私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

安藤忠雄設計の淡路夢舞台国際会議場と茶室

2016年08月02日 | 茶の湯便り

~ 兵庫県立淡路夢舞台国際会議場 ~

こちらは、兵庫県淡路市にある淡路夢舞台国際会議場です。
前面は大阪湾に面して風光明媚な立地にあります。

設計は、国際的に活躍中の安藤忠雄氏
画像右上に見える丸屋根が特徴的な建物です。




~ 4階から見る大阪湾 ~
左手向こうに薄く見えるのは和歌山方面です。



~ 4階の中庭 ~

室内は、安藤氏の建築の代名詞と言える「コンクリートの打ちっぱなし」
が随所に見られますが、この建物一番の見所はこの円形屋根だと言えます。

屋根瓦は淡路島特産の瓦が使われ、全体のデザインはシンプルの極みであり、
禅寺の庭のような精神性と未来的、宇宙的な趣が同時に感じられるようでした。
この円形の屋上にUFOが発着、なんて考えるだけでもワクワクします。




~ 茶室 ・ 貝翠庵 ~

この国際会議場は二つの茶室を備えています。
4階の出入り口から、森の小道のような通路を下って行くと
丸い屋根の茶室・貝翠庵 ( 四畳半 )があります。




~ ガラスの通路 ~

もう一つの茶室・水天閣に行くための通路は、
直線の通路とすりガラス張りの曲線の通路が組み合わされています。
茶室との間は池のように水が張られています。




~ 茶室 ・ 水天閣 ~

水天閣は、ユニークなガラス張りの床の間を備えた、
和のテイストとモダンなテイストとが融合された茶室です。
この暑い時期には、ガラス張りの床の間は涼しさ満点です。

お茶の世界もグローバルな時代ですから、これから先もこの茶室のように、
いろいろなものが融合したユニークな茶室が生まれてくるのでしょうね。

* * *

この国際会議場は、日本政府観光局発表の2008年の統計では、
国際会議件数26件で、全国10位にランクされています。
※ ( 大学施設を除く )

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花火のお茶碗で孫ちゃんとお茶を♪

2016年07月14日 | 茶の湯便り

お稽古を始めてから三年目に入ったアイさんは、
最近、めきめきと腕を上げてこられました。

盆略点前でのお茶会も充分に開けるほどになりました。
それでも
お友達を呼んでのお点前は、まだちょっと自信がないとのこと、
"それなら、娘さんやお孫さんをお客様に見立ててみたらどうでしょう"
そんな会話をしていたところに、この花火の可愛いお茶碗を見つけました。



この四月に小学生になったお孫さんは、活発な性格で何事にも興味津々なのだとか。
そこで、その孫ちゃんのために、このお茶碗をプレゼントすることにしました。

ゆくゆくは海外の人達にも、日本の文化を
堂々と発信できる女性に育ってほしい、との願いを込めて。

お茶碗は、今朝のお稽古の後でアイさんにお渡ししました。
きっと和気あいあいの素敵な家族茶会が開かれることでしょう。
後日、その様子をお聞きするのを楽しみにしておきましょう。


※ 盆略点前 : お盆の上にお茶碗などの道具を乗せてお点前をします。
裏千家のお点前の中で、最も基本的なお点前です。




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お茶碗をたくさん頂きました♪

2016年07月09日 | 茶の湯便り

これはほんの一部。
他にも段ボール箱にいっぱいあります。

先日、出先で友人から電話がありました。
いきなり「 ねえ、お茶で使うお茶碗要らない? 」と。

急なことで戸惑いながらも、

「 気に入ったものがあれば頂きますよ~ 」と返事すると、
「 今ねえ、実家からなのよ、父が作りためた物をもらって欲しいの 、
だから、適当に見繕って持って行くからね、何個要る? 」

