こんなふうに年をとりたいナ~。
「ハーブ&ドロシー」75点★★★☆
マンハッタンのアパートで
猫と暮らしながら
大好きなアート作品をコレクションし続ける
夫妻を追ったドキュメンタリーです。
1960年代、
アート好きの郵便局員ハーブは
図書館司書のドロシーと結婚する。
二人は少ない給料で
現代アートをコツコツと買い
1LDKのアパートに
作品を飾って楽しむようになる。
その後、30年以上にわたって
夫妻が集めたコレクションは
いまや相当な価値を持つものになり……というお話。
この夫妻、米国ではユニークかつ
貴重なコレクターとして
雑誌やテレビにも出ている有名人らしい。
不覚にも番長知らなかったですが
(一応美大卒……。ま、いつものことですが)
当時、彼らは
ウォーホルなどポップアートは高すぎて買えず
まだ注目前だった
ミニマル&コンセプチュアルアートを
買い集めたというのは
非常におもしろい話でした。
そのなかには
いまや超・有名になった
ロバート・マンゴールドにリチャード・タトルなどが
いたりして
現代アートに興味がある人は
迷わず必見、ですね。
ただこの映画がおもしろいのは
アート畑の人だけに
向けたものじゃないってところ。
夫妻のユーモラスで知的なキャラと
好きなものに囲まれて暮らす楽しさが
日本人女性監督の繊細な視線で
描かれているのがいいんですねえ。
この監督は
狭いアパートで何を撮影すれば
二人の人となりが表現できるかを
感覚的にわかっている。
結婚48年になる連れ合いどおしの
やりとりの可笑しみや
ふとした動きも見逃さない。
レスポのナイロンバッグをひっかけて
アートを買いに行く
ドロシーおばさんの
普通さがたまらなかったりね(笑)
全体のまとめかたもうまく
ルポルタージュとして美しく整っていました。
そしてしみじみ
貯金がなくても
子どもがいなくても
狭いアパート暮らしでも
気の合うパートナーと猫と
楽しく暮らすのって
サイコーかもねえと思いました。
★11/13から渋谷イメージフォーラムで公開。ほか全国順次公開。
「ハーブ&ドロシー」公式サイト
「ハーブ&ドロシー」75点★★★☆
マンハッタンのアパートで
猫と暮らしながら
大好きなアート作品をコレクションし続ける
夫妻を追ったドキュメンタリーです。
1960年代、
アート好きの郵便局員ハーブは
図書館司書のドロシーと結婚する。
二人は少ない給料で
現代アートをコツコツと買い
1LDKのアパートに
作品を飾って楽しむようになる。
その後、30年以上にわたって
夫妻が集めたコレクションは
いまや相当な価値を持つものになり……というお話。
この夫妻、米国ではユニークかつ
貴重なコレクターとして
雑誌やテレビにも出ている有名人らしい。
不覚にも番長知らなかったですが
(一応美大卒……。ま、いつものことですが)
当時、彼らは
ウォーホルなどポップアートは高すぎて買えず
まだ注目前だった
ミニマル&コンセプチュアルアートを
買い集めたというのは
非常におもしろい話でした。
そのなかには
いまや超・有名になった
ロバート・マンゴールドにリチャード・タトルなどが
いたりして
現代アートに興味がある人は
迷わず必見、ですね。
ただこの映画がおもしろいのは
アート畑の人だけに
向けたものじゃないってところ。
夫妻のユーモラスで知的なキャラと
好きなものに囲まれて暮らす楽しさが
日本人女性監督の繊細な視線で
描かれているのがいいんですねえ。
この監督は
狭いアパートで何を撮影すれば
二人の人となりが表現できるかを
感覚的にわかっている。
結婚48年になる連れ合いどおしの
やりとりの可笑しみや
ふとした動きも見逃さない。
レスポのナイロンバッグをひっかけて
アートを買いに行く
ドロシーおばさんの
普通さがたまらなかったりね(笑)
全体のまとめかたもうまく
ルポルタージュとして美しく整っていました。
そしてしみじみ
貯金がなくても
子どもがいなくても
狭いアパート暮らしでも
気の合うパートナーと猫と
楽しく暮らすのって
サイコーかもねえと思いました。
★11/13から渋谷イメージフォーラムで公開。ほか全国順次公開。
「ハーブ&ドロシー」公式サイト