビで最後の有馬記念に臨みます。




有馬記念の日が近づくと、やはり気になるのは「世相馬券」であります。
最近起きた出来事と言えば、サッカーのワールドカップですね。日本代表の愛称「サムライブルー」にちなんで4枠の馬が来る可能性もあるし、2大会連続ベスト16→「②-⑯」というのもありそう。森保一監督→1枠の馬が来るのかも。
・今大会2得点の堂安律選手の背番号8にちなんで、8番枠もしくは8枠の馬。
三苫薫選手→3番枠か3枠の馬、背番号9→9番枠、もしくはスペイン戦の「三苫の1ミリ」にちなんで「馬単③-①」。田中碧選手→青枠→4番の馬、または背番号17→「①-⑦」の馬券。ちなみに三苫選手と田中碧選手の出身中学校は「有馬中学校」・・・。
今大会の優勝国はアルゼンチン・・・アルゼンチン共和国杯を勝ったブレークアップ、MVP獲得のメッシ選手→10番枠、国旗の色→1枠&4枠。

サッカーW杯の他にも、ヤクルト所属の村上宗隆選手が日本人選手として最多のシーズン56本塁打→「⑤-⑥」、令和初の完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希投手の背番号→「①-⑦」
今年2月から続くロシア軍のウクライナ侵攻→ウクライナ応援馬券として枠連「4-5」
イギリスのエリザベス女王が崩御→エリ女優勝馬のジェラルディーナとアカイイト
「燃える闘魂」アントニオ猪木死去→タイトルホル「ダー」、名前にイノキが入ってる「イズジョーノキセキ」
今年の漢字「戦」→いくさと読んで「①-⑨-③」 ちなみに、前回「戦」が選ばれた2001年は、マンハッタンカフェとアメリカンボスの「9.11馬券」で、枠連と馬連が万馬券となりました。今年も何か波乱が起こりそうな気がする。


今年の有馬記念は、クリスマスの12月25日に開催。クリスマスの有馬は3歳馬が好走していて、2016年にはサトノダイヤモンドが優勝、2011年にはこの年の3冠馬・オルフェーブルが制し、1994年にはナリタブライアンが快勝、1988年のオグリキャップも当時3歳でした。「W杯イヤー&12月25日」が重なった年の有馬は、1966年と1994年に次いで3度目。今年はもしかしたらイクイノックスが優勝候補筆頭なのか?

近年「Mー1グランプリ」と有馬記念のジンクスが注目されていますが、今年はタイタン所属のウエストランドが優勝し、2年連続で吉本興業所属以外のコンビが王者になりました。「非吉本」の年は関東馬の勝率は100%。ただ、今年は和名コンビではないので、今年は古馬が勝ちそうな予感。古馬の関東馬で可能性があるのは、タイトルホルダーとエフフォーリア、ブレークアップの3頭だろう。

今年もいろんな名場面があった競馬界。グランプリレースはどんなレースになるのか?注目の一戦は12月25日15:25発走です。

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競馬界でもジャイアントキリング!ジュンライトボルトが3連勝で秋のダート王に!

2022年12月04日 | 競馬

2022年も12月を迎え、競馬界も大詰めを迎えました。4日は中京競馬場で秋のダート王者決定戦・第23回チャンピオンズカップ(GⅠ・ダート1800m 16頭立て)が行われました。前走のJBCクラシックでGⅠ3勝目を挙げた⑫テーオーケインズが史上2頭目のチャンピオンズカップ連覇に挑戦。それに対するは、3歳ダート王⑨ノットゥルノ,⑩クラウンプライド,③ハピの3歳世代、シリウスステークス覇者⑤ジュンライトボルト、①グロリアムンディ、みやこステークスを制した②サンライズホープ、ダートスプリント界の実力馬⑬シャマルなどが参戦しました。


単勝人気は、テーオーケインズが1.5倍の圧倒的1番人気。2番人気がグロリアムンディ(7.7倍)、ジュンライトボルト僅差の3番人気(7.9倍)。その後は、ノットゥルノとクラウンプライドが4番人気で並び(14.3倍)、ハピ、シャマルと続きました。