「 何個要る?って、何個頂けるの? 」
「 山ほどあるから好きなだけ言って! 」

「 分かった! 夏物やら冬物やら季節のものを混ぜて、取りあえず20個頂戴 」
「 いいよ!20個ねえ!帰ったら持って行くね 」



彼女のお父さんの本業は版画家さんです。
その傍らで焼物も始められてプロになったそうです。
御歳90になられて工房を畳むことになり、私に有難いお話となりました。

この他、「茶入れ」や「菓子鉢」などもあるそう。
今度帰省の折に持ち帰ってきてくれることになりました。
棚から牡丹餅のようなお話ですが、"来るもの拒まず"
素直に喜んでいます(^^♪



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天の川の香合で七夕を楽しむ

2016年07月07日 | 茶の湯便り

♪ 笹の葉さらさら のきばにゆれる
お星さまきらきら きんぎん砂子 ♪

漆黒の夜空にキラキラ光るお星さまは、
子供心にたくさんの夢を与えてくれました。

そして、織姫と彦星の伝説も
今でも心の中で煌めくように残っています。

* * *

この香合は、ガラスの深い藍色地に金銀が蒔かれていて、
まるで天の川のよう・・
本物を見るに越したことはありませんが、
お茶の稽古場でも、天の川を眺めたつもりになって
想像を巡らせて楽しみます。




~ 今日のお稽古の取り合わせ ~

水指 : 中国 ( 景徳鎮窯 ) 染付
茶碗 : ガラス平茶碗 観世水絵
棗 : 中国 ( 黒漆塗螺鈿 )

夏の暑い時期に、意外と黒いお道具は涼しさを感じさせます。
螺鈿の光沢は夜空に瞬く星のようでもあり、
冷たい氷のようでもあって、清涼感を与えてくれます。

* * *

もう大人になってからは五色の短冊に願い事を書いたことはありませんが、
いつまで経っても、お星さまにお願いしたいことはあります。
今日も、あれと、あれをお願いしよう。


※ 螺鈿 ( らでん )ー 貝殻の色つやの美しい部分を薄く切り取って
器物にはめ込んで装飾とするもの


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姫路城西御屋敷跡庭園・好古園のお茶室が嬉しい民間外交の場に

2016年07月03日 | 茶の湯便り

~ お茶室・双樹庵の広間から見る「茶の庭 」~




好古園は、姫路市の市制百周年を記念して建造された池泉回遊式日本庭園です。
発掘調査で確認された武家屋敷跡や通路の遺構を生かして、
お屋敷の庭、茶の庭など、趣の異なる九つの庭園が造られています。

茶室はお城に敬意を払い天守の方を向けて建てられています。
上に見えているのは、千姫の過ごした「西の丸」です。




~ 四畳半の茶室 ~
方円の窓



左側にちょっと見える建物は「小間・三畳台目」のお茶室・双樹庵です。
普段は公開されていませんが、春と秋の「大茶の湯」で特別に公開されます。

「大茶の湯」は、春は4月、秋は10月に開催され、
どなたでも気軽にお茶を楽しむことが出来ます。




上方に見えるのは「腰掛待合」です。
この「茶の庭」は秋の紅葉、冬の雪景色も美しい庭です。




~ 双樹庵 ・ 広間 ~

こちらのお茶室で、一般のお客様のおもてなしをします。
夏はクーラーが効いていますので、お茶を頂きながらゆっくりと過ごすことが出来ます。

左手中央のケースには、羽柴秀吉が姫路城築城の折に、
黒田官兵衛が注文した「播磨釜」が展示されています。
実際に、築城に関わった職人たちの湯茶の接待に使われた釜です。
この釜だけの見学もOKですので、好古園にお越しの際は是非ご覧下さいね。




~ デンマークからのお客様 ~
" はい!チーズ♪ " が通じてこのスマイル♪

お菓子のお饅頭を食べるのにちょっと苦労していましたが、
お茶のお味は?の質問に " オイシイ "との返事を頂き、ほっとしました。
ママの隣の少年は、お菓子もお茶も顔をしかめていましたので
" ノーサンキュー? "と尋ねるとニンマリ笑って、うんうん!と頷いていました。
まだちょっと難しいお味だったかな。

