花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

地味な野草花9月-2、ノブキ、ヤブタバコ、タカサブロウ、カラスノゴマ、他

2021-09-27 | 野草
地味な野草花で余り人に見られる事がなく、代り映えしないものですが、
今年も並べてみました。

ノブキ(野蕗)
キク科ノブキ属、多年草、花期:8月~10月、
フキの葉にやや似ているが、葉の先がややとがり葉柄に狭い翼があるので見分けがつく。
頭花はまわりに雌花、中心部に両性花があり、両性花は結実しない。
頭花は直径約7mm。 そう果は放射状に並び、冠毛はなく、先の方に腺体がある 。


クワクサ(桑草)
クワ科クワクサ属、1年草、花期:9月~10月、
地味な草で目立ちにくい。葉がクワの形に似ていることが和名となった
葉腋に球状の花序を形成し、目立たない紫色を帯びた緑色の花を咲かせる。
1つの花序の中には雄花と雌花がある。
球状の花序は直径約5mm、雄花と雌花が混在している。


ヤブタバコ(藪煙草)
キク科ヤブタバコ属、1~越年草、花期:9月~10月、
上部の葉腋に黄色の頭花を下向きに1個ずつつける。頭花は直径約1cmで、
ほとんど柄がない。総苞は鐘状球形。

ミゾカクシ(溝隠 )   別名:アゼムシロ
キキョウ科ミゾカクシ属、多年草、花期:6月~10月、水田雑草、
和名は、溝を隠すほど茂ることから付けられた。また、
田の畦に筵を敷いたように生える様子からアゼムシロ(畦筵)ともいう。
葉腋から長い花柄をのばし、淡紅紫色を帯びた花を1個つける。
花が終わると花柄は下を向く。花冠は長さ約1cmでほぼ同じ大きさに5裂する。
花冠の裂片は 、横向きに2個、下向きに3個と片寄ってつく。

タカサブロウ(高三郎)
キク科タカサブロウ属、1年草、花期:8月~9月、
頭花は直径約1cmで、まわりに白色の舌状花が2列に並び、内側に緑白色の筒状花がつく。 
タカサブロウという和名の語源については諸説あるが、不明となっている。
よく似たアメリカタカサブロウがあるが、総苞片の幅が狭い傾向があり 
先端が花弁より長くでる。
タカサブロウは、総苞片の幅が広く、花弁より短い。

ヤマホトトギス(山杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:7月~9月、
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きにつく。 
花被片は斑点が大きく、上半部が反り返る。
ホトトギスは花の模様が鳥のホトトギス(不如帰)のおなかの模様に似ているから。
ひっそりと草陰に埋もれてあちこちに咲いていました。

少しは花らしいものも、

ゲンノショウコ(現の証拠)  別名:ミコシグサ
フウロソウ科フウロソウ属、多年草、花期:7月~10月、
葉は3~5個に中~深裂し、紅紫色~白色の花を付ける。
昔から下痢止めとして薬効が現れることから名前だが、
果実の裂開した形がミコシの屋根に似ていることからミコシグサの別名もある。
 
カラスノゴマ(烏の胡麻)
アオイ科カラスノゴマ属、1年草、花期:8月~9月、
茎はまっすぐ伸びて、草丈は30cm~80cm。 葉は互生、長さ2~7cm、幅1.5~3.5cm。
花は葉腋に1個ずつつき、黄色で直径1.5~1.8㎝。
花弁は5個、萼弁は線状披針形で反り返り、雄しべは多数ありその間に雄しべより長い
仮雄しべが5個あります。 キツネノマゴと混同してますね。

最後は、ツルボ(蔓穂)キジカクシ科でお見送りです。

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