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ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

アイルトン・セナ 音速の彼方へ

2010-10-08 17:30:13 | あ行
車のことなんか
なーんにも知らなくても
引き込まれました。

「アイルトン・セナ 音速の彼方へ」80点★★★★


天才F1ドライバー、アイルトン・セナ
34年間の軌跡を
膨大な記録映像からまとめた
初のドキュメンタリーです。


セナ財団の全面協力のもと
関係者の証言や本人のインタビュー映像、
ホームビデオでの姿までてんこ盛り。


なんといっても
ファンでなくても楽しめるのが
大きなポイントでしょう。


ドキュメンタリーなのに
敵対する相手(アラン・プロスト)との攻防、事件など
ドラマチックな高揚感の操作がうまくて


カメラワークも
まるで狙って撮影したような感じで
巧妙なんですよ。

これについては
監督も話してるんですが

人気レーサーになったセナは
常に40台ものカメラ
狙われていたと。

だからさまざまなショットが手に入り
欲しい画もお望み次第。
ドラマのカット割りのようなことが
可能だったんですねえ。

おもしろいなあ。


また監督自身が
「熱狂的なF1ファンではなかった」ことも吉で
F1知識ゼロのワタクシなどにも
非常にわかりやすい。


セナの人物像はもちろん
貧困にあえぐブラジルで
彼がどんなに希望の星だったかなども描かれ
見応え十分の1本です。


まあ
完全なセナ目線なだけに
プロストが相当に悪役なのが
ちょっとアンフェアで気の毒だなあとも思いましたが

ラストにはうまくオチがつきました。


★10/8からTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国で公開。

「アイルトン・セナ 音速の彼方へ」公式サイト
コメント (2)
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