日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

この秋こそは負けられない!サリオスが古馬との初対戦で圧勝!

2020年10月11日 | 競馬

今週から東京競馬場と京都競馬場の秋開催がスタート。新型コロナの影響で無観客開催が続いていましたが、ようやく観客の入場再開。7か月ぶりにファンが戻ってきましたね。11日は秋のGⅠ戦線に向けての重要なGⅡレースが東西で実施。京都の京都大賞典は、元菊花賞馬、香港GⅠ馬、4連勝中の上がり馬が参戦。東京の毎日王冠は、皐月&ダービーで2着のサリオスが登場しました。




第55回京都大賞典(GⅡ・芝2400m 17頭立て)は、昨年の香港ヴァーズ覇者⑬グローリーヴェイズ、浜中俊騎手との新コンビで挑②キセキ、4連勝で目黒記念を制した⑰キングオブコージ、今年は重賞で3着以内が4回⑥ステイフーリッシュ、昨年このレースで2着①ダンビュライト、同じく3着③シルヴァンシャー、2連勝中⑧カセドラルベルなどが出走しました。
長い正面スタンド前のスタートで、ダンビュライトが好スタートを決めた一方で、キセキが少し出遅れ。最初の先行争いで、ダンビュライトが先頭、カセドラルベルが2番手、ステイフーリッシュ3番手。グローリーヴェイズは4,5番手あたりに控え、シルヴァンシャー7番手、キングオブコージは中団追走。そしてキセキは最後方で1コーナーを回った。
縦長の状態で2コーナーから向正面に入り、ダンビュライト先頭、2番手カセドラルベル、3番手⑪バイオスパーク、4番手ステイフーリッシュ、5番手⑤ノーブルマーズ、外側6番手にグローリーヴェイズ。7番手シルヴァンシャー、8番手集団には⑮パフォーマプロミス・⑨モンドインテロ・④タイセイトレイルの3頭が並び、キングオブコージが11番手。12,13番手のところに⑦リッジマンと⑭アイスバブル、後方勢は⑩アルバート・⑯ミスマンマミーア・⑫ドゥオーモが固まり、キセキはまだ最後方。
外回り3コーナーに向かうところで、キセキが最後方から進出を始め、坂の頂上で中団まで浮上。前の方では、ダンビュラが依然として先頭、カセドラ2番手、スパーク3番手、フーリッシュ4番手。ヴェイズ5番手、シルヴァンとコージは中団馬群の中、キセキは一番外の位置。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、ステイフーリッシュ、バイオスパーク、カセドラルベルの3頭が逃げるダンビュライトに接近。真ん中からグローリーヴェイズ、大外からキセキも追い込んでくる。キングオブコージも猛追するが苦しいか。残り100mでヴェイズがダンビュラとスパークを捕らえて先頭、キセキが2番手、コージがようやく3番手まで上がったが、グローリーヴェイズが先頭でゴールイン!香港GⅠ馬グローリーヴェイズが久しぶりの国内重賞制覇です!


関西のスーパーGⅡ・京都大賞典は、3番人気のグローリーヴェイズが優勝。5番手追走から、直線で真ん中から突き抜けました。1番人気だったキセキは、最後方から猛追も届かず2着。浜中騎手との新コンビで3年ぶりの勝利とはならず。2番人気のキングオブコージは3着に留まり、連勝もストップ。それでもゴール前での末脚は伸びてましたねえ。4番人気のステイフーリッシュは5着、パフォーマプロミス6着、逃げたダンビュライトは7着という結果に終わっています。
勝ったグローリーヴェイズは、昨年12月の香港ヴァーズ以来となる重賞3勝目で、国内での勝利は昨年1月の日経新春杯以来となります。前走の宝塚記念では半年ぶりの休養明け&出遅れが響いて17着と大敗しましたが、この日は川田将雅騎手とのコンビで巻き返しに成功。稍重の馬場で力強い走りを見せたし、馬体重を絞ったのもよかったのかな。香港ヴァーズの連覇に期待がかかるけど、香港国際競走が中止ならジャパンカップから有馬記念という形でしょうか。ヴェイズが日本のGⅠを勝つところも見てみたいところではあるが・・・。






第71回毎日王冠(GⅡ・芝1800m 11頭立て)は、2歳マイル王者⑨サリオスと、ダービー4着⑧サトノインプレッサの3歳勢2頭に加え、府中巧者⑤ダイワキャグニー、新潟記念3着⑦サンレイポケット、関越ステークスで快勝④ザダル、大阪杯4着⑩カデナ、紅一点①コントラチェックなどが参戦しました。
スタートでサトノインプレッサが大きく立ち遅れる波乱の展開。サリオスとダイワキャグニーは絶好の飛び出し。⑥トーラスジェミニがハナを奪い、コントラチェックが2番手、ダイワキャグニー3番手、サリオスは4番手を追走する。5番手サンレイポケット、6番手ザダル、7番手③アイスストーム、8番手にカデナ、9番手②ワンダープチュック、サトノインプレッサは10番手につけ、最後方に⑪カイザーメランジェという展開。
3コーナーを通過し、ジェミニが軽快に飛ばし、コントラ2番手、キャグニー離れた3番手、サリオスはまだ4番手で持ったまま。ザダル6番手、インプレッサはまだ8番手で4コーナーを回る。
長い直線コースに入り、トーラスジェミニとコントラチェックの差が縮まり、ダイワキャグニー3番手、4番手のサリオスは残り300m辺りから動き始める。サトノインプレッサはズルズル後退。残り200mでサリオスがキャグニー、ジェミニ、コントラの3頭をいっぺんにかわして堂々先頭!ラスト100mは後続を引き離し、そのまま1着ゴール!ダイワキャグニーが2着、大外猛追のサンレイポケットが3番手入線。

単勝1.3倍の圧倒的1番人気を集めた3歳馬のサリオスが、秋初戦の毎日王冠で古馬を簡単に一蹴。GⅠホースの実力を大いに見せつけました。道中はサリオスの前を走っていたダイワキャグニーが2着を確保、サンレイポケットは前走に続いての重賞3着。3番人気のザダルは5着、2番人気のサトノインプレッサはスタートで大きくやらかし、最後まで挽回できずブービーの10着でした。
勝ったサリオスは、朝日杯FS以来の勝利で通算3度目の重賞制覇。無敗で朝日杯を勝った後、皐月賞とダービーではコントレイルの前に2着。この日はルメール騎手とのコンビで臨み、4番手追走から、直線で前の3頭を抜き去り、最後は3馬身差の圧勝。役者が違うといわんばかりの勝ちっぷりでした。
この勝利で天皇賞秋の優先出走権を獲得したけど、天皇賞をパスしてマイルチャンピオンシップに向かう予定。もしルメール騎手がサリオスを選んだとしたら、グランアレグリアの鞍上は池添謙一騎手に戻ると思います。サリオスにはマイル界で頂点を極めてほしいですね。



来週は京都競馬場で秋の3歳女王決定戦・秋華賞が行われます。桜花賞とオークスを無敗で制したデアリングタクトが、史上初となる無敗での牝馬3冠制覇に挑みます。デアタク以外では、ローズステークスを勝ったリアアメリア、紫苑ステークス覇者・マルターズディオサ、オークス2着・ウインマリリン、同3着・ウインマイティ―、デビュー3戦無敗のレイパパレなどが登録。
改修工事前最後の京都競馬場で、日本競馬史上初の「牡牝同時無敗三冠馬」の誕生なるか?今度の秋華賞と菊花賞は絶対に見逃せません。




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