どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

ズバリ言えないからどうにもならない

2015年01月21日 20時42分58秒 | 話題
厚生労働省の提供する、年金制度の解説マンガが話題に。

今時点でも普通にダウンロードなどして読むことが出来ます。

少子高齢化の現代、若い世代に負担がかかる一方、将来の給付は水準低下していく。

昔は三世代同居などが普通にあり、一家の主人かそれを支えていたと説き、親たちを扶養しながら頑張ってきたんだと。

世代間格差は今に始まったことじゃないとね。

日本経済の成長なども絡んでいると言いつつも、結論としてはやはり女性にどんどん子供産んでもらわないと成り立たないってことで(^_^;

社会とか世間とか、制度の有無に関わらず、人々の意識は女性は成人に達したら、嫁入り準備をしていたし、当然誰かと結婚し、子供を産み育てる...これが見えないレールとして敷かれていて、誰も疑問に思わなかった。

私の親世代くらいまでは、恋愛よりも家長の判断が重視されていたワケです。

私の母を例にしますと、東京に生まれ育ち、フラッパーよろしく慶大のお坊ちゃん学生を相手に派手に遊んでいたクチです(^_^;

その慶大出の何人かにプロポーズを受けるも家長の許しが得られなかった。でも母は抵抗も反抗もせず素直に受け入れ、親が決めた結婚に応じ、行ったことも考えたこともない東北の地に嫁入りした...。

今じゃとても考えられず、私も随分と母にその当時の心境を問い質しましたが、本人もどうしてそうなったか判らないと(^_^;

それだけ時代的に結婚が自動的(他動的か?)なものだったんですよね。

時代変わって私の若い頃は、恋愛主体でしたが、女性は如何に良い相手を見つけて、二十代中頃には結婚せねば!みたいな雰囲気がありました(もちろん全員じゃないけど、多くはということで...個人差はありますよ(^_^;)。

で現在はというと、問題はありつつも男女雇用機会均等法などで女性が社会人として働くことが普通になったし、いわゆる結婚適齢期みたいなものも消えつつある。

自由度と選択肢は確実に増えたワケですよ。

もうそうなっちゃうと、子育てしやすい環境や制度をいくら声高に叫び、実現したとしても笛吹けど誰も踊らずで、だから何?ってことになるんです。

良い悪いではなく、意識がそういう風に変化してしまい、今さらとやかく言ったところで、記事に書かれているような反発しか出てこないんですよ。

結婚して赤ちゃんを産み育てることが「女の幸せ」っていう昔ながらの物語が崩壊しちゃってるから。

男のほうも意識が変わり、彼女見つけなきゃ!結婚しなきゃ!みたいなガッツキも失せ、目標圏外になってしまっていて、性に対する欲求も解消できるスベが多種多様な世の中でもあり、他人の干渉を受けず、好きなことやって生きていきたいみたいな気持ちが強くなっているということでね。

まぁ世代が変わっていけば、いずれまた何らかの意識変化もあるかもしれませんけど、今現在はそうなっちゃってるのが現実です。

時計の針は元に戻せず、若者の意識は常に変化し続ける。

産めよ増やせよのスローガンは何の効力もなく、反発をまねく。

要するにズバリ言えるような世の中になってるので、どうにもならないワケです。

良い悪いではなく、皆が納得できる正解がない。私自身、答えが見つかりません。