日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

侍JAPANが5大会連続ベスト4進出!準々決勝でイタリアに快勝しアメリカ行きを決める!

2023年03月16日 | Sports

野球の世界一決定戦「2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」も決勝トーナメントに突入。15日の準々決勝第1試合は、A組首位のキューバが、B組2位のオーストラリアを破って準決勝一番乗りを果たしました。16日は準々決勝第2試合が行われ、B組の1次ラウンドを4戦全勝で1位通過を決めた日本代表(侍ジャパン)が、B組2位のイタリア代表と対戦。難敵・イタリアを倒して、アメリカ行きの切符を手にできたのか!?

両チームのスタメン
   【日本】
1(中)ヌートバー
2(右)近藤健介
3(指)大谷翔平
4(左)吉田正尚
5(三)村上宗隆
6(一)岡本和真
7(二)牧秀悟
8(遊)源田壮亮
9(捕)甲斐拓也
 (投)大谷翔平

  【イタリア】
1(左)フレリク
2(遊)ロペス
3(右)ドミニク・フレッチャー
4(捕)サリバン
5(一)パスクアンティノ
6(二)マストロボニ
7(指)フリシア
8(中)デルジオ
9(三)デビッド・フレッチャー
 (投)カステラニ


日本は初戦から4番を務めながらも不振が続いた村上に代えて、吉田を起用。韓国戦で右手小指を骨折した源田がスタメン復帰。1次ラウンドのB組のMVPに選ばれた大谷が3番DH兼投手の「二刀流」で出場します。


1回、日本の先発・大谷が先頭打者をスライダーで空振り三振。2死後にドミニクにヒットを許すも、サリバンを内野ゴロに打ち取り無失点。
その裏の日本の攻撃では、ヌートバーがレフト前ヒットで出塁すると、近藤が四球を選ぶ。一打先制のチャンスに大谷を迎え、カステラニの2球目を打ち返し、センター前に抜けるかと思いきや、ショートライナー。イタリア内野陣の大谷シフトに阻まれた。その後、吉田と村上も倒れて2者残塁。
2回、大谷がパスクアンティノにファウルで粘られるが、最後は164キロのストレートで空振り三振。3回も打たせて取るピッチングで3者凡退に抑えます。
なんとか先制点が欲しい日本は3回裏、1死から近藤が四球を選ぶと、大谷が意表を突くセーフティバント!大谷は1塁セーフ、相手投手の悪送球の間に近藤は3塁へ。無死1,3塁となり、4番・吉田がイタリア2番手・ラソーラの2球目を打ち返し、センター前かと思ったら、ここも遊撃手・ロペスの好守に阻まれショートゴロ。しかし、3塁走者が生還して日本に先制点が入る。村上四球で1死1,2塁の場面で、岡本がラソーラの6球目のスライダーを捉える。レフトに上がった打球はぐんぐん伸びてスタンドイン!岡本の値千金の3ラン本塁打が飛び出し、この回4得点!
4点の援護をもらった大谷は、4回にヒットと四球で2死1,2塁のピンチを背負うと、マストロボニに高めの球をレフトへ打ち返されたが、左翼手・吉田がフェンスにぶつかりながらもキャッチし、無失点で切り抜ける。しかし5回、ヒットと2つの死球で2死満塁のピンチを背負い、ドミニクにライト前タイムリーヒットを浴びて2点を失う。なおも2死1,3塁のところで大谷は降板。2番手で登板した伊藤大海がサリバンを遊撃フライに退け、イタリアの反撃を断ち切りました。
4-2と2点差とされた日本は、5回裏に大谷の四球、吉田の死球で無死1,2塁。追加点のチャンスに村上がイタリア4番手・ニットリの初球を捉え、センターの頭上を越えるタイムリー2塁打で1点追加!悩める主砲に初タイムリーが生まれた!無死2,3塁とチャンスは続き、岡本がライトフェンス直撃の2点タイムリー2塁打を放ち、7-2と突き放します。
7回表、日本は韓国戦で先発したダルビッシュ有が4番手のマウンドに上がる。最初の打者を三振に切って取ると、後続を3塁ゴロ、遊撃ゴロに打ち取り3者凡退。
その裏、先頭の吉田がイタリア5番手・マルシアーノのスライダーをフルスイング。ライトスタンドに飛び込むソロ本塁打で8点目。続く村上が2塁打を放つと、牧のライトファウルフライ→タッチアップで3塁進塁。1死1,3塁で源田がレフト前にタイムリーヒットを放ち9点目。
試合はこの後、8回にダルビッシュがドミニクにレフトスタンドへのソロ本塁打を浴びて1点を返されたが、9回は5番手・大勢が締めてゲームセット。日本が9-3でイタリアに勝利しました。



ワールド・ベースボール・クラシック 準々決勝
2023.03.16 19:00 東京ドーム
日本 - イタリア  [入場数]41,723人
ITA 000 020 010|3
JPN 004 030 20X|9
【勝】大谷  2勝
【負】J.ラソーラ 1敗
【本】岡本(1号) 吉田(1号) Do.フレッチャー(1号) 


勝てばアメリカ行き、負ければ終わりの一戦は、2回まで無得点に抑えられながらも、3回に岡本選手の3ランなどで4点を奪い、さらには村上選手のタイムリー、4番・吉田選手の一発でイタリアから9得点。投げては大谷選手が164キロのストレートで三振を奪えば、終盤にはダルビッシュ投手がリリーフ登板もありました。
東京ドームでの戦いを全勝で終えた日本は、WBCで5大会連続のベスト4進出が決定。準決勝ではメキシコVSプエルトリコ戦の勝者と戦うことになります。

この日の大谷選手は、投手としては5回途中(4回2/3)まで71球を投げて被安打4・5奪三振・3四死球・2失点。序盤の3イニングは安定したピッチング。4回から苦しい内容となり、4回のピンチは吉田選手のファインプレーに助けられ、5回には制球乱れて満塁から2点タイムリーを浴びたところで降板。それでも今大会2勝目を挙げました。バッティングの方は、3回の第2打席でセーフティバントで内野安打。このバントヒットで日本が勢いづいたと思います。
中継ぎ陣では2番手の伊藤投手が大谷投手の作ったピンチを凌ぎ切ると、6回に登板した今永昇太投手が3者凡退。7回に4番手で登板したダルビッシュ投手は、8回に一発を浴びましたが、2イニングを投げ切りました。ダルビッシュ投手が日本で登板するのは、最後になっちゃうのでしょうか。9回の大勢投手は連打を浴びながらも、最後の打者をストレートで見逃し三振に仕留めました。点差があるとはいえ、クローザーとしては危ない気がする。

打線の方はチーム全体で8安打。この試合のヒーローとなった岡本選手は、第2打席で外角の球を振り抜き、レフトへの3ラン本塁打。5回の打席ではライトへの2点タイムリー2塁打を放ち、1試合5打点を挙げました。村上選手も2本の2塁打を放ち、1次ラウンドのチェコ戦から3試合連続ヒット。4番からの重圧から解放され、調子も上がってきたかも。1次ラウンドは不振だった岡本選手と村上選手が、この試合で結果を出したのは大きいですね。
4番に座った吉田選手は、2打席目に内野ゴロで日本に先制点をもたらすと、7回の第4打席で今大会初ホームランを放ち、4番としての役目を果たしました。準決勝以降も4番吉田、5番村上で固定すべきでしょう。


侍JAPANの今後のスケジュールは、日本時間21日午前に準決勝を戦い、そこで勝てば22日の決勝に駒を進めます。メキシコはアメリカに11-5で勝っているし、プエルトリコは2大会連続で決勝に進んでいるので、どちらも厳しい相手だと思う。プエルトリコ戦なら10年前のリベンジを果たしてほしいところだが。決勝ではアメリカとの戦いも見たいし、NPB経験者が多く在籍するキューバ代表との試合も見たい。
昨年のサッカーW杯では、日本代表がドイツとスペインに逆転勝ちして「ドーハの歓喜」を起こしました。次は野球日本代表が「マイアミの歓喜」を起こしてくれるでしょう。全勝優勝でプレミア12、東京五輪に続く「三冠制覇」を成し遂げてほしい。


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