スタンド前からのスタートで、テーオーケインズが出遅れてしまう。最初の先行争いで、ハピとジュンライトボルトが前に出るが、外から⑯レッドソルダードが上がって先手を奪う。クラウンプライドとシャマルが2番手グループに加わり、テーオーケインズとノットゥルノは中団より前の位置につけ、グロリアムンディは12番手で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に差し掛かり、レッドソルダードが先頭、クラウンプライドが単独2番手、3番手ハピ、外側4番手にシャマル。5番手⑦オーヴェルニュ、テーオーケインズは外側6番手を追走し、真ん中7番手ノットゥルノ、内側8番手④スマッシングハーツ、9番手にジュンライトボルト。10番手⑪バーデンヴァイラー、11番手グロリアムンディ、12番手⑥レッドガラン。後方勢は13番手⑭タガノビューティー、14番手⑮サクラアリュール、②サンライズホープと⑧サンライズノヴァがしんがり並走。
3,4コーナー中間を過ぎて、ソルダード先頭、クラプラ2番手、ハピ3番手、シャマル4番手、ケインズは外側5番手。後方にいたサクアリとホープが中団まで押し上げる。ノットゥルノとジュンボルは中団馬群、ムンディは後方。
16頭一団で4コーナーから最後の直線へ。残り400mでクラインプライドが先頭に立ち、内からハピ、真ん中シャマルとオーヴェルニュ、外からテーオーケインズも追い込む。残り200mでもクラプラが粘り腰を見せ、ハピ2番手、ケインズは伸びない。残り100mでジュンライトボルトが大外から飛んできて、ケインズとハピをかわすと、ゴール前でクラプラを捕らえてFINISH!ジュンライトボルトが鮮やかな差し切り勝ちでGⅠ初制覇!


【チャンピオンズカップ 全着順】
1着⑤ジュンライトボルト   1分51秒9
2着⑩クラウンプライド     クビ差
3着③ハピ          1馬身1/4
4着⑫テーオーケインズ     クビ差
5着⑬シャマル        1馬身1/2
6着②サンライズホープ
7着④スマッシングハーツ
8着⑨ノットゥルノ 
9着⑦オーヴェルニュ 
10着⑭タガノビューティー
11着⑥レッドガラン 
12着①グロリアムンディ 
13着⑮サクラアリュール 
14着⑪バーデンヴァイラー
15着⑧サンライズノヴァ 
16着⑯レッドソルダード 

【払戻金】
単勝  ⑤ 790円
複勝 ⑤ 260円  ⑩ 360円  ③ 400円
枠連 3⃣-5⃣ 2,180円
馬連 ⑤-⑩ 4,850円
馬単 ⑤-⑩ 10,130円
ワイド ⑤-⑩ 1,330円  ③-⑤ 1,290円  ③-⑩ 1,920円
3連複 ③-⑤-⑩ 14,020円
3連単 ⑤-⑩-③ 81,360円


前回覇者・テーオーケインズの一強ムードと言われていた今年のチャンピオンズカップでしたが、勝ったのは3番人気のジュンライトボルトでした。残り200mで外に持ち出すと、鋭い末脚で一気に突き抜けました。2着には5番人気のクラウンプライド、3着には6番人気のハピが入りました。クラプラは粘りの走りをしたし、内ラチを走ったハピもケインズの追撃をよく封じました。これは来年のダートGⅠでの活躍が楽しみでしかない。
1番人気だったテーオーケインズは、スタートで出遅れた事、直線でも伸び脚を欠いて4着。完勝しないといけないレースで完敗を喫したのは痛いですね・・・。もう1頭の3歳馬・ノットゥルノも見せ場なく8着、2番人気のグロリアムンディは12着に終わっています。

GⅠ初勝利のジュンライトボルトは、栗東・友道康夫厩舎に所属。父はキングカメハメハ、母はスペシャルグルーヴ。母の父がスペシャルウィークで、曾祖母がエアグルーヴ。鞍上の石川裕紀人騎手は、デビュー9年目でGⅠ競走初制覇。優勝インタビューでは、サッカー日本代表の長友選手の如く「ブラボー!」を連呼して喜び爆発。石川騎手の騎乗ぶり、ジュンボルの末脚は正しくブラボーでした。今年GⅠ3勝目の友道厩舎は、意外にもダートGⅠ初勝利です。
ジュンライトボルトはデビューからずっと芝路線を使い続け、オープン入りも果たしましたが、オープン入り後は成績低迷。今年夏にダートに転向すると、初戦のジュライステークスで2着、2戦目のBSN賞で1着、3戦目シリウスステークスで重賞初制覇、そして今回のチャンピオンズカップで自身3連勝を達成。ダートでは4戦3勝、オール連対をキープしております。馬主の河合純二氏は「来年には海外に挑戦したい」と発言。サウジカップ&ドバイワールドカップの参戦もあるかもね。
まぁとにかく、ジュンライトボルトの今後に活躍に期待したいところです。




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豪腕ムーアが混戦を断つ!ヴェラアズールがジャパンカップ制覇!