京都、大阪を見学後姫路に寄ってくれました。
この後は広島、富士山、東京と巡り帰国するとのこと。
ウエルカム・トウ・ジャパン!
ウエルカム・トウ・ヒメジ!
サンキュウ♪




~ 香港からのお客様 ~
イー・アル・サン・チーズ♪

中国語の合間に片言の日本語を交えて、賑やかに会話が弾みました。
手前から三人目の男性は日本が大好きなのだとか、嬉しいですねえ(^^♪

さすがに、お茶には馴染みがあるとみえて、抹茶も難なく飲み干して
" オイシイ! " とニッコリ。
ウエルカム・トウ・ジャパン!
ウエルカム・トウ・ヒメジ!
シェイシェイ♪

* * *

今回も大勢のお客様をお迎えしました。
国内のお客様は、宮城、東京、神奈川、静岡、京都、神戸、長崎から。
海外からは、韓国、香港、タイ、デンマーク、アメリカから。

今回、特に嬉しかったのは韓国からのお客様がいらしたことです。
アジアからのお客様は、欧米からのお客様よりも少ないのですが、
中でも"中国" "韓国"のお客様はほとんど無くて、今回が初めてだったのです。

年配の男性でソウルから来られたそうです。
私が韓国に来たがっているかどうか、通訳を通して聞いてこられたので、
" もちろん!行きたいと思っている " とお答えしました。
すると、ニッコリされて嬉しそうでした。

こうしてお茶のおもてなしを通して、
ささやかながらも、民間外交の一助になっているかしらと、
嬉しく思える一日となりました。


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お茶会のお土産は

2016年06月13日 | 茶の湯便り

~ 昨日は茶会のお手伝いで、早朝からの一日仕事でした、
後片付けが終わって帰宅したのは午後7時 ~

大事に持ち帰った茶花の残りは、ひとまずここに置いて

窮屈でしょうけど
晩御飯が終わったら出してあげるから、ちょっと待っててね。




出してみるとこんな感じ。
ぎゅうぎゅう詰めで大変だったね。

お茶席では使ってあげられなかったけど、
みんなが「可愛い♪」って見てくれたから満足だよね。

明日にはちゃんと花入れに活けてあげるね。
一日ご苦労様でした。




~ ダンスパーティー ( ピンクと紫 ) ~





~ 黒蠟梅 ( クロロウバイ) ~




~ 沙参 (シャジン ) ~

※ 名前が違っているかも知れません。
教えて頂けましたら有難いです。




ブルーの方は「こでまり」・・・アジサイですが、小さいマリのよう、という意味でしょうね。
白い方は名前が分かりませんが、先端がギザギザになっていてちょっと面白いアジサイです。


* * *

昨日お茶席で使った花は「リキュウソウ」「キンシバイ」「ナツツバキ」の三本。
それぞれが持ち寄ったバケツいっぱいの花は、そのほとんどが使われません。

茶花はお茶室では唯一の生き物です。
当日に萎れてしまったり、咲き過ぎてしまったり、
花入れに合わなかったりして、とても微妙で難しいのです。

日の出を見なかった花たちは、こうしてみんなで分け合って
家に持ち帰ってきます。

今回頂いたアジサイは、どれも家にはないもので、
しばらく楽しんだ後にさし木にしてみるつもりです。
数年後には「きれいに咲きました」と報告できるかな。
楽しみです。


