日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2歳王者ドウデュースが3歳世代の頂点に立つ!武豊はダービーV6!

2022年05月29日 | 競馬

年に一度の競馬の祭典・第89回日本ダービー(東京優駿 GⅠ・芝2,400m 18頭立て)は29日、東京競馬場で行われました。2019年に生まれたサラブレッド7522頭の頂点を決める一戦には、皐月賞でワンツーを決めた⑮ジオグリフと⑱イクイノックスの「木村哲也厩舎コンビ」、共同通信杯で皐月賞馬を破った⑫ダノンベルーガ、昨年の最優秀2歳牡馬⑬ドウデュース、ホープフルステークス覇者⑯キラーアビリティ、さらには青葉賞馬⑥プラダリア、メンバー唯一の無敗馬で毎日杯から直行⑤ピースオブエイト、京都新聞杯父子制覇①アスクワイルドモア、プリンシパルステークスを勝った②セイウンハーデス、NHKマイルカップ2着⑩マテンロウオリオンの別路線組、③アスクビクターモア、⑦オニャンコポンの重賞ウィナーも参戦しました。



単勝の人気は、1番人気はダノンベルーガ(3.5倍)、2番人気イクイノックス(3.8倍)、3番人気ドウデュース(4.2倍)、4番人気ジオグリフ(5.9倍)まで10倍以下。5番人気以降はプラダリア、オニャンコポン、アスクビクターモア、キラーアビリティ、マテンロウオリオンと続きました。

正面スタンド前のスタートで、⑪ジャスティンロックがワンテンポ遅れた。マテンロウオリオンも後方から。ダノンベルーガとジオグリフは好スタート。最初のポジション争いで、セイウンハーデス、⑭デシエルト、ピースオブエイト、⑧ビーアストニッシド、アスクビクターモアの5頭の中から、デシエルトが迷わず先手を奪う。ジオグリフは6番手あたり、ダノンベルーガとオニャンコポンは中団馬群、キラーアビリティとドウデュースは中団より後ろのポジション。イクイノックスは後方3番手で1コーナーを回る。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入るところで、デシエルトが単独先頭、2番手アスクビクターモア、アスクビクターモアとピースオブエイトが3,4番手で並び、5,6番手に⑰ロードルゼルとプラダリア、内側7番手からセイウンハーデス。8番手①アスクワイルドモア、9番手⑨ジャスティンパレス、10番手④マテンロウレオ、11番手グループにオニャンコポン・ダノンベルーガ・ジオグリフの3頭がかたまっている。その後ろの14番手にドウデュースがいて、15番手キラーアビリティ、16番手イクイノックス。後方は17番手マテンロウオリオン、最後方にジャスティンロック。
縦長の状態で3,4コーナー中間を迎え、デシエルトが軽快に逃げ、アスクビがピッタリ2番手、ビーアス3番手、エイト4番手。プラ7番手、グリフとダノベルは中団待機、デュースはグリフとダノベルの背後につき、イクイノはデュースの内側、キラアビ後方3番手に下がる。
4コーナーを回り、勝負はラストの直線へ!残り400mでアスクビクターモアがデシエルトをかわして先頭。3番手からビーアストニッシドが追い上げる。中団勢からはジオグリフとダノンベルーガ、外からドウデュースが猛追する。さらに一番外からイクイノックスも追い込んで来た。残り200mを切ってデュースが2番手に上がり、前のビーアスを捕らえにかかる。ダノベルは内に入り、大外からイクイノも襲い掛かる。後続ではプラダリアも来ている。グリフは厳しそうだ。残り100mでデュースが先頭、2番手イクイノがゴール前でデュースに迫ったが、ドウデュースが先頭でゴールイン!2歳王者ドウデュースが、3歳世代の頂点に立ちました!そして、武豊は6度目の日本ダービー制覇!




【日本ダービー 全着順】
1着⑬ドウデュース     2分21秒9
2着⑱イクイノックス     クビ差
3着③アスクビクターモア   2馬身
4着⑫ダノンベルーガ     クビ差
5着⑥プラダリア       3馬身
6着⑯キラーアビリティ
7着⑮ジオグリフ 
8着⑦オニャンコポン 
9着⑨ジャスティンパレス
10着⑧ビーアストニッシド
11着②セイウンハーデス 
12着①アスクワイルドモア
13着③マテンロウレオ
14着⑰ロードレゼル
15着⑭デシエルト
16着⑪ジャスティンロック
17着⑩マテンロウオリオン
18着⑥ピースオブエイト 

【払戻金】
単勝 ⑬ 420円
複勝 ⑬160円  ⑱ 150円  ③ 410円
枠連 7⃣-8⃣ 420円
馬連 ⑬-⑱ 730円
馬単 ⑬-⑱ 1,440円
3連複 ③-⑬-⑱ 4,570円
3連単 ⑬-⑱-③ 15,770円
ワイド ⑬-⑱ 340円  ③-⑬ 1,120円  ③-⑱ 1,390円


6万2000人を超える観客が集まった牡馬3冠の第2戦は、単勝3番人気のドウデュースが制し、89代目のダービー馬に輝きました。2番人気のイクイノックスは、後方3番手から追い上げ、ゴール前でデュースに迫るもクビ差届かず。皐月賞に続いての2着惜敗となりました。3着のアスクビクターモアは、前半は2番手を追走し、直線で逃げるデシエルトを抜いて先頭に立ち、ドウデュースにかわされた後も粘りの走りを見せました。
1番人気だったダノンベルーガは4着に敗れ、平地GⅠ競走の1番人気馬は11連敗となってしまいました。スタート前に発汗が目立っていたし、道中はジオグリフやドウデュースにマークされ、直線の伸び脚も見られず。皐月賞との2冠を狙ったジオグリフは7着に敗れ、福永祐一のダービー3連覇の偉業はならず。

勝ったドウデュースは、朝日杯フューチュリティステークス以来となる通算4勝目で、重賞では2勝目。朝日杯優勝馬がダービーを勝ったのは、1994年のナリタブライアン以来28年ぶりです。武豊騎手は2013年のキズナ以来9年ぶりのダービー制覇。53歳2カ月での優勝は史上最年長記録。友道康夫調教師は2016年のマカヒキ、2018年ワグネリアンに次いで、同レース3勝目。ハーツクライ産駒は2014年のワンアンドオンリーに次いで2勝目。ドウデュースの馬主である「株式会社キーファーズ」はダービー初勝利です。
朝日杯を勝った後は、弥生賞2着、皐月賞で3着と2連敗を喫したドウデュース。この日も後ろの位置でレースを進め、残り300mから末脚を炸裂させ、アスクビクターモアをかわすと、大外猛追のイクイノックスを寄せ付けず。勝ちタイム2分21秒9は、昨年シャフリヤールが出した「2分22秒5」のダービーレコードを0.6秒を更新。デシエルトがハイペースで逃げたのが大きかったな。
ダービー後には凱旋門賞に挑むというプランがありましたが、ダービーの結果を受けて凱旋門賞挑戦を正式表明。持ち前の豪脚で世界を驚かせてほしい。

新型コロナウイルスが流行してからは、一昨年のは無観客開催、昨年は入場者5000人と制限されていましたが、今年は規制緩和で62364人が来場。ここ2年間寂しかったので、久しぶりにスタンドの人だかり、観客の大歓声を聞いて、コロナ前の熱気が戻って来たなあって思いました。大観衆の前で勝つ武豊騎手の千両役者ぶり、ウイニングランでの「ユタカコール」はめちゃくちゃ感動しました。来年のダービーは10万人集まるといいですね。