どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

尻尾を持たない人間...。

2018年03月29日 20時35分00秒 | 話題
小津安二郎監督作「大学よいとこ」冒頭で...。

戦前のサイレント映画時代、「若き日」や「落第はしたけれど」など数多くの大学生の青春コメディを作っていますが、この作品も同ジャンル。

ただし残念なことにフィルムは消失し、鑑賞することができない作品でもあります。

その冒頭で表記される「大学生は『尻尾を持たない人間』の最後の姿である」という謎めいたメッセージ。

大学を出て、社会に出ると「尻尾」を持つことになる...つまり狐や狸になってしまうということらしいです(参考>「小津映画 粋な日本語」)。

大学を卒業し、志をもって目出度く就職...魑魅魍魎複雑怪奇跳梁跋扈な伏魔殿でもまれている内に、いつの間にか尻尾が生えてるっていうね(^_^;

佐川・元国税庁長官の証人喚問みてて、あ〜この人も尻尾生えちゃってどうにもならない状態になってんだなぁと。

東大出て、大蔵省に入省、バリバリの高級官僚コースを歩んできたわけです。

この人だって入省時はピッカピカの理想に燃えて国のため国民のために尽くそうという気持ちだったと思うんです。

で...魑魅魍魎複雑怪奇跳梁跋扈な伏魔殿で、いろいろあって、何が良くて何が悪いのか、複雑怪奇で組織的忖度にドップリ漬かって気づいたらとんでもない事になっていたと。

日本人特有のムラ社会、集団合議、護送船団、談合体質、縦割りな、正に「官僚体質」な組織の中で、特定できる悪人を探し出すことは不可能で。

例の書類の改竄も佐山さんでさえ把握できてないんでしょうし、不明確なことだらけなんでしょうね。

なんか書いている内に、私もなにを言いたいんだか判らなくなってきました(^_^;

でもまぁ...小津さんの感じたその時代と比べて、今現在もなにも変わってないってことなんでしょうね(笑)




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