2022年11月27日 | 競馬

日本初の国際交流競走・第42回ジャパンカップ(GⅠ・芝2400m 18頭立て)が27日、東京競馬場で行われました。今年のドバイシーマクラシック覇者⑮シャフリヤール、エリザベス女王杯から中1週での挑戦⑧デアリングタクト、2021年オークス馬⑰ユーバーレーベン、秋の天皇賞3着⑭ダノンベルーガ、京都大賞典優勝⑥ヴェラアズール、鳴尾記念で復活勝利③ヴェルトライゼンデ、地方・岩手競馬所属⑯リッジマンらが参戦。海外からは、2年連続出走⑤グランドグローリー(フランス)、ニエル賞でドウデュースを破った①シムカミル(フランス)、パリ大賞典優勝②オネスト(フランス)、5連勝中の⑦テュネス(ドイツ)の4頭が参戦しました。


単勝の人気は、1番人気がシャフリヤール(3.4倍)、2番人気ダノンベルーガ(4.2倍)、3番人気ヴェラアズール(4.5倍)、4番人気ヴェルトライゼンデ(9.5倍)まで10倍以下。その後はデアリングタクト、オネスト、テュネス、⑧テーオーロイヤル、⑱ボッケリーニと続きました。

正面スタンド前でのスタートで、⑫シャドウディーヴァが少し遅れ、オネストがポンと飛び出す。先行争いで⑨ユニコーンライオンが先手を奪い、ハーツイストワール2番手、テーオーロイヤルやダノンベルーガも先団につける。ヴェルトライゼンデは中団より前、シャフリヤールとデアリングタクト、オネストは中団馬群につけて、ヴェラアズールは後方5番手あたりでスタンド前を通過。
18頭がほぼ一団の状態で1コーナーを回り、2コーナーから向正面に入るところで、ユニコーンライオン先頭、2番手ハーツイストワール、3,4番手にテーオーロイヤルとシムカミルが並ぶ。5番手ヴェルトライゼンデ、6番手ボッケリーニ、内側にオネスト、真ん中にカラテ。ヴェラアズールは中団9番手に浮上。10番手グループには④トラストケンシン・デアリングタクト・グランドグローリー・ダノンベルーガの4頭が固まっている。14番手ユーバーレーベン、15番手シャフリヤール、16番手テュネス、17番手シャドウディーヴァ、リッジマンが最後方を追走。
3コーナーに差し掛かって、また17頭が一塊に。ユニコーンがゆったりとした流れで逃げ、イストワールが2番手、ロイヤル3番手、ボッケ4番手、ヴェルトラ6番手、ユーバーが中団まで押し上げ、シャフリとダノベル、ヴェラとデアタクはまだ中団待機。
4コーナーを過ぎて、勝負は最後の直線へ。残り400mでハーツイストワールが逃げるユニコーンライオンをかわして先頭に躍り出るが、ボッケリーニとダノンベルーガも接近する。ヴェルトライゼンデが内側に入り、オネストが最内を突いて上がって来る。残り300mで今度はダノベルが先頭、ヴェルトラも内から脚を伸ばす。さらに外からシャフリヤールもやってきた。後続からはヴェラアズールとデアリングタクトも襲い掛かる。残り100mでヴェルトラとシャフリの2頭が並び、ダノベル3番手。しかし、ヴェラがヴェルトラとシャフリの間に突っ込んで、ゴール前抜け出してFINISH!ヴェラアズールが混戦を制してGⅠ初制覇!



