続いて島原市内を散策します。
島原は湧水の町として有名で、街中の水路には清冽な水が流れ、鯉が悠然と泳いでいます。
水路のある、風情のある街並みです。
見学できる屋敷が何軒かあり、四明荘というところに入ってみます。
湧水庭園という名の通り、鯉が泳ぐ湧水の池に囲まれています。湧水なので普通の池のように水が濁っていません。
屋敷が水に浮かんでいるようです。
外は非常に暑いですが、建物の中は涼しい風が吹き抜けます。これも湧水の効果でしょう。
冷たいお茶を出していただき、座敷でゆっくりしていると外の暑さが嘘のようです。
鯉の泳ぐまち 観光交流センター 清流亭。オープンして2年ほどの新しい施設で、まあ物産館みたいなものです。
観光地として整備されるのは、原城が世界遺産候補になっていることが大いに関係しているものと思われます。理由はともあれ、昔のような乱開発ではなく、地域の特徴を生かした観光施設が整備されるのは良い傾向だと思います。
ここにも湧水があります。
さて、島原でどうしても食べたいものがあるので、次の目的地に向かいます。
アーケード街の商店が並ぶ中に古びた門があります。ここがしまばら水屋敷です。
中は別世界、レトロモダンな建物と緑の庭園が広がります。
当然、庭園には湧水池があります。
ここで食べるのはかんざらし、小さめの白玉に砂糖の蜜をかけたものです。これをどうしても食べてみたかったのです。
この甘さは嫌いではありません。昔は貴重品だった砂糖を入手しやすかった長崎では、砂糖をふんだんに使った和菓子が各地にあります。
かんざらしも店によって蜜の味が異なるようなので、次に島原に来るときには食べ比べに挑戦してみたいと思います。
<その3に続く>