私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

*初春のお慶びを申し上げます*鱗文様の茶扇子が厄を払ってくれています。

2025年01月04日 | ご挨拶

 

*~ 鱗文様の茶扇子 ~*

 

令和7年 明けましておめでとうございます。

皆様にはお健やかに新年をお迎えのことと存じます。

私も無事に新年を迎えることが出来ました。

本年もぼちぼちと頑張って行きたいと思います。

よろしくお付き合いのほどお願い致します。

 

 

*~ 鱗文 ~*

正三角形、または二等辺三角形の連続模様で

この連続する様子を魚や蛇の鱗に見立ててこの名がついた。

能装束(のうしょうぞく)や名物裂(めいぶつぎれ)にも

用いられ、単純で表現しやすいことから

古代から世界各地で見られる。

古くは魔物や病を示すものであった三角形の文様は

現代では、魔除けや厄除けの意味で使われる。

特に厄年の女性が厄除けとして鱗模様を身につける風習があった。

 

※名物裂 室町から桃山時代にかけて、中国をはじめインドや

中近東の国から渡来した織物で、時代裂(じだいぎれ)ともいう。

主に、茶道の世界で珍重され、茶碗や茶入れの仕覆や

掛け軸などに裂(きれ)の形で使用され、一点ずつ文様名の他に

産地や所有者に由来する名前がついている。

金襴(きんらん)緞子(どんす)錦(にしき)間道(かんどう)など。

洗練された意匠と色彩で、現代の着物や帯に多く写されており

留袖、訪問着、袋帶など改まった場にふさわしい格調のある文様です。

参考、抜粋は①「帯の基礎知識」株式会社 世界文化社

②「着物文様図鑑」監修 木村孝 美しいキモノ 205号付録

③「きもの用語辞典」監修 木村孝 美しいキモノ 215付録

 

※冒頭の鱗文様の茶扇子は

初めて師事した師匠から巳年に頂いた記念の扇子です。

以来、私の厄を払い続けてくれています。

 

 


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