1月16日は中山競馬場で3歳重賞の京成杯、中京競馬場は今年初のGⅡ競走・日経新春杯が行われました。
中京メイン・第69回日経新春杯(GⅡ・芝2200m 16頭立て)は、有馬記念から中2週で挑む④ステラヴェローチェ、エリザベス女王杯3着②クラヴェル、中京2200mで2勝を挙げている⑧フライライクバード、日本ダービー以来約7カ月半ぶりの実戦となる⑩ヨーホーレイク、③マイネルウィルトス、⑮ダノンマジェスティ、①モズナガレボシなどが参戦しました。
スタートで①モズナガレボシ、⑫ショウナンバルディ、⑬トップウィナーの3頭が好スタートを見せ、⑦アフリカンゴールドが2番手、ショウナンバルディは3番手。ステラヴェローチェとフライライクバードは4,5番手、マイネルウィルトスとヨーホーレイクは中団から、クラヴェルは後方3番手で1コーナーを回る。
1,2コーナーの間で縦長となり、向正面に入ってトップウィナーが先頭、ショウナンバルディ単独2番手、3番手アフリカンゴールド、4番手モズナガレボシ、5番手フライライクバード、その後ろの6番手にステラヴェローチェが追走。内側7番手マイネルウィルトス、8番手⑥ヤシャマル、ヨーホーレイクは9番手。10,11番手の位置に⑯トラストケンシンと⑨マイネルフラップが並び、12番手⑫エフェクトオン、13番手ダノンマジェスティ。後方グループは、14番手クラヴェル、15番手⑭プレシャスブルー、最後方に⑤ロードマイウェイと3頭固まっている。
3,4コーナー中間を過ぎて、先頭争いはウィナー・バルディ・アフリカンが並び、4番手グループにウィルトスとフラバーがいて、ステヴェロとヨーホーは外に持ち出した。
最後の直線に入ってすぐにショウナンバルディとアフリカンゴールドの2頭が競り合うが、ステラヴェローチェが外から追い上げるが、ヨーホーレイクも一緒に上がってきた。残り200mでステヴェロが先頭に立つが、残り100mの手前でヨーホーがステヴェロをかわす。ステヴェロも抵抗を見せるも、ヨーホーレイクが先頭でゴールイン。その後にヤシャマルが3番手。
2022年の古馬戦線を占う日経新春杯は、単勝3番人気のヨーホーレイクが差し切り勝ちを見せました。単勝1.8倍の圧倒的1番人気だったステラヴェローチェは、いったん先頭に躍り出たんですが、最後はヨーホーに3/4馬身差の2着。勝たなければならないレースで勝ちきれないのは痛いですね。3着のヤシャマルは9番人気。4番人気のクラヴェルは8着、2番人気のフライライクバードはブービーの15着と大敗しました。
ヨーホーレイクは2020年10月の紫菊賞以来となる通算3勝目、重賞競走も初制覇を果たしています。鞍上の川田将雅騎手と友道康夫調教師は
今年の重賞初勝利。馬主の金子真人ホールディングスは、前日の愛知杯のルビーカサブランカに続いての中京重賞制覇。愛知杯ではルビーカサブランカとマリアエレーナのワンツーフィニッシュでした。
ヨーホーはダービー7着の後、目のケガもあって7か月半も休養。復帰戦の今回、序盤から中団でレースを進め、3コーナーでステラヴェローチェをマーク。ラストの直線で前を行くステヴェロをかわしました。斤量差(ヨーホー55Kg、ステヴェロ57Kg)のおかげもあるけど、休み明け初戦で勝って、大阪杯または春の天皇賞へ向けて賞金を上積みできたのは大きい。長期休養を経て、ここから本格化を期待したいですね。
中山メイン・第62回京成杯(GⅢ・芝2000m 16頭立て)は、ルメール騎手鞍上の⑤アライバル、東スポ杯2歳ステークス3着⑪テンダンス
、母は桜花賞馬ジュエラー④ヴェールランス、⑭ホウオウプレミア、⑮ロジハービン、⑩オニャンコポン、⑫サンストックトンなどクラシックを目指す3歳馬たちが集まりました。
スタート後の先行争いで、①ニシノムネヲウツ、⑦タイセイディバイン、オニャンコポン、⑯テラフォーミングなどが先手を主張するが、ニシノムネヲウツが先頭に立った。テンダンス、ヴェールランス、アライバル、ホウオウプレミアは中団で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面で、ニシノムネヲウツが先頭、2番手タイセイディバイン、3番手③フジマサフリーダム、4番手テラフォーミング。5番手ヴェールランス、内側6番手⑥ルークスヘリオス、7番手オニャンコポン、アライバルは8番手。中団9番手テンダンス、内側10番手に⑨オディロン、11番手ホウオウプレミア、12番手⑧ヴェローナシチー、外からロジハービンが進出開始、14番手サンストックトン、15番手に⑬トーセンヴァンノ、しんがりは②トゥーサン。
3コーナーを回り、ムネヲウツとディバインの2頭が並走し、テラフォー・フリーダム・ルクヘリの3番手争い、ランス6番手、ロジハーが中団まで押し上げる。アライバルとテンダンスは8,9番手、オニャンコ10番手。
4コーナーからラストの直線に差し掛かって、先頭のニシノムネヲウツとタイセイディバインに、ロジハービンが接近。3頭の叩き合いになるかと思いきや、外からオニャンコポンが追い込み、テンダンスが内を突き、さらにはアライバルとヴェローナシチーもやってくる。ゴール前でオニャンコがロジハーを捕らえ、ヴェローナが3番手に上がるも、オニャンコポンが先頭でゴールイン!直線突き抜けたオニャンコポンが京成杯を制しました!
4月の皐月賞と同じ舞台で行われた京成杯は、単勝6番人気のオニャンコポンが、直線で鋭く伸びてゴール前で差し切りました。2着には5番人気のロジハービン、3着には8番人気のヴェローナシチーが入り、3連単「⑩-⑮-⑧」で323,010円の高配当。1番人気のアライバルは4着、2番人気のテンダンスは5着、3番人気のヴェールランスは14着でした。
重賞初勝利のオニャンコポンは、美浦・小島茂之厩舎に所属し、父・エイシンフラッシュ、母・シャリオドール、母の父・ヴィクトワールピサ。お父さんは2010年の京成杯を制しており、史上初の親子制覇となります。また、エイシンフラッシュ産駒はJRA重賞初制覇となります。鞍上の菅原明良騎手は、昨年の東京新聞杯のカラテに続く、重賞2勝目を挙げています。
オニャンコポンは名前からして猫をイメージしがちで、初めて聞いた時は「面白い名前だなあ」って思いました。実際はアカン語で「偉大な者」と言われています。アカン語はガーナおよびコートジボワール東部の民族言葉だそうです・・・。昔、ガーナのサッカー協会の会長を務めたニャホ・ニャホ=タマクローという人がいましてね・・・。珍名馬だけど、本当は凄い意味を持ってますなぁ。
これまでの実績は、新馬戦を快勝すると、2戦目の百日草特別でホウオウプレミアにクビ差の勝利。3戦目のホープフルステークスでは見せ場なく11着に終わりましたが、4戦目の京成杯は中団待機から直線一気の末脚を見せつけて優勝。ここまで4戦3勝。中山2000mで2勝しているから、皐月賞でも上位人気に入りそう。父はダービー馬、母の父は皐月賞馬だから、オニャンコポンも将来GⅠを勝つまでに成長することだろう。