兵馬俑展カタログ
日曜日、昨年から我が国各地で開催されている彩色兵馬俑展を妻と二人で観に行った。東京、京都についで北九州は3番目の開催地である。4月からは広島、次いで新潟に移るらしい。
始皇帝の地下宮殿を守る等身大の兵士達の整然たる集団は、まさに世紀の大発見と驚愕したが、それが彩色兵馬俑まで見つかったということで、これは絶対に見ようと思っていたのである。もともと、歴史が好きな私であり、若い頃に中国の歴史全12巻を買って史記や三国志などとともに古代の覇者に想いを馳せていたのである。
会場は八幡にある「いのちのたび博物館」。スペースワールドの隣で、イオンやナフコの大形店舗も最近オープンしている。昼時だったので、見学の前にイオンに寄って昼食を摂ることにした。昨年末にオープンしたばかりで、どんなところか見物という意味合いもあったが。何百台も置ける大駐車場はもういっぱいで、ぐるぐる廻って屋上でやっと出てゆく車を見つけた。買い物も別に無かったが、赤ちゃんコーナーに吸い寄せられて、売り子さんの口車に乗せられて、和音君と今度産まれる次女宅と二人分の可愛い服を買ってしまった。ただ、デパートで買うよりはかなり安く、妻はすっかり気に入ったようだった。
フッドコーナーにゆくと、若い人たちでごった返している。出店タイプの店が並んでいた。妻がKFCが良いというので、ずいぶん久しぶりにファストフーッドを食べた。ハンバーグ1個とポテトだったが、カロリーが高いのか、おなかいっぱいになってしまった。
いのちのたび博物館 スペースワールド
兵馬俑展はお客が多かった。やはり人気が高いのだろう。それに感嘆して見入るものだから、なかなか進まない。途中には地下宮殿や整列した兵馬のTV映像や映写まであるものだから、時間がかかったが感心した。紀元前何百年の時代に、もう現代と同じような道具が使われており、金細工や銀細工の美術品まであった。兵馬俑は実に写実的で、まさに等身大である。私は小柄だが、私よりずっと大きい。昔の人は大きかったのだろうか。目つき、口元などまさに一人ずつ違っており、正確に人物を模写しているようだった。
エジプト文明でも感じたことだが、王様というか権力者の権威はすごいことを再認識した。始皇帝は皇帝を名乗ってから地下宮殿を創り始めたらしいが、その企画力と構成力、それを具現化するおびただしい兵馬や動物などの俑には圧倒された。それに精巧に模写する技術にもだ。
すっかり疲れはてて博物館を後にした。喉が渇いてもいたが、家でゆっくりビールを飲みたいとなぜか感じた帰り道だった。
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