どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

シン・ウルトラマンの異形さ

2021年02月10日 21時30分00秒 | 映画
子供時代を除いてだけど、ソフビなんてものは買ったことなかった。

しかし...何か不気味というか異様な姿形に心奪われてしまい、購入してしまった次第(^_^;

従来のウルトラマンシリーズの各キャラがしているような股を大きく広げ、肩をいからせるような、強さを表現するものとは真逆なのだ。

棒立ちとか、「孤独のグルメ」における松重さんみたいだとか揶揄されるも...この直立不動ぶりに何かすり込まれている感じがした。

真っ正面から見てみる。

これは...そうなのだ、古代ギリシャのアルカイック期の彫像を想起させるものだなと(写真は借り物)。

元来、ウルトラマンはアルカイックスマイルという微笑みをたたえているのは有名な話しだけど、それを全身に反映させている。

アルカイック期はまだ躍動感をS字曲線的に表現する手法がなく、非常に静的に佇んでいる造形が特徴で。

「シン・ゴジラ」の場合は、能狂言における様式を取り入れ、それまでのゴジラとは全くイメージが異なる印象があった。

ストーリー的にダイレクトに反映させているワケではないが、当たり前だったイメージを見事に覆して、一線を画す試みとしてとても面白いなぁと感じている。

「シン・ウルトラマン」における巨大人型生物・ウルトラマン(仮称)とは何ものなのか...この古代彫像を匂わせる独特の異形さに妄想が膨らみワクワクがとまらないのだ(*^o^*)