【ジャパンカップ 全着順】
1着⑥ヴェラアズール    2分23秒6
2着⑮シャフリヤール     3/4馬身
3着③ヴェルトライゼンデ   クビ差
4着⑧デアリングタクト    1/2馬身
5着⑭ダノンベルーガ     2馬身1/2
6着⑤グランドグローリー
7着②オネスト 
8着⑪カラテ
9着⑦テュネス
10着⑰ユーバーレーベン 
11着⑩ハーツイストワール
12着⑫シャドウディーヴァ
13着④トラストケンシン 
14着⑬テーオーロイヤル 
15着①シムカミル 
16着⑨ユニコーンライオン
17着⑱ボッケリーニ 
18着⑯リッジマン 

【払戻金】
単勝 ⑥ 450円
複勝 ⑥ 160円  ⑮ 140円  ③ 240円
枠連 3⃣-7⃣ 470円
馬連 ⑥-⑮ 940円
馬単 ⑥-⑮ 1,920円
ワイド ⑥-⑮ 380円  ③-⑥ 560円  ③-⑮ 530円
3連複 ③-⑥-⑮ 2,360円
3連単 ⑥-⑮-③ 9,850円


2022年の東京競馬のフィナーレを飾る一戦は、単勝3番人気のヴェラアズールが、ゴール前でシャフリヤールとヴェルトライゼンデを差し切って優勝。1番人気のシャフリヤールは外から追い込むも2着、ヴェルトライゼンデは最内に入って3着。エリザベス女王杯から中1週で挑んだデアリングタクトが4着、2番人気のダノンベルーガは、ゴール前で不利を受けてしまい5着。シャフリヤールが内側に斜行→ダノベル鞍上の川田将雅騎手が立ち上がり、馬も後退。シャフリ鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手は、12月10日から18日までの9日間騎乗停止処分。その前の週も不注意騎乗で12月2日&3日の2日間の騎乗停止処分を受けており、合わせて3週間も騎乗できなくなりました。
海外勢では、グランドグローリーの6着が最高。2年連続で外国馬最先着となりました。ルメール騎手が乗ったオネストは7着、ドイツのテュネス9着、シムカミルは15着に終わりました。

ヴェラアズールは前走の京都大賞典に続いての重賞2連勝。自身3連勝でGⅠ初制覇を果たしました。鞍上のライアン・ムーア騎手は、2013年のジェンティルドンナ以来となるJC2勝目。日本のGⅠ競走は2019年の朝日杯FS以来、3年ぶり9勝目。渡辺薫彦調教師は厩舎稼業7年目でGⅠ初勝利、エイシンフラッシュ産駒もこれがGⅠ初勝利となりました。
ヴェラアズールは4コーナーのところでは中団馬群の中にいたんですが、ラストの直線では馬群の狭い所から追い上げ、残り100mでダノンベルーガを内からかわし、ゴール前でシャフリヤールとヴェルトライゼンデの間を割って抜け出しました。久しぶりにムーア騎手の豪腕ぶりが発揮されましたね。
デビュー前は1歳時に左足を骨折、その後も骨瘤などのケガが相次ぎ、デビューしたのが3歳春。コントレイルやデアリングタクトの同世代が活躍する中、ダートをずっと走り続け、5歳になって芝で覚醒しました。ヴェラアズールの他にも、屈腱炎から復活したヴェルトライゼンデが3着、繋靭帯炎を克服したデアリングタクトも4着と健闘し、5歳世代が掲示板内に入りました。「コントレイル世代は弱い」と言われてるけど、そんなに弱いわけでもないし、まだまだ頑張ってると思います。






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新世代のマイル王者誕生!セリフォスが古馬勢を捻じ伏せた!

2022年11月20日 | 競馬

秋の№1マイラー決定戦・第39回マイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600m 17頭立て)が20日、阪神競馬場で行われました。恐らく最後の阪神開催となるだろう今年のマイルCSは、マイルGⅠ3勝⑥ソダシ、毎日王冠で2年ぶりの勝利を挙げた⑤サリオス、昨年の雪辱を狙う④シュネルマイスターと③ダノンザキッド、サマーマイルシリーズ王者②ウインカーネリアン、マイラーズカップを勝っている⑪ソウルラッシュ、⑦ジャスティンカフェといった古馬の実力馬が集結。3歳世代からはNHKマイルカップ優勝⑮ダノンスコーピオン、富士ステークス優勝⑩セリフォス、①マテンロウオリオン、⑨ピースオブエイトの4頭が参戦しました。