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空中庭園茶室での一服

2016年05月15日 | 茶の湯便り

平成28年5月5日
~ ホテル横浜キャメロットジャパン・日本料理「桂川」にて ~

昨年のお茶事に、兵庫県までお越し頂いた横浜のお茶友さんから、
この度、気軽なお茶会をするからと、嬉しいお声がけを頂きました。

ホテルの6階にある空中庭園内のお茶席とのこと、
どんなお茶席でしょう、、
ワクワクしながらやって来ました。




~ 6階料亭前の空中庭園 ~
お茶席へ続くアプローチです。
若葉が輝き、ここがホテルの一角とは思えない眺めです。




~ 腰掛待合 ~
こちらに腰掛けてご案内があるまで待ちます。
静かなひとときを楽しみます。




~ お茶室 ~
四畳半の小間です。




~ 蹲 (つくばい) ~
四畳半(小間)のお茶室に入る時に、この蹲で両手、口を清めます。




~ 茶室 (小間) 入口 ~

小間の茶室には二つ入口があります。
左側の小さな板戸は「躙り口(にじりぐち)」で、身をかがめて入ります。
昔、武士はここで刀を抜いて、丸腰で入りました。

右側の障子戸は「貴人口」と呼び、身分の高いお客様の
ために設けられた立ったまま入れる出入り口です。




~ 茶室 (広間) 前の蹲(つくばい) ~




~ 広間での記念写真 ~

初炭手前、濃茶点前、薄茶点前はこの広間で行われましたが、
懐石は「桂川」に移動して、庭園を眺めながら頂きました。

* * *

正式なお茶会は緊張感があって、すっきりとしていて良いものですが、
このような変則的なお茶会も、気軽で手作りの温かさがあって良かったと思います。
席主のお茶友さんのお人柄もあって
男性や初心者の方も入り交じり、和気あいあいの、心に残るお席となりました。

そして、今度は横浜の皆さんがツアーを組んで兵庫まで来て下さるそうで、
その時が今から楽しみです♪

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春爛漫・姫路城観桜会・青空と桜とお茶会

2016年04月04日 | 茶の湯便り

平成28年4月2日 第31回姫路城観桜会が開催されました。

今日の姫路城は、白鷺城の異名がふさわしく青空に羽ばいているようです。
大天守最上階の窓が黒く見えていますが、今日はそこまで登り
城下を見下ろしてみたいと思います。




お茶席はお城のすぐ足元です。
お城を眺めながらの一服は最高!




お菓子のご銘は「水ぬるむ」




茶花は「はないかだ」「利休梅」「ショウジョウバカマ」
扇面は坐忘斎裏千家お家元の「茶話座忘機」

茶話坐忘機 ( さわ には ざぼう)
お茶を頂きながらの堅苦しくない話(茶飲み話)には、意識せずに
自然に物と我々との区別を忘れ、現実を超越する働きがあるという意。
茶席の禅語大辞典 (淡交社) より




大天守からの眺めです。
ブルーシートが並べられている所が三の丸広場です。
皆さん思い思いのところに場所取りをしています。
この広場には、お茶席やお琴の演奏などの舞台、売店などが並んでいます。

上の正面に伸びているのは姫路市のメイン道路の大手前通り
突き当りはJR姫路駅、向こうにも市街地が続き、さらに向こうは瀬戸内海です。

大天守は6 階ですからさすがに高いです。
お殿様はここから城下を見下ろしていたんですね。
まさか平成の世に、庶民たちがここに立つとは思いも寄らなかったことでしょう。
良い眺めです♪




周囲に高い建物がなくお城は空を独り占めです。




正面からの姿が有名ですが、西側から見る小天守つきの姿も秀麗です。




千姫が過ごした西の丸も美しい桜で彩られています。




姫路城と対面する「イーグレー姫路」の屋上からの眺めです。
城内も城外も人でいっぱい!
こちらの大手前公園でも屋台が立ち並び、楽市楽座の賑わい。

午後からも城内に入る人波は絶えることがありませんでした。
多くの人に楽しんでもらいお城も満足気です。



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姫路城観桜会 * お茶席へどうぞ *

2016年03月21日 | 茶の湯便り

秀吉の時代から不戦城といわれ、
明治の廃城や空襲の危機をも乗り越えた、幸運の姫路城。

昨年の3月27日に平成の大修理を終えグランドオープンしてから、
国内外から多くのお客様をお迎えしました。

この4月2日には、三の丸広場にて盛大に観桜会が開かれます。
広場の周囲には見事な桜が咲き揃います。

舞台では琴や和太鼓の演奏、セレモニーなどがあり、
千姫弁当、揚げかまぼこ、姫路おでん、お花見お菓子、地酒の
販売コーナーも観桜会を盛り上げます。

* ~お茶席では ~ *
美味しい和菓子と一服のお抹茶を楽しむことが出来ます。
白亜のお城と桜を愛でながら、優雅なひとときをお過ごし下さい。
皆様のお出でをお待ちしております。



