旅行三日目。
今日も日差しはありませんが、湿度が高く、暑い一日になりそうです。
AN-GRANDE HOTEL奈良の朝食は、ワンプレート方式で、飲み物はドリンクバーで自分で獲りに行くシステムで、昨日のホテルと同じです。
朝食は和食、洋食が選べます。
朝食もおいしく、良いホテルでした。
電車で奈良に来る場合、非常に便利で良いホテルだと思います。
チェックアウト後、荷物を預かってもらい、興福寺に向かいます。
時刻は9時前ですが、すでに鹿が待機しています。
まずは朝一番で国宝館へ。宝物館ではなく、国宝館です。
その名の通り、展示物のほぼ全てが国宝です。度重なる火災と明治の廃仏毀釈で大打撃を受けてきたにもかかわらず、これだけの国宝を現代に伝えてきたことはこれまた奇跡というしかありません。
中でもおそらく一番有名であろう仏像は八部衆の阿修羅像でしょう。八部衆は、一体が破損して胸から上だけになっていますが、そのほかの七体はほぼ制作の姿をとどめています。
しかし、八部衆の中でも阿修羅像は明らかに異質、だと思います。三面六臂の異形の姿だけではありません。他の七体はすべて同じ甲冑に木靴ですが、阿修羅像のみ軽装、上半身裸で草履のようなものを履いています。
これには何か意味があるはずです。何かしらの意図をもってこのように制作されたはずなのです。1300年前にだれが、何を意図してこの像を制作したのでしょうか?
奈良のシンボル、と言ってもよい、興福寺五重塔。
7月から、10年とも言われる保存修理工事に入るため、この姿は当分の間見ることができなくなります。
五重塔に覆いをかけるため、東金堂の拝観も中止されています。
2018年に再建された中金堂。今後、長い時間をかけて、伽藍が再建されていくのでしょう。
<その2に続く>