日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

競馬界に悲報続出。アーモンドアイ凱旋門賞断念。シャケトラとヒシアマゾン死亡。

2019年04月17日 | 競馬

平成も残り2週間となった17日は、競馬界に残念なニュースが続出しました。先日のドバイターフで優勝したアーモンドアイが凱旋門賞の登録を見送ることを発表、さらには春の天皇賞に出走予定だったシャケトラが調教中の事故で安楽死処分。そして、90年代を代表する名牝だったヒシアマゾンが死亡するニュースも入りました。




アーモンドアイの馬主「シルクレーシング」の公式サイトによると、「ドバイ遠征における新たな環境への対応、レース後の様子、長距離輸送での体調の変化などを精査した結果、コース・距離・斤量、そして初めての環境と全てがタフな条件となる」という判断から、「ベストのレース選択ではない」との結論に至ったそうです。
国枝栄調教師の話では、アーモンドアイはオークス、秋華賞、ジャパンカップ、ドバイのレース後に熱中症のような危ない状況があったと語りました。帰国後は馬体の張りは落ちたけど、脚下は問題ないとのこと。今後はヨーロッパに行くことはなく、馬の様子を見て決めるとのことです。

海外初戦のドバイターフで優勝し、凱旋門賞でエネイブルとの直接対決が見られるんじゃないかと思っていましたが、参戦断念ということになりました。「ドバイターフのレース後に熱中症の症状が出た」、「帰国後は馬体の張りが落ちた」というから、ドバイ遠征の疲労がヤバかったんでしょうか。ロンシャンを走るアーモンドアイを見たかったけど、彼女の体質の弱さを考えると賢明な判断かもしれません。
今後については白紙だそうですが、国枝調教師は「安田記念も候補の一つ」と仰っています。左回りとの相性が抜群にいいから参戦の可能性はあるだろうけど、体調次第だと思います。それか春シーズンは大事を取って全休、秋の天皇賞で復帰して、ジャパンカップor香港カップというプランもありそうですね。アーモンドアイの一日でも早い回復、復帰を待ちたいと思っています。




この日は訃報が相次ぎました。春の天皇賞に向けて調整を続けていたシャケトラが、17日早朝、栗東トレーニングセンターでの1週前追い切り中に故障を発生。左第1指骨粉砕骨折を発症して予後不良となり、安楽死の処置が取られました。角居勝彦調教師によると、「種子骨を複雑骨折、管骨は脱臼していた」とコメント。シャケトラは以前にも左前脚の球節付近を骨折していましたが、以前骨折したのと同じ箇所だそうで。角居氏いわく「見えにくい場所を骨折して1年休養していました。馬の調子が良かったためそこに負担がかかってしまったようです」。
シャケトラは今年1月のアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)でフィエールマンを破って優勝。先月の阪神大賞典では5馬身差の圧勝。1年1か月の長期休養の後に重賞レースで2連勝、勢いそのままに春の天皇賞でGⅠ初制覇なるかというところで不慮の死を遂げました…。角居調教師も管理馬が亡くなって辛いと思うし、春天で騎乗予定だった戸崎圭太騎手もショックだと思います。
昨年はレインボーラインが春の天皇賞を勝った直後に故障発生→右前繋部浅屈腱不全断裂で引退。今年はシャケトラが左前脚骨折で安楽死。阪神大賞典を勝った馬はその後に大怪我をするというジンクスが生まれたのかもしれない。




17日夕方には、90年代を代表する名牝馬の一頭だったヒシアマゾンが、アメリカ現地時間の15日夜、「ポログリーンステーブル」で老衰のため死去しました。28歳でした。
ヒシアマゾンのオーナーであった阿部雅一郎氏(故人)の長男・雅英さんのコメントによると、「日が沈みかけ薄暗くなった放牧地で静かに息を引き取ったという報告を受けた。ここ最近は食が細くなっていたものの、他の馬の例にはなく、ゆっくりながらも歩き回り、寝起きには問題なく見えていた」との声明を出しました。
アメリカ生まれの外国産馬だったヒシアマゾンは、1993年9月の新馬戦でデビューし、4戦目の阪神3歳牝馬ステークスで優勝。94年はクイーンカップ、クリスタルカップ、ニュージーランドトロフィーなどの重賞を勝利し、エリザベス女王杯ではチョウカイキャロルを破り、重賞6連勝でGⅠ2勝目。年末の有馬記念ではナリタブライアンに次いでの2着と健闘しました。95年にはオールカマーと京都大賞典で勝利し、96年引退。通算成績は20戦10勝、重賞9勝を挙げた名牝でした。

先日はダービーなどGⅠ7勝を挙げた女帝・ウオッカが亡くなりましたが、またも平成の名牝だったヒシアマゾンが天国へと旅立ちました。1200mのクリスタルカップで直線一気の豪脚で差し切り勝ち、中長距離戦でも牡馬と渡り合ったのも記憶に残っています。94年当時はクラシック競走に出走できず。もし出走可能だったなら、桜花賞とオークスは楽勝だったし、牝馬三冠も達成していました。94年はナリタブライアンが牡馬クラシック三冠馬になったけど、ヒシアマゾンの活躍も素晴らしかったです。ヒシアマゾンのご冥福をお祈り申し上げます。




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