私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

母娘で着回す春の小紋と牡丹の帯

2015年05月08日 | 着物の楽しみ

嫁入り道具の一つだった着物や帯が、もう娘に似合う頃になりました。
かと言っても、いろいろと思い出があって自分もまだ着たい!
そんな時、着物は便利です。小物一つであらあら不思議!
どちらにも似合ってしまうのです。



グレーを基調にしたパステルカラーの小紋に、咲き誇る牡丹の帯を合わせました。

白地に白牡丹の刺繍が施された名古屋帯ですが、春、この一時しか使えません。
(おめでたい花としてお正月に使えるとする場合もあるようです)

ですが、この一時のために装う、これほど贅沢で美しいものはないでしょう。
この帯は、叔母が私の結婚を祝って贈ってくれたものです。
私が無類の「緑好き」を知ってか、濃い緑色の着物を合わせてくれていました。

結婚式が5月14日でしたから、ちょうど今時分の花を選んでくれたのでしょうね。
見る度に叔母を思い出す大事な帯です。

~ * ~ * ~

さて私用には、牡丹の葉の色に合わせて、帯締め、帯揚げ共に黄緑にしました。
牡丹の華やかさにしっとり感が加わって、落ち着いた雰囲気になりました。
これなら、気楽なお茶席でしたら気おくれせずに出かけられます。




こちらは娘用です。

牡丹の葉のピンクと着物の中のピンクが可愛らしかったので
帯締め、帯揚げを共にピンクにしてみました。
同じ着物と帯とは思えぬほどの変身ぶりです。
キュートで、娘らしさ満開!って感じでしょうか。

帯締めがピンク一色でなく、中心に赤があるところが大事です。
ピンク一色では、平坦なイメージになり魅力半減ですからね。

娘時代には娘らしく、可愛らしく、華やかでいてもらいたいですね。
この一式でお茶会デビューっていうのもいいですね。茶席の華になれそうです。


コメント (2)
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