どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

七人の侍、鑑賞

2008年03月03日 14時50分54秒 | DVD・Blu-ray
何度も観ているんですが、やっぱり凄い作品だなぁと。全編3時間半近い尺も長いと感じさせませんし、どの部分にも無駄がなく、計算された演出は時代も超えて、起承転結がパターン化された今のハリウッド映画さえも凌駕していると思います。ステーキの上にたっぷりとバターを塗り、さらにウナギの蒲焼きを載せた映画は伊達じゃないですね(^_^; 少なくても今の映画人にはこれをリメイクしようと言う気力はどこにもないでしょう。近年ドラマや映画で、黒澤作品のリメイクが続出しましたけど、ストーリーラインや構図だけ一生懸命なぞるだけが精一杯というのを見せつけられただけで、いかにオリジナルが素晴らしかったかの印象だけが残るモノばかりでした。

もちろん映画が作られた時代背景も重要ですし、その時だけに生じたパワーというのもありますけど、如何に黒澤明という真の巨匠が類まれな人だったか…思い知らされるばかりです。もうこんな人、出てこないんでしょうねぇ…。

早いもので、今年は死後10周年となります。思いは取り留めなくあるのですが(^_^;、また命日あたりに記したいと思います。