娘の羽子板。もう30年近くになります。
平成19年の元旦、薄い雲が覆ってはいるが時々陽射しがあって暖かい。妻とおせちとお雑煮を頂く。二人だけで初春を迎えるのは初めての経験だ。慣れ親しんだ雑煮だが、お餅がおいしい。年々おいしく感じる度合いが強くなっている気がする。やはり日本人だと妙に納得したりする。
10時過ぎに山口から弟が甥を連れてやってきた。奥さんと姪は用があってこられない。早速入院している父のお見舞いに連れ添って出かけた。父は相変わらず柔和な笑顔を見せる。私を認識しているのは間違いないが、弟はどうだろうか、子供のころの逸話を何度も話すと、懐かしい眼つきを見せる。今年93歳になるはずだ。
昼過ぎに兄弟5人とその家族、娘夫婦など私の近しい親族が勢ぞろい。和音君も入れて総勢19人だ。全部で21人だから、久しぶりにほぼ全員が集まったことになる。
座卓に妻が何日も掛けて作ったおせちや鰤のお刺身が並び、持ち寄ってきてくれた樽酒やビールで乾杯。みんなの無事息災を祝う。もちろん、今年の人気者は和音君であり、姪や弟たちの格好のおもちゃとなっている。和音君も人見知りしないで愛想を振りまいている。どうも、八方美人は我が家系の伝統らしい。
飲み疲れた後は、恒例のスポーツ行事。ゴムボールを使っての野球である。老若男女が集って三角ベースで草野球を楽しむ。もう何十年も続いている正月の恒例行事だ。外野の守備は若い者に任せ、私は1塁を守る。動体視力の低下でホームランが出なかったのが残念だが、無事に怪我も無く終了。
次は昨年から始めたバドミントン。11人が想い想いのパートナーを選んでのダブルスだ。成績上位者には賞金が出るので異様に盛り上がる。スポンサーは我々兄弟だが。私は長女と組んで1回戦は何とか勝ったが、続く準決勝と3位決定戦に連敗してしまった。優勝は娘婿。左手使用というハンディを背負ってだったが、日頃の実力を発揮して2連覇となった。賞金は3000円、2位・3位がそれぞれ2000円、1000円と若手が順当にGETした。
夕方からは、鍋で飲み直し。さすがに19人も集まるとその健啖ぶりはすばらしい。残るかも知れないと思っていた、牛シャブ、豚シャブを平らげてしまった。
百人一首の風景
飲み疲れた後は、カードゲーム。例年、ポーカーやおいちょかぶで現金争奪戦をするのだが、今年は久しぶりに百人1首。読み手は妻だ。私は取れなくなってきているので見学に回る。歌は覚えているが、どこにおいてあるか、覚えるのがしんどくなっているのだ。そのあとは坊主めくり。勝った人が叩く権利を持つ。我が家は当然の権利として、手加減しないのが倣いなので、真剣になる。一番年下の姪が思いっきり叩かれて、悲鳴を上げていた。
9時前に、疲れ果てて催しは終了。今年も楽しい新年会だった。次女のおなかをさすりながら、元気な赤ちゃんを産んで! と励ましてくれたり、和音君を懸命にお守りしたり。
みんな有り難う。今年も良い年でありますように。