日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

シャケトラ阪神大賞典を圧勝!スプリングSはエメラルファイトが勝利!

2019年03月17日 | 競馬

17日は中山競馬場で皐月賞の最終トライアル・スプリングステークス、阪神競馬場は春の天皇賞の前哨戦・阪神大賞典が行われました。



阪神メイン・第67回阪神大賞典(GⅡ・芝3000m 11頭立て)は、AJCCで1年10カ月ぶりの勝利を挙げた⑪シャケトラ、ステイヤーズステークスを制した②リッジマン、万葉ステークスを勝った⑧ヴォージュ、紅一点⑪コルコバード、⑨アドマイヤエイカン、⑦カフジプリンスなどが参戦しました。
1周目向正面のスタートで⑪コルコバードが出遅れ。先行争いで①ロードヴァンドールと⑤サイモンラムセスの2頭が競り合い、3番手に④ステイインシアトル、ヴォージュ4番手。⑥ソールインパクトとカフジプリンスが5,6番手で並び、7番手リッジマン、8番手アドマイヤエイカン、9番手③ケントオー、シャケトラは10番手を追走し、コルコバードが最後方。
1周目の4コーナーでサイモンラムセスが先頭に立ち、最初の1000mを59秒3で通過。2番手ロードヴァンドール、ヴォージュが3番手に上がり、ステイインシアトル4番手。リッジマンは7番手、アドマイヤエイカン8番手、シャケトラは9番手でスタンド前を通過した。
かなり縦長の状態で1,2コーナーを通過し、2周目の向正面に差し掛かるところでヴァンドールがラムセスをかわして先頭。大きく離れた3番手の位置にヴォージュ、ステイイン4番手、その後ろにカフプリとソルインが5,6番手で並走。7番手リッジマンのすぐ後ろに、シャケトラとコルコが早くも動き始める。エイカンは後方2番手に下がり、ケントオーがしんがり。
2周目の内回り3コーナーを回り、ヴァンドールが大逃げを見せ、シャケトラが2番手に浮上。残り600mでシャケトラがヴァンドールを射程圏内に入った。3番手争いではヴォージュ、カフプリ、リッジマンの3頭が固まっている。コルコとエイカンはまだ後方だ。
4コーナーでシャケトラがロードヴァンドールに並び、直線の入口で先頭に立った。ロードヴァンドールが2番手で頑張り、ソールインパクトが最内を突き、カフジプリンスも追い上げる。残り200mでシャケトラが後続を突き放し、持ったまま1着ゴールイン!カフジプリンスが2着に入り、ロードヴァンドールが3番手フィニッシュ。

3000mの長距離重賞・阪神大賞典は、1番人気のシャケトラが圧勝。AJCCに続いての重賞連勝を果たしました。2着には6番人気のカフジプリンス、3着のロードヴァンドールは、向正面で大逃げを見せ、最後の直線も粘りの走りを披露。2番人気のリッジマンは6着、3番人気のコルコバードはブービーの10着。コルコバードはこれが現役ラストランでしたが…。
前走は1年1か月の長期休養明けで勝利したシャケトラ。この日は序盤から後方のポジションで脚を溜め続け、残り1000mからスパートを開始し、3コーナーで2番手に上がりました。最後の直線はもうシャケトラの独壇場。後続との差を拡げ、最後は5馬身の差をつけました。戸崎圭太騎手もムチを数発叩いただけ、残り100mは手綱を持ったまま。ぶっちぎりの強さを見せつけたから、春の天皇賞は単勝1番人気に支持されるんじゃないかと思います。次走の鞍上も戸崎騎手かな?