単勝の人気は、1番人気シュネルマイスター(3.6倍)、2番人気ソダシ(4.4倍)、3番人気サリオス(6.7倍)。その後、ダノンスコーピオン(7.3倍)、ソウルラッシュ(7.7倍)、セリフォス(9.2倍)と6番人気までが10倍以下。


スタート直前にウインカーネリアンがゲート内で立ち上がったが何とか落ち着く。スタート後の先行争いで、ピースオブエイトと⑧ロータスランドがウインカーネリアンをかわし、ピースオブエイトが先頭に立つ。⑫ホウオウアマゾンが3番手、ウインカーネリアン4番手、ソダシは5番手を追走。6番手グループにはマテンロウオリオン・ダノンザキッド・ダノンスコーピオン・シュネルマイスターと固まり、⑰ファルコニアが大外10番手から上がっていく。中団より後ろの11番手にソウルラッシュ、サリオス12番手、13番手セリフォス、14番手ジャスティンカフェ、15番手⑬エアロロノア、後方は⑯ハッピーアワーと⑭ベステンダンクが並んでいる。
外回り3コーナーを通過し、先頭はファルコニアに変わり、エイト2番手、ホウアマ3番手、ソダシは5番手、その後ろにダノスコがいる。ソウルとキッド、シュネルは中団グループ。サリオスとセリフォスは集団の後ろの位置、ジャスカは後方3番手。
4コーナーからラストの直線に差し掛かり、ファルコニアが先頭で逃げ、2番手にピースオブエイト、ロータスランドが内に入り、マテンロウオリオンも最内を選択。ソダシ・ソウルラッシュ・シュネルマイスター・ダノンスコーピオンは外に持ち出した。残り200mでロータスが抜け出すが、ソダシ・キッド・ソウル・ジャスカと後続勢が襲い掛かる。残り100mでソダシとキッドが伸びて来たかと思ったら、大外からセリフォスが一気に抜き去って先頭でゴールイン!ダノンザキッド2番手、ソダシは3番手までか。



【マイルチャンピオンシップ 全着順】
1着⑩セリフォス      1分32秒5
2着③ダノンザキッド    1馬身1/4
3着⑥ソダシ         1/2馬身
4着⑪ソウルラッシュ     ハナ差
5着④シュネルマイスター   クビ差
6着⑦ジャスティンカフェ 
7着⑬エアロロノア
8着⑧ロータスランド 
9着⑨ピースオブエイト 
10着①マテンロウオリオン 
11着⑮ダノンスコーピオン 
12着②ウインカーネリアン 
13着⑰ファルコニア 
14着⑤サリオス 
15着⑫ホウオウアマゾン 
16着⑯ハッピーアワー 
17着⑭ベステンダンク 

【払戻金】
単勝 ⑩ 920円
複勝 ⑩ 330円  ③ 520円  ⑥ 220円
枠連 2⃣-5⃣ 1,410円
馬連 ③-⑩ 11,870円
馬単 ⑩-③ 19,920円
ワイド ③-⑩ 2,980円  ⑥-⑩ 1,170円  ③-⑥ 2,240円
3連複 ③-⑥-⑩ 20,530円
3連単 ⑩-③-⑥ 142,650円



マイル界の精鋭が集まった一戦は、6番人気の3歳馬・セリフォスが大外から豪快に差し切りGⅠ初制覇。3歳勢の勝利は、2018年のステルヴィオ以来史上6頭目です。2着には9番人気のダノンザキッド、2番人気のソダシは3着。芝マイル戦では無敗だったソダシでしたが、初めて敗戦を喫しました。勝てば「最優秀短距離馬」は当確で、「最優秀4歳以上牝馬」争いでも一歩リードだっただけに悔しい敗戦といえる。
ソウルラッシュはソダシとハナ差の4着、1番人気のシュネルマイスターも直線追い上げたものの5着。3歳マイル王のダノンスコーピオンは11着、3番人気のサリオスは14着と大敗しました。

