昨日、紹介した作品に
自分で挑んでどうする?って感じですが(失笑)
「アンチクライスト」58点★★☆
現在公開中です。
セックスの最中に
事故で幼い息子を死なせてしまった夫婦。
妻(シャルロット・ゲンズブール)の悲嘆は
尋常なものではなく
セラピストである夫(ウィリアム・デフォー)は
自宅で彼女をセラピーし始める。
そして
夫は妻が恐れている場所、
奥深い森にある山小屋へ行き
さらなる治療を試みるが――。
日本公開はほぼ絶望視されていた過激作、
と評判だったので
どんなものかと思って見ましたが
思ったよりエッチではなかった(笑)
確かにシャルロットは相当に
仰天なシーンをこなしていますが
セックス描写よりも
スプラッタ描写のほうが印象に残る。
まあどちらもスプラッタというか(笑)
とにかく痛い痛い痛い、なことは
間違いないです。
映画は
耐えがたい苦しみから
おそらくうつ状態になった妻が
悲嘆→苦悩→苦痛→そして……というプロセスを辿る様子を
章立てで描いていて
構成はスッキリしている。
特にプロローグの
美しさは抜きん出ているので
一見の価値あり、です。
で、中盤までは
喪失からの再生というテーマに
かなり肉薄してると思ったけど
オチるところがこれじゃ平凡。
その過激な描写から
「冷たい熱帯魚」(公開中)と
比較されることもあるらしいけど
あれは
一応“正常”な人間の狂気だから
その洞察と描写が
すごいのであって
本作とはまるで根本が違いまんがな。
監督は自身のうつ病体験から
本作を生んだそうで
妻の変化の過程や
背中を丸めてこんこんと眠る様子など
確かにリアリティがあった。
でも
そういう状態のときに
性欲ってあるのかなあ、というのは
ちょっと疑問でもあり。
また
タイトル「反キリスト」にあるとおり
キリスト教のモチーフが随所に出てきて
謎をかけるんですが
その量が膨大すぎて
『pen』のキリスト教特集の
にわか勉強くらいじゃ追いつかない(苦笑)。
宗教的側面がわかると
もっと深い楽しみがあるのかなあと
観た直後は思ったけど
あまりそのへん
関係ない気もしてきました。
ということで
そんなに構えすぎずに観て大丈夫です、はい。
★2/26から公開中。
「アンチクライスト」公式サイト
自分で挑んでどうする?って感じですが(失笑)
「アンチクライスト」58点★★☆
現在公開中です。
セックスの最中に
事故で幼い息子を死なせてしまった夫婦。
妻(シャルロット・ゲンズブール)の悲嘆は
尋常なものではなく
セラピストである夫(ウィリアム・デフォー)は
自宅で彼女をセラピーし始める。
そして
夫は妻が恐れている場所、
奥深い森にある山小屋へ行き
さらなる治療を試みるが――。
日本公開はほぼ絶望視されていた過激作、
と評判だったので
どんなものかと思って見ましたが
思ったよりエッチではなかった(笑)
確かにシャルロットは相当に
仰天なシーンをこなしていますが
セックス描写よりも
スプラッタ描写のほうが印象に残る。
まあどちらもスプラッタというか(笑)
とにかく痛い痛い痛い、なことは
間違いないです。
映画は
耐えがたい苦しみから
おそらくうつ状態になった妻が
悲嘆→苦悩→苦痛→そして……というプロセスを辿る様子を
章立てで描いていて
構成はスッキリしている。
特にプロローグの
美しさは抜きん出ているので
一見の価値あり、です。
で、中盤までは
喪失からの再生というテーマに
かなり肉薄してると思ったけど
オチるところがこれじゃ平凡。
その過激な描写から
「冷たい熱帯魚」(公開中)と
比較されることもあるらしいけど
あれは
一応“正常”な人間の狂気だから
その洞察と描写が
すごいのであって
本作とはまるで根本が違いまんがな。
監督は自身のうつ病体験から
本作を生んだそうで
妻の変化の過程や
背中を丸めてこんこんと眠る様子など
確かにリアリティがあった。
でも
そういう状態のときに
性欲ってあるのかなあ、というのは
ちょっと疑問でもあり。
また
タイトル「反キリスト」にあるとおり
キリスト教のモチーフが随所に出てきて
謎をかけるんですが
その量が膨大すぎて
『pen』のキリスト教特集の
にわか勉強くらいじゃ追いつかない(苦笑)。
宗教的側面がわかると
もっと深い楽しみがあるのかなあと
観た直後は思ったけど
あまりそのへん
関係ない気もしてきました。
ということで
そんなに構えすぎずに観て大丈夫です、はい。
★2/26から公開中。
「アンチクライスト」公式サイト