田んぼの中の道を歩いていると、羽の両端を瑠璃色に
輝かせて飛んでいるトンボを見つけました。
なかなか警戒心が強く、止まったと思って近づくと
すぐに飛び立ってしまいます。
しばらく行動パターンを観察していると、決まった場所に
止まることがわかりました。
そこでそこに的を絞って待つこと数分、やっと目の前に
そのトンボが止まりました。
羽の先端と目、そして足先も瑠璃色です。
”珍種だ”と、シャッターを切る手も震えています。
しかし、一瞬にして理解しました。
興奮がやりきれなさに変わりました。
あろう事か、シオカラトンボの羽や目、足に塗料で色を
付けているのです。
いまは元気に飛んでいますが、塗られたときは動きにく
かったことでしょう。何とも哀れな姿です。
こんな可哀想なことは止めてください。お願いです。
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