どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

漫画誕生、鑑賞

2019年09月28日 20時25分00秒 | 映画
正式な公開は渋谷ユーロスペースで11月30日からですが、幸いなことにMOVIXさいたまで先行上映やると知り、速攻で申し込んでの本日(*^o^*)

漫画家・北沢楽天さんの半生を描く作品ですが、カミサンの実家のお墓と同じお寺という縁もあって、以前からきになっていたんです。

客席は完売、男女比は半々という感じでしたが、中高年齢層で占められていました(^_^;

上映前に本作の発案者・あらい太朗さんと、監督・大木萌さんの挨拶があり、作品のロケ地は川越や岩槻など全て埼玉県内に拘って行われたと。

あらいさんは新宿で6時間かけて大木さんに作ってほしいと「くどいた」のだそう(^_^)

5分ほどの挨拶の後、本編上映...。

正式公開前ですので、ネタバレはしませんが、テンション抑えめで会話中心、途中でアニメのシーンなんかもあってバラエティに富んだ楽しい作品になってました。時代描写もしっかりとしており、私としても好みの作品です(^_^)

主に戦時下、漫画への規制も強まった中で、内務省検閲官と楽天さんの対話で進行しますが、その雰囲気も良い。

私も含めてなのですが、北沢楽天さんという漫画家の祖にも関わらず、一般的には忘れられてしまった存在を掘り起こし、再評価する作品としてとても良い作品だと思います。

主演のイッセー尾形さんは正に楽天さんそのものって感じで素晴らしかったですが、若き日の楽天さんを演じた橋爪遼さんも端正で実直な青年時代を表現していて好感がもてました(急逝されたようですが...)。

妻役の篠原ともえさんがまぁ素晴らしく良かったですねぇ(*^o^*) 昔バラエティアイドルみたいな感じでワチャワチャやってたイメージしかなかったのですが、時代色ある奥ゆかしい女性をしっかりと演じていて、ギャップにビックリです(^_^;

監督の大木さん、まだ駆け出しの若い女性監督ですが、しっかりとしたシブイ骨太な作品にまとめていて、豊かな才能を感じました。

渋谷で公開されたら、もう一度観てみたいなぁと思ってます。パンフも欲しいしね(^_^)

上映後にはキャストの皆さんを交えての舞台挨拶イベントがありましたが、その様子は次回にでも...。