勝ったセリフォスは、前走の富士ステークスに続いての連勝で通算5勝目。重賞も通算4勝目をマーク。鞍上のダミアン・レーン騎手は、リスグラシューとのコンビで圧勝した2019年有馬記念以来、約3年ぶりのJRA・GⅠ勝利。中内田充正厩舎はマイルCS初勝利と同時に、古馬GⅠ初勝利となりました。セリフォスの父のダイワメジャーは、2006年と2007年にこのレースを2連覇しており、史上初の父子制覇達成です。
セリフォスはデビュー3連勝を挙げるも、朝日杯フューチュリティステークスで1番人気に推されながらもドウデュースの2着、NHKマイルカップでも4着、安田記念で古馬と初対戦して4着とGⅠでは惜しいレースが続きました。4度目のGⅠ挑戦となった今回、序盤から後方で脚を溜め続け、ラストの直線で末脚が爆発。残り100m辺りでライバルたちをまとめてかわしました。香港マイルを辞退して臨んだ一戦で念願のGⅠ初タイトルです。
昨年の朝日杯は、1着のドウデュースがダービー馬になり、2着のセリフォスがマイルCSを勝ち、4着だったダノンスコーピオンが3歳マイル王、5着のジオグリフが皐月賞馬。上位5頭のうち4頭がGⅠウィナーが生まれるというハイレベルのレースでした。そんな中、朝日杯3着のアルナシームは前日のレースで6着・・・。重賞も勝ててないから、仲間外れ感が半端ないな・・・。
デビューからずっとマイルしか走ってないけど、今回の内容なら1800~2000mでも大丈夫な気がします。来年のドバイターフではドウデュースとの対決が実現してほしいですね。




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超良血が遂に開花!ジェラルディーナがエリザベス女王杯快勝!

2022年11月13日 | 競馬

秋の最強牝馬決定戦・第47回エリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m 18頭立て)が13日、阪神競馬場で行われました。本来ならばエリザベス女王の即位70年の記念競走になる予定でしたが、今年9月8日に96歳で逝去されました。崩御後初のエリ女は、完全復活を目指す無敗3冠牝馬④デアリングタクト、昨年の優勝馬⑭アカイイト、GⅠ7勝の名牝・ジェンティルドンナの娘⑱ジェラルディーナ、⑬ウインマリリン・⑰ウインマイティー・⑨ウインキートスの「ウイン3人娘」、⑦イズジョーノキセキと⑧アンドヴァラナウトの「府中牝馬ステークス組」の古馬勢と、秋華賞馬⑩スタニングローズ、秋華賞2着⑪ナミュール、オークス4着③ピンハイ、⑮ライラックの3歳世代、さらには今年のアイリッシュオークス馬⑤マジカルラグーンが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気デアリングタクト(4.3倍)、2番人気スタニングローズ(5.7倍)、3番人気ナミュール(7.3倍)、4番人気のジェラルディーナ(8.1倍)まで10倍以下。その後はウインマリリン、ピンハイ、ウインマイティー、マジカルラグーン、アンドヴァラナウトと続きました。


18頭綺麗に揃ったスタート直後、②ローザノワールが先手を奪い、マジカルラグーンが2番手につけ、ウインキートス・ピンハイ・ウインマイティー・スタニングローズが3番手を争い、ウインマリリンは6番手、デアリングタクトとナミュールは中団から。ジェラルディーナは馬群の後方、アカイイトは最後方で正面スタンド前を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入るところで、ローザノワールが単独先頭、マジカルラグーン2番手、3番手にウインキートス、外側4番手からウインマイティーが並びかける。スタニングローズはその後ろの5番手を追走。内側6番手ピンハイ、7番手ウインマリリン。中団グループは8番手⑯テルツェット、9番手デアリングタクト、10番手ナミュール、11番手①クリノプレミアム、外側12番手にジェラルディーナ。後方勢はアンドヴァラナウトとイズジョーノキセキ、⑫ルビーカサブランカが固まり、16番手ライラック、17番手⑥ホウオウエミーズ、アカイイトは依然としてしんがり。
内回り3コーナーに差し掛かり、先頭のロザノワが後続を引き離し、マイティーがマジラグをかわして2番手に上がる。さらにマリリンとキートスも4,5番手につけ、「ウイン3人娘」はみんな好位にいる。スタニングは6番手グループ、デアタクは中団馬群。ジェラルは外側10番手、ナミュールは11番手あたりか。アカイイトは大外に持ち出した。
4コーナーを回り、勝負は最後の直線。ローザノワールがまだ先頭で粘るが、馬場の真ん中からウインマリリン、外からジェラルディーナが追い込む。デアリングタクトとナミュールも猛追する一方、スタニングローズは後退。一番外からライラックが飛んできている。残り200mでマリリンが先頭に立つが、ラスト100mでジェラルが抜け出す。ゴール前でライラックが襲い掛かるが、ジェラルディーナが先頭でゴール!2着争いはライラックとウインマリリンの2頭が並び、アカイイト4番手。




