両作ともに3年前の午前十時の映画祭以来なんですが、今回WOWOWでの特集放送で初めての気づきが...。
それはラストシーンの酷似性です。
「野良犬」での、犯人・遊佐と対決。
左手前の村上刑事の背中越しに怯える手つきで拳銃を向ける遊佐...。
格闘の末、手錠をかけられた遊佐が身もだえしつつ絶叫する。
そして「天国と地獄」のラスト、収監された犯人・竹内と被害者・権藤の面会シーン。
左手前の権藤の背中越しに開き直りの態度を装いつつも動揺を隠せない竹内...。
手の震えが酷くなり、極まった竹内が身もだえしつつ絶叫する。
部分的にではありますが、両作のイメージと流れが非常に良く似ていて、まるでリメイクのようです。
もちろん「野良犬」と「天国と地獄」の2作品はテーマも違うし、主演をしている三船敏郎さんの役柄も違う。
でも...恐らくですが、黒澤さんは「野良犬」で描ききれなかった犯人のキャラクター性をさらに深掘りしてみたかったんじゃないかなと思えましたね...両作の犯人、遊佐と竹内は本当によく似た人物ですし。
絶叫し号泣する犯人の気持ちが竹内の場合は痛切に響いて観る者の心を揺さぶる...そして...その気持ちをぶつけられる三船さんが微動だにしないのもまた強く印象に残る凄まじいシーン。
ミステリー性の強い「野良犬」に「天国と地獄」のサスペンス性が補う形で、姉妹作のようにも見えると強く感じた次第です。
それはラストシーンの酷似性です。
「野良犬」での、犯人・遊佐と対決。
左手前の村上刑事の背中越しに怯える手つきで拳銃を向ける遊佐...。
格闘の末、手錠をかけられた遊佐が身もだえしつつ絶叫する。
そして「天国と地獄」のラスト、収監された犯人・竹内と被害者・権藤の面会シーン。
左手前の権藤の背中越しに開き直りの態度を装いつつも動揺を隠せない竹内...。
手の震えが酷くなり、極まった竹内が身もだえしつつ絶叫する。
部分的にではありますが、両作のイメージと流れが非常に良く似ていて、まるでリメイクのようです。
もちろん「野良犬」と「天国と地獄」の2作品はテーマも違うし、主演をしている三船敏郎さんの役柄も違う。
でも...恐らくですが、黒澤さんは「野良犬」で描ききれなかった犯人のキャラクター性をさらに深掘りしてみたかったんじゃないかなと思えましたね...両作の犯人、遊佐と竹内は本当によく似た人物ですし。
絶叫し号泣する犯人の気持ちが竹内の場合は痛切に響いて観る者の心を揺さぶる...そして...その気持ちをぶつけられる三船さんが微動だにしないのもまた強く印象に残る凄まじいシーン。
ミステリー性の強い「野良犬」に「天国と地獄」のサスペンス性が補う形で、姉妹作のようにも見えると強く感じた次第です。