本日の宿は雲仙観光ホテル、歴史あるクラシックホテルです。クラシックホテルにはいつか宿泊してみたいと思っていて、今回が初めての宿泊になります。
雲仙観光ホテルは表通りからは少し入ったところにあります。入口は看板も控えめで、少しわかりにくいです。
しかし、この入り口を入るとそこには別世界が広がっています。
雲仙観光ホテルは外貨獲得のため、外国人客誘致のために建てられたホテルで、数多くの賓客をもてなしてきた風格のある建物は1935年築、国の登録有形文化財に指定されています。
重厚な建物ですが、よく手入れされており、古さは感じません。
団体客をとっていないということもあり、静かです。大人のリゾートという感じです。
玄関の正面にある階段、手摺の太さが貫録です。クラシックホテルなので、エレベーターはありません。
そして、最近のホテルにはない設備、撞球場があります。
今回の部屋は二階のスタンダードツイン、雲仙観光ホテルでは一番小さい客室になります。
ドアノブの位置が高いのは、背の高い外国人仕様だとか。
広くはありませんが、快適です。
このベッドが非常に寝心地がよくて、久しぶりによく寝ることができました。
部屋に用意されたティーセット。器が素敵です。
バス、トイレはユニットタイプ、しかしバスタブは猫足です。大浴場があるので使用しませんでしたが。
さて、大浴場は入口に「Sulfur bath」と表示してあります。分類上は酸性・含鉄・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩泉(低張性-酸性-高温泉 pH値2.0)となり、透明でわずかに濁りのある、かなり酸っぱいお湯です。思ったよりも硫黄のにおいはせず、風呂上がりに硫黄臭が体やタオルに残りことはありません。酸性の硫黄泉の割に、かなりマイルドな泉質です。
源泉温度が高いので加水しているようですが、その温度は見事に適温です。脱衣場の磨かれたコルク床にはゴミ一つ落ちておらず、浴室も常にきれいです。特に、天井にカビや汚れが見られないのが素晴らしいと思います。結構高級な宿でも浴室の天井は汚れているこが多いのですが。
小さいながらも露天風呂があり、夕方はヒグラシ、夜は虫の声を聞きながらゆっくり入ることができました。
今までに訪れた宿の大浴場では、最も快適かもしれません。
<その6に続く>