どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

知る人ぞ知る...存在なのは仕方ないけれど

2021年05月23日 16時31分00秒 | 話題
大塚康生さんを追悼する特集記事がようやく...。

鈴木敏夫さんは出会いとジブリ創設までの経緯、片渕須直さんは革新的な縦方向のダイナミックな作画を生み出した人として...そして小田部羊一さんは東映動画時代からの先輩・師匠として語られています。

「飄々としたフットワークの軽い『巨人』」という小田部さんによる大塚さん像が印象的です。

片渕さんは私も同世代なので、アニメーターとして、その名と共に初めて認知した人物です。

「大塚さんの作画は、どうしても均質化されるテレビアニメーションの中でひときわ個性的であり、デモーニッシュな異形ぶりを放っていた」...まさに同じ印象で、「ルパン三世」や「侍ジャイアンツ」などで大いに刺激を受け、OPやEDでその名を目にする度に「大塚って人が描いているんだ!」と自然に擦り込まれていった気がします。

今回「キネマ旬報」で組まれた特集は8ページですが、非常に内容が濃くて読み応えもありました。

ちょっと複雑な気持ちになったのは、このボリュームの特集がアニメ誌ではなく映画誌というちょっとズレたポジションに置かれていたこと。

自分の知る範囲では先月号の「アニメージュ」で見開き2ページのホンの気持ち程度のものがあっただけで、専門誌の扱いはとても寂しいもので、今日それでメシが食えているのは誰のお陰だよ?と独り言ちてました...(´д`)

まぁ...本ブログのタイトル通り、知る人ぞ知る存在なのでしょうが、その名前に反応し、人生にも影響を与えてくれた大塚康生さんに感謝しております。