今日は上映期間土日最終でイベントもありで、満員御礼状態でした。観客の皆が熱い想いでスクリーンに向かっているのが伝わって、場内はとても雰囲気がよかったです(*^o^*)
両作品共にシネマスコープで大迫力!画質も鮮明でモノクロのコントラストと豊かなグラデーションを堪能しました。「隠し砦」の白い岩山の陰影は立体感も十分で、思わずハッとさせられ、これが50年も前もの作品とは思えないくらい美しい映像です。「赤ひげ」の舞台である小石川養生所の黒々とした背景も重厚感タップリで見ているだけでウットリです(^_^)
・隠し砦の三悪人
この作品は太平と又七の掛け合いで始終笑わせてくれます。何度観ても笑えてしまうこの可笑しさは、今の低俗で薄っぺらなお笑い芸人など足元にも及ばないと思ってしまうくらいです。敵中突破もスリル満点で、関所越え、馬上格闘、田所兵衛との槍試合などアクションシーンも盛り沢山ですね。
特にラストの「裏切り御免!」のシーンの痛快さは何度観ても鳥肌モノです!姫もイイ!(*^o^*) 最後の城内での対面シーンのカッコヨサと言ったら、筆舌に尽くしがたいですよねぇ…。こりゃルーカスもマネしたがる気持ちもわかりますね(^_^;
・赤ひげ
三船敏郎出演最後の作品ですが、三船さんの重厚感が極まってます。もうどのシーン見ても素晴らしい(*^o^*) この時45歳くらいですよ…この深みと重み…この歳を越えてしまった今の自分と比べると情けなくなりますわ(´Д`;)
今日あらためて感じ入ったのは、主に後半で登場する二木てるみと頭師佳孝の子役の演技。二木の虐待され精神を病んだ迫真の演技と、目だけでも演技をする情感タップリの頭師。もう天才的だったんだなぁと感心するばかりです。黒澤特有の長尺シーンにも耐え(それどころか堂々とした連続演技!)、魅了されるばかりです。加山雄三もこの作品を契機に俳優として生きることを決意したとのことですが、子役二人にも大きく感化されたんじゃないですかねぇ…。
それと、雨や雪の情景描写がホント凄いです。雪解け水の爽やかな滴りの中、笠智衆と田中絹代を交えて祝言を上げるシーンは観客を否応無しに魅了。ラストの三船のセリフ「お前はバカだ!」で大団円。あ~もう映画ってこうあるべきなんだなぁ!最高の作品なのかもしれません。
上映後はお楽しみのトークイベント。今回は香川京子さん。黒澤作品には5作品出演で、女優では最も多いんだそうです。香川さん的には「どん底」のおかよが印象的で、「まあだだよ」の奥さん役が一番自分に近い感じなんだとか。「赤ひげ」の狂女役は相当に戸惑い、悩んだみたいですね(^_^;
サプライズゲストで、作曲家で「影武者」以降の黒澤作品の音楽を担当した池辺晋一郎さんが登壇。「赤ひげ」上映前に映画館前でお見かけし、あー見に来てるんだぁと思ったのですが、まさか仕掛けだったとは(^_^; 香川さんとは親戚関係で「しんちゃん」と呼んでいた関係だったと頬笑ましい逸話も披露され、本当に楽しいイベントでした(*^o^*)
ああ、本当に今回の記念上映は黒澤明ファンにとって最高のプレゼントでした!毎回見た後に心地よい余韻に浸ることができました。来週の金曜日までありますが、恐らく今日で最後かなと思います。非常に寂しくもありますが、11本もの作品をスクリーンで観ることができたなんて、今も夢のような気持ちでいっぱいです。可能なら全部観たい想い!
関係者の方々、本当にありがとうございました!
両作品共にシネマスコープで大迫力!画質も鮮明でモノクロのコントラストと豊かなグラデーションを堪能しました。「隠し砦」の白い岩山の陰影は立体感も十分で、思わずハッとさせられ、これが50年も前もの作品とは思えないくらい美しい映像です。「赤ひげ」の舞台である小石川養生所の黒々とした背景も重厚感タップリで見ているだけでウットリです(^_^)
・隠し砦の三悪人
この作品は太平と又七の掛け合いで始終笑わせてくれます。何度観ても笑えてしまうこの可笑しさは、今の低俗で薄っぺらなお笑い芸人など足元にも及ばないと思ってしまうくらいです。敵中突破もスリル満点で、関所越え、馬上格闘、田所兵衛との槍試合などアクションシーンも盛り沢山ですね。
特にラストの「裏切り御免!」のシーンの痛快さは何度観ても鳥肌モノです!姫もイイ!(*^o^*) 最後の城内での対面シーンのカッコヨサと言ったら、筆舌に尽くしがたいですよねぇ…。こりゃルーカスもマネしたがる気持ちもわかりますね(^_^;
・赤ひげ
三船敏郎出演最後の作品ですが、三船さんの重厚感が極まってます。もうどのシーン見ても素晴らしい(*^o^*) この時45歳くらいですよ…この深みと重み…この歳を越えてしまった今の自分と比べると情けなくなりますわ(´Д`;)
今日あらためて感じ入ったのは、主に後半で登場する二木てるみと頭師佳孝の子役の演技。二木の虐待され精神を病んだ迫真の演技と、目だけでも演技をする情感タップリの頭師。もう天才的だったんだなぁと感心するばかりです。黒澤特有の長尺シーンにも耐え(それどころか堂々とした連続演技!)、魅了されるばかりです。加山雄三もこの作品を契機に俳優として生きることを決意したとのことですが、子役二人にも大きく感化されたんじゃないですかねぇ…。
それと、雨や雪の情景描写がホント凄いです。雪解け水の爽やかな滴りの中、笠智衆と田中絹代を交えて祝言を上げるシーンは観客を否応無しに魅了。ラストの三船のセリフ「お前はバカだ!」で大団円。あ~もう映画ってこうあるべきなんだなぁ!最高の作品なのかもしれません。
上映後はお楽しみのトークイベント。今回は香川京子さん。黒澤作品には5作品出演で、女優では最も多いんだそうです。香川さん的には「どん底」のおかよが印象的で、「まあだだよ」の奥さん役が一番自分に近い感じなんだとか。「赤ひげ」の狂女役は相当に戸惑い、悩んだみたいですね(^_^;
サプライズゲストで、作曲家で「影武者」以降の黒澤作品の音楽を担当した池辺晋一郎さんが登壇。「赤ひげ」上映前に映画館前でお見かけし、あー見に来てるんだぁと思ったのですが、まさか仕掛けだったとは(^_^; 香川さんとは親戚関係で「しんちゃん」と呼んでいた関係だったと頬笑ましい逸話も披露され、本当に楽しいイベントでした(*^o^*)
ああ、本当に今回の記念上映は黒澤明ファンにとって最高のプレゼントでした!毎回見た後に心地よい余韻に浸ることができました。来週の金曜日までありますが、恐らく今日で最後かなと思います。非常に寂しくもありますが、11本もの作品をスクリーンで観ることができたなんて、今も夢のような気持ちでいっぱいです。可能なら全部観たい想い!
関係者の方々、本当にありがとうございました!