久しぶりに全編通しで観てみました。あらためて良い作品だなと。
写真はDVDと映画公開時のプログラムです。あらためて読み返してみました(^_^)
ジブリはこの辺りまでの作品が好きですねぇ。以降は大作主義に走りすぎて次第に馴染めなくなりましたし。背景設定も明確で、本当に立体的に見せてくれます。人物が水平移動だけでなく、丘陵地帯を活かした縦方向の移動もあって、主人公らがこの舞台を縦横無尽に駆け回り、観ている者に位置関係をハッキリとイメージさせてくれる技量は素晴らしいです。
そして生活感あふれる細かな描写。狭い団地に住む工夫がディテールアップされていますが、これは監督である故・近藤喜文さんの自らの体験によるモノが大きいようです。あらゆるシーンで、気温や匂いまで感じられる描写は、本当に見事です。今のアニメでは失われたモノにさえ感じます。近藤さんと言えば「赤毛のアン」が思い出されますが、「耳を~」にはこのテイストが随所に見られるのもファンには嬉しいところです(^_^)
近藤さんを失ったことはジブリにも大きな損失を招き、その後の作品の方向性へも影響を与えましたが、もし同氏が存命であれば、どうだったんだろうと新作が出る度にいつも考えてしまいます。
次回作「崖の上のポニョ」は「『人間が手で描く』というアニメーションの根源にこだわり、従来のスタイルとは一線を画したアニメーション表現へと挑戦している、宮崎駿監督の渾身の意欲作」との事で、トトロあたりへの原点回帰を目指しているようにも思われ、つい期待してしまうのですが、どんなもんでしょうかねぇ…。
写真はDVDと映画公開時のプログラムです。あらためて読み返してみました(^_^)
ジブリはこの辺りまでの作品が好きですねぇ。以降は大作主義に走りすぎて次第に馴染めなくなりましたし。背景設定も明確で、本当に立体的に見せてくれます。人物が水平移動だけでなく、丘陵地帯を活かした縦方向の移動もあって、主人公らがこの舞台を縦横無尽に駆け回り、観ている者に位置関係をハッキリとイメージさせてくれる技量は素晴らしいです。
そして生活感あふれる細かな描写。狭い団地に住む工夫がディテールアップされていますが、これは監督である故・近藤喜文さんの自らの体験によるモノが大きいようです。あらゆるシーンで、気温や匂いまで感じられる描写は、本当に見事です。今のアニメでは失われたモノにさえ感じます。近藤さんと言えば「赤毛のアン」が思い出されますが、「耳を~」にはこのテイストが随所に見られるのもファンには嬉しいところです(^_^)
近藤さんを失ったことはジブリにも大きな損失を招き、その後の作品の方向性へも影響を与えましたが、もし同氏が存命であれば、どうだったんだろうと新作が出る度にいつも考えてしまいます。
次回作「崖の上のポニョ」は「『人間が手で描く』というアニメーションの根源にこだわり、従来のスタイルとは一線を画したアニメーション表現へと挑戦している、宮崎駿監督の渾身の意欲作」との事で、トトロあたりへの原点回帰を目指しているようにも思われ、つい期待してしまうのですが、どんなもんでしょうかねぇ…。