日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

これが平成最強障害馬の実力だ!オジュウチョウサンJRA史上初の同一重賞4連覇!

2019年04月14日 | 競馬

皐月賞を前日に控えた13日は、中山競馬場で春の障害王決定戦・第21回中山グランドジャンプ(J・GⅠ 芝4250m、11頭立て)が行われました。障害界の絶対王者⑤オジュウチョウサンが、中山GJ4連覇に挑戦。もし勝てばJRA史上初の同一重賞競走4連覇の快挙となります。他にも、昨年末の中山大障害で接戦を演じた①ニホンピロバロンと⑩タイセイドリーム、ペガサスジャンプステークスを勝った④マイネルプロンプト、②ミヤジタイガ、③シンキングダンサーも参戦しました。



スタートでマイネルプロンプトとタイセイドリームの2頭が良い飛び出しを見せ、オジュウチョウサンはまずまずのスタート。最初の5号障害(生垣)で、ミヤジタイガ、オジュウチョウサン、マイネルプロンプトの3頭が同時に飛越。正面スタンド前で、ミヤジタイガが先頭、マイネルプロンプト2番手、オジュウチョウサンは3番手を追走。内側4番手にニホンピロバロン、5番手タイセイドリーム。6番手集団はシンキングダンサー・⑥ラピッドシップ・ルペールノエルの3頭が並び、9番手⑪ヤマニンシルフ、10番手⑨シゲルボスザル、最後方に⑦トーアツキヒカリ。
1,2コーナー中間の3号障害、バンケットを過ぎたところで、オジュウが2番手に浮上して先頭のタイガに接近。同時にバロンも3番手進出。11頭は最初の大障害コースに入り、大竹柵障害をタイガとオジュウが同時に飛越すると、後続の各馬もクリアしていく。
左回りでミヤジタイガが再び単独先頭。オジュウチョウサンは内側に入り、ニホンピロバロンと並走する。マイネルプロンプト4番手、タイセイドリーム5番手、シンキングダンサー6番手。その後はラピッドシップ、ルペールノエル、ヤマニンシルフ、シゲルボスザル、 トーアツキヒカリと続く。
3コーナーのバンケットを通過し、2度目の大障害コースへ。大生垣障害を目前に、オジュウは右側に進路変更。そして、大生垣障害をオジュウ・バロン・タイガの3頭が並んでジャンプ。プロンプトもタイドリ、シンキングもクリアし、最後方のツキヒカリまで落馬なし。
順回りに戻り、2号障害(生垣)をタイガとオジュウが並んで飛越した後、1コーナーでタイガがまたも単独先頭。後続の3番手争いでは、プロンプトがバロンをかわす勢い。タイドリとシンキングも前を追いかける。
2コーナーのバンケットを上った後は、芝の外回りコースに出る。4番手のプロンプトが早めに仕掛け、オジュウをかわしにかかる。しかし、オジュウはバランスを崩しながらも2番手を譲らない。3コーナーの9号ハードル障害で、今度はタイドリとシンキングが襲い掛かり、さらには内側のバロンも先頭争いに加わる。オジュウ4連覇へ正念場か?3,4コーナーの9号障害を飛越後、オジュウがついに先頭に躍り出るが、外側でシンギングが必死に並びかける。
4コーナーを回って、残すは正面スタンド前のハードル障害。オジュウチョウサンとシンキングダンサーがほとんど同時に飛越。そして残り200mでオジュウチョウサンがラストスパート!シンギングダンサーを突き放し、そのまま1着ゴールイン!オジュウチョウサンが見事に中山GJ4連覇を達成しました!


【中山グランドジャンプ 全着順】
1着⑤オジュウチョウサン  4分47秒6
2着③シンキングダンサー  2馬身1/2
3着④マイネルプロンプト   7馬身
4着⑥ラピッドシップ     クビ差
5着⑩タイセイドリーム    クビ差
6着①ニホンピロバロン
7着⑨ルペールノエル
8着②ミヤジタイガ
9着⑪ヤマニンシルフ
中止⑧トーアツキヒカリ
中止⑪シゲルボスザル

【払戻金】
単勝 ⑤ 110円
複勝 ⑤ 110円  ③ 320円  ④ 200円
枠連 (3)-(5) 1,430円
馬連 ③-⑤ 1,390円
馬単 ⑤-③ 1,660円
ワイド ③-⑤  580円
    ④-⑤  280円
    ③-④ 1,580円
3連複 ③-④-⑤ 2,430円
3連単 ⑤-③-④ 7,270円



平成最後の障害GⅠ競走は、単勝1.1倍の圧倒的1番人気のオジュウチョウサンが中山グランドジャンプ4連覇。JRA史上初となる同一重賞4年連続優勝を果たしました。これで障害GⅠ通算6勝目、障害戦の連勝も11に伸ばしました。鞍上の石神深一騎手は、なんと障害GⅠ7連勝。昨年の中山大障害ではニホンピロバロンに騎乗してました。
3,4コーナーでオジュウチョウサンと競り合ったシンキングダンサーが2着、3着争いはマイネルプロンプトが入りました。3番人気のタイセイドリームが5着、2番人気のニホンピロバロンは6着。今年は9頭が完走し、トーアツキヒカリとシゲルボスザルの2頭が最終障害で落馬競走中止。ツキヒカリとボスザルは共に異常はありませんでしたが、ツキヒカリ鞍上の五十嵐雄祐騎手は胸椎圧迫骨折の疑いで船橋市内の病院に搬送されたそうです。

この日のオジュウチョウサンは、飛越の際に危ない場面が2回もあったし、終盤に他馬たちに競り合いを懸けられたときは「もしかしたら…」って思ったけど、4コーナーになっても石神騎手が手綱を持ったまま。最後はシンキングダンサーを振り切り、2馬身半差の完勝をおさめました。タイセイドリームやニホンピロバロン、マイネルプロンプトも全力でオジュウを倒そうとしたけど、絶対王者が一枚どころか二,三枚上手でした。それに石神騎手の騎乗ぶりも素晴らしかった。内側に走ろうと大竹柵の時は左側、大生垣の時は右側に進路を取っていました。
平成時代はシンボリクリエンス、ブロードマインド、ポレール、ゴーカイ、カラジ、キングジョイ、アップトゥデイトが障害界の一時代を築きました。そして現在はオジュウチョウサンがグランドジャンプで4連覇を果たし、平地でも2勝を挙げ、有馬記念にも出走しました。次走参戦予定の宝塚記念でもファン投票で上位にランクされるんじゃないかなと思います。「令和」になっても障害界の絶対王者でいてほしいです。


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