日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

NPBアワーズ2017 サファテがパリーグMVP受賞!

2017年11月20日 | HAWKS

今季のプロ野球のタイトル獲得者を表彰する「NPB AWARDS 2017」が20日、東京都内のホテルで行われ、プロ野球記録のシーズン54セーブを挙げた福岡ソフトバンクホークスのデニス・サファテ投手がパリーグの最優秀選手(MVP)に選ばれました。



サファテ投手は今季、66試合に登板し、2勝2敗54セーブ、3ホールド、防御率1.09を挙げ、ホークスの2年ぶりのパリーグ優勝&日本一に大きく貢献。記者投票では983点(1位180票、2位24票、3位11票)を獲得し、421点で2位だった柳田悠岐選手に2倍以上の大差をつけました。サファテ投手は「7年前に来日した時はいつまでいられるかわからなかったけど、このような賞をいただき、とても光栄で身が引き締まります」と話しました。
セリーグのMVPには、広島東洋カープの丸佳浩選手が受賞。143試合で打率.308,23本塁打,92打点を記録。ヒットも171本を放ち、「セリーグ最多安打」のタイトルも獲得。不動の3番打者として「赤ヘル打線」を牽引、チームのリーグ連覇の原動力となりました。記者投票では1134点(1位196票、2位46票、3位16票)を集め、2位以下を圧倒しました。

最優秀新人選手も発表され、セリーグは中日の京田陽太内野手、パリーグは源田壮亮内野手が新人王を受賞。両リーグで野手が新人王となったのは、1996年以来21年ぶりだそうです。京田選手は球団新人最多安打記録を塗り替える149安打、源田選手は新人安打数で歴代3位の153安打を放ちました。両者とも1年目からショートの定位置を獲得。「アジアプロ野球チャンピオンシップ」でも侍ジャパンのチームメイトでした。


今回の表彰式では、ホークスからサファテ選手の他に、工藤公康監督、最高出塁率の柳田選手、最多勝を獲得した東浜巨投手などが参加。

・パリーグ勝率第1位投手賞(最高勝率) 千賀滉大投手(勝率.765)
「1年間日本一を目指してチームみんなでやってきたので獲れてよかった。1年長かったけど、最後までやれたのは幸せです」
・パリーグ最多勝利賞 東浜巨投手(16勝5敗)
「投げる機会を頂いたというところで、しっかり結果を出せたところは良かったと思う。」
・パリーグ最多セーブ投手賞 デニス・サファテ投手(54セーブ)
「個人的にはいろんな記録が達成できた。家族と離れ離れになるということもあったので、苦しいシーズンだったけど、ファンやチームメイト、家族の支えがあったおかげで色々達成できたので、いい1年だったと思う」
・パリーグ最優秀中継ぎ投手賞 岩嵜翔投手 46ホールドポイント(3勝2敗40ホールド)
「まさかこんなに投げるとは思わなかったので、周りの協力のおかげだと思います。来季は見本となるサファテがいるので、一歩でも近づきたい」

・パリーグ最高出塁率者賞&ベストナイン(外野手) 柳田悠岐選手(出塁率.426)
「日本一になれて幸せな年でした。来季は今から始まっていると思うので、一生懸命やってまた日本一目指して頑張りたい」
・パリーグベストナイン捕手部門  甲斐拓也選手
「チームの先輩方や監督・コーチ、たくさんの方に力を借りた1年だった。もっとチームからも、投手からも信頼を得られるように、自分自身もっと努力していきたい」
・パリーグベストナイン遊撃手部門  今宮健太選手
3年ぶりの受賞について:「初めて取ったときよりは満足している。」
1年を通して印象的なシーンは?:「日本一になった瞬間が、昨年の悔しさを晴らした瞬間だったので、一番の思い出です」

・パリーグ最優秀監督賞 工藤公康監督
「この賞はチームを代表して、監督としていただいている風に思います。私一人の力とは到底取ることはできないし、チーム・スタッフ一同代表して御礼申し上げます。日本一になることは大変ですが、みんなで力を合わせて勝ち取る勝利も美味しいものというか、素晴らしいものだというのをまた実感することができました。」

なお、パリーグ最多本塁打者、最多打点者賞、ベストDH賞を受賞したアルフレッド・デスパイネ選手(35本塁打&103打点)は欠席しました。




サファテ投手が「日本シリーズMVP」、「正力松太郎賞」に続き、パリーグの最優秀選手に輝きました。抑えの投手がMVPを獲得したのは、江夏豊さん(1981年)、佐々木主浩さん(1998年)に次いで史上3人目だそうです。そんなサファテ投手はこの表彰式に出席するためにわざわざ来日し、式が終わったらもう帰国しました。弾丸ですなあ。もう少し日本にいてもよかったのにね。
レギュラーシーズンでは54セーブを挙げ、クライマックスシリーズでは3試合で2セーブ。日本シリーズでは3試合で1勝2セーブ、第6戦では来日初の3イニング登板を経験しました。開幕からフル回転が続いたので、オフはしっかり静養してほしいです。
今季の中継ぎ陣は、サファテ投手と岩嵜投手の他にも、シーズンを通じて頑張った投手がいました。森唯斗投手がリーグ3位の35ホールドポイントを挙げ、五十嵐亮太投手は前半だけで6勝をマーク。キューバ人左腕のモイネロ投手は、育成から支配下登録され、34試合に登板。嘉弥真新也投手は58試合に投げて「左の中継ぎエース」に成長しました。ホークスの中継ぎ陣は12球団で最強じゃないかなって思う。
サファテ投手は残り21セーブで日本通算250セーブに到達。来年のホークスは、内川聖一選手とサファテ投手の名球会入りが実現しそうですね。今シーズンは本当にお疲れ様でした。


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アジアプロ野球チャンピオンシップ2017 稲葉JAPANが韓国に完勝し、3連勝で優勝を果たす。

2017年11月20日 | Sports

2020年の東京五輪金メダル獲得へ、稲葉JAPANが始動。11月16日から東京ドームで「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」が行われ、野球日本代表(侍JAPAN)は初戦の韓国戦、2戦目の台湾戦に勝利し、2連勝で決勝に進出。19日の決勝戦では韓国(1勝1敗)と対戦しました。「新生侍ジャパン」が宿敵・韓国を破り、初代王者となれるのか?


スタメンはこちら
   日本          韓国
1(二)京田陽太   (二)パク・ミンウ
2(中)松本剛    (中)イ・ジョンフ
3(指)近藤健介   (右)ク・ジャウク
4(一)山川穂高   (遊)キム・ハソン
5(右)上林誠知   (左)キム・ソンウク
6(左)外崎修汰   (指)ハ・ジュソク
7(三)西川龍馬   (三)チョン・ヒョン
8(捕)甲斐拓也   (一)リュウ・ジヒョク
9(遊)源田壮亮   (捕)ハン・スンテク
 (投)田口麗斗   (投)パク・セウン



日本は1回、松本の2塁打、近藤の四球で1死1,2塁のチャンスを作るが、山川と上林が凡退して得点ならず。2回は外崎の四球&西川のヒットで無死1,2塁と再び得点圏に走者を置く。しかし、甲斐が送りバントを試みるも最悪の併殺打。せっかくのチャンスをフイにしてしまった。
日本の先発・田口は、韓国打線を相手に3回までノーヒットに抑える。4回に2死を取った後、4番のキムハソンにレフトへの2塁打を許したが、後続を打ち取り得点を与えません。
田口の好投に応えたい日本は、4回裏に先頭の山川が四球を選ぶと、上林の犠打→韓国のキャッチャーが2塁に投げるもセーフ。無死1,2塁となり、6番・外崎が韓国先発・パクセウンの5球目のストレートを捉え、ライトフェンス直撃のタイムリーヒット!2塁から山川が生還し、日本が1点を先制します!この後、2つの四球で2死満塁と攻め立てますが、京田が3塁ライナーに倒れて2点目はならず。
5回、田口が2死からリュウジヒョクとハンスンテクに続けてヒットを許し、2死1,3塁のピンチを背負う。長打が出れば逆転される場面でしたが、パクミンウを2塁ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けます。
するとその裏、日本が2本のヒットと四球で2死満塁のチャンスを作り、外崎が韓国4番手のキム・ユンドンからレフト前タイムリーヒット!3塁走者が生還して2点目、2塁走者も本塁に突入するもアウト。なおも2死1,3塁で西川が右中間を破るタイムリー2塁打を放ってさらに2点を追加。外崎と西川の連続タイムリーで、日本が4-0とリードを拡げます。
中盤に入っても日本打線の勢いは止まりません。6回に松本四球、近藤の2塁打で2死2,3塁とし、山川がレフト前への2点タイムリーヒットを打つ。7回には西川が韓国6番手イ・ミンホからライトスタンドへのソロホームラン。7-0と勝利を決定づけます。
その後、8回に2番手・石崎剛が3人を抑えると、9回はクローザー・山崎康晃が3者凡退で締め括りゲームセット。日本が7-0で韓国に完勝しました。



アジアプロ野球チャンピオンシップ2017 決勝 2017/11/19(日)
日本-韓国 (東京ドーム、18:11、30,498人)
韓|000 000 000|0
日|000 132 10X|7
【責任投手】
(勝)田口
(敗)パク・セウン
【本塁打】
(日)西川1号ソロ(7回、イ・ミンホ)



初代王者をかけた日韓戦は、3日前の初戦と同様の大激戦になるかと思われましたが、日本の一方的な試合展開となりました。4回に先制点を取った後、7回まで毎回のように得点が生まれました。投手陣は田口→石崎→山崎の3人の投手リレーで韓国打線をシャットアウト。投打が上手く噛み合い、「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の初代王者に輝きました。稲葉篤紀監督になってから初めての国際大会で、3連勝の完全優勝という最高の結果を残しました。2020年の東京五輪へ幸先良好だ!
韓国投手陣を相手に11本のヒットを浴びせた日本打線は、外崎選手が2打席連続でタイムリーヒット。4回の第2打席でライトフェンス直撃の先制打、5回の第3打席では満塁からレフト前にヒットを打ちました。外崎選手は前日の台湾戦でも先制ホームランを含む3安打2打点。3試合で13打数6安打4打点の好成績を残し、大会MVPに選ばれました。この活躍ぶりを見ると、MVPは当然といったところでしょう。
外崎選手以外では、西川選手が3安打3打点の猛打賞。5回には右中間への2点タイムリー2塁打、7回の第4打席ではライトポール際へのダメ押し本塁打を放ちました。西川選手は3試合でスタメン出場を果たし、打率は.636をマークしました。松本選手と近藤選手の日ハムコンビは共に2安打のマルチヒット。近藤選手は3試合で7本のヒットを打ち、ベストナインに選ばれています。
決勝戦で先発ピッチャーを務めた田口投手は、7回まで108球を投げ、被安打3・6奪三振・1死球・無失点。5回に連打を浴びてピンチを招きましたが、1番打者を退けてガッツポーズ。田口投手が反撃のピンチを凌いだ直後に、日本が3点を追加しました。強力な韓国打線をゼロに抑えたのは、来年に向けて大きな自信となるでしょう。今大会は日本の先発サウスポーの快投が目立ち、今永昇太投手が台湾戦で6回まで12個の三振を奪いました。今永投手と田口投手は、今後の代表戦でも招集されるんじゃないかな。

アジアプロ野球チャンピオンシップで優勝した侍JAPANは、来年3月にオーストラリア代表との2連戦を戦います。今大会では24歳以下&プロ入り3年以内の選手(オーバーエイジも含む)が出場しましたが、豪州戦では年齢制限なしの「フル代表」で臨みます。東京五輪までに日本代表はどこまで強くなれるのか、これからの戦いに期待しよう。










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