2008年11月リリース、代表曲の一つに挙げられるほどの名曲ですよね(^_^)
同月、日本武道館ワンマンライブを大成功させ、大きな夢を実現させた時期です。
上昇気流に乗り、周囲の環境も見る目も変わり、ちょっと燃え尽き感のあったころに、ぶつけられたこの曲(^_^;
かしゆかもあ~ちゃんも戸惑い(のっち1人違うのが別の意味で面白いんですが(^_^;)、プロモーションのため、色んな番組に出ている時の表情が強ばり、伏し目がちでどこかピリピリしているのが印象的です。
新曲である「Dream Fighter」について問われて曰く...。
かしゆか「現状に満足してない?もっと上を目指さなきゃイケナイよねって、スゴイ自分を初心にかえしてくれるような...と聴くと『うっ』となっちゃうような曲ですね」
あ~ちゃん「3回目聴いたくらいから『あ...コレ辛いわ』みたいな...ちょっとなんか...厳しいというか...いやぁ奥深いと思いますよ。だって、もっと終わりの無い旅なんて言われて頑張れるなんて、そうとう好きじゃないとやんないじゃないですか」
...と、ここまで目標達成してもまだガンバレ言うんかい(゜◇゜)と、凹んでしまってるような...新曲の宣伝だけに、ポジティブに明るく話すところを本音トークで語るのがPerfumeらしい(*´д`*)
そして時はクリスマスシーズンのため、ご予定は?と問われて曰く...。
かしゆか「実際問題、クリスマスは仕事ですね。一番働き時じゃないですか?それは、ね?事務所の方だって思ってますよ、それは!」
判りきった質問しないでくれと言わんばかり、キレて吐き捨てるように答えるかしゆかに凄みを感じます...目が笑ってませんし(^_^;
凍りつきそうになったこの場を何とかせねばとインタビュアは助けを求めるように(笑)、のっちに「欲しいクリスマスプレゼントは?」と。
のっち「え~~~...家賃」(爆)
ボケ担当ののっちさん!最高ですね\(^o^)/
もう一つ、同時期のインタビューも本音というか、毒を吐きまくり(^_^;
株主総会でのライブ出演について問われて曰く...。
あ~ちゃん「あ~そうですねぇ...株主さんたちは『オマエラか』みたいな...今年ハズレだなみたいな感じで(笑)」
小学生の頃から一緒に活動してきたことの話題で...。
のっち「これからずっとPerfumeでやっていくとしたら、人生でPerfumeじゃなかった期間って10年くらいでしょ」
かしゆか「そうだよ、最初の10年以外ずっとPerfume、これから...」
あ~ちゃん「もう、もうイヤじゃわホンマに...もうイヤじゃ」
苦笑しつつも話す2人に対し、作り笑いもできない状態のあ~ちゃんにズズンと重たいものを感じます...。
そして本題の「Dream Fighter」について問われて曰く...。
あ~ちゃん「あのぉ...素直には私は聴かないですね...普通に聴いてたら『うぅ』ってなってくるんで...」
かしゆか「弱ってる時には聴かないほうが良いかも...」
さらに追い打ちをかけるように(^_^;、旅に終わりはないと言う歌詞がありましたがという問いに...。
あ~ちゃん「やめて~!って感じですね、終わりたい...みたいな」
かしゆか「終わらせてほしいかも(笑)」
このあと、念願叶って紅白歌合戦出場を果たし、翌年は後々"後悔"の対象になってしまった代々木「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」に繋がる時期だったワケで...。
当人らが思う以上に成功し、キャパを越えてファンが増加し、スケジュールもパンパンに埋まって忙殺され...それまで一つ一つを丁寧に大切にしていた事を、余裕がないまま日々が飛ぶように過ぎていく状態について行けなくなっている感じがアリアリと伝わってきます。
売れないアイドルが、ぽっと出の一発屋扱いされ、周囲の態度も大きく変わったんでしょうし、芸能界のコワサも味わったり...。
アイドルからアーティストへの脱皮の痛み...と今言えばカッコ良いですけど、本当にどうしていいのか判らなくなってる時だったんだろうなぁと...(´д`)
キャンディーズに例えれば、「普通の女の子に戻りたい!」的な心境に陥り、活動停止や果ては解散の危機になっていたのかもしれません。
そんな、どうしていいか思考停止にもなっていた時に、この曲は強力なカンフル剤として投入されたんでしょう。今思うと...確かに苦くてキツイ薬だよなぁ(×_×)
打ち込まれた時は、グサリと強烈な痛みを伴ったものの、後々これがしっかりとした体制の元になったんだと思えますしね(^_^)
のっち「今年出したシングル2枚とも、甘めの曲なんですよ。『Baby Cruising Love』『Love The World』、両方"ラブ"が入ってて恋愛の曲...なんですけど、今回は夢に向かってガッチリ頑張れよって言う、なんか応援ソングというか、もっとキツイ心にグサッと刺さる...ような...」
よくあるアイドルが売れたパターンの場合、成功を維持するために似たような曲を連発しがちなんですが、当然飽きられる可能性も高くなるワケです。
目標を達成してしまったことに安住するな、さらに先の目標を見つけて挑戦を続けろ!と叱られ凹んでしまってるけど、中田ヤスタカさんの音楽プロデューサーとしての視点は確かなものだったんでしょうねぇ...。
これらのインタビュー、当時も見ていたと思うんですけど、こんなに落ち込んで戸惑ってるようには見えなかった気がします。
恐らく、事務所やレコード会社からは、新曲プロモーションの大事な時に、なんてネガティブで否定的なこと言うんだ!?と相当叱られたんじゃないでしょうか...。
でも、ファンとしちゃ、むしろ本音を言ってる姿が面白く、こりゃタダモンじゃないわという思いを強くしたというかね...今に繋がるファン層と独特の空気感を確立する時期だったと、やはり思いますね(^_^)
しかし...時が経ってから見ると、随分印象がちがうもんだなぁと思った次第です。