

札幌での日本ハムとの3連戦は1勝2敗で負け越し。ゲーム差4に逆戻りした福岡ソフトバンクホークスは、火曜日から福岡ヤフードームで千葉ロッテマリーンズとの3連戦。ロッテは千葉マリンでの楽天戦で3連勝と波に乗っています。ここだけの話、なんでハムに勝てないんですかね?初戦の4日(火曜日)はソフトバンクが大隣、ロッテは小林宏之と「どちらも期待できない投手」の両先発でスタート。大事な3連戦初戦を白星で飾れるか?
4日の先発スタメンは次の通り
1(二)本多雄一
2(遊)川崎宗則
3(左)松中信彦
4(一)小久保裕紀
5(指)多村仁志
6(中)長谷川勇也
7(捕)田上秀則
8(右)村松有人
9(三)森本学
(投)大隣憲司
この日はポジションの入れ替えがあり、右肩の違和感を訴えて日ハム3連戦の先発を回避した多村が5番DHでスタメン復帰。いつもはDHの松中がレフトの守備に就き、ライトは村松が担当する事になりました。左ひじに爆弾を抱えている松中は、5月末以来の外野守備だそうです。ポカは許されない。
先発の大隣は初回、先頭の田中雅彦を空振り三振に仕留め、2死後にサブローに死球を与えましたが、大松を3塁ゴロに打ち取って無失点スタート。2回は竹原・里崎を連続三振に仕留めて3者凡退の好投を見せます。
打線は初回に川崎のヒット、小久保の四球で2死1,2塁と先制のチャンスを迎えますが、多村が三振に倒れて2者残塁。2回、先頭の長谷川がライト前ヒットを放つと、3塁まで進みます。この後森本の四球で2死1,3塁となり、本多が小林の直球をレフト前に弾き返してホークスが1点を先制。続く川崎はセンター前ヒット→2塁から森本が生還して1点追加。ホークス1,2番コンビの連続タイムリーで2点を先取しました。
2点先取したホークスは3回、大隣が1死から早坂にヒットを打たれると、続く田中に初球・スライダーを狙われ、レフトスタンドへの2ランを浴びて同点にされてしまいます。田中選手はこれがプロ初本塁打です。追いつかれたその裏、小久保が2打席連続死球、多村が右中間への2塁打で無死2,3塁、このチャンスに長谷川がレフト前タイムリーを放って勝ち越し。なおも1,3塁で田上がフルカウントからの6球目のフォークを捕らえ、打球は右中間スタンドの中段に突き刺さる3ラン本塁打!3連打で4点奪うと、村松もヒットで続き4連打となり、ロッテ先発・小林をKOしました。この後1死1,2塁で川崎がライト前ヒット、2塁から村松が快足を飛ばして本塁を狙うが、ロッテ右翼手・大松の好返球で憤死。しかし、打者一巡の猛攻で4点を挙げました。
大隣は4回以降はロッテの反撃を許さないピッチングが続きます。そして6回からは奪三振ショーに突入。1死後にサブローを直球で見逃し三振、大松にはフォークを振らせて連続三振。7回は竹原をチェンジアップで空振り、里崎には三球三振、そしてベニーには直球見逃しで3連続三振!8回は先頭の堀を3球三振に仕留め、これで6者連続三振!早坂にも2ストライクと追い込んだんですが、最後は遊撃ゴロで連続三振はストップ。それでも大隣は8回を3者凡退に抑えました。
打線の方ですが、4回と5回にロッテ2番手・上野の前に凡退が続き、追加点が奪うことができません。6回に川崎が四球で出塁し、松中がライトフェンス直撃の2塁打で無死2,3塁となったところで、ロッテは上野を諦めて伊藤を3番手に投入。追加点のチャンスに小久保がライトへの犠牲フライを放って7点目。8回は川崎が内野安打で出塁すると、盗塁&相手のミスで3塁まで進塁。1死3塁で小久保がまたも犠牲フライで1点追加。
8-2と6点リードで9回に突入。好投を続ける大隣は9回も続投しますが、先頭の井口にセンターオーバーの2塁打、サブローにはレフト前に弾き返され、大松のライト前タイムリーで1点を返されてしまいます。3連打を浴びた大隣は、マウンド上で小久保に説教されて降板。2番手の摂津は無死1,3塁の場面で登場。最初の相手・竹原を直球で空振り三振に仕留めてまず1死。里崎にはシンカーで三振を奪い、最後はベニーの代打・橋本を見逃し三振!摂津が3者連続三振でロッテの反撃を封じてゲームセット!ソフトバンクが8-3で快勝です!
パシフィック・リーグ公式戦 2009/08/04(火)
ソフトバンク-ロッテ 13回戦
(ソフトバンク7勝6敗、ヤフードーム、18:01、33028人)
M 002 000 001 3
H 024 001 01X 8
【投手】
(ロ)小林宏、上野、伊藤、荻野-里崎
(ソ)大隣、摂津-田上
【責任投手】
(勝)大隣15試合5勝6敗
(敗)小林宏18試合2勝9敗
【本塁打】
(ロ)田中雅1号2ラン(3回、大隣)
(ソ)田上14号3ラン(3回、小林宏)
今回の試合は大隣が8回まで自己最多の13奪三振の好投、9回は摂津が3連続三振でロッテ打線に16三振の山を築き上げれば、3回に田上の3ラン、小久保の2打席連続犠牲フライもあり、投打が噛み合って8-3で勝利!ロッテとの3連戦初戦を快勝で飾りました!ここ最近のホークスはハラハラする試合が続きましたが、久々に安心して見ることができましたよ。
先発の大隣は、9回途中(8回0/3)まで打者31人に対して122球、被安打6・13奪三振・1四死球・3失点で今季5勝目を挙げました。前回のオリックス戦は事故最短の3回でKOされましたが、この日は先週の借りを返すような素晴らしいピッチングを見せてくれました!ロッテ打線から13個の三振を奪い、6~8回の3イニングは、6者連続三振+田中の三振で7奪三振!3者凡退で終えたのが5度もありました。完投勝利の期待もあったんですが、9回に3連打浴びて降板。完投を逃したためお立ち台に上がれず。大隣にも上げてほしかったわ。
打線はチーム全体で12安打と久しぶりに2ケタ安打を記録。主力がスタメンに入ると打線が元気になりますねえ。3回まで6得点とロッテ先発小林を攻略しました。川崎は4打数4安打の固め打ち、2回には2点目となるタイムリーを放ちました。この日は5打席すべて出塁を果たし、盗塁も2度成功しています。3回に14号3ランを放った田上は、7月12日の楽天戦以来のホームラン。ここ最近調子がよくなかったんですが、久々の一発で復調してもらいたいですね。他にも長谷川が4打数2安打1打点、久々の先発出場の多村は5打数1安打、小久保は2つの犠牲フライで2打点稼ぎました。
この日は首位・日ハムが西武に勝利したため、4ゲーム差は変わらず。水曜日の予告先発はソフトバンクが藤岡、ロッテは清水直行となっています。ルーキーの巽真悟投手がようやく1軍登録、デビュー登板はいつ頃になるのでしょうか?ロッテに連勝して後半戦初のカード勝ち越しを決めてほしい!