中山のメイン競走は、第68回フジテレビ賞スプリングステークス(GⅡ・芝1800m 16頭立て)。かつてはシンザン、ナリタブライアン、オルフェーヴルといった三冠馬、後にGⅠ7勝を挙げたキタサンブラックといった歴史的名馬を輩出。昨年はステルヴィオがマイルCSを制し、2着に入ったエポカドーロが皐月賞馬になりました。
今年は重賞2勝の①ファンタジスト、朝日杯FS2着②クリノガウディー、中山2戦2勝⑧ヒシイグアス、京成杯4着からの巻き返しを狙う⑬シークレットラン、3戦2勝⑮ロジャーバローズ、つばき賞2着③ユニコーンライオン、きさらぎ賞2着⑫タガノディアマンテ、④ニシノカツナリ、⑩ディキシーナイトなどが参戦しました。
スタート直後にクリノガウディーが先手を奪うかと思いきや、ヒシイグアス、ディキシーナイト、⑭カラテ、ロジャーバローズ、⑥コスモカレンドゥラも先行争いに加わる。ファンタジストとニシノカツナリは中団につけてスタンド前を通過。
1コーナーを回り、クリノバローズが先頭に立ち、ヒシイグアスが2番手、3番手カラテ、4番手コスモカレンドゥラ、5番手にディキシーナイト、6番手ロジャーバローズ、7番手に⑨エメラルファイトが追走。中団8番手に⑯フィデリオグリーン、9番手⑪リバーシブルレーン、外側10番手にファンタジスト。11番手に⑦リーガルメイン、12番手タガノディアマンテ、13番手ユニコーンライオン、14番手ニシノカツナリ、15番手シークレットラン、⑤ゲバラが最後方。
3コーナーを過ぎて、ガウディーが軽快に逃げ、イグアス2番手、カラテ3番手は変わらず。5番手からディキシーが動き出し、エメラルも先頭争いに加わる勢い。ロジャバロは7番手、ファンタジストが外に回し、シークレットは後方馬群、カツナリが大外に持ち出す。
16頭がまとまった状態で最後の直線に差し掛かり、先頭集団はクリノガウディー・ヒシイグアス・エメラルファイト・ディキシーナイトの4頭叩き合い。大外からファンタジストがグイグイと追い込み、さらにはタガノディアマンテも上がってきている。残り100mでディキシーとエメラルの2頭が抜け出し、ファンタジストも追撃にかかるが、エメラルファイトが先頭でゴール!ファンタジストは届かず2着まで。

皐月賞の最後の切符を懸けた一戦はゴール前激戦の末、10番人気の伏兵・エメラルファイトが1着。前走の白梅賞に続いての連勝で、初の重賞制覇を飾りました。1番人気のファンタジストは末脚を伸ばすもアタマ差及ばず2着。15日に50歳を迎えた武豊騎手の「50代最初の重賞勝利」は来週以降に持ち越し。3着にはディキシーナイトが入り、この上位3頭が皐月賞の優先出走権を獲得しました。3番人気のヒシイグアスは5着、クリノガウディーは6着、2番人気のロジャーバローズは7着でした。
エメラルファイトは美浦の相沢郁厩舎に所属し、父・クロフネ、母・セトウチソーラー、母の父・スペシャルウィークという血統。鞍上の石川裕紀人騎手は、2017年のラジオNIKKEI賞以来の重賞勝ち。師匠の馬で重賞レースを勝つのは気分良いでしょうね。
エメラルファイトは今回の勝利で3勝目。過去2勝はマイルで挙げ、1800mは初勝利。距離延長で結果を残し、勝負根性も見せた。1600mがベストだと思うけど、小回りの2000mも案外こなせるんじゃないか?このレースを勝って出世した馬は多いので、エメラルも続くと良いですね。

これで皐月賞トライアルが全て終わり、弥生賞組はメイショウテンゲン・シュヴァルツリーゼ・ブレイキングドーンの3頭、若葉ステークスからはヴェロックスとワールドプレミアの2頭、スプリングSからはエメラルファイト・ファンタジスト・ディキシーナイトの3頭が優先出走権を手にしました。トライアル組以外では、ホープフルステークスを勝ったサートゥルナリアはルメール騎手が騎乗、共同通信杯を勝ったダノンキングリー、朝日杯覇者のアドマイヤマーズも出走を予定しています。
サートゥルナーリアとダノンキングリーは共にデビューから無傷の3連勝。アドマイヤマーズも前走の雪辱を果たしたいところ。若葉ステークスで圧勝したヴェロックスも不気味な存在。平成最後の皐月賞は混戦モードです。












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