【エリザベス女王杯 全着順】
1着⑱ジェラルディーナ   2分13秒0
2着⑬ウインマリリン     1馬身3/4
2着⑮ライラック        同着
4着⑭アカイイト       2馬身1/2
5着⑪ナミュール        ハナ差
6着④デアリングタクト 
7着⑥ホウオウエミーズ 
8着⑫ルビーカサブランカ
9着③ピンハイ 
10着⑦イズジョーノキセキ
11着①クリノプレミアム
12着⑯テルツェット 
13着②ローザノワール 
14着⑩スタニングローズ
15着⑨ウインキートス 
16着⑰ウインマイティー 
17着⑧アンドヴァラナウト
18着⑤マジカルラグーン

【払戻金】
単勝 ⑱ 810円
複勝 ⑱ 330円  ⑬ 370円  ⑮ 1,160円
枠連 7⃣-8⃣ 1,410円
馬連 ⑬-⑱ 1,920円   ⑮-⑱ 15,500円
馬単 ⑱-⑬ 3,520円   ⑱-⑮ 23,140円
ワイド ⑬-⑱ 1,570円  ⑮-⑱ 9,180円  ⑬-⑮ 8,380円
3連複 ⑬-⑮-⑱ 90,210円
3連単 ⑱-⑬-⑮ 206,260円   ⑱-⑮-⑬ 289,250円


3冠牝馬、今年の秋華賞馬、前回女王、海外GⅠ馬など好メンバーが揃った今年のエリ女は、単勝4番人気のジェラルディーナが制しました。直線で外から追い込み、先に前に出たウインマリリンをかわすと、ゴール前抜け出しました。2着争いは5番人気のウインマリリンと、12番人気の3歳馬・ライラックが並びましたが、結果は同着。GⅠでの2着同着は史上初の珍事だそうです。
勝ったジェラルディーナの鞍上はクリスチャン・デムーロ騎手、マリリンはダミアン・レーン騎手、ライラックはミルコ・デムーロ騎手が騎乗しており、外国人騎手が1~3着を独占しました。
前回の優勝馬・アカイイトは4着、3番人気のナミュールは5着。1番人気だったデアリングタクトは6着に敗れ、2年ぶりの復活勝利はならず。2番人気のスタニングローズは重馬場に苦しみ14着と大敗。アイルランドから参戦のマジカルラグーンは2番手を追走するも3,4コーナーからズルズル下がって最下位の18着に終わりました。

GⅠ初制覇のジェラルディーナは重賞初制覇だった前走のオールカマーに続いての連勝。通算でも6勝目を飾りました。クリスチャン・デムーロ騎手は、2018年の阪神ジュベナイルフィリーズのダノンファンタジー以来、約4年ぶりのJRA・GⅠ勝利。斉藤崇調教師はこのレース初勝利です。
ジェラルディーナは父がGⅠ6勝のモーリスで、母がGⅠ7勝のジェンティルドンナ、両親合わせて13冠。血統を辿ると父の父がスクリーンヒーロー、祖父がグラスワンダー、母の父がディープインパクト、母の母のドナブリーニも英国GⅠを勝っています。
超良血だから早い内に出世するかと思われましたが、初勝利に3戦かかり、初GⅠの阪神JFで8着。同期がクラシック路線で活躍する一方、ジェラルは自己条件戦3連勝でオープン入り。重賞でも掲示板圏内を確保し続け、今年6月以降は鳴尾記念で2着、小倉記念で3着、オールカマーとエリ女で重賞連勝。4歳秋になってようやく本格化を迎えました。
年内にもう1走使うとなれば、有馬記念しかないと思います。グラスワンダー、ジェンティル、ディープは有馬記念で勝っているし、グラス系は中山巧者が多いです。史上初の母娘制覇、さらには「親子三代有馬制覇」を目指して、ぜひ参戦してもらいたい。


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