今週から東京と京都の秋開催がスタート。今週は秋の古馬GⅠを占う重要なステップレース「毎日王冠」と「京都大賞典」、さらに地方・森岡競馬場でダート統一GⅠ「マイルチャンピオンシップ南部杯」と注目レースが目白押しです。
10月3連休の中日だった12日は、東京競馬場で毎日王冠(GⅡ・芝1800m 15頭立て)が行われ、府中1800mで3連勝中の⑧スピルバーグ、1800mレコードホルダー⑨グランデッツァ、未完の大器⑮ワールドエース、エプソムカップを勝った①ディサイファ、さらには2011年の勝ち馬⑫ダークシャドウ、昨年の皐月賞馬⑭ロゴタイプ、鳴尾記念を勝った②エアソミュール、⑪ロサギガンティアと③ウインマーレライの3歳馬2頭も参戦しました。
単勝の上位人気は、1番人気がワールドエース(3.2倍)、グランデッツァ2番人気(6.0倍)。3番人気以降は混戦で、ロサギガンティア(8.0倍)、ダークシャドウ(8.2倍)、スピルバーグ(8.3倍)と続き、6番人気のロゴタイプ(9.5倍)まで10倍を切るオッズでした。
レースはばらついたスタートで始まり、ロゴタイプがポンと飛び出したのに対し、ロサギガンティアが出遅れる。先行争いでウインマーレライと⑥サンレイレーザーが出て、サンレイレーザーがハナに立つ。マーレライが2番手につけ、グランデッツァか3番手追走。4番手に⑬ミッキードリーム、ディサイファ5番手、6番手ロゴタイプ。7番手に⑩ダイワファルコン、ダークシャドウ8番手、エアソミュール9番手に控える。中団より後ろのグループには、10番手④ダイワマッジョーレ、⑦ペルーサ11番手、人気のワールドエースは12番手、スピルバーグはその後ろの13番手。後方はギガンティア、⑤ダノンヨーヨーが最後方を進む。
縦長のまま3コーナーに入り、先頭を走るサンレイは前半1000mを59.1秒で通過。グランデッツァは3番手、ディサイファ5番手のまま。ワールドエースとロサギガンティア、スピルバーグはまだ後方待機のまま。4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、逃げるサンレイレーザーを、ウインマーレライ、グランデッツァ、ディサイファの後続勢が追い上げる。残り200mを切り、サンレイがまだ粘る。このまま逃げ切りを決めるのか?しかし、エアソミュールが馬群を割って2番手まで上昇。ディサイファと大外のスピルバーグも伸びてきた。そしてゴール前、ソミュールがサンレイレーザーを捕らえてFINISH!最後の最後で差しを決めたエアソミュール、混戦の毎日王冠を制しました。
毎日王冠 全着順&払戻金
1着②エアソミュール 1分45秒2
2着⑥サンレイレーザー クビ
3着⑧スピルバーグ クビ
4着①ディサイファ ハナ
5着⑨グランデッツァ 1馬身1/2
6着⑭ロゴタイプ 3/4馬身
7着⑪ロサギガンティア ハナ
8着⑬ミッキードリーム ハナ
9着⑦ペルーサ 1/2馬身
10着⑩ダイワファルコン ハナ
11着③ウインマーレライ 1/2馬身
12着⑫ダークシャドウ ハナ
13着⑮ワールドエース ハナ
14着④ダイワマッジョーレ クビ
15着⑤ダノンヨーヨー 1馬身3/4
単勝 ② 1,310円
複勝 ② 360円 ⑥ 810円 ⑧ 270円
枠連 [2]-[4] 9,600円
馬連 ②-⑥ 27,780円
馬単 ②-⑥ 46,790円
ワイド ②-⑥ 5,070円 ②-⑧ 1,600円 ⑥-⑧ 4,260円
3連複 ②-⑥-⑧ 49,720円
3連単 ②-⑥-⑧ 388,350円
秋の府中開催の幕開けを告げる伝統の一戦・毎日王冠は、単勝8番人気だったエアソミュールが、ゴール前で差し切って1着。道中は中団より後ろの位置に控えると、直線で馬群の間を突き割り、力強い末脚で逃げるサンレイレーザーをかわしました。2着のサンレイレーザーは、田辺裕信騎手の積極策が上手くはまった感じ。この馬は単勝でも11番人気と人気薄でした。3着争いはスピルバーグとディサイファが並んで入線しましたが、スピルバーグが3着になり、ディサイファはハナ差の4着。上位人気総崩れで3連単は388,350円の高配当決着。
2番人気のグランデッツァは5着、3番人気・ロサギガンティアはスタートで後手を踏んで7着。ラスト3ハロン・33.1秒はメンバー最速タイムでしたが・・・。1番人気のワールドエースは、全く見せ場無く13着と大敗。後方から一気に伸びてくるのかなと思いきや、直線に入ったところで早くもムチが飛んでました。右回りでは好走するけど、府中では4戦して3着以下だから、左回りに全然合わないようです。
エアソミュールは今年の鳴尾記念に次いで重賞2勝目。この勝利で11月2日に行われる秋の天皇賞の優先出走権を獲得しました。鞍上の武豊騎手は阪神牝馬ステークス以来、今年5度目の重賞勝ち。毎日王冠は1998年のサイレンススズカ以来、16年ぶり2勝目です。レース後の表彰式では祖ミュールを管理する角居勝彦調教師に王冠を被せるパフォーマンスを披露する場面もありました。
ユタカさんとエア軍団の勝負服といえば、エアグルーヴとエアシャカールのイメージが強いです。特に1997年の秋の天皇賞で、エアグルーヴが牡馬を撃破したのは、今でも忘れられません。今度の秋天では、同じ勝負服で17年前の再現が見られるといいな…。
さて、この日のWIN5は史上初となる2億円オーバーの超高額配当が飛び出しました!
1レース目 東京9R 六社特別 ⑨ベストドリーム(7番人気)
2レース目 京都10R 清滝特別 ⑪アルバタックス(1番人気)
3レース目 東京10R テレビ静岡賞 ⑩ダノンレジェンド(1番人気)
4レース目 京都11R オパールステークス ③ヘニーハウンド(13番人気)
5レース目 東京11R 毎日王冠 ②エアソミュール(8番人気)
というわけで、「⑨-⑪-⑩-③-②」の組み合わせで、払戻金は2億3253万1180円!今年6月に払い戻し限度額がこれまでの2億円から6億円に引き上げられたんですが、改正後初めての2億円超え&JRA史上最高の万馬券となりました。
この日は最初のレースで7番人気の馬が勝利。京都メインでは13番人気のヘニーハウンドが勝つと、毎日王冠では8番人気のエアソミュールが勝利。664万3748票のうち、4レース終了時点で残り67票まで激減。東西メインで人気薄が勝ったことで、最終的には2票が的中しました。ちなみに、キャリーオーバーは出ませんでした。もし毎日王冠でサンレイレーザーが勝っていたら、的中無し&キャリーオーバーが発生していたかもしれない。
13日の体育の日は、京都競馬場で京都大賞典が行われ、京都のスペシャリスト②トーセンラー、前年度覇者⑫ヒットザターゲット、エリザベス女王杯に向けて結果がほしい⑨メイショウマンボ、京都記念を勝った⑧デスペラード、⑦ラストインパクト、③フーラブライドなどが出走します。台風19号の接近で開催が危ぶまれていますが、無事にできることを願うばかりです。