昨年のカンヌで
パルムドール(最高賞)を受賞した映画。
いやはや不思議な作品でした。
「ブンミおじさんの森」68点★★★
タイ東北部の村。
腎臓を患ったブンミおじさんは
19年前に死んだ妻の妹ジェンと青年トンを
自分の家に呼び寄せる。
すると、ある夕食の席に
妻が幽霊となって現れる。
さらに数年前に森で行方不明になった
ブンミおじさんの息子が
変わり果てた姿で現れて――。
このチラシがすごく好き。
この映画を的確に表してます。
で、内容は
これといったストーリーが
あるような、ないような。
精霊や幽霊が静かにやってきて
なにごともないように
生者と一緒に食卓を囲んだり。
あの世とのトンネルのような
洞窟にいざなわれたり。
そしてそのうちブンミおじさんが
だんだん「そっち側」に
近くなっていくさまが描かれます。
あの世とこの世が
当たり前につながっていること。
それを自然に受け入れる人間の
自然さゆえのおかしみ。
そして神秘的なムードが
映画のポイント……かなあ。
正直
よくわかんなかったんですよね(笑)
感覚的には気持ちいいんですが
ちょっと抽象的すぎた。
映画というより
美術館で見るインスタレーション、のイメージに近い。
こういう東洋的な感覚を
西洋人が「おお!」と思うのは
わかる気がするんですが
むしろ近すぎてわかんないのかなぁ。
ほら、お盆に迎え火や
送り火をたく感覚って
日本人ってみんな
自然に持ってますもんねえ。
タイの森の風景や精霊が身近な状況は
非常に沖縄に近く
昔見た「ウンタマギルー」(89年の日本映画。知ってるかな?)を
思い出しました。
番長の沖縄狂いは
この映画をきっかけに始まったようなものなので
本作も誰かにそういう
人生の変化を与える
影響力があるかもしれませんなあ。
それに
アピチャッポン監督は
アーティストとして
すごーく好みのタイプなので(笑)
次回作も期待してます!
★3/5からシネマライズで公開中。ほか全国順次公開。
「ブンミおじさんの森」公式サイト
パルムドール(最高賞)を受賞した映画。
いやはや不思議な作品でした。
「ブンミおじさんの森」68点★★★
タイ東北部の村。
腎臓を患ったブンミおじさんは
19年前に死んだ妻の妹ジェンと青年トンを
自分の家に呼び寄せる。
すると、ある夕食の席に
妻が幽霊となって現れる。
さらに数年前に森で行方不明になった
ブンミおじさんの息子が
変わり果てた姿で現れて――。
このチラシがすごく好き。
この映画を的確に表してます。
で、内容は
これといったストーリーが
あるような、ないような。
精霊や幽霊が静かにやってきて
なにごともないように
生者と一緒に食卓を囲んだり。
あの世とのトンネルのような
洞窟にいざなわれたり。
そしてそのうちブンミおじさんが
だんだん「そっち側」に
近くなっていくさまが描かれます。
あの世とこの世が
当たり前につながっていること。
それを自然に受け入れる人間の
自然さゆえのおかしみ。
そして神秘的なムードが
映画のポイント……かなあ。
正直
よくわかんなかったんですよね(笑)
感覚的には気持ちいいんですが
ちょっと抽象的すぎた。
映画というより
美術館で見るインスタレーション、のイメージに近い。
こういう東洋的な感覚を
西洋人が「おお!」と思うのは
わかる気がするんですが
むしろ近すぎてわかんないのかなぁ。
ほら、お盆に迎え火や
送り火をたく感覚って
日本人ってみんな
自然に持ってますもんねえ。
タイの森の風景や精霊が身近な状況は
非常に沖縄に近く
昔見た「ウンタマギルー」(89年の日本映画。知ってるかな?)を
思い出しました。
番長の沖縄狂いは
この映画をきっかけに始まったようなものなので
本作も誰かにそういう
人生の変化を与える
影響力があるかもしれませんなあ。
それに
アピチャッポン監督は
アーティストとして
すごーく好みのタイプなので(笑)
次回作も期待してます!
★3/5からシネマライズで公開中。ほか全国順次公開。
「ブンミおじさんの森」公式サイト