う〜ん...正直いって尻つぼみ感があって残念なラスト表現でしたね。
光秀にとって本能寺の変が最大クライマックスってのは既成事実として判ってはいることだったんだけど、超高速でとって返してきた秀吉軍との対決と悲惨な結末はすっ飛ばされ、いきなり三年後ってのはどうだろうかと。
言っちゃうとOPの映像がその凄惨な状況を描いているイメージだったので、本能寺よりはむしろそっちに力点を置いて欲しかったなとも。
やはりコロナ禍における収録スケジュールの影響があり、当初の予定から大きな変更があったんでしょうから...仕方のないことですが。
信長役の染谷将太さんも面白いキャスティングだなと感じ、これはもしかしてサイコパス的な今までになかった信長像を期待していたんですが、ラストにかけて、単にガキのように泣きわめくキーキーヒステリックなキャラ性が強くなるばかりで...。
良かったなと思う面は、佐々木蔵之介さんの秀吉と、信長の奥さん・帰蝶を演じた川口春奈さんですね(^_^)
秀吉はチョイチョイしか出番がなかったけど、凄く存在感があって、徐々に光秀の立場を圧迫するオーラがあった。
もっと見たかったし、佐々木さんを主役にした秀吉のドラマを期待したいですね。
それと白眉は川口さんの帰蝶!
某女優のスキャンダルを伴う降板で急遽白羽が立ち、時代劇は初めてにも関わらず堂々とした奥方を演じてみせて、非常に印象に残りました(*^o^*)
彼女には現代劇やコメディーも良いけど、もっと重くて、シリアスな時代ものをやってほしいなと...凄くポテンシャルを感じましたから...。
その帰蝶さんですが...。
最終回のタイミングでぶつけて来ましたね〜(^_^;
「帰蝶」ではなく「胡蝶」ではないかと...なじみのある「濃姫」の名称をさけ、「帰蝶」を採用してドラマとしての個性もでましたけど、個人的にも「帰」の字はどこか違和感ありましたね。
資料の発掘と解釈はどんどん変わっていきますし、面白い話題の一つかなとは思います。