

マイルチャンピオンシップを前日に控えた18日は、東京競馬場で2歳馬の重賞競走・第22回東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ・芝1800m 7頭立て)が行われました。ディープブリランテ、イスラボニータ、サトノクラウンと幾多のGⅠ馬を輩出してきた「出世レース」、今年はデビュー2連勝中のディープインパクト産駒③ワグネリアンと、モーリスの弟⑦ルーカスの注目馬2頭が参戦。他にもロードカナロア産駒②ゴールドギア、①コスモイグナーツ&⑤シャルルマーニュのアイビーステークス組も出走しております。
単勝の人気は、ワグネリアンが単勝1.4倍の断然1番人気。ルーカスが3.4倍で2番人気。3番人気以降はシャルルマーニュ、ゴールドギア、①コスモイグナーツ、④カフジバンガード、⑥ケワロスと続きました。
スタートでコスモイグナーツがポンと飛び出し、ワグネリアンは5番手、ルーカスとゴールドギアは後方から。好スタートを決めたコスモイグナーツが積極果敢に飛ばし、ケアロス2番手、3番手にシャルルマーニュが追走。前からやや大きく離れた4番手にカフジバンガード。5番手にワグネリアン、内側6番手ゴールドギア、最後方のルーカスはワグネリアンをピッタリとマークする形だ。
3コーナーを過ぎ、ハイペースで逃げるイグナーツは1000mを58秒5で通過。ケアロス2番手、マーニュ3番手は変わらず。3,4コーナー中間のところで、ワグネリアンが早くも追い出し開始。ルーカスはまだしんがり待機。ゴール残り600mでワグネリアンは大外に進路を取る。
最後の直線コースに差し掛かり、コスモイグナーツが先頭をキープし続けるが、ケワロス、シャルルマーニュ、カフジバンガード、一番外のワグネリアンと5頭横一線。残り200mの手前で、ワグネリアンが抜け出して先頭に浮上!ルーカスも最後方から追い上げてきたが、ワグネリアンが後続を引き離して1着ゴール!ルーカスは2番手で入線し、シャルルマーニュが3着。
東スポ杯2歳ステークス 全着順&払戻金
1着③ワグネリアン 1分46秒6
2着⑦ルーカス 3馬身
3着⑤シャルルマーニュ クビ
4着④カフジバンガード 1/2馬身
5着②ゴールドギア 1馬身3/4
6着①コスモイグナーツ 3馬身
7着⑥ケアロス 1馬身1/2
単勝 ③ 140円
複勝 ③ 110円 ⑦120円
馬連 ③-⑦ 130円
馬単 ③-⑦ 240円
ワイド ③-⑦110円 ③-⑤ 210円 ⑤-⑦ 300円
3連複 ③-⑤-⑦ 380円
3連単 ③-⑦-⑤ 820円
2018年のクラシック戦線の主役候補が出てきました!単勝1番人気のワグネリアンが、2着に3馬身差をつけての圧勝。デビューから無傷の3連勝で重賞初制覇を飾りました。2番人気のルーカスは、最後方から追い込んで2着。ルーカスはまだデビュー2戦目なので、これから強くなるでしょう。3着には3番人気のシャルルマーニュが入りました。
重賞初勝利のワグネリアンは、栗東の友道康夫厩舎に所属。父・ディープインパクト、母・ミスアンコール、祖父・キングカメハメハ、祖母・ブロードアピールという血統。みんな「金子真人ホールディングス」の馬ですやん!鞍上の福永祐一騎手は、東スポ杯で4勝目。レース後のインタビューでは「縦長になったけど、捕まえられる感触があった。直線ではターフビジョンを確認していた」と話していました。
ワグネリアンは今年7月の新馬戦でヘンリーバローズとの叩き合いを制すと、2戦目の野路菊ステークスでは直線で外から末脚を伸ばして快勝。雨が降り、重たい馬場でも脚力が違いました。3戦目だった今回は、初めての関東遠征&左回り挑戦。向正面では5番手を追走しながらも、前との差が大きく開いた状態。しかし、3コーナーで早めに仕掛けると、直線では5番手からまとめてかわしました。末脚の鋭さは祖母にそっくりですね。
次走は来年3月の弥生賞を予定しているとのこと。ホープフルステークスだったら、大本命に挙げられていたけど…。でも、来年のクラシックでの活躍が非常に楽しみです。
19日は京都競馬場で秋のマイル王決定戦「第34回マイルチャンピオンシップ」があります。前日の最終オッズでは、⑫イスラボニータが4.8倍で単勝1番人気。⑪エアスピネルと⑦レッドファルクスが4.9倍で並んでいます。3歳馬の⑱ペルシアンナイトが4番人気(8.7倍)、4連勝中の④サングレーザーが5番人気、春のマイル王⑤サトノアラジンが6番人気となっています。
3年連続出走のイスラボニータは、おととし3着、昨年は不利もあって2着。今年こそは優勝を狙います。富士ステークスで快勝したエアスピネルは、武豊騎手からライアン・ムーア騎手に変更。直前の乗り変わりが吉と出るか、凶と出るか?レッドファルクスはスプリント&マイルの2階級制覇に挑戦。マイルCSには3歳世代から5頭が参戦。ペルシアンとレーザーの他にも、桜花賞馬の⑨レーヌミノル、武豊騎乗の⑰ジョーストリクトリも出ます。先週のエリザベス女王杯のモズカッチャンに続き、3歳馬が古馬を撃破することができるでしょうか。