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筒茶碗 ドカンと一つ 梅の花

2016年02月04日 | 茶の湯便り

これが目に入らぬか!
そう言わんばかりの大きな梅の花がドカンと一つ咲いています。

このお茶碗は、極寒の時期に使われるお茶碗で、お湯が冷めないように、
口を狭く、深さを持たせて作られ、筒のようなので筒茶碗と呼ばれています。

見た感じ美濃焼のようです。
筒状の器体は指の太さで轆轤目(ろくろめ)が三筋ついており、
単に真っ直ぐな形体に変化がつけられています。

赤い釉薬が華やかにかけられ
その上に白釉で大きな梅の花が描かれています。

このお茶碗は先日行きつけの古道具屋さんで見つけたものです。
ガラスケースの奥で物の影に隠れるように置かれていたのを発見して
引っ張り出してみて一目で気に入りました。

赤と白のまだらの地が温かそうだし、その上に咲いた大きな梅も
愛嬌があって無邪気な子供のような雰囲気がとても可愛らしいのです。

しかも、お値段は一桁違うかな、と
思えるくらいでしたから立派な掘り出し物でした。
こうやって自画自賛していれば幸せいっぱい♪
安上りな人間です。

そして、今日のお稽古で早速使ってみると
「可愛いねえ♪」と評判が良く、益々可愛らしく見えるお茶碗なのでした。

* * *

※ 美濃焼 ー 岐阜県の東濃地方で焼成される陶磁器の総称。
古くは瀬戸焼に包括されていた。桃山時代から江戸初期にかけて、
とりわけ優れた黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部などの茶陶を生み出した。
昭和初期になって窯跡調査が進み、桃山茶陶の中心地として
注目を集めるようになった。

~ 茶道具の世界・和物茶碗 (淡交社) より ~

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鬼は外 福は内 ♪ 節分のお茶碗

2016年02月03日 | 茶の湯便り

今日は節分、明日は立春、早いものですね。
「一月はいく」と言われる通りの時の流れの速さを感じます。

節分は立春、立夏、立秋、立冬の前日を指し、季節の変わり目のことを言います。
この季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、それを追い払うための
の悪霊払いの行事が古くから宮中行事として行われていました。

それが庶民の生活にも採り入れられるようになり、「鬼は外、福は内」と
声を出しながら福豆を撒いて、歳の数だけ食べて厄払いをしたり、
邪気除けの柊鰯(ひいらぎ、いわし)を戸口に飾るようになりました。
以上、ウイキペディア参考



節分の夕暮れに柊 (ひいらぎ)の枝に鰯 (いわし)の頭を刺して家の
入口に飾ると鬼が嫌がるというのが「柊鰯」ですが、
さすがに鰯の頭は生臭いので「柊」だけ飾るためにスーパーでもらって来ました。

お茶のお稽古では、鬼が外に、福が内に描かれたお茶碗を使います。
画像では地色が黄色に見えていますが、実際は金色で、
明日は立春、いよいよ春の到来を予感させる明るい色使いです。

これで、また一年を無事に過ごせますように
美味しい一服を頂きたいと思います。

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ロンとヤスの盆略点前のお茶会

2015年12月28日 | 茶の湯便り

先日の読売新聞に掲載されたアメリカ元大統領レーガンさんと元首相中曽根さんの
日の出山荘において、お茶を楽しむ様子が微笑ましく心に残りました。

1983年11月11日に撮影されたもので、その当時もこの和やかな様子は報道され、
首相である中曽根さんがお点前をしたことや、現職のアメリカ大統領が靴を脱ぎ、
畳の上でくつろいだ姿でお点前を眺め、楽しそうにしている姿に驚いたものでした。

一国のトップ同士が、こうしてお茶を介してくつろぐ様子は和やかで平和そのもの、
お茶の道を歩んでいる者として、実に嬉しく拝見した記事でした。




~ 盆略点前 ~

この時に中曽根さんが御披露したお点前は「盆略点前」と言い
裏千家で初心者が一番初めに習うお点前です。

お盆の中にこれだけ用意すれば、どこでもお茶が点てられます。

中曽根さんの山荘では囲炉裏に掛けた茶瓶を使ったようですが、
茶瓶が無ければポットで代用してもいいですね。



いつでも、どこでも簡単に出来る盆略点前
まずは、気軽に手順など気にせずにお茶を点ててみてはいかがでしょう。
その後、お茶の門を叩いて頂ければ幸いです。

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クリスマスのお道具で楽しくお稽古♪

2015年12月21日 | 茶の湯便り

日本の文化は貪欲に新しいものを取り込んで進化変容してきました。
お茶の世界も同様に、使用するお道具の出所は世界各国に広がり、
水指にオランダの焼物、水次にトルコの金属製品を使うなど変幻自在です。

今回のお稽古には、水指にドイツの焼物を使い、お茶碗はサンタクロース、
お棗にはクリスマスリースと季節のものを取り合わせてみました。

お道具だけでなく、季節の行事も海外のものをまるで自国の文化のように
取り入れていく柔軟さと懐の深さはお茶の面白いところでもありますね。




香合は可愛いクリスマスツリーをかたどったものです。
こうしたお道具の一つ一つがお稽古の楽しみにつながり
お稽古場に笑顔をもたらせてくれます。

お弟子さんの「わあ!可愛い♪」の声が私の楽しみです。
24日が使い納め、たっぷりと楽しんで頂きましょう♪


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朋あり遠方より来る、また楽しからずや

2015年12月14日 | 茶の湯便り

~ 有朋自遠方来不亦楽乎 ~

昨日は、二年越しの約束でようやく実現した、待ちに待ったお茶事の日でした。
三年前のお家元の研修会で出会ったお二人が、お友達を連れて来てくれました。

一人は石川県小松市から、もうひと方は神奈川県横浜市からのお越しで、
それぞれの予定がなかなか合わない中、やっとの思いでこの日を迎えました。

同じ志をもった友人との語らいは、人生の最高の喜びの一つです。
こうして遠くから出かけてくれたその喜びは計り知れません。

~ 朋あり遠方より来る、また楽しからずや ~
素晴らしい年末の一日となりました。


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夫のハラハラお茶会デビュー

2015年12月01日 | 茶の湯便り

昨年からお茶に興味を持ち出した我が夫

お点前のお稽古はしないが、お茶の飲み方を教えてくれ、と言うので
この一年間、折に触れてお客の作法を教えてきていた。

いつもは、ああ言えばこう言い、こう言えばああ言って、
私の言葉をそのまま素直に聞くことはないのに、
この時ばかりは従順で素直な弟子だった。



そして先日、とうとう彼にお茶会デビューのチャンスがやって来て
今までに覚えたことを一通り、ああだこうだと復習して参加した。

出会った先生方に「今日がお茶会デビューなんです、よろしくお願いします」と
紹介すると「それはそれは、デビューおめでとうございます」とお祝いして頂き、
まるで襲名披露のような滑り出しとなった。



大勢様のお席だったので気軽な雰囲気だったが、やはり家での稽古のようにはいかず、
そこでも私が小声で指導することで、何とかその場を凌いだような出来栄えだった。

ところが、帰宅途中の車の中で「あと二、三回経験したらもう大丈夫!」と嬉しそうな様子。

はあ、、、

結局ハラハラしたのは私、夫は「知らぬが仏」の楽しいお茶会デビューであった。


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