中日ドラゴンズに先勝して交流戦首位キープの福岡ソフトバンクホークス。31日は「女子高生デー」であるとともに、乳がん撲滅を訴える「ピンクリボンキャンペーンデー」でした。1~3塁のベースがピンク色、選手も肩にリボンをつけていたそうです。殆どのメディアは「乳がん」の方を取り上げておりました。だって、「女子高生デー」は番組の企画でしょ?この日は「ミスター・メイ」の杉内俊哉が先発。5月最後の日に13連勝を飾れたのか?
杉内は1回、先頭の井端をセンターフライ、荒木を2塁ゴロに打ち取って2死とした後、森野に1塁内野安打を許しましたが、ブランコを3球三振に仕留め、初回0点の上々な滑り出しを見せます。その裏のホークスの攻撃は、先頭の本多が中日先発・川井雄太(私の母校・大東文化大学のOB)の4球目のスライダーをレフト前ヒットを放った後、盗塁を成功させます。川崎バントミスで1死後、オーティズがレフト線を破るタイムリー2塁打で1点を先制します。
2回、杉内は先頭打者を四球で歩かせますが、デラロサと平田を連続三振に仕留めて反撃を阻止。その裏、1死1塁で田上が川井の初球のスライダーを捉えると、打球はレフトスタンドに突き刺さる2ラン!女房役・田上の一発で2点を追加し、3-0としました。
杉内は3回もランナーを出しながらも後続をしっかり打ち取り、序盤の3イニングを無失点に抑えます。ところが、4回に1死から和田一浩に一発を浴びて1点を返されると、2死後に平田の3塁打、藤井にはレフト線への2塁打で1点差とされ、てしまいます。なおも2死2塁と同点のピンチ、ここで谷繁にライト前ヒットを許し、2塁から藤井が本塁突入しますが、右翼手・多村の好返球で本塁憤死。2日連続で多村が強肩を見せて同点を阻止しました。1点差に詰められたホークスはその直後、2死から森本のヒット、本多の四球で1,2塁の場面で川崎がレフトへ流し打ち、中日左翼手・和田がキャッチするもこぼれてしまい、森本がホームインして再び2点差としました。
追加点の援護を貰った杉内ですが、5回に先頭の井端に2塁打を許すと、2死3塁でブランコの場面で暴投してしまい、再び1点差とされます。それでもブランコを三振に仕留めて3アウト。6回には和田を四球で歩かせますが、牽制で和田を刺殺&後続を抑えました。杉内は6回を投げ終えたところでマウンドを降りました。
終盤に突入した7回、ソフトバンクは2番手に摂津がマウンドに上がります。藤井と谷繁を簡単に2死を取りますが、井端と荒木に連打を浴びた後、森野に初球を狙われてレフト線を破る2塁打で同点にされます。杉内の白星を消した摂津は、2死2,3塁の場面でブランコを迎えますが、高めの直球で空振り三振に仕留めました。8回にファルケンボーグが3番手で登板。ファルケンは中日打線から2つの三振を奪うと、9回も続投して3者連続三振の圧巻な内容を見せました。
打線の方は5回以降、中日中継ぎ陣の前に1点が奪えず。同点で迎えた9回、1死から森本がヘッドスライディングで内野安打にすると、本多もライト前ヒットで続き1死1,2塁とサヨナラのチャンス。ここで川崎が中日5番手・高橋聡文の2球目のストレートを3塁線へ!打球はフェアとなり、2塁から森本がホームインしてサヨナラ!川崎のサヨナラタイムリーでホークスが中日に連勝です!
交流戦 2009/05/31(日)
ソフトバンク-中 日 2回戦
(ソフトバンク2勝、ヤフードーム、13:00、33231人)
D 000 210 100 4
H 120 100 001x 5
【投手】
(中)川井、中里、小林正、浅尾、高橋-谷繁
(ソ)杉内、摂津、ファルケンボーグ-田上
【責任投手】
(勝)ファルケンボーグ20試合3勝
(敗)高橋21試合1勝2敗
【本塁打】
(中)和田13号ソロ(4回、杉内)
(ソ)田上6号2ラン(2回、川井)
5月12連勝中の杉内が苦しいピッチングで3失点、7回に摂津が同点に追いつかれましたが、ファルケンボーグが好投を見せ、9回裏に川崎のタイムリーでサヨナラ勝ちを果たしました!チームも再び連勝に突入し、交流戦10試合を終えて8勝1敗1分けで単独首位は変わらず。あと、パリーグ2位の楽天が広島に負けたため、単独2位に浮上しました!首位・日本ハムとの差は3ゲーム、6月中に首位に立てるといいですね~。
今回の先発・杉内は、6回まで打者25人に対して106球、8奪三振・7安打・3失点という内容。5回まで毎回のようにランナーを出し、4回には和田のホームランと2つの長打で2失点、5回には自らの暴投もありました。勝利投手の権利を獲得したけど、7回に摂津が打たれて権利消滅。5月最終日に13連勝を目指していましたが、残念ながらお預けで来年に持ち越しとなったのでした。この日の勝利投手はファルケンボーグで今季3勝目。2イニングで5奪三振という快投ぶりを発揮し、中日打線の勢いを完全に消し去りました。最近は打たれて失点するシーンがありましたが、この2試合は好投が続いた事で復調したと思います。
打線の方ですが、チーム全体で11安打を放ち、サヨナラ打の川崎は5打数2安打2打点、川崎のほかにもオーティズ、本多、森本にマルチヒットが生まれました。2ラン本塁打を放った田上は4打数1安打、3試合ヒットが無かった松中は第2打席で久々のヒットが出ました。多村もヒットが出て好調をキープする一方で、長谷川が無安打、小久保はひざ痛が影響しているのかこの日も無安打。とても痛そうな表情をしているので、大事を取って休んでもらいたいのですが…。
5月の福岡ソフトバンクホークスは、15勝8敗1分けで勝ち越し。交流戦前は勝ったり負けたりが続いてましたが、交流戦に入ってからは6連勝と波に乗りだしました。それにサヨナラ勝ちが4試合もあり、オーティズ、田上、松中の3人がサヨナラ本塁打を放ちました。順位も5位から2位にジャンプアップ、秋山監督が「ミスターメイ」ぶりを見せれば、オーティズが好調&多村復帰で打線が強化しました。来月には開幕戦で骨折した松田宣浩が復帰してきますから、さらにパワーアップすることは間違いなしです。
6月最初の試合はヤフードームで横浜ベイスターズとの2連戦。大矢さんが解任され、田代監督代行になってからチームが変わった印象を受けます。でもオリックスに連敗してんですよね。交流戦の順位は9位と低迷中。大矢さんが続投してたらもっと負けてただろうな。5月勝ち越しの勢いをそのままに、6月も勝ち越してください!