ロンドン五輪の男子サッカーアジア最終予選は22日に第2戦が行われました。初戦のマレーシア戦で2-0と勝利し、白星スタートを切ったU-22日本代表は、アウェーでバーレーン代表と対戦。最終予選で最初のアウェー戦に臨む今回、主将の山村和也が骨折、清武弘嗣と原口元気も招集されず。主力不在、苦手?な中東でのアウェー戦と不安が残りますが、それらを一掃する勝利を期待したいところです。
スタメンはこちら。
GK 1 権田修一
DF 4 酒井宏樹
DF 5 比嘉祐介
DF 12 浜田水輝
DF 13 鈴木大輔
MF 3 扇原貴宏
MF 6 山本康裕
MF 10 東慶悟
MF 15 山田直輝
FW 9 大迫勇也
FW 14 大津祐樹
GKの権田がこの試合のキャプテンを務め、DFの比嘉、中盤の山田、山本康裕が先発出場。FWは大迫と大津の2人。関塚JAPAN唯一の海外組である大津(ボルシアMG)の活躍に期待がかかります。永井謙祐はまたしてもベンチスタート。
日本ボールで始まった前半、立ち上がりの2分にバーレーンが右サイドでFKを獲得し、ショワイテルが蹴り込んだが、GK権田がキャッチ。5分のマホルフィのFKも権田がしっかり押さえました。日本は7分に右サイドを中心に攻めに行きCKを獲得。右CKを大迫が頭で合わせるも枠外、ボールは左サイドへ流れ、パスで繋ぐもシュートに持ち込めない。9分の左CKをショートで繋ぎ、東のクロス→大迫が飛び込むも相手GKのセーブに阻まれる。
その後も日本の時間帯が続くが、なかなか得点が入らず。19分に大迫がドリブルからシュートを放つもGKの正面。対するバーレーンは22分、右サイドからのFKをナイエムが飛び込むも、日本が何とかクリア。直後に東がシュートを狙うもダメ。日本は27分に敵陣で攻め続け、最後は大迫がヘディングシュートするもGKにキャッチされた。前半31分、日本のCKの後にバーレーンがカウンターを仕掛け、ショワイテルがシュートを狙ったが、DFがクリア。35分、山田がDFラインを抜け出してペナルティエリア内に進入も、シュート打てない。
バーレーンは39分、アルマルードがロングシュートを狙い、ボールはゴールポストに直撃。これは危なかった。そして迎えた前半終了間際の43分、右CKのこぼれ球を大津が右足でスライディングシュート!これが決まり先制点!前半終了間際にバーレーンが左サイドでFKを獲得し、ショワイテルが蹴るも、権田がクリア。前半は日本が1点リードで折り返しました。
後半開始早々、バーレーンが反撃を仕掛けますが、日本DFが守り抜きます。後半2分にはカウンターを仕掛けるが、山本がクリア。後半6分、右サイドのFKを途中出場のアルアラウィが飛び込み、頭で合わせるもバーの上。日本は7分、山本に代えて山口螢を投入。その直後に日本にチャンスが訪れ、山田折り返し→大津がシュートもブロックされる。さらに右サイドのパス→扇原がループシュートもダメ。10分、扇原が左サイドで粘った後、中央から走り込んできた山口がグラウンダーシュートで狙うもGKの正面だった。
16分、左サイドのスルーパスに大迫が反応するが、GKにブロックされる。逆にバーレーンは17分に左サイドでクロスが上がるが、鈴木が懸命にクリア。後半21分、左サイドにいた扇原のクロス→山田のボレーシュートをGKが弾き、こぼれ球を東が押し込んで2点目!日本に貴重な追加点が入った!
後半25分、日本は大津に代えて永井がピッチに入る。持ち前のスピードでバーレーン守備陣を崩せるか?26分、左サイドのクロスで大迫とGKが競り合うもボールには届かない。バーレーンは29分、右サイドでのFKを権田がキャッチ。後半30分には左サイドでのFKをショワイテルが蹴り、味方選手が飛び込むも誰も合わせられない。32分、日本とバーレーンがカウンターをみせるが、どちらもチャンスは訪れず。33分、バーレーンが3人目の選手交代を行った後、扇原がエリア手前からシュートも外れ、34分には永井が右足を振り抜くも相手DFに当たる。
試合時間も残り10分となった35分、バーレーンのアブドカハリが山田の顔を踏みつけた疑いで一発退場。山田の額から出血し、手当てを受けるも担架で運ばれた。その後山田→酒井高徳がピッチに入る。42分、永井が縦パスに反応し、DFラインを抜け出そうとするもシュートに持ち込めない。44分には比嘉が左サイドでドリブル突破を見せたが、クロスは永井に合わず。後半ロスタイム、バーレーン左サイドでのFKをアルアラウィが直接狙ったが、権田がセーブ。さらにアルマルードの浮き球のパス→アルアラウィがシュートもゴールは許さず。47分、大迫が強烈なシュートを放ったが、惜しくもバーに直撃してダメ押しの3点目ならず。試合はそのまま2-0で日本が勝利!
最終予選初のアウェーの試合だったバーレーン戦、前半はチャンスは何度もありながらもシュートに持ち込めない時間帯が続きましたが、終了間際に大津選手のスライディングシュートで先制。後半には東選手が追加点のゴールを決めました。バーレーンの反撃もDF陣が懸命の守りで最後まで1点を許さず。アウェーで勝ち点3を獲得したのも大きいし、完封で勝った事は大きい。それに司令塔・清武選手がいなくても勝てたというのがよかったかも。これで関塚JAPANは最終予選2連勝。ロンドン五輪出場にまた一歩前進です。
先制点を決めて先発起用に応えた大津選手は、海外組の意地を感じました。次戦のシリア戦でも先発で使われそうな予感。東選手は前回のマレーシア戦に続き2試合連続ゴール。その前の山田選手のボレーも惜しかったなあ。そんな山田選手、終盤に相手選手に顔面を踏まれ、目の上に3針縫うケガを負いました。テレビで見ていて痛々しかったよ。
2戦2勝・勝ち点6とした関塚JAPAN、現時点でグループCの暫定首位に立っています。次は27日に国立競技場でシリア代表と対戦。C組の天王山が早くも実現、最大のライバル・シリアに勝てば単独首位に浮上し、ロンドンの切符がさらに近づくでしょう。ホームの試合でもしっかり勝てるよう頑張ってください!