どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

ようやく梅雨らしく

2007年06月24日 21時18分04秒 | 生活
なってきましたねぇ。雨音を聴くとホッとします(あ…これ一昨日も書いてましたね(^_^ゞ)。午後には結構強く降ってました。水源地がどうなのか気がかりですが、なんとか水不足を回避できる程度に溜まってほしいものです。

"フラガール"鑑賞

2007年06月24日 14時12分42秒 | 映画
これもWOWOWで録り貯めていたモノ。

昭和40年を舞台にしているし、雰囲気もそこそこ良さそうですが、それ以上の期待をするでもなく観てみたのですが…、これが物凄い感動作で(^_^; もう後半は涙腺にバシバシ来てしまい、泣きっぱなしでした。こんな事は珍しい(ここまで泣けたのは初めてかもしれない(^_^;)

地方と都会の格差、世代間の衝突、炭鉱からショービジネスへの極端とも言える移行…。実話を元にしているだけに、当時どれだけの苦しみがあったか、本当に大変なことだったと思います。幼児期ではありましたが、多少なりとも田舎の空気を知る自分としては身に迫るモノも感じましたし。

主演の松雪泰子、格好良かったです(*^o^*) 「プロならどんな時でも馬鹿みたいに笑え!」という様なセリフ、ゾクッときました。田舎の娘たちが、ダンスのダの字も知らない、肌を出すことさえ抵抗を感じるところから始まり、最後にはプロのダンサーとして舞台に立つ姿は、もう涙が流れっぱなしでした(^_^;

脇を固める富司純子、ホントに地味な役回りですが、重厚さを感じさせる名演技でした。彼女の「仕事というのは、顔をススだらけにして懸命に働くものだと思っていたが、これからは人を楽しませるのも立派な仕事となる」という様なセリフも印象的です。

この映画の公開後、地元へはダンサー志望者が殺到したと言うことですが、頷けます。カミサン、鑑賞後の第一声、「アタシもフラダンスやりた~い!」でした(笑)

いろんな意味で良い映画だと思います。

"かもめ食堂"鑑賞

2007年06月23日 16時13分20秒 | 映画
WOWOWで録っておいたモノです。

一言で言えば、フィンランドを舞台に日本人女性三人を中心に日常を淡々と追った作品です。大きな出来事がおきるでもなく、主人公の経営する食堂を舞台に描かれますが、三人の自然な演技がとても良いです。とくに小林聡美。"転校生"の頃から、独特の味があるなぁと感じていましたが、本作でも、臭みもイヤミもない、抜きのある演技が光っていました。彼女の作る和食の数々も美味しそうです(*^o^*)

なぜフィンランドなのか…、特に明確な説明はありませんが、アキ・カウリスマキの国ですし、彼と言えば小津安二郎と繋がりますしね(^_^; 本作も小津映画の流れを感じさせてくれます。

でも…、エンドロールで流れる井上陽水の"クレイジーラブ"に違和感が…。これこそ、なんで?

漫画職人・酒井七馬

2007年06月21日 14時49分52秒 | 
"謎のマンガ家・酒井七馬伝"読了。タイトル通り謎の多い彼の足跡を、残された作品資料や知人縁者などの証言を元に、丹念に追ったルポルタージュです。絵を描くなどして生業とする私にとっても彼の生涯には強い共感と感慨を憶えました。

本を読む前はほとんど彼の事は知りませんでした。かの有名な"新寳島"の表紙に原作者としてクレジットされているのを見た程度です。興味を持ったキッカケは、その前に読んだ"「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか"で、当時の作画法の一例として、手塚治虫との比較している一節。恥ずかしながら、酒井七馬もマンガ家だったのかと初めて知りました。



簡単な概略は、Wikiにも掲載されてますが、大正から昭和の戦前・戦後をはさみ、漫画・アニメ・紙芝居など多岐に渡って仕事を続けた人です。依頼されたモノはなんでもそつなくこなしてしまう職人気質。活躍の場を関西圏を中心にしていたので、全国的に知られることはなかった様です。当時は今と違い、東京との距離も大きく、経済圏も繋がりが薄かったんですね。"新寳島"以降、袂を分かった手塚とは皮肉なほど違う人生を歩み方をしています。

彼の生き方のキーワードは"諦観"。何か一つの事に固執することもなく、トラブルがあってもアッサリと身を引いてしまう。彼の最期もそんな感じだったようです。彼の戒名にもその文字が入っていたのは、本の作者とともに衝撃的で、溜飲を下げる想いがしました。

あらゆるジャンルで、何でもこなしてしまう彼には代表作と言うモノが存在しません。"新寳島"でさえ、抹殺されたようなモノですし…。でもその生き様には私も"かくありたい"何かがありました。

私は彼の誕生日(4/26)と同じでした(^_^) これからは「酒井七馬と同じなんだ~♪」と自慢しようかと思います(^_^;

iPhone、争奪戦スタート?

2007年06月20日 19時49分31秒 | その他
こんな記事が…。DoCoMoさん、動き出しているようですね(^_^)

Softbankさんは以前からウワサされていますが、新たなライバル出現(^_^; DoCoMo2.0キャンペーンもイマイチな感じですし、ナンバーポータビリティ制開始以降、パイを食われっぱなしですので、派手に新機軸を打ち出すには持ってこいな商材ですしね。俄然これからの一年が楽しみになってきましたね~(*^o^*)

さらば、Mr.プレステ

2007年06月20日 13時24分05秒 | その他
久夛良木さん、昨日付で退職なさったんですねぇ…。一つの時代が終わった感じがします。



プレステが全盛期だった90年代の終わりに"ソニーの革命児たち(現タイトル"久多良木健のプレステ革命")"を読み、ワクワクして痛快な思いをした記憶があります。SONYの研究所で3D技術を目にし、これは将来のエンターテイメントになると直感し、社内外を東奔西走したり、任天堂との提携反古で屈辱を味わったりなどのエピソード満載なので、未読の方にはオススメです(^_^)

日本人には珍しい非常に尖った人物のようで、後発でありながら任天堂にもセガにも成し得なかった偉業をSONYにもたらした天才的な人だと思います。デジタル時代に同社が(苦しみながらも(^_^;)生き残れたのも彼の存在なくしては語れないと思います。

それだけに一人突出し、周囲との軋轢も生じやすい人でもあったみたいで(^_^; まぁビジネスは結果ありきですので、今回のPS3の躓きにより更迭に甘んじるしかなかったと思いますが…。

PS2の時にも危うさがありましたが、DVDが窮地を救った感もあります。"ゲーム機ではない"と言ったフレーズを口にした途端にもうダメかなと直感はしました。PS1の時は"これはゲーム機です"と割り切っていたのが良かったのに。

上述の本には、氏がコントローラーの形状デザインが気に入らなかったと言うエピソードもありますが、そのデザインは今も変わっていないのは皮肉です(^_^;

国内ゲーム業界の現状…

2007年06月18日 20時47分09秒 | ゲーム
なんだかこの記事を見て暗澹たる思いがしました(×_×;)

PCゲームと家庭用ゲーム、そしてネットワーク対応に関する、海外と国内の現状。非常に実感できますが、今にして思えば、2000年あたりが分かれ目だったかなと。ちょうどその辺りにはPCによるネットワーク対応ゲームの開発が盛んで、私も随分と関わりました。イン博参加のゲームなんかも作りましたしね。その他もいくつか関係しましたけど、お蔵入りになる事が多かったです。国内PCゲームは業界的に廃れていき、ほとんど萌えとかエロばっかりですしね(^_^;

業界的に前向きな考えが丸でなかったんですよね。将来性を考えての先行投資をどうしても決断できなかった。煮え切らないメーカーの態度に、とても苛々したものでした。当時はまだまだバブルの影響も色濃かったので、苦しい台所事情もあったとは思いますが、無難なゲーム機や業務機・パチンコなどに注力するばかりで。逃げていたんだなぁと…。

そうこうしている内に、PCによるネットワーク対応ゲームは、海外企業やいわゆる新興IT企業に席巻されてしまい、今や頼みのゲーム機市場も次世代機の躓きや混乱で、商売として成り立ちにくくなり、非常に息苦しい状況になってます。近年やっとネットワークに対応し始めてますが、後追いとしか言えない感じですし…。

私自身、全くと言って良いほどゲーム機用のタイトルに関わることが無くなってしまってます。次世代と言われるゲーム機に供給しているのは、合併を繰り返して維持してきた一部の企業がほとんどですし、それでさえ冒険ができずに続編モノや、版権に頼ったモノばかりです。今後もこの難しい状況は続くんじゃないかと思い、暗鬱とした気持ちになってしまいます。

私のような業界の末端で引っ掛かっている者には、なんの力もなく、せめてもの思いで流れてきた仕事をこなしていくしかないのですが、時に考えてしまうと歯がゆい思いで一杯になります…。