「「東京物語」と小津安二郎: なぜ世界はベスト1に選んだのか (平凡社新書)」と「小津安二郎と「東京物語」 (ちくま文庫)」です。
両書ともに、昨年末に生誕110年・没後50年に合わせてリリースされたものです。
「「東京物語」と小津安二郎」は「東京物語」の作品そのものに焦点をあてて分析と、深読みを試みたもの、「小津安二郎と「東京物語」」は、同作がどう着想を得て、どのような行程を経て完成し、どう評価されたかをドキュメントしている感じです。
「東京物語」を別の観点・角度から探ったこの二冊、とても面白く読めました(^_^)
「「東京物語」と小津安二郎」で特に印象に残ったのは、音楽の使い方。黒澤明同様に対位法なんですよね。「画調をこわさない、画面からはみださない」BGMを指向したと。
小津映画でお馴染みのポルカやサセレシアは「天気のいいような音楽」というのは納得ですし、人生どんな哀しい時でも苦しい時でも、無関係に太陽は照っているじゃないかと?。
まぁようするに神の視点な音楽なワケです(^_^;
悲劇的なシーンは映像で描けば充分で、それを説明するような音楽など不要だとね。
最近は洋画(特にハリウッド)でも邦画でも、過剰でゴテゴテ傾向なBGMが氾濫してますし、少しは学んで欲しいなと思いますよ。
「小津安二郎と「東京物語」」では、戦前の米国映画「明日は来らず」がヒントになり、同作と比較し、類似点と相違点を詳細に分析していて面白かったです。その他いろんな小説からもチョイチョイ"頂いてる"ところもあったりで、楽しめました(^_^)
気になったのは、日記に書かれた"頸の腫れ物"と大酒飲みの習慣が命を縮める遠因になったのではないかという考察でした。読んでいてちょっとドキッとしましたね?。
この二冊を読んでいたら、また「東京物語」が観たくなりました(^_^)
両書ともに、昨年末に生誕110年・没後50年に合わせてリリースされたものです。
「「東京物語」と小津安二郎」は「東京物語」の作品そのものに焦点をあてて分析と、深読みを試みたもの、「小津安二郎と「東京物語」」は、同作がどう着想を得て、どのような行程を経て完成し、どう評価されたかをドキュメントしている感じです。
「東京物語」を別の観点・角度から探ったこの二冊、とても面白く読めました(^_^)
「「東京物語」と小津安二郎」で特に印象に残ったのは、音楽の使い方。黒澤明同様に対位法なんですよね。「画調をこわさない、画面からはみださない」BGMを指向したと。
小津映画でお馴染みのポルカやサセレシアは「天気のいいような音楽」というのは納得ですし、人生どんな哀しい時でも苦しい時でも、無関係に太陽は照っているじゃないかと?。
まぁようするに神の視点な音楽なワケです(^_^;
悲劇的なシーンは映像で描けば充分で、それを説明するような音楽など不要だとね。
最近は洋画(特にハリウッド)でも邦画でも、過剰でゴテゴテ傾向なBGMが氾濫してますし、少しは学んで欲しいなと思いますよ。
「小津安二郎と「東京物語」」では、戦前の米国映画「明日は来らず」がヒントになり、同作と比較し、類似点と相違点を詳細に分析していて面白かったです。その他いろんな小説からもチョイチョイ"頂いてる"ところもあったりで、楽しめました(^_^)
気になったのは、日記に書かれた"頸の腫れ物"と大酒飲みの習慣が命を縮める遠因になったのではないかという考察でした。読んでいてちょっとドキッとしましたね?。
この二冊を読んでいたら、また「東京物語」が観たくなりました(^_^)