どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

サマーウォーズ、鑑賞

2009年08月02日 15時30分24秒 | 映画
昨日封切りのアニメ映画「サマーウォーズ」をさっそく観に行って来ました。の出来がよかったし、ネットをお題にしているのもツボなので、期待しつつ…。

で感想なのですが、無難にまとまった作品だったかなぁみたいな(^_^; 面白くなかったワケではないんですが、なにかモヤモヤしたモノが残って、暫しなんでだろうと考え込んでしまいました。一緒に観に行ったカミサンも同様。

以下、ネタバレ含みますのでご注意(^_^;

「時をかける少女」の時は、ジブリ作品「海がきこえる」や「耳をすませば」みたいな雰囲気でしたが、今作は+「おもひでぽろぽろ」+「平成狸合戦ぽんぽこ」みたいな感じ(^_^;

村上隆風なデザインのネット世界の表現なのですが、どうもリアル世界と馴染んでいないというか…。その表現にも斬新さがない感じもしましたしねぇ。中央集権的なインフラとしてのネットを乗っ取られて大混乱…って何度も見ているテーマですし、「東のエデン」的なエッジの効いた新しい切り口も欲しかったなぁとも。

それと十六代当主という大お祖母ちゃんの存在も、もっとストーリーに深く絡めても良かった気がします。事が起きたときに、国の根幹に関わっていそうな昔なじみの人たちに電話をかけまくっていましたが、それが単なる励ましに終わるだけというのもイマイチ食い足りないというか…。侘助との関わりとか、もっと深い謎があり、何か解決の糸口が隠されていたとか…あるとかねぇ。色んな意味で、もっとお祖母ちゃんに大活躍してほしかったなと。

ネットで起きていることを、ネットの中だけで解決させるのではなく、現実社会で、この前時代的な一族がアナログ的な活躍をもって立ち向かう…という勝手なイメージですが、そういうのを期待していたんだと思います。せっかく個性豊かな一族面々も、最終的には手持ちのコマ扱い、皆でケータイやDS握りしめているだけというのも(^_^;

街のパニックも交通渋滞を水道管破裂だけでなく、爆発とか自衛隊出動で戒厳令のような暴走も欲しかったなぁと。昔の宮崎駿氏のような狂気が欲しくなるんですね(^_^;

まぁ…大人の事情ってヤツで(^_^;、資金が集まりやすくなった事とのバーターで、いろんな人が口挟んで、ああ言う形にまとまったってところかな。作画も良いし、キャストも豪華ですし、テーマ曲もどうしてだか(夏だから?)山下達郎でしたし。

酷評になってしまいましたが…(^_^;、及第点は充分にあげられるし、一見の価値は大いにあります。でも私的にはそれ以上の歯ごたえを感じることができなかった作品